充電して横向きに置くだけで、iPhoneが“卓上ディスプレイ”に変わる——それがスタンバイ(StandBy)。
時計・予定・タイマー・家族写真まで、視線を向けるだけでサッと確認できる体験は、一度ハマると手放せません。
とはいえ「常時表示で点けっぱなし」にできるのは対応機種だけ。
この記事では、常時表示(Always-On)に対応するiPhoneの見分け方から、確実にスタンバイを起動・維持する設定手順、そして“消える/点かない”を防ぐチェックポイントまでまとめて解説します。
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iPhoneでスタンバイモードを常時表示にする方法
常時表示の前提条件(チェックリスト)
対応機種:AOD搭載のPro系(14/15/16のPro/Pro Max)。
電源:充電中であること(ケーブル or MagSafe)。
姿勢:横向きで安定していること(スタンド推奨)。
設定:「設定」→「スタンバイ」がオン。
AOD設定:AOD対応機種は「設定」→「画面表示と明るさ」→「常に表示」をオン。
写真や時計の常時表示は省電力用の低リフレッシュ・低輝度表示で動き、通知やライブアクティビティも“見える範囲”で更新されます(AODの仕様上、ごく控えめな更新になるのが普通です)。
手順①:スタンバイを有効化(全機種共通)
「設定」アプリ →「スタンバイ」をオン。
自宅やオフィスの定位置にスタンドを設置(MagSafe推奨)。
充電しながら横向きに置くと自動でスタンバイに。
左右スワイプでビュー切替、上下スワイプでオプション編集。
ウィジェット:天気、カレンダー、リマインダー、ホーム、ショートカットなどを2枚並べで表示。
時計:太字、アナログ、フリップ、ソーラーなど複数スタイル。
写真:お気に入りアルバムや被写体ごとに出し分け。
暗所ではナイトモード(赤系)に自動移行。就寝時は視認性を保ちつつ眩しさを抑えます。
編集TIPS:
ウィジェットの長押し→「編集」でカード差し替え。
時計の長押し→スタイル変更/色味調整。
写真の長押し→アルバム/被写体の選択。
手順②:常時表示(AOD)をオンにする
「設定」→「画面表示と明るさ」→「常に表示」をオン。
同画面で「常に表示」の表示要素(壁紙・通知・ウィジェットなど)の出し方を調整。
集中モードやスリープスケジュールを使う場合は、AODが意図せず消えないように時間帯と挙動を見直す。
「常に表示」が設定に見当たらない場合は、機種がAOD非対応の可能性が高いです。
Proと非Proで“運用”はどう変わる?
AOD対応(Pro)
充電+横向きでずっと表示。
玄関やキッチンに置けば、時計・天気・タイマー・買い物リストを視線だけで確認。
写真スライドをデジタルフォトフレーム感覚で楽しめる。
AOD非対応(無印・Plus 等)
一定時間で自動消灯。必要時にタップ/声/軽い振動で即時復帰。
運用コツ:通知やタイマーの“音・触覚”+Siriで呼び起こす前提にするとストレスが少ない。
「寝室は時計集中」「リビングはウィジェット集中」など、場所ごとにレイアウト記憶が効く点はProと同じで便利。
つまずきがちな箇所と解決策
現象A:すぐ暗くなる/消える
低電力モードがオン → オフにする。
iPhoneが伏せられている/カメラ前が遮られている → 正しく横向きに固定。
Apple Watchの近接や離席検知 → 置き場所を少し離す。
集中モード(特にスリープ)や就寝スケジュールが作動 → 時間帯や対象アプリを調整。
CarPlayや連係カメラ使用中 → 使用を終了してから再度設置。
現象B:横向きにしているのにスタンバイに入らない
充電判定が不安定 → 磁力の強いMagSafeスタンドや正規・MFiケーブルを使用。
ケースが厚い/金属プレートあり → MagSafe対応ケースに替える or プレート位置調整。
角度が浅い → スタンド角度を調整(おおむね60〜80度が安定)。
現象C:表示内容が勝手に変わる
場所ごとにレイアウト記憶が働いている可能性。意図通りでなければ、各場所で長押し→編集→固定を行い、ビューごとに確定保存。
シーン別おすすめレイアウト
1) 寝室(暗所・就寝前後)
時計(落ち着いた色)+アラーム/スリープ
ナイトモードで眩しさ軽減。常時表示は控えめ輝度でOK。
集中モード「スリープ」を就寝〜起床で自動に。
2) キッチン(家事&タイムマネジメント)
タイマー+リマインダー/買い物リストをウィジェットに常設。
写真ビューは家族アルバムにして“デジタル写真立て”化。
3) 仕事机(タスク&予定の即視認)
カレンダー+ToDoの2枚ウィジェット固定。
ショートカットを置いて、集中モード/タイムトラッキング開始をワンタップに。
省電力と安全の考え方
AODは省電力制御で動作しますが、長時間の常時表示が気になる場合は、
就寝帯は集中モードで通知・点灯を抑制
輝度の高い壁紙を避け、ダーク系の時計や写真に
不使用時はケーブルを抜く(=スタンバイ終了)
充電環境は耐熱性と放熱を確保(布団の中や直射日光は避ける)。
車載は走行時の視認は良いものの、視線移動が増えないようCarPlay優先が安心。
さらに便利に:Siri & オートメーション連携
Siri呼び出し例
「ヘイSiri、タイマー3分」→ スタンバイ上で残り時間が見える
「ヘイSiri、次の予定は?」→ 予定カードが表示
ショートカット自動化
MagSafe“特定アクセサリに接続したとき”をトリガーに、
集中モード切替、特定ウィジェット表示、ホーム家電のON/OFFなどを自動化。
「時間帯+場所」でレイアウトと集中モードを切替えると、AODの見え方も意図通りになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 常時表示対応かを手元で確かめる方法は?
A. 「設定」→「画面表示と明るさ」に“常に表示”のスイッチがあればAOD対応です。表示がなければ非対応の可能性が高いです。
Q2. AODでもバッテリー消費はありますか?
A. あります。とはいえ低消費向け設計のため、通常は大きな負担になりにくいと考えられます。気になるときは就寝時間の集中モードや暗めの時計スタイルを活用しましょう。
Q3. 非対応機種でも“ほぼ常時表示”っぽく運用できますか?
A. 完全な点けっぱなしは不可ですが、こまめに再点灯できる環境(声・タップ・振動)+通知やタイマーを活用すれば、実用感は十分に高められます。
Q4. 置く場所を変えるとレイアウトも変わるのはなぜ?
A. スタンバイは“場所ごとに記憶”します。玄関・寝室・仕事机など設置位置に応じて別レイアウトを保存できる仕様です。
Q5. 写真がたまに暗くて見づらい
A. 周囲の明るさに応じて輝度・色温度が自動調整されます。明るい環境で好みの写真/時計を長押し→編集で再調整すると定着しやすいです。