「おやすみモード」と「睡眠モード」、名前は似ているのに“効く場面”はまったく別物。
前者は会議や作業に最適な汎用の静音, 後者は就寝前〜起床までを自動化する“睡眠特化”。
本記事では、違いの要点→最短の設定手順→通知の許可ルールまで、迷わず使い分けできるように解説します。今日から、必要な通知だけ通すiPhone運用をはじめましょう。
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おやすみ=汎用の静音, 睡眠=ヘルスケア連動の就寝特化。
通知は人/アプリ/即時通知/緊急時バイパスで“必要だけ通す”。
コントロールセンターでオンオフ、ヘルスケアで就寝の自動化。
この3点を押さえれば、iPhoneは静かに賢く働きます。
iPhoneで睡眠モードとおやすみモードの違い
おやすみモード(Do Not Disturb):あらゆるシーンで使える“汎用”の集中モード。許可した人・アプリ以外の通知をまとめて静かにします。
睡眠モード(睡眠の集中モード / Sleep Focus):ヘルスケアの「睡眠スケジュール」と連動して、就寝準備~起床までを自動化。ロック画面の演出やアラーム、就寝準備ショートカットなど“睡眠専用”の最適化が入ります。
睡眠モードとおやすみモードできることの比較
スケジュール連動
おやすみ:任意でオン/オフや終了条件(1時間、場所を離れるまで等)を選べる。
睡眠:ヘルスケアの睡眠スケジュールに合わせて自動オン。就寝準備の開始=睡眠モード開始。
就寝準備(Wind Down)とショートカット
睡眠モードは就寝前15分〜3時間のWind Downを設定でき、読書・瞑想アプリ起動などのショートカットとも連携。
通知の許可ルール
どちらのモードも人(連絡先)とアプリで許可/静音を細かく設定でき、Time Sensitive(即時通知)の“突破”も制御可能。
デバイス間で共有
同じApple IDのデバイスにフォーカス設定を同期できる。
設定手順:最短で迷わずできる
おやすみモードを素早くオン/オフ(手動)
画面右上からスワイプしてコントロールセンターを開く
集中モードボタン → おやすみモードをタップ(オン/オフ)
〈スクショ候補:コントロールセンターの集中モード〉
※Siriに「おやすみモードをオン/オフ」と頼んでもOK。
終了タイミングを指定するには、オン時のパネルで「1時間」「この場所から離れるまで」などを選べます。
睡眠モードを自動化(ヘルスケアでスケジュール)
ヘルスケアアプリ → 右下検索 → 睡眠
フルスケジュールとオプションを開き、就寝/起床時刻、アラーム、就寝準備(Wind Down)を設定
「睡眠モードにスケジュールを使用」をオンにすると、スケジュールに沿って自動で睡眠モードが始まります(就寝準備の開始=Sleep Focus開始)。
〈スクショ候補:睡眠の「フルスケジュールとオプション」〉
スケジュールを使わず手動で睡眠モードだけ切り替えたい場合は、コントロールセンターの集中モード → 睡眠からオン/オフできます。
スケジュール自体を止めたいときは、上記画面で「睡眠モードにスケジュールを使用」をオフ。
デバイス間で統一(iPhone・iPad・Apple Watch)
設定 → 集中モード → デバイス間で共有 をオン
→ 1台で切り替えると、同じApple IDの他デバイスにも反映されます。
通知の“許可ルール”を使いこなす
人(連絡先)で制御
設定 → 集中モード →(対象モード)→ 人
「通知を許可」に家族・上司など例外を登録
「通知を知らせない」に入れた人は着信・通知をミュート
「緊急時バイパス」を特定の連絡先でオンにすると、フォーカス中でもその人だけ音/バイブが鳴るようにできます(連絡先カード→編集→着信音/テキストトーン→Emergency Bypass)。
アプリ単位で制御
設定 → 集中モード →(対象モード)→ アプリ
「通知を許可」に重要アプリを登録
逆に、静かにしたいアプリは「通知を知らせない」側へ
Time Sensitive(即時通知)をオンにすると、期限性の高い通知(配車到着・セキュリティ警告など)をフォーカス中でも即時表示できます。必要なモードでのみ有効化すると安心。
緊急・政府系アラートの取り扱い(日本)
設定 → 通知 → 一番下の「緊急速報」でオン/オフを切替。日本の地震・津波・災害情報などの緊急速報は、一般のアプリ通知と別枠で管理されます。
“鳴ってしまう/届かない”トラブルのチェックリスト
Time Sensitiveが許可されていると、対象アプリの一部通知はフォーカスを突破します。不要なら対象モードでオフに。
デバイス間で共有をオンにしていると、他デバイスの操作が意図せず反映されることがあります。挙動を切り分けたい場合は一時的にオフを検討。
睡眠スケジュールが有効だと、就寝準備の開始時刻に自動で睡眠モードへ移行します。思わぬ時間に入る場合はスケジュールを見直し。
特定の人だけは確実に鳴らしたい → 連絡先の緊急時バイパスで個別に通す。
おすすめの使い分けテンプレ
A. 平日就寝用(毎日自動)
ヘルスケア睡眠スケジュール:23:30 就寝/7:00 起床、Wind Down 30分
睡眠モードの人:家族のみ許可
アプリ:目覚まし・スマートホーム・防災アプリを許可、Time Sensitiveのみ許可
アラーム:穏やかな音+徐々に音量アップ(ヘルスケア側で設定)
→ 手放しで“寝る〜起きる”を自動化。
B. 会議・集中作業用(状況に応じて)
コントロールセンターからおやすみモードをオン
終了条件:1時間、または「この場所から離れるまで」
人:上司・チームだけ許可
アプリ:カレンダー・ビデオ会議・メッセンジャーのみ許可、Time Sensitiveはオン
→ 予定の区切りで自動解除。
C. 家族からの緊急だけは常時通したい
該当の連絡先で緊急時バイパスをオン(着信音/テキストトーン)。
→ どのフォーカスでもその人だけは鳴る。
よくある質問(FAQ)
Q1. 睡眠モードのスケジュールを完全にオフにするには?
A. ヘルスケア → 睡眠 → フルスケジュールとオプション → 睡眠モードにスケジュールを使用をオフ。以後は手動で切り替え。
Q2. 就寝前に音楽や瞑想アプリを自動で立ち上げたい
A. **Wind Down(就寝準備)に合わせてショートカットの自動化(Sleepトリガ)**を設定すると便利です。開始時刻や就寝時刻・起床時刻をトリガにできます。
Q3. 緊急・政府のアラートはフォーカス中も届く?
A. 緊急速報は独立した設定で管理されます。日本では設定 → 通知 → 緊急速報からオン/オフを確認。
Q4. フォーカスの設定を他デバイスと同期したくない
A. 設定 → 集中モード → デバイス間で共有をオフにすると、そのデバイスだけ独立運用できます。
Q5. おやすみモードと睡眠モード、通知の許可ルールは別々に持てる?
A. はい。各モードごとに「人」「アプリ」「Time Sensitive」などを個別に設定できます。用途別のプリセットを作ると運用が楽です。