Bluetoothの一覧に“昔の名前”が残ったまま——そんな小さな違和感が、思った以上にストレスになりますよね。
実は、iPhoneまわりには「本体名」「アクセサリ名」「クラウド表示名」という3種類の名前があり、ここを取り違えると“変えたのに変わらない”状態に。
この記事では、まず正しい変更手順を最短で確認し、うまくいかないときの原因別チェックリストで一気に解決まで導きます。
AirPodsの名前がiCloud同期で戻ってしまう問題や、会社支給端末のMDM制限といったつまずきポイントも丁寧にカバー。
読み終わる頃には、「どの画面で、何をすれば、どう反映されるか」がクリアになり、あなたのデバイス環境がすっきり整います。
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結論:変えたいのがiPhone本体名なのかアクセサリ名なのかを切り分け、該当の画面で編集すればOK。
反映されない場合は、接続状態の確認 → Bluetooth再起動 → 再ペアリング → iCloud整合の順でチェックすると解決しやすいです。注意:会社・学校の端末はMDMで編集不可のことがあります。無理に回避せず、管理者へ相談を。
仕上げ:名前は「用途+場所+イニシャル」などで一意に。将来の混乱を防ぎ、紛失時の識別にも役立ちます。
今日の数分のメンテで、明日の接続トラブルを未然に。さあ、あなたのiPhoneとアクセサリの“呼び名”を、いちばん使いやすい形に整えましょう。
Bluetoothまわりの「3つの名前」
同じ“名前”でも指す対象が違います。まずここを押さえると、最短で解決できます。
1) iPhone本体のデバイス名
AirDropや別デバイスから見たときの「このiPhone」の名前。
変更場所:設定 > 一般 > 情報 > 名前
2) Bluetoothアクセサリの名前(AirPods・スピーカー等)
iPhoneの「設定 > Bluetooth」に並ぶ各機器の表示名。
変更場所:設定 > Bluetooth >(対象デバイスのⓘ)> 名前
※そもそも変更に非対応の機器もあります(固定仕様/メーカーアプリ必須など)。
3) クラウド・アプリ側の表示名
例:iCloudのデバイス一覧、「探す」、一部の管理ツール(MDM)等。
本体名と反映タイミングがずれることがあり、しばし「戻った」と誤解されます。
iPhoneでBluetoothの名前を変更する方法
手順①:iPhone本体の「デバイス名」を変更する
目的:AirDrop名など、iPhoneそのものの呼び名を変えたいとき
設定を開く
一般 > 情報 をタップ
名前 をタップして新しい名称を入力
完了(数分〜十数分で他のAppleデバイスやサービスにも反映されます)
コツ/注意
変更直後にBluetooth一覧へ即時反映されないことがあります。
→ BluetoothのOFF→ON、一度接続を切って再接続、再起動で更新されやすくなります。会社・学校支給のiPhoneでは、MDMポリシーにより編集がグレーアウトしている場合があります。回避は基本不可で、管理者に許可設定を依頼してください。
手順②:Bluetoothアクセサリ(AirPods等)の「名前」を変更する
目的:リストに表示されるAirPods/スピーカー/キーボード等の名前を変えたいとき
設定 > Bluetooth を開く
対象アクセサリが接続中であることを確認
未接続だと「名前」項目が出ない機器があります
アクセサリ名の右側にある ⓘ(情報) をタップ
名前 をタップして新しい名称を入力 → 完了
必要に応じて接続を一度切り、再接続/Bluetooth OFF→ONで表示を更新
AirPodsの注意点
AirPodsの名前はiCloudで同期されます。同じApple IDで使っている他のデバイスに旧名が残っていると、“戻った”ように見えることがあります。
うまく定着しない場合は、AirPodsをリセット → 再ペアリングで解消するケースが多いです。
リセット例:AirPodsをケースに入れ、フタを開けたまま背面ボタンをランプが点滅するまで長押し → iPhoneで再接続
変更できないアクセサリの見分け方
Bluetoothのⓘ画面に「名前」項目がない
メーカーの専用アプリ側でのみ編集可能と明記されている
車載機や一部スピーカーは機器側固定の場合あり(仕様)
トラブル解決:できない/反映されない時の原因と対処
1) 本体名とアクセサリ名の混同
症状:本体の「名前」を変えたのに、Bluetooth一覧の表示が変わらない
対処:目的に応じて正しい画面(本体名は「情報>名前」、アクセサリ名は「Bluetooth>ⓘ>名前」)で編集
2) 未接続のまま編集しようとしている
症状:ⓘに「名前」項目が出ない/選べない
対処:まず接続してからⓘを開く。接続→編集→再接続で反映を確認
3) 反映のタイムラグ/キャッシュ
症状:一覧に旧名が残る・別端末で新名が出ない
対処:
Bluetooth OFF→ON
機内モード ON→OFF(無線系を一旦リセット)
iPhoneを再起動
それでもダメなら登録解除→再ペアリング
4) iCloud同期のズレ(特にAirPods)
症状:数分後や別端末で名前が元に戻る
対処:
同じApple IDの全端末で同一の新名に統一
しばらく待って同期を待つ
解消しなければ、AirPodsをリセット → 再設定
5) MDM/構成プロファイルの制限(会社・学校端末)
症状:「名前」欄がグレーアウト/編集不可
対処:ユーザー側で回避不可。管理者にポリシー緩和を依頼
例:デバイス名変更の許可、Bluetooth設定編集の許可
6) 古いペアリング情報が残っている
症状:以前の名前がずっと表示される
対処:設定 > Bluetooth >(ⓘ)> このデバイスの登録を解除 → 再ペアリング
7) アクセサリ側の仕様/ファームの問題
症状:どうやっても名前欄が出ない・変更が保存されない
対処:
メーカー公式アプリで更新・編集できるか確認
ファームウェア更新後に再編集
固定仕様の場合は変更不可(取扱説明書やFAQで“名称変更非対応”の記載がある)
8) ネットワーク設定の不整合
症状:名前以外にもBluetoothやWi-Fi挙動が不安定
対処:設定 > 一般 > 転送またはリセット > リセット > ネットワーク設定をリセット
※Wi-Fiのパスワード等が消えます。必要な情報は事前にメモしてください。
5分でできるチェックリスト(上から順に)
変えたいのは本体名?アクセサリ名?(対象を確認)
アクセサリは接続中になっている?
Bluetooth OFF→ON/機内モード ON→OFF
iPhone再起動
登録解除 → 再ペアリング
iCloud同一アカウント端末の名称を統一(AirPodsなど)
会社・学校端末ならMDM制限の有無を確認
改善しなければネットワーク設定をリセット
名前が紛らわしくならない「付け方のコツ」
用途+場所+イニシャルで一意に:
AirPodsPro_Kenji_Office家族やオフィスで多数運用なら接頭辞:
AP-(AirPods),SP-(Speaker),KB-(Keyboard)紛失時のことも考え、フルネームや電話番号は避けるなどプライバシー配慮
車載機など同じ機種が複数ある場合は車名/部屋名を付記:
CarAudio_Prado/SP_Living
よくある質問(FAQ)
Q1. AirPodsの名前が勝手に元に戻ります。
A. iCloud同期が影響している可能性が高いです。同一Apple IDの全デバイスで同じ名前に統一し、数分〜十数分待って反映を確認。改善しない場合はAirPodsをリセット→再設定を。
Q2. Bluetoothのⓘに「名前」項目が表示されません。
A. 未接続か、名称変更に非対応の機器です。まず接続した状態で再確認。見当たらなければ、メーカーのアプリ/取説で「名称変更可否」を確認してください。
Q3. 会社支給iPhoneで本体名がグレーアウトしています。
A. MDM制限です。ユーザー側の操作では解除できません。管理者へポリシー変更を依頼してください。
Q4. 車載Bluetoothだけ旧名のままです。
A. 車載機側にペアリング情報が残っていることが多いです。車載機の登録デバイス一覧から削除→ iPhone側も登録解除→ 再ペアリングで改善します。
Q5. 名前を変えると接続が不安定になることはありますか?
A. 通常はありません。表示名の変更は通信そのものに影響しないため、接続不良は別要因(電波干渉・ファームの不具合等)であることが多いです。