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iPhoneのストレージがいっぱいです|写真を消しすぎずに容量を空ける15の具体策

「iPhoneのストレージがいっぱいです」と表示されて、写真も撮れないしアプリのアップデートもできない——そんな状況にお困りではないでしょうか。とりあえず写真やアプリを消してみたものの、思ったほど空き容量が増えず、「これ以上消して大丈夫かな」と不安になっている方も多いはずです。

本記事では、本体ストレージとiCloudストレージの違いをわかりやすく整理しながら、

  • 今すぐ数GBの空き容量を増やす具体的な手順

  • 消してよいデータ・慎重に扱うべきデータの見分け方

  • 再び「ストレージがいっぱい」とならないための設定・運用のコツ

までを、順を追って解説いたします。この記事を読みながら操作していただければ、大切な写真やデータを守りつつ、ストレージ不足の悩みを根本から解消できるようになります。

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目次

「iPhoneのストレージがいっぱいです」とは?まず理解したい2つのストレージ

iPhoneを使っていて、
「iPhoneのストレージがいっぱいです」
「iCloudストレージがいっぱいです」
といった警告が表示されると、不安になりますし、すぐにでも解決したくなるはずです。

しかし、やみくもに写真やアプリを消してしまうと、二度と取り戻せない大切なデータを失う危険もあります。
最初に押さえておきたいのは、「そもそも何のストレージがいっぱいなのか」という点です。

本体ストレージとiCloudストレージの違い

iPhoneまわりには、主に次の2種類のストレージがあります。

  • 本体ストレージ
    iPhone本体の中にある「保存できる容量」です。64GB、128GBなど、購入時に選んだ容量がこれにあたります。アプリ・写真・動画・音楽など、日頃使うデータの多くはここに入ります。

  • iCloudストレージ
    Apple IDごとに割り当てられた「クラウド上の保存領域」です。バックアップ、iCloud写真、iCloud Drive、メールなどを保存する場所で、本体とは別枠で管理されています。

本体ストレージに空きがないのか、iCloudストレージがいっぱいなのかによって、取るべき対処法は大きく変わります。
この違いを意識しながら、この記事を読み進めていただくと、迷わず解決に進めます。

どんなときにどんな警告メッセージが出るのか

ざっくりとした目安は次のとおりです。

  • 「iPhoneのストレージがいっぱいです」など、本体に関する表現
    → 本体ストレージの空き容量がほとんどない状態です。

  • 「iCloudストレージがいっぱいです」
    → iCloud側(クラウド)の容量が不足しています。本体の空き容量とは直接は関係ありません。

メッセージに「iCloud」と書かれているかどうかを最初に確認してください。

ストレージがいっぱいのまま放置すると起こるトラブル

ストレージ不足の状態を放置すると、次のようなトラブルにつながります。

  • 写真や動画を撮っても「保存できません」と表示される

  • アプリのインストール・アップデートができない

  • 動作が重くなる、フリーズしやすくなる

  • iOSのアップデートができず、セキュリティ面でもリスクが残る

そのため、「今は困っていないから」と放置せず、早めに対策しておくことが重要です。


まずは原因を特定|どのデータがどれくらい容量を使っているか確認する

対処法を選ぶ前に、何が一番容量を使っているのかを確認しましょう。
ここが分からないまま作業をすると、あまり空き容量が増えないまま時間だけがかかってしまいます。

本体のiPhoneストレージの確認手順(設定アプリから)

本体ストレージの使用状況は、次の手順で確認できます。

  1. 「設定」アプリを開く

  2. 「一般」をタップ

  3. 「iPhoneストレージ」をタップ

少し待つと、画面上部に色付きのバーで

  • 写真

  • App

  • メディア

  • システムデータ

  • その他

などの項目ごとの使用量が表示されます。
その下には、アプリごとの使用容量一覧が並びます。容量が大きいアプリから順に表示されますので、どこから手を付けるべきかの目安になります。

「写真」「アプリ」「メディア」「システムデータ」「その他」の意味

バーに表示される主な項目のイメージは、次のとおりです。

  • 写真:写真アプリに保存されている写真・動画

  • App:各アプリ本体の容量

  • メディア:ミュージック・動画配信アプリなどにダウンロードしたコンテンツ

  • システムデータ/その他:一時ファイル、キャッシュ、各種ログ、一部の設定情報など、分類しにくいデータの集まり

特に「システムデータ」「その他」が極端に大きい場合、再起動やバックアップ・復元などが有効なことがあります。

iCloudストレージの空き容量と使用状況を確認する方法

iCloud側の容量は、次の手順で確認します。

  1. 「設定」アプリを開く

  2. 画面上部の自分の名前(Apple ID)をタップ

  3. 「iCloud」をタップ

ここで棒グラフと、写真・バックアップ・iCloud Driveなど、項目ごとの使用量が確認できます。


今すぐ空き容量を増やしたい人向け:優先して行うべき5つの対処法

ここからは、本体ストレージが不足しているケースを想定し、「今すぐ数GBでも空けたい」という方に向けた手順をご紹介します。

1. 不要な写真・スクリーンショット・重複写真をまとめて削除する

多くの方にとって、最も容量を食っているのは写真・動画です。
まずは、次のような項目から削除を検討してください。

  • スクリーンショット(画面メモ)

  • 連写した写真の失敗カット

  • 一度だけ撮ったメモ代わりの写真

  • 似たようなアングルで複数枚ある写真

ポイントは「大事な写真からではなく、“明らかに不要”なものから」です。
最近のiOSや一部のアプリには、重複写真を見つけてまとめて統合する機能もありますので、活用すると効率的です。

2. 使っていないアプリを削除・「非使用のアプリを取り除く」を有効化する

アプリは1つあたりの容量はそこまで大きくなくても、数が増えると無視できません。

  • ここ半年〜1年で一度も開いていないアプリ

  • すでに使っていないサービスの公式アプリ

  • 一時的に入れたゲームアプリ

などは、思い切って削除して問題ないケースが多いです。

「非使用のアプリを取り除く」をオンにする

Apple公式の機能「非使用のアプリを取り除く」を有効にすると、しばらく使っていないアプリ本体を自動で削除し、データだけ保持してくれます。

  1. 「設定」 > 「一般」 > 「iPhoneストレージ」へ

  2. 「非使用のアプリを取り除く」の「有効にする」をタップ

アプリのアイコン横に雲マークが出ているものは、再度タップすれば再インストール可能です。

3. 動画・ダウンロード済みメディア(オフライン保存)を整理する

動画配信サービス、音楽配信サービス、Podcastなどで「オフライン再生」のためにダウンロードしたデータも、容量を圧迫しがちです。

  • 見終わった映画・ドラマ

  • 聴き終わったアルバム・プレイリスト

  • しばらく聴いていないPodcast

などを、それぞれのアプリ内から削除してください。
一度削除しても、インターネットに接続していれば、再度ダウンロードできます。

4. Safariなどのブラウザや各種アプリのキャッシュを削除する

ブラウザや一部のアプリは、表示を速くするためにデータを一時保存(キャッシュ)します。
時間がたつとこのキャッシュが蓄積し、数百MB〜数GBになることもあります。

例として、Safariのキャッシュ削除は以下の手順です。

  1. 「設定」アプリを開く

  2. 下にスクロールして「Safari」をタップ

  3. 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ

注意点として、キャッシュを削除すると一部のサイトからログアウトされたり、再ログインが必要になる場合があります。

5. iCloudバックアップの見直し・不要な古いバックアップを削除する

iCloudストレージがいっぱいになっている場合、古いバックアップが大きな割合を占めていることが多くあります。

  1. 「設定」 > 自分の名前 > 「iCloud」 > 「iCloudバックアップ」

  2. 使用していない古い端末のバックアップが残っていないか確認

  3. 不要なバックアップを選択し、「バックアップを削除」を実行

現在使っていない端末のバックアップは削除しても問題ないケースがほとんどですが、不安であれば事前にPCなどに別途バックアップを取っておくと安心です。


写真や動画をできるだけ消したくない人向け:クラウド・外部ストレージ活用術

「写真や動画はできるだけ残したい」という方は、削除ではなく移動・圧縮の発想が大切です。

iCloud写真と「iPhoneのストレージを最適化」の使い方と注意点

iCloud写真を利用すると、フル解像度の写真・動画をiCloudに保存し、iPhone側には容量を抑えたデータだけを残すことができます。

設定手順の一例:

  1. 「設定」 > 自分の名前 > 「iCloud」 > 「写真」

  2. 「iCloud写真」をオンにする

  3. 「iPhoneのストレージを最適化」にチェックを入れる

注意点:

  • ネットワーク環境によってはアップロードに時間がかかる

  • iCloudの容量が不足している場合は、プランアップや他のデータ削除が必要

  • iCloud写真をオフにする際の挙動は慎重に確認すること(本体から削除した写真がiCloud側にも影響する場合がある)

Googleフォトや他社クラウドサービスに写真を退避する方法の概要

iCloudだけでなく、Googleフォトや他社クラウドを併用する方法もあります。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. クラウドサービスのアプリをインストール

  2. Wi-Fi環境で写真・動画をアップロード

  3. アップロード完了を確認したうえで、iPhone本体から元の写真を削除

どのサービスを使う場合も、「本当にクラウド側に保存されているか」を確認してから削除することが重要です。

PC・外付けSSDに動画を移してiPhone本体を軽くする考え方

動画は1本で数百MB〜数GBになることもあり、長めの動画を数本移動するだけで、かなりの空き容量が確保できます。

  • Lightning/USB-CケーブルでPCに接続し、写真アプリやエクスプローラから動画をコピーして削除

  • 外付けSSDやUSBメモリを活用する(一部の製品は専用アプリで直接iPhoneと連携可能)

「残したいけれど、毎日は見ない」動画は、積極的に外部へ退避しておくとよいでしょう。


「システムデータ」「その他」が大きいときの対処法

ストレージ画面で、「システムデータ」「その他」が数十GBになっている場合、ユーザーが直接中身を選んで削除することはできません。

再起動・iOSアップデートで解消される一時ファイルの整理

まずは、次のような基本対処から試してください。

  • iPhoneを再起動する
    → 一時ファイルやキャッシュの一部が削除されることがあります。

  • iOSを最新バージョンにアップデートする
    → 不具合による容量の異常増加が解消される場合があります。

バックアップからの復元・初期化が必要になるケースとリスク

再起動やアップデートでも改善しない場合、

  • iCloudまたはPCにフルバックアップを作成

  • 「すべてのコンテンツと設定を消去」で初期化

  • バックアップから復元

という手順で「中身を整理し直す」ことで、システムデータが大きく改善される場合があります。

ただし、この手順は作業時間もかかり、やり方を誤るとデータを失うリスクもゼロではありません。
不安な場合は、Appleサポートやキャリアショップ、修理店などに相談しながら進めることをおすすめします。

それでも解決しない場合に相談すべき窓口

  • Appleサポート(チャット・電話・持ち込み修理予約など)

  • キャリアショップ(ドコモ・au・ソフトバンク等)

  • 信頼できる修理専門店

システム領域の異常な肥大化が続く場合、ハードウェアやソフトウェアのトラブルが隠れている可能性もあります。


iCloudの「ストレージがいっぱいです」と出たときのチェックポイント

本体ストレージではなく、iCloud側がいっぱいになっている場合は、次のポイントを順番に確認します。

iCloudで何が容量を使っているか確認する方法

  1. 「設定」 > 自分の名前 > 「iCloud」

  2. 使用状況グラフの下にある「ストレージ管理」または類似のメニューをタップ

  3. 写真、バックアップ、iCloud Drive、メールなど、どの項目が大きいか確認

特に、

  • 古い端末のバックアップ

  • 写真・ビデオ

  • iCloud Driveの大きなファイル

が容量を圧迫していることが多いです。

写真・ビデオ・メール・iCloud Driveの整理手順

代表的な整理方法の例:

  • 写真・ビデオ
    不要なものを削除する/他社クラウドやPCへ移動してからiCloud側を整理する

  • メール
    大きな添付ファイルがあるメールを削除/不要なフォルダを整理

  • iCloud Drive
    使っていないアプリのデータや大きなファイルを削除

いずれも、削除前に本当に不要かどうかを確認し、必要であればローカルや別クラウドに保存してから削除してください。

有料プランを上げる前にやるべきこと/上げたほうがよいケース

有料プランを上げる前に、

  • 古い端末バックアップの削除

  • 二重で保存しているデータの整理

  • 使っていないアプリのiCloud連携をオフにする

といった見直しを行っても容量が足りない場合、プランアップを検討してよいでしょう。

  • 家族全員でiCloudを使う

  • 写真・動画を高画質のまま大量に保存したい

  • Mac・iPadなど複数デバイスで大容量のiCloud Driveを活用したい

といったケースでは、有料プランを上手に使うことで、日々のバックアップやデータ共有が大幅に便利になります。


小さい容量のiPhoneでも快適に使うための運用ルール

最後に、64GB以下などの小容量iPhoneでも快適に使い続けるための、日常的な運用ルールをまとめます。

日常的に気を付けたい撮影設定・アプリの使い方

  • 4K動画撮影が不要な場合は、設定でフルHD(1080p)に落とす

  • 不要なスクリーンショットはその場で削除する癖をつける

  • ゲームや大容量アプリは「本当に使うものだけ」に絞る

  • オフラインダウンロードは「視聴予定のものだけ」に抑える

これだけでも、1〜2か月後のストレージ状況が大きく変わってきます。

月1回の「ストレージ健康診断」チェックリスト

月に1度、次の項目をざっと確認してみてください。

  • 設定 > 一般 > iPhoneストレージで、容量の大きいアプリTOP5を確認

  • 写真アプリで、直近1か月分の写真・動画の中から不要なものを削除

  • 動画配信・音楽アプリのオフラインデータを整理

  • 使用していないアプリを削除、または「非使用のアプリを取り除く」を活用

  • iCloud側のバックアップや大きなファイルをチェック

この「小さなメンテナンス」を繰り返すことで、「突然ストレージがいっぱい」と慌てる場面を大きく減らせます。

機種変更時にストレージ容量を選ぶときの考え方

機種変更を検討している場合は、次の観点も参考になります。

  • 写真・動画をよく撮る → 256GB以上を検討

  • クラウドやPCにこまめに退避できる → 128GBでも運用可能な場合が多い

  • ほぼ通話・LINE・少数アプリのみ → 64GBでも、上記の運用ルール次第で十分なこともある

「今のiPhoneの使用量+将来どれくらい増えそうか」を意識して選ぶと、長く快適に使える端末を選びやすくなります。