朝の満員電車で片手がふさがっていても、会議前に慌てて設定を切り替える瞬間でも――iPhoneの“アクションボタン×ショートカット”なら、長押し一回で日常の段取りをまとめて片づけられます。照明・エアコンの起動、目的地までの所要時間の共有、会議モードへの切り替え、定型文の即コピー、現在地付きの連絡まで。指先のワンタップが、小さな面倒を静かに消していく。
本記事では、毎日使い続けても飽きない「実用レシピ10選」を、作り方の手順・つまずきやすいポイント・応用アイデアまで丁寧に解説します。初めての方は“メニュー分岐で1ボタン多用途化”から、すでに使い込んでいる方は“家・仕事・移動・緊急”の4領域最適化へ。今日からあなたのiPhoneが、もっとあなたの段取りに寄り添う相棒になります。
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アクションボタンは“よくやる操作”をまとめて前倒しするための近道です。まずは「帰宅ルーチン」「会議スタート」「その場タスク収集」「位置連絡」の4本を入れて、生活の主なシーンをカバー。慣れてきたら、メニュー分岐でカメラやナビを束ね、条件分岐や通知で使い勝手をチューニングしましょう。権限設定・通信状況・対象アプリの有無だけ押さえておけば、失敗はぐっと減ります。
あなたの毎日で“繰り返している操作”は何ですか? その答えこそ、アクションボタンに置くべき最初のレシピです。記事の手順どおりに作れば、そのまま再現できます。
- 1 事前準備
- 2 iPhoneでアクションボタンのショートカットを使う:おすすめ設定10選
- 2.1 1) 帰宅ルーチン(HomeKit+ETA+連絡)
- 2.2 2) 会議スタート(集中モード+音量+メモ+録音)
- 2.3 3) クイックカメラ(モード選択ランチャー)
- 2.4 4) その場タスク収集(音声→リマインダー)
- 2.5 5) ワンタップ家計簿(音声金額→ノート追記)
- 2.6 6) 定型文ランチャー(即コピー→貼り付け)
- 2.7 7) ドライブ発進(ナビ+音楽+CarPlay最適化)
- 2.8 8) 置き忘れ防止(AirTagサウンド+「探す」起動)
- 2.9 9) パーソナル共有カード(自己紹介QR)
- 2.10 10) 緊急連絡テンプレ(現在地リンク+SMS)
- 2.11 アクションボタンへの割り当て手順
- 3 失敗時のチェックリスト(トラブルシューティング)
事前準備
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対応端末:アクションボタン搭載のiPhone
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OS:最新のiOSを推奨
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権限:初回実行時に「位置情報」「通知」「連絡先」「写真」「マイク」等の許可が求められます
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名前は「🔘 会議スタート」など“用途が一目で分かる”記号+日本語に
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複数動作をまとめるときは「メニューから選択」で切り替え可能に
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失敗しやすい箇所(位置情報・ネット接続・対象アプリ未インストール)を先に確認
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iPhoneでアクションボタンのショートカットを使う:おすすめ設定10選
1) 帰宅ルーチン(HomeKit+ETA+連絡)
何ができる?
照明・エアコンON → 自宅までの所要時間を算出 → 家族に到着予定をメッセージ → マップで自宅経路を開く。
所要時間:7–10分
手順
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ショートカット新規 → 名前「帰宅ルーチン」
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アクション追加
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「ホームのシーンを実行(帰宅)」
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「移動時間を取得(目的地:自宅)」
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「テキストを作成」:
今から帰るよ。到着予定は約${移動時間}です。 -
「メッセージを送信(宛先:家族グループ)」
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「経路を表示(目的地:自宅/移動手段:車 or 徒歩)」
ポイント:自宅アドレスは連絡先カードか“お気に入り”に登録しておくと楽。
応用:到着10分前に「自宅シーン(暖房/加湿器)」をもう一段階強める分岐を追加。
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2) 会議スタート(集中モード+音量+メモ+録音)
何ができる?
仕事用の集中モードON、音量を下げ、メモ新規作成、ボイスメモ起動。
所要時間:5分
手順
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新規 → 「会議スタート」
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「集中モードを設定(仕事・会議)」
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「音量を設定(20%)」
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「メモを作成」:タイトル
会議ノート ${現在日時} -
「Appを開く:ボイスメモ」
ポイント:録音を自動開始したい場合は、ショートカット対応の録音App(例:Drafts+音声、Noted等)を併用。
応用:会議カレンダーに紐づけて、直近イベント名をタイトルへ自動挿入。
3) クイックカメラ(モード選択ランチャー)
何ができる?
長押し → 「ビデオ/セルフィー/ポートレート」など目的別で即起動。
所要時間:6分
手順
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新規 → 「クイックカメラ」
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「メニューから選択」:
ビデオ, セルフィー, ポートレート -
各分岐で
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「カメラを開く(ビデオ)」
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「カメラを開く(フロント/写真)」
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「カメラを開く(ポートレート)」
ポイント:純正設定でアクションボタン=カメラも可能。ショートカット版は“モード切替”が強み。
応用:文書スキャン分岐を加え、ファイル名に日付を自動付与してiCloudに保存。
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4) その場タスク収集(音声→リマインダー)
何ができる?
用件を話す → リマインダーにタイトル登録、期限を“今+3時間”で自動付与。
所要時間:4分
手順
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新規 → 「クイックタスク」
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「音声入力を取得(プロンプト:用件は?)」
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「日付を調整(現在に3時間追加)」
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「リマインダーを追加(タイトル:音声結果/期日:調整後)」
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「通知を表示(追加しました)」
ポイント:Siriの音声認識が不安なら「テキスト入力を求める」に交換。
応用:タグやリスト(例:仕事/私用)をメニューで出し分け。
5) ワンタップ家計簿(音声金額→ノート追記)
何ができる?
金額を口頭で入力 → カテゴリ選択 → 日時・金額・カテゴリを一行でノートに追記。
所要時間:6–8分
手順
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新規 → 「家計簿クイック記録」
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「数値を聞く(支出額)」
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「メニューから選択(食費, 交通, 交際, 雑費)」
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「テキストを作成」:
${現在日時}\t${選択カテゴリ}\t¥${数値} -
「ノートに追記(家計簿ログ)」
ポイント:区切りをタブやカンマにすれば後でCSV化しやすい。
応用:一定額以上で「支出アラート」を通知。
6) 定型文ランチャー(即コピー→貼り付け)
何ができる?
「ありがとうございます…」「お世話になっております…」等を選んで即クリップボードへ。
所要時間:3–4分
手順
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新規 → 「定型文コピー」
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「メニューから選択」:
-
ご連絡ありがとうございます。/恐れ入りますが… -
お世話になっております。/本件につきまして…
-
-
「クリップボードにコピー(選択結果)」
-
「通知で表示」
ポイント:顔文字・署名・URL短縮を組み合わせると返信速度UP。
応用:メールかメッセージかで文面を分岐。
7) ドライブ発進(ナビ+音楽+CarPlay最適化)
何ができる?
職場・よく行く場所の経路表示 → 音量設定 → プレイリスト再生。
所要時間:5分
手順
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新規 → 「ドライブ発進」
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「メニューから選択(職場, 自宅, よく行く場所A)」
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「経路を表示(選択結果)」
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「音量を設定(70%)」
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「音楽を再生(お気に入りプレイリスト)」
ポイント:CarPlay使用時は“開始直後の音量”が上書きされやすいので確認。
応用:高速道路回避ON/OFFを選択式に。
8) 置き忘れ防止(AirTagサウンド+「探す」起動)
何ができる?
鍵・バッグのAirTagでサウンド再生、「探す」を即開く。
所要時間:3–6分
手順(シンプル版)
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新規 → 「鍵を探す」
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「Appを開く:探す」
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運用:起動後に対象AirTagを選び「サウンドを再生」
ポイント:ショートカットからの直接発音は限定的。実操作を最短化する考え方。
応用:外出前チェック用に「自宅を出るとき通知(リマインダー)」を付加。
9) パーソナル共有カード(自己紹介QR)
何ができる?
自分の連絡先・SNSリンクをQRで表示→相手に読み取ってもらう。
所要時間:5分
手順
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新規 → 「My QRカード」
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「テキストを作成」:名刺用リンク集(例:
https://linktr.ee/あなた) -
「QRコードを生成」
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「クイックルックで表示」
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(任意)「写真アルバムに保存」しておくとオフラインでも即提示可能
ポイント:その場で見せる用途が多いので“画面の明るさ80%”を最初に挟むと読み取り成功率UP。
応用:仕事用/プライベート用の2種QRをメニューで出し分け。
10) 緊急連絡テンプレ(現在地リンク+SMS)
何ができる?
現在地のマップリンク+定型文を家族へ一括送信。
※公式の緊急SOSとは別。SOSはサイドボタン操作で利用。
所要時間:6–8分
手順
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新規 → 「位置連絡」
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「現在地を取得」
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「マップ項目のURLを取得」
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「メニューから選択」:
遅れます/迎えに来てください/道に迷いました -
「テキストを作成」:
${選択文}\n現在地:${URL} -
「メッセージを送信(宛先:家族/緊急連絡先)」
ポイント:SMSかiMessageかは相手端末で変わる。通信不可時は送信待機になる点に留意。
応用:Apple Watchのアクションボタン(サイドボタン長押し)運用と役割分担。
アクションボタンへの割り当て手順
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設定アプリ → アクションボタン
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左右にスワイプして「ショートカット」を選択
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ショートカットを選択 → 上で作成したレシピを指定
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以後、アクションボタン長押しで実行(ロック画面でも可。Face ID/パスコード条件は各アクションに依存)
失敗時のチェックリスト(トラブルシューティング)
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権限:位置情報・連絡先・通知・マイク・写真の許可が出ているか
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対象アプリ:マップ・ミュージック・探す・メッセージ等がインストール/ログイン済みか
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ネット接続:ETA取得・マップURL・メッセージ送信に必要
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集中モードの自動化:フォーカス名の誤字や削除で失敗しがち
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HomeKit:シーン名の変更やハブ未接続で動かないことがある
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音量操作:一部Bluetooth機器接続時は即反映されないケースあり