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iPhoneの非表示フォルダを徹底解説|アプリと写真を安全に隠す方法と消えたときの対処法

iPhoneには、次の2種類の「非表示用の場所」があります。

  • アプリを隠すための「非表示」フォルダ(アプリライブラリ内)

  • 写真・ビデオを隠すための「非表示」アルバム(写真アプリ内)

本記事では、この2つを区別しながら、

  1. 非表示にする方法

  2. 元に戻す方法

  3. 非表示フォルダが消えたときの対処法

までを順番にご説明いたします。

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この記事のまとめ
  • iPhoneには

    • アプリを隠す「非表示」フォルダ(アプリライブラリ内)

    • 写真を隠す「非表示」アルバム(写真アプリ内)
      の2種類があること

  • アプリは、ホーム画面で長押しして「非表示にしてFace IDを必要にする」などを選ぶことで、ホーム画面から消し、認証付きで非表示フォルダに保管できること

  • 写真は、写真アプリで「非表示」を選ぶことで非表示アルバムに移動し、「非表示アルバムを表示」の設定でアルバム自体の表示・非表示を切り替えられること

  • 非表示フォルダが見つからない場合は

    1. 「非表示アルバムを表示」の設定確認

    2. ロックによる認証待ちでないか確認

    3. 再起動・アップデートなどの基本的な対処

    4. 「最近削除した項目」に誤削除がないか確認
      の順番でチェックすると原因を特定しやすいこと

「非表示フォルダ」は大きく2種類ある

まずは、2つの「非表示」の違いを整理します。

  • アプリの非表示フォルダ

    • 場所:ホーム画面を右へスワイプした先の「アプリライブラリ」の中

    • 役割:ホーム画面からアプリアイコンを消し、Face ID/Touch ID/パスコードでロックしておく場所

  • 写真の非表示フォルダ(非表示アルバム)

    • 場所:写真アプリの「アルバム」タブの中にある「非表示」

    • 役割:見られたくない写真・ビデオを通常のアルバム一覧から切り離しておく場所

どちらも「人に見られたくない情報を隠す」という点では同じですが、操作するアプリも、表示される位置も異なります。

対応しているiOSバージョンのざっくり整理

細かいバージョン差まで覚える必要はありませんが、以下の2点を押さえておくと混乱しづらくなります。

  • iOS 14以降

    • 写真アプリの「非表示」アルバムの表示/非表示を、設定アプリから切り替えられるようになりました。

  • iOS 16以降

    • 写真アプリの「非表示」アルバムと「最近削除した項目」に、自動でロックがかかるようになりました。

    • Face ID/Touch ID/パスコードによる認証が必要です。

本記事では、現在主流となっているiOS 14以降をお使いの方を想定して解説いたします。


アプリを「非表示フォルダ」に隠す方法

ここでは、ホーム画面からアプリを隠す方法と、非表示フォルダからの起動・解除方法をご説明いたします。

アプリを非表示にしてFace ID/Touch IDでロックする手順

アプリを非表示にする基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. ホーム画面で隠したいアプリを長押しする

    • 例:SNSアプリ、ショッピングアプリなど、他人に見られたくないアプリ

  2. 表示されたメニューから「Face IDを必要にする」等を選ぶ

    • 端末によっては「Touch IDを必要にする」「パスコードを必要にする」と表示される場合があります。

  3. 「非表示にしてFace IDを必要にする」等の項目をタップする

    • 「非表示にして〜を必要にする」と書かれた項目を選択します。

  4. 確認メッセージを読み、「アプリを非表示」をタップして確定する

これで、ホーム画面からそのアプリアイコンが消え、アプリライブラリ内の「非表示」フォルダに移動します。

非表示にしたアプリの探し方・起動方法

非表示にしたアプリを使いたい場合は、次の手順でアクセスします。

  1. ホーム画面を一番右までスワイプし、「アプリライブラリ」を表示する

  2. 画面を下までスクロールし、「非表示」フォルダを探す

  3. 「非表示」フォルダをタップする

    • ここでFace ID/Touch ID/パスコードによる認証が求められます。

  4. 認証に成功すると、非表示フォルダ内のアプリ一覧が表示されます。

  5. 起動したいアプリをタップして利用します。

このように、「非表示」フォルダはロック付きのアプリ置き場として機能します。

非表示を解除して元のホーム画面に戻す方法

アプリの非表示をやめたい場合は、次のように操作します。

  1. 上記の手順で「非表示」フォルダを開く

  2. 元に戻したいアプリのアイコンを長押しする

  3. 表示されるメニューから

    • 「Face IDを必要にしない」

    • 「Touch IDを必要にしない」

    • 「パスコードを必要にしない」
      のいずれかを選択し、認証を行います。

  4. ロックが解除されると、そのアプリは通常のアプリライブラリに戻ります。

  5. 必要であれば、アプリライブラリからホーム画面へドラッグして配置し直します。

アプリ非表示機能の注意点・制限

アプリの非表示機能には、いくつかの注意点があります。

  • 通知や共有メニューにはアプリ名が表示されることがある

    • 通知をオンにしている場合、ロック画面や通知センターにアプリ名が出る可能性があります。

  • 設定は他デバイスには必ずしも反映されない

    • 同じApple IDでログインしている他の端末(iPadなど)では、アプリが通常どおり表示されていることがあります。

  • 「完全に秘密にする」機能ではない

    • iPhone本体のロックを他人に解除させている場合など、操作に慣れた人であれば非表示フォルダに気づく可能性はあります。

そのため、業務上の機密情報や極めて重要なデータについては、この機能のみで守ろうとせず、別の対策と組み合わせることをおすすめいたします。


写真を「非表示フォルダ(非表示アルバム)」に入れる方法

続いて、写真やビデオを非表示にする手順と、非表示アルバムの設定についてご説明いたします。

写真・ビデオを非表示にする基本手順

写真・ビデオを非表示にするには、次のように操作します。

  1. 写真アプリを開く

  2. 非表示にしたい写真・ビデオを1つタップして開く

    • 複数枚を一度に非表示にしたい場合は、右上の「選択」から複数選択します。

  3. 画面下部の共有アイコンまたは「…」ボタンをタップする

  4. 表示されるメニューから「非表示」をタップする

  5. 確認メッセージが表示されたら、「写真を非表示」を選択する

これで、その写真・ビデオは通常のアルバムからは見えなくなり、「非表示」アルバムに移動します。

非表示フォルダ自体をアルバム一覧から隠す設定

「そもそも非表示アルバムの存在自体を見せたくない」という場合は、設定アプリから制御できます。

  1. 「設定」アプリを開く

  2. 下へスクロールし、「写真」をタップする

  3. 項目の中にある「非表示アルバムを表示」のスイッチを確認する

    • オン:写真アプリのアルバム一覧に「非表示」が表示される

    • オフ:アルバム一覧から「非表示」アルバムが消える

オフにしても、非表示にした写真そのものが削除されるわけではありません。
再度オンにすれば、アルバム一覧に「非表示」が復活します。

非表示にした写真を再表示(元に戻す)手順

一度非表示にした写真を元に戻したいときは、次のように操作します。

  1. 写真アプリを開く

  2. 画面下部の「アルバム」タブをタップする

  3. 下の方にスクロールし、「非表示」をタップする

    • iOS16以降では、ここでFace ID/Touch ID/パスコードによる認証が求められます。

  4. 元に戻したい写真を選択し、共有アイコンまたは「…」ボタンから「再表示」をタップする

これで、その写真は「最近の項目」など通常の位置に戻り、非表示アルバムからは削除されます。

写真の非表示機能の安全性と限界

写真の非表示アルバムは、iOS16以降では自動でロックがかかるため、一定の安全性があります。ただし、以下の点には注意が必要です。

  • iPhone本体のロックを解除できる人がいれば、時間をかけて操作されることで中身を見られる可能性はあります。

  • iCloud写真をオンにしている場合、他のAppleデバイスからも同様に非表示アルバムにアクセス可能です。そのデバイスの管理も重要です。

  • 非表示アルバムは、「アルバム一覧からの目立ちにくさ」と「認証によるワンクッション」を提供する機能であり、完全な秘匿機能ではありません。


非表示フォルダが「消えた・見つからない」場合のチェックリスト

「写真アプリから非表示フォルダが消えた」「どこにも見つからない」という場合は、次の順番で確認していただくと原因を絞り込みやすくなります。

チェック1:設定アプリで「非表示アルバムを表示」がオンか確認

最も多いのが、設定で非表示アルバムをオフにしているケースです。

  1. 「設定」アプリを開く

  2. 「写真」をタップする

  3. 「非表示アルバムを表示」のスイッチを確認する

    • オフになっている場合はオンに切り替える

    • すでにオンの場合は次のチェックへ進む

そのうえで、写真アプリの「アルバム」タブに「非表示」が表示されるか確認してください。

チェック2:ロックがかかっていて中身が見えないだけのケース

iOS16以降では、非表示アルバムに自動でロックがかかる仕様です。

  • アルバム一覧に「非表示」はあるが

  • 中身が空に見える/表示されない

という場合、実際にはFace ID/Touch ID/パスコードによる認証待ちであることがあります。
非表示アルバムをタップした際の認証画面で、正しい認証情報を入力しているかご確認ください。

チェック3:iOSの一時的な不具合・表示バグの可能性

設定や認証に問題がなさそうなのに非表示フォルダが見つからない場合、一時的な不具合の可能性があります。

基本的な対処としては、以下をお試しください。

  • iPhoneを一度再起動する

  • 最新のiOSバージョンにアップデートする

  • それでも解決しない場合は、Appleサポートへの相談を検討する

チェック4:本当に削除してしまった可能性

非表示フォルダの設定ではなく、写真自体が削除されているケースもあります。

  1. 写真アプリの「アルバム」タブを開く

  2. 下の方にある「最近削除した項目」を確認する

  3. 該当の写真があれば、そこから元に戻す

「最近削除した項目」は一定期間を過ぎると自動的に完全削除されるため、その場合は復元が難しくなります。今後は削除操作の前に一度よく確認されることをおすすめいたします。


セキュリティを高めるための運用テクニック

非表示フォルダをうまく活用することで、日常的な覗き見リスクを効率よく減らすことができます。

家族や友人にiPhoneを貸すときのポイント

iPhoneを家族や友人に貸す前に、次のようなひと手間をかけておくと安心です。

  • 見られたくないアプリを、事前にアプリの「非表示」フォルダへ移動する

  • 見られたくない写真・ビデオを「非表示」アルバムへ移しておく

  • 合わせて、必要に応じて以下も検討する

    • ロック画面の通知プレビューを「ロック中は非表示」に設定

    • メッセージ系アプリの通知内容を簡略表示に変更

これだけでも、何気ない覗き見によるトラブルを大きく減らすことができます。

さらに強力に隠したい場合の代替手段

一方で、仕事の機密情報や個人的に非常に重要なデータについては、非表示フォルダだけに頼るのは危険です。以下のような運用も併せてご検討ください。

  • 重要なファイルは、パスワード保護されたクラウドストレージに保管し、iPhoneからはログアウトしておく

  • 機密性の高い写真は、PCや外付けストレージに移し、iPhone本体には残さない

  • 会社支給端末の場合は、自社のセキュリティポリシーに従うことを最優先する

非表示フォルダは「日常のプライバシー保護」のための機能と位置づけ、機密情報については別の手段と組み合わせることが重要です。