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iPhoneでBluetoothが「検出されない」ときの原因と安全に直す手順【初心者向けガイド】

iPhoneでワイヤレスイヤホンやスピーカーを使おうとしたときに、
「Bluetoothの画面にデバイス名が出てこない」「ずっと“検索中”のまま動かない」といったトラブルが起きると、大変不便です。

本記事では、このような「検出されない」状態について、

  • 症状別に考えられる主な原因

  • リスクの低い順に試せる対処手順

  • どこまで自力で対応し、どこからAppleサポート等に相談すべきか

を整理して解説いたします。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

この記事のまとめ

同じトラブルを繰り返さないために、次の点を意識しておくと安心です。

  • iOSやアクセサリのソフトウェアは、可能な範囲で最新に保つ

  • 使用しないBluetoothデバイスの登録は、定期的に整理・削除する

  • Wi-Fiルーターの近くや電子レンジのそばなど、電波干渉が強そうな場所はなるべく避ける

ちょっとした習慣づけでも、Bluetooth接続の安定性は向上しやすくなります。

Bluetoothトラブルが起きたときは、次の流れを意識すると安全です。

  1. 自分の症状が

    • デバイス名が出ない

    • 検索中のまま

    • 特定の機器だけ不安定
      のどれに近いか整理する

  2. 再起動・オン/オフ・再ペアリングなど、設定やデータへの影響が小さい手順から順番に試す

  3. ネットワーク設定リセット以上の操作は慎重に行い、改善しない場合は無理をせずAppleサポート等に相談する

まず確認したい「よくある症状」と前提条件

よくある症状パターン3つ

「検出されない」といっても、実際にはいくつかのパターンに分かれます。

  1. デバイス名がまったく表示されない

    • 「その他のデバイス」に何も表示されない

    • アクセサリをペアリングモードにしても表示されない

  2. いつまでも“検索中…”のまま止まる

    • ぐるぐる回るマークが消えない

    • 以前表示されていたデバイスまで一覧から消えてしまう

  3. 一度は表示・接続できるが、すぐに消える・切れる

    • 接続してもすぐ切断される

    • 同じアクセサリだけ不安定で、他のアクセサリは問題ない

ご自身の状況がどのパターンに近いかを意識しながら、以下を読み進めてください。

作業前に確認しておきたい基本事項

具体的な操作に入る前に、次のポイントを軽く確認しておくと、無駄な作業を減らせます。

  • アクセサリの電源・充電状態

    • 電池切れ・充電不足だと、ペアリングモードに入らない場合があります。

  • iPhoneとの距離・障害物

    • 目安として10m以内、なるべく見通しのよい場所で試してください。

  • アクセサリがペアリングモードになっているか

    • ボタン長押し・ケースの開閉など、機種ごとの手順を取扱説明書で確認してください。

  • ほかのスマホ・PCでは接続できるか

    • 別の端末でも検出されない場合は、アクセサリ側の不具合の可能性が高くなります。

これらに問題がなさそうであれば、次の章で原因をもう少し絞り込んでいきます。


症状別チェックリスト:どの原因が疑われるか

パターンA:デバイス名がまったく出てこない

この症状では、次のような原因が考えられます。

  • iPhone側のBluetooth機能が正しく動作していない

  • アクセサリがペアリングモードに入っていない、もしくは別の機器と接続済みになっている

  • アクセサリがiPhone非対応、または互換性が低い

特に「他の端末では検出されるのに、手元のiPhoneだけ検出されない」場合は、iPhone側の設定やソフトウェアに原因がある可能性が高まります。

パターンB:検索中のまま止まる・くるくる回る

この場合は、次の要因がよく見られます。

  • 電波干渉

    • Wi-Fiルーター、電子レンジ、他のBluetooth機器などが多数ある環境

  • iOSの一時的な不具合

    • 長時間利用後、アップデート直後など

  • iPhone本体のBluetoothハードウェア不調

まずは場所を少し変えてみる、Wi-Fiルーターから距離を取ってみるなど、簡単な切り分けから行うのがおすすめです。

パターンC:特定の機器だけ検出されない・すぐ切れる

この場合に多いのは、次のようなケースです。

  • 過去のペアリング情報が壊れている

  • アクセサリの設定・ファームウェアに不具合がある

  • アクセサリのバッテリー劣化・物理的な故障

他のイヤホンやスピーカーではまったく問題なく接続できるのに、特定の機器だけ不安定な場合は、その機器とのペアリング情報を重点的に見直します。


今すぐ試せる基本の対処手順(リスクが低い順)

ここからは、データへの影響が少ない操作から順番にご紹介します。
基本的には、上から順に試していく流れで問題ありません。

手順1:Bluetoothと機内モードの状態を確認する

  1. iPhoneの「設定」アプリを開く

  2. 「Bluetooth」をタップし、スイッチが「オン(緑色)」になっているか確認

  3. 一度オフにして数秒待ち、オンに戻す

  4. 設定画面に戻り、「機内モード」がオフ(灰色)になっているか確認

コントロールセンターだけでなく、必ず設定アプリ側で状態を確認することをおすすめいたします。

手順2:iPhone・アクセサリを再起動する

一時的な不具合は再起動で解消することが多くあります。

  • iPhoneの再起動(Face ID搭載機種の例)

    1. サイドボタンと音量ボタンのどちらかを長押し

    2. 「スライドで電源オフ」をスライドして電源オフ

    3. 数十秒後、サイドボタンを長押しして再起動

  • アクセサリの再起動

    • 電源ボタン長押し、充電ケースからの出し入れなど、機種ごとの手順に従います。

再起動後に再度Bluetooth画面を開き、デバイスが表示されるか確認してください。

手順3:Bluetoothのオン/オフと再検索を行う

Bluetooth機能を一度リセットするイメージです。

  1. 設定アプリ > 「Bluetooth」を開く

  2. スイッチをオフにして30秒程度待つ

  3. 再度オンにする

  4. 画面を開いたまま、アクセサリをペアリングモードにする

  5. 「その他のデバイス」に表示されるか確認

これで一覧に表示されるようになるケースも少なくありません。

手順4:登録済みデバイスを削除して再ペアリングする

過去の接続情報が原因となっている場合は、いったん削除してやり直すことで改善することがあります。

  1. 設定アプリ > 「Bluetooth」を開く

  2. 一覧から問題のデバイスを探し、右側の「i」マークをタップ

  3. 「このデバイスの登録を解除」または「このデバイスを削除」をタップ

  4. アクセサリ側でも、可能であればペアリング情報のリセット操作を実施

  5. アクセサリをペアリングモードにし、再度一覧から選択して接続

以前は普通につながっていたのに、最近急にうまくいかなくなった場合に特に有効です。

手順5:ネットワーク設定のリセット(最後の手段)

ここからは、影響範囲が大きめの操作となりますので、十分にご注意ください。

実行前に知っておくべきこと

ネットワーク設定をリセットすると、次の情報が消去・初期化されます。

  • 保存済みのWi-Fiネットワーク名(SSID)とパスワード

  • VPN設定・APN設定などの通信設定

作業後は、自宅や職場のWi-Fiを再設定する必要があります。

ネットワーク設定リセットの手順

  1. 設定アプリ > 「一般」を開く

  2. 画面下部の「転送またはiPhoneをリセット」をタップ

  3. 「リセット」を選択

  4. 「ネットワーク設定をリセット」をタップ

  5. パスコードを入力し、確認画面で再度「ネットワーク設定をリセット」を実行

iPhoneが再起動したら、最初にWi-Fiを設定し直し、その後Bluetoothをオンにしてアクセサリとのペアリングを試します。

手順6:iOSとアクセサリのソフトウェア更新を行う

古いソフトウェアバージョンが原因で、特定のBluetooth機器とうまく通信できないケースもあります。

  • iPhone側の更新

    1. 設定アプリ > 「一般」 > 「ソフトウェアアップデート」を開く

    2. 利用可能なアップデートが表示されている場合は、内容を確認の上インストール

  • アクセサリ側の更新

    • メーカー提供の専用アプリやPC向けソフトで、ファームウェア更新が配布されている場合があります。

    • メーカー公式サイトのサポートページも併せてご確認ください。


状況別の対処法

イヤホン・スピーカーだけが検出されない場合

イヤホンやスピーカーに限って検出されない場合は、次を確認してください。

  • 他のBluetooth機器(キーボードなど)は問題なく接続できるか

  • 問題のイヤホン/スピーカーを別のスマホやPCで接続できるか

  • マルチポイント対応製品の場合、

    • 同時接続台数の上限に達していないか

    • 古い接続先が優先されていないか

複数の端末で不安定な場合は、アクセサリ側の故障の可能性も高くなるため、購入店やメーカーサポートへの相談も検討してください。

車のBluetoothが検出されない場合

車載Bluetoothの場合は、次の点でつまずきやすくなります。

  • 車側の登録件数が上限に達しており、新たなスマホを登録できない

  • エンジンON/ACC状態でないとペアリングモードに入らない

  • 車種ごとにペアリング手順が大きく異なる

対応のポイント

  • 取扱説明書で「Bluetooth登録」「ペアリング」の項目を確認し、

    • ペアリングモードの入り方

    • 登録済みデバイスの削除方法
      を把握します。

  • 不要になった古いスマホの登録があれば削除します。

  • 走行中の操作は危険ですので、必ず安全な場所に停車してから設定してください。

iOSアップデート後に急に検出されなくなった場合

iOSアップデート直後に、Bluetooth周りの動作が不安定になることもあります。

  • まずは本記事で紹介した

    • 再起動

    • Bluetoothオン/オフ

    • 登録解除→再ペアリング
      を一通り実施してください。

  • 同じiOSバージョン・同じアクセサリで同様の事例がないか、メーカーサイトや公式情報を確認すると参考になります。

  • 長期間改善しない場合は、アップデートのタイミングも含めてAppleサポートに相談することをおすすめいたします。


ここまで試してもダメなとき:サポート・修理の検討

Appleサポートや修理を検討すべきサイン

次のような状態に当てはまる場合は、ハードウェア不調や深刻な不具合の可能性があります。

  • Bluetoothをオンにできない、または設定画面でBluetoothがグレーアウトしている

  • どのBluetoothアクセサリとも一切接続できない

  • アクセサリメーカー側で「アクセサリは正常」と確認されているのに、自分のiPhoneだけ接続できない

これらに該当する場合は、早めにAppleサポートや正規サービスプロバイダへの相談を検討してください。

相談時に準備しておくとよい情報

サポート窓口や修理店に相談する前に、以下をメモしておくと対応がスムーズです。

  • iPhoneのモデル名(例:iPhone 12、iPhone 15など)

  • iOSのバージョン(設定 > 一般 > 情報 から確認)

  • 問題が発生しているアクセサリのメーカー名・型番

  • 症状が出始めた時期やきっかけ(例:○月○日のアップデート後など)

  • 本記事のどの手順まで試したか、その結果どうなったか

これらの情報が揃っていると、原因の切り分けが早く進みやすくなります。