本記事では、次のようなお悩みをまとめて解決いたします。
iPhoneで撮った写真の顔だけをぼかしたい・モザイクを入れたい
車のナンバープレートや住所など、一部分だけを隠したい
ポートレートモードを使って、背景をふんわりとぼかした写真を撮りたい
アプリを増やしたくないので、できる限り標準機能で完結させたい
必要であれば、無料アプリのおすすめも知りたい
撮影時のぼかしから、撮影後の編集、Apple IntelligenceやLINE・アプリの活用まで、整理してご紹介いたします。
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iPhoneで「写真をぼかす」主な目的を整理
プライバシー保護(顔・ナンバープレート・住所など)
もっとも多い目的が、プライバシー保護です。たとえば以下のようなケースです。
子どもの顔や制服、学校名・園名
車のナンバープレートや自宅の表札
書類・PC画面・名刺などの個人情報
これらをぼかし・モザイクで隠すことで、安心してSNSやチャットで画像を共有できます。
写真をおしゃれに見せる背景ぼかし
次に多いのが、いわゆる「ボケ感」を出したいニーズです。
主役の人物をくっきり、背景をふんわりさせたい
カフェや旅行先で、雰囲気のある写真を撮りたい
この場合は、ポートレートモードで撮影し、あとから被写界深度(ぼかしの強さ)を調整する方法が中心になります。
仕事・資料用スクリーンショットの一部を隠す
ビジネス利用では、スクリーンショットの一部を隠したい場面が多くあります。
顧客名やメールアドレスなど個人情報のマスク
売上や金額など、見せられない数字だけを隠す
こうした用途では、一部だけを素早く隠せる方法(LINEの編集機能や専用アプリなど)が特に役立ちます。
方法を選ぶ前に確認したい3つのポイント
iPhoneの機種とiOSバージョンを確認する
最初に、以下の情報を確認してください。
「設定」アプリ >「一般」>「情報」>「システムバージョン」
同じ画面の「機種名」
これは、利用できる機能が機種とiOSバージョンにより大きく変わるためです。
ポートレートモードの有無
Apple Intelligence(クリーンアップなど)の対応可否
安全フィルタ(モザイク)機能の有無
をご自身の環境に合わせて把握しておくと、後の手順が分かりやすくなります。
Apple Intelligence・安全フィルタが使えるか確認する
iOS 18以降では、環境によって次のような機能が利用できます。
Apple Intelligenceを使った「クリーンアップ」機能
顔などにモザイクをかけられる「安全フィルタ」的な機能
これらが使えるかどうかで、「アプリなしでどこまでできるか」が変わります。お使いのOSバージョンと地域・言語設定を確認しておくと安心です。
どこを、どの程度まで隠したいのかを決める
最後に、目的をもう一段具体化しておきます。
顔を完全に認識できないレベルで隠したいのか
少し柔らかくぼかして雰囲気を変えたいだけなのか
写真全体をぼかすのか、一部だけをしっかり隠したいのか
この整理ができていると、「撮影時にぼかす」か「後から部分的にぼかす」かなど、最適な手段を選びやすくなります。
撮影時に背景をぼかす:ポートレートモードの使い方
ポートレートモードでの撮影手順
背景をおしゃれにぼかしたい場合は、撮影時にポートレートモードを使うのが最も自然です。
「カメラ」アプリを開く
画面下のモードをスワイプし「ポートレート」を選択
人物や物にピントを合わせる
画面上の指示に従い、被写体との距離を調整する
問題なければシャッターボタンをタップして撮影
この方法なら、「主役はくっきり・背景はふんわり」という自然なボケを出しやすくなります。
撮影後に被写界深度(ぼかしの強さ)を調整する方法
ポートレート写真であれば、後から背景ぼかしの強さを変更できます。
「写真」アプリで、対象のポートレート写真を開く
右上の「編集」をタップ
画面下に表示される「ポートレート」または「f値」のスライダを選択
スライダを左右に動かし、ぼかしの強さを調整
問題なければ「完了」をタップ
一般に、f値を小さくすると背景のボケが強くなり、大きくすると背景がはっきりします。
うまく背景がぼけないときのチェックポイント
背景が思ったようにぼけない場合は、以下の点を確認してください。
被写体と背景の距離が近すぎないか
撮影環境が暗すぎないか
被写体の形が複雑で、輪郭を認識しづらくなっていないか
特に室内や暗所では、ポートレートとして認識されず、通常写真になることがあります。その場合は、場所や角度を変えて撮り直してみてください。
撮影後に写真全体・一部をぼかす(標準機能編)
写真アプリの編集で背景をやわらかくぼかす(ポートレート写真)
ポートレートモードで撮った写真は、「写真」アプリの編集から背景ぼかしを調整できます。
撮影時にポートレートモードを使用していることが前提
編集画面で被写界深度を変更することで、背景のボケを強めたり弱めたりできる
この方法は「背景全体」を自然にぼかす目的に向いています。一方で、特定の人物の顔だけを隠す用途にはあまり適しません。
Apple Intelligence「クリーンアップ」で不要なものを消す・顔をぼかす
対応機種・OSでは、写真アプリの編集画面に「クリーンアップ」ボタンが表示される場合があります。これはApple Intelligenceを活用し、不要なものをなぞるだけで削除したり、顔をブロックノイズ風に処理したりできる機能です。
基本的な手順は次のとおりです。
「写真」アプリで対象の画像を開く
「編集」をタップ
「クリーンアップ」アイコンを選択
ぼかしたい顔や消したい対象を指でなぞる・囲む
提案された処理内容を確認し、問題なければ適用
「完了」をタップして保存
主な用途は「不要物の削除」ですが、人の顔をなぞることで結果的に強い加工が入り、ぼかし/モザイクに近い効果として利用できるケースがあります。
iOS 18の安全フィルタで顔にモザイクをかける
iOS 18.1以降では、一部環境で安全フィルタ的なモザイク機能が利用できます。対応している場合、顔に対して自動でモザイク・ぼかしを適用できることがあります。
一般的な操作イメージは以下のとおりです。
対象の写真を開く
「編集」から安全フィルタやそれに相当する項目を選択
モザイクをかけたい顔を選び、強さや範囲を調整
完了をタップして保存
対応機種であれば、追加アプリなしで顔へのモザイク処理が行えるのが大きなメリットです。
アプリなしで一部だけぼかす実用テクニック
LINEのモザイク・ぼかし機能で顔や個人情報を隠す
Apple Intelligenceや安全フィルタが使えない環境でも、すでにインストールされているLINEの編集機能を活用すれば、追加アプリなしでモザイク加工が可能です。
LINEのトーク画面を開く
画面下部の写真アイコンから、加工したい画像を選ぶ
画像編集画面で「モザイク」「ぼかし」アイコンをタップ
隠したい部分を指でなぞって加工する
加工が終わったら「完了」を押し、「保存」アイコンで端末に保存
この方法の利点は、
顔・ナンバー・住所など、一部分だけを直感的に隠せる
仕上がりがはっきりとしたモザイクになりやすく、プライバシー保護の強度が高い
という点です。すでにLINEを日常的に使っている方には非常におすすめです。
オンラインの写真ぼかしツールを使う場合の手順と注意点
ブラウザ上で動作するオンラインの写真ぼかしツールを使う方法もあります。
一般的な流れは次のとおりです。
Safariなどで「iPhone 写真 ぼかし オンライン」などと検索
信頼できるサイトを選んでアクセス
加工したい写真をアップロード
ツール上でぼかし・モザイクを指定し、加工する
処理後の画像をダウンロードして保存
ただし、オンラインツールを利用する場合は、
子どもの顔や住所などセンシティブな画像は原則アップロードしない
利用規約・プライバシーポリシーを必ず確認する
といった点に十分ご注意ください。
無料アプリでしっかりモザイク・ぼかし加工
無料で使いやすいモザイク・ぼかしアプリの例
より細かく、自由度の高い加工をしたい場合は、専用の無料アプリが便利です。日本語圏でよく紹介されているアプリには、次のような特徴があります。
モザイク・ぼかし専用アプリ
指でなぞるだけで、モザイク・ぼかしを簡単にかけられる
モザイク種類やぼかしの強さを複数段階で調整できる
多機能写真編集アプリ
ぼかし・モザイクに加え、フィルター・スタンプ・テキスト挿入なども行える
SNS投稿向けのテンプレートやコラージュ機能が充実
ビューティー系カメラアプリ
人物写真に特化し、肌をなめらかにするぼかしや柔らかいエフェクトが得意
本記事では特定アプリ名を限定しませんが、「LINE+モザイクアプリ1本」があれば、ほとんどのシーンに対応できると考えて問題ありません。
アプリを選ぶときのチェックポイント
アプリを選定する際は、次の点をチェックすると安心です。
オフラインでも利用できるか(画像をクラウドに送信しないか)
無料版でも透かし(ウォーターマーク)が入らないか
モザイク・ぼかしの強度や種類を細かく調整できるか
レビューで「広告が多すぎる」「動作が重い」といった不満が多くないか
特にプライバシー性の高い写真には、端末内で処理が完結するアプリを選ぶことをおすすめいたします。
きれいに&安全にぼかすためのコツ
復元されにくいモザイク・ぼかしのかけ方
最近は画像処理技術の進歩により、単純なぼかしがある程度推定・復元される可能性も議論されています。そのため、特に重要な写真では、次のような点を意識してください。
顔など重要な部分には、柔らかいぼかしではなく強めのモザイクを使う
必要部分ギリギリではなく、少し広めの範囲を隠す
加工前の元画像は、共有用フォルダから削除・アクセス制限を行う
「絶対に復元されない」とは言い切れませんが、これらを組み合わせることで、リスクを抑えることができます。
SNS・共有時に気をつけたい設定と運用ポイント
ぼかしやモザイクをかけても、共有の仕方によって情報が漏れる可能性は残ります。以下の点もあわせて確認してください。
公開範囲を「全体公開」ではなく、友人・フォロワーのみに限定する
EXIF情報(位置情報など)を自動削除してくれるアプリや設定を利用する
子どもの所属先(園・学校・習い事)が特定できる制服や建物は、そもそも写さない・カットする
ぼかしはあくまでも「最後の防御」です。撮影時のフレーミングや共有範囲の設定も含めて、総合的にプライバシーを守る意識が大切です。
よくある質問(FAQ)
ぼかしやモザイクは完全に復元できませんか?
一般的なモザイク・ぼかしは、「絶対に復元不可能」とまでは言い切れません。
強度が弱いぼかし
規則的で単純なモザイク
などは、理論上ある程度復元される可能性も指摘されています。重要な写真ほど、
強めのモザイクを使用する
広めの範囲を隠す
元画像の管理(削除・アクセス制限)を徹底する
といった対策を組み合わせてください。
Apple Intelligenceやクリーンアップが表示されない理由
クリーンアップやApple Intelligence関連の機能が表示されない主な理由は、次のようなものが考えられます。
iPhoneの機種が対応外(例:一部旧機種など)
iOSバージョンが古い(18未満など)
地域・言語設定が未対応エリアになっている
この場合は、LINEのモザイク機能や専用アプリを利用する方法に切り替えるのが現実的です。
古いiPhoneで簡単にぼかすならどの方法が現実的?
ポートレートモードやApple Intelligence、最新の安全フィルタが利用できない古い機種では、次のような組み合わせが現実的です。
背景を雰囲気よく見せたい場合
被写体と背景の距離を離して撮影する
光の方向や明るさを工夫して「奥行き感」を出す
顔やナンバーを確実に隠したい場合
LINEのモザイク・ぼかし機能を使う
軽量な無料モザイクアプリを1本だけ入れて利用する
この2パターンを押さえておけば、古めのiPhoneでも多くのシーンに対応可能です。