インスタのDM画面に表示される「電話マーク」。
気軽に使えそうに見える一方で、「これって通話料がかかるのでは?」「ビデオ通話をしたらギガが一気に減りそう」と、不安を感じたことはありませんか。
特に、格安SIMやデータ容量が限られたプランを利用している場合、知らないうちに通信量を消費し、月末に速度制限や追加料金が発生するのではないかという心配は現実的な悩みです。また、「無料と聞いたけれど、どこまでが本当に無料なのか」「外出先や海外で使うとどうなるのか」といった疑問を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、インスタの電話機能について、
通話料は本当にかからないのか/料金が発生するとしたら何が原因なのか/音声通話とビデオ通話でどれくらい通信量が違うのかを、仕組みから丁寧に解説いたします。あわせて、ギガを無駄にしない使い方や、外出先・海外利用時の注意点、通話できないときの対処法まで網羅的に整理します。
「インスタ通話を使っても大丈夫か」を、ご自身の契約プラン前提で判断できる状態を目指して解説いたしますので、ぜひ最後までご確認ください。
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インスタの電話料金が発生する仕組み
インスタ通話は通話料がかからない理由
まず押さえるべきポイントは、インスタの通話は一般的な「携帯電話の音声通話(回線交換型の通話)」とは仕組みが異なるという点です。携帯の標準アプリで電話をかける場合、契約により「22円/30秒」などの通話課金が発生することがあります。一方、インスタの音声通話・ビデオ通話は、インターネット回線を使って音声や映像データを送受信する方式です。イメージとしては、LINE通話やZoomなどと同じ「インターネット通話」の仲間です。
このため、インスタ通話そのものに「通話料(秒課金)」が付くわけではありません。では完全に無料かというと、次の論点が残ります。それが**通信料(モバイルデータ通信の料金)**です。インターネット回線を使う以上、通信が発生します。Wi-Fiであれば家庭や施設の回線を使うだけですが、外出先でモバイルデータ通信(4G/5G)を使うと、月間データ容量を消費します。プランによっては、データ容量を超過したり、追加データ購入を行った場合に、結果として費用が増えることがあります。
ここでよくある誤解は、「インスタの通話=携帯の電話と同じ課金」と考えてしまうことです。インスタ通話は、あくまで“アプリが通信を使って成立させる通話”ですので、費用の心配をするなら「通話料」ではなく「データ消費の結果としての通信料」を中心に見ていく必要があります。
料金が増えるのは通信料とアプリ内課金の別問題
「インスタでお金がかかる」という話題は、複数の要素が混ざって語られがちです。インスタ通話の不安を正しく整理するために、費用の発生源を分けて考えます。
| 区分 | 発生するコスト | 代表例 | インスタ通話との関係 |
|---|---|---|---|
| 通話料 | 携帯回線での音声通話の課金 | かけ放題未加入での電話 | インスタ通話では通常発生しません |
| 通信料 | モバイルデータの利用に対する課金 | 追加チャージ、従量課金、速度制限回避 | インスタ通話で影響しやすいのはここです |
| アプリ内課金・関連費用 | サブスク、広告、購入など | 広告出稿、外部サービス課金 | 通話とは別の論点です |
この表の通り、インスタ通話が原因で費用が増えるとしたら、それは「通話料」ではなく「通信料」の側で起こります。つまり、インスタ通話を安心して使うには、次の2点を押さえることが重要です。
自分の契約が「データ容量を使い切った時にどうなるプランか」を把握する
(例:速度制限になるのか、追加課金されるのか)インスタ通話が「どれくらいデータを消費しやすい行為か」を知る
(特にビデオ通話は重くなりやすい)
なお、同じ“通信料”でも、契約次第でリスクの形が変わります。代表的には以下のように分かれます。
定額・容量制プラン:上限までは追加費用なし。上限超過後は速度制限、または追加購入で費用が増える
無制限プラン:原則追加費用は出にくい。ただし混雑時制御やテザリング制限など注意点あり
従量課金型(古い契約など):使った分だけ費用が増える可能性があるため要注意
自分がどれに近いかを把握できると、「通話しても平気か」「Wi-Fiの時だけにするべきか」が判断しやすくなります。
発信側と着信側で違いはあるか
発信側と着信側で「通話料」が変わる、という考え方は携帯の電話ではよくあります。しかしインスタ通話では、発信側・着信側のどちらもアプリがデータ通信を使って音声・映像を送受信します。そのため、基本的には発信側も着信側も同様にデータを消費します。
ただし、実際の負担が同じになるとは限りません。次のように、双方の通信環境や契約条件が異なると、影響の出方も変わります。
片方はWi-Fi、片方はモバイルデータ通信
→ Wi-Fi側はモバイルデータ消費が少なく、モバイル側は消費が増えやすい片方が速度制限中
→ 通話が不安定になり、再接続が増え、体感品質が落ちやすい片方が海外ローミング中
→ ローミングの契約条件によっては通信費のインパクトが大きい
また、ビデオ通話は一般に上り(送信)下り(受信)双方の通信が増えます。特に映像はデータ量が大きいため、モバイルデータ側のユーザーは「知らないうちにギガが減っていた」という状況になりやすいです。着信した側でも、通話を受ければ通信が発生しますので、外出中に不意の着信を避けたい方は通知設定や受信の仕組みも含めて整理しておくと安心です。
インスタ通話で消費する通信量の目安
通信量は「端末」「画質」「通信状態」「相手との距離(遅延・再送)」「通話時間」などの要素で変動します。そのため、この記事では“断定的な数値”ではなく、目安のレンジと、実測の確認方法をあわせて提示します。最終的には、ご自身の端末で実際の使用量を確認できれば、最も納得感の高い判断ができます。
音声通話の通信量目安と1GB換算
音声通話は、映像がない分、比較的データ消費が軽い傾向があります。一般的なインターネット通話では、音声の圧縮(コーデック)により、一定のビットレートで送受信が行われます。ここでは、音声通話を「1時間あたり数十MB程度」といったレンジで捉えると、概算の判断がしやすくなります。
目安の捉え方(例)
軽いケース:約10〜30MB/時
標準的なケース:約30〜60MB/時
条件が悪いケース:再送や品質維持で上下する可能性あり
ここで「1GB換算」を行うと、感覚がつかみやすくなります。1GBは約1024MBですので、例えば以下のように概算できます。
30MB/時の場合:1024 ÷ 30 = 約34.13 → 約34時間
60MB/時の場合:1024 ÷ 60 = 約17.06 → 約17時間
つまり音声通話だけであれば、月間データ容量がそこまで大きくない方でも「運用しやすい」可能性があります。ただし、インスタは通話以外にもストーリーズ・リール・フィード閲覧でデータを消費します。音声通話だけを独立して考えるのではなく、「普段のインスタ利用+通話」が合算されることを前提にしてください。
実測で確認する方法(推奨)
概算よりも確実なのは「実測」です。端末側でアプリごとの通信量を確認できます。
iPhone:設定 → モバイル通信 →(下にスクロール)Instagram の通信量
Android:設定 → ネットワークとインターネット → アプリのデータ使用量(機種により表記が異なります)
10分程度の通話を行い、その前後でInstagramの通信量がどれだけ増えたかを見れば、1時間あたりの概算が出せます。これが最も信頼できる判断材料になります。
ビデオ通話の通信量目安と1GB換算
ビデオ通話は、音声に加えて映像データが乗ります。そのため、音声通話よりもデータ消費が大きくなりやすいです。さらに、映像の品質は通信状態に合わせて動的に調整される場合が多く、「一定の数値で固定」とは言いにくい領域です。
目安の捉え方(例)
標準画質の想定:200〜400MB/時
高画質寄りの想定:400〜800MB/時
ここでも1GB換算をしておきます。例えば、
300MB/時の場合:1024 ÷ 300 = 約3.41 → 約3時間20分
600MB/時の場合:1024 ÷ 600 = 約1.71 → 約1時間40分
このように、ビデオ通話は「1GBがあっという間に溶ける」と感じる方が多い領域です。特に、外出先で30分〜1時間程度のビデオ通話を複数回行うと、月間データ容量が小さいプランでは影響が出やすくなります。
ビデオ通話が重くなりやすい条件
ビデオ通話のデータ消費が増えやすい条件は、以下の通りです。
画面上の動きが多い(背景が動く、歩きながらなど)
→ 動きが多いほど映像圧縮が効きにくい場合があります明るさや細部が多い環境(屋外、夜景、細かい模様など)
→ 画面情報が多くなるとデータ量が増えやすい傾向があります通信が不安定で再送が多い
→ 同じ情報を送り直すため、結果として増える可能性があります
このため、ビデオ通話をする際は「画質を上げること」よりも「安定した回線を確保すること」を優先すると、体感品質もデータ効率も良くなることが多いです。
速度制限中や電波が弱い時に起きること
速度制限中や電波が弱い場所(地下、建物奥、移動中など)でインスタ通話を使うと、次のような症状が起こりやすくなります。
呼び出しが長い、つながらない
音声が途切れる、相手の声がロボットのように聞こえる
ビデオが荒くなる、映像が止まる
音声と映像がずれる(遅延が大きい)
「速度制限中はデータが少ないから通信量は減るのでは」と思われることがありますが、必ずしも単純ではありません。速度制限中は、そもそも通話品質を維持できず、再接続や再送が増えることで、体感が大きく悪化しやすいです。結果として通話が成立しなかったり、何度もかけ直したりして、別の意味で“無駄な通信”が増えることもあります。
重要な通話(長時間、途切れると困る、ビデオ必須など)は、可能な限りWi-Fi環境で行う運用が安全です。
インスタの電話料金を増やさない節約設定と使い方
ここからは「どう使えば安心か」を具体的に整理します。節約のコツは難しい設定を増やすことではなく、優先順位を決め、ルール化することです。
Wi-Fi優先とモバイルデータの見直し
最も効果が大きく、かつ再現性が高い対策は「Wi-Fi優先」です。次のように運用ルールを決めると、判断がブレにくくなります。
自宅:基本はWi-Fiで通話
外出先:緊急時以外はビデオ通話を避け、音声通話中心
月末:残ギガが少ない時は、通話はWi-Fi時のみ
また、スマホ側でInstagramのモバイル通信を制限できる場合があります。どうしても「外出先で誤って通話を開始してしまう」リスクを潰したい場合は、以下のような考え方もあります。
普段はInstagramのモバイル通信を許可(利便性重視)
月末だけ一時的にモバイル通信をオフ(リスク回避重視)
ただし、モバイル通信をオフにすると、外出先でフィードやDMも使いにくくなります。利便性と安全性のバランスで決めてください。
画質やアプリ設定で通信量を抑える
通信量を抑える上で、最も効くのは「ビデオを控える」ことです。次に効くのが「短時間で区切る」ことです。設定や画質調整は機種・アプリの仕様で差が出ますが、運用面の工夫はどの端末でも実行できます。
節約の優先順位(おすすめ)
Wi-Fiで行う
ビデオではなく音声で済ませる
ビデオが必要でも時間を短く区切る(10分ごと、要点だけなど)
電波が弱い場所を避ける(地下、移動中、建物奥)
「短く区切る」が効く理由
長時間通話は、データ消費だけでなく、次のリスクも増やします。
通話中に回線が切り替わる(Wi-Fi → モバイルなど)
バッテリー消費が増える
途中で再接続が増え、品質が落ちる
月間データの見積もりが狂いやすい
「短時間で終える」ことは、データ節約だけでなく、トラブルやストレスの低減にもつながります。
月間データ別の運用シミュレーション
ここでは、通信量の感覚を掴むために、仮定の数値でシミュレーションします。前提は以下の通りです。
音声通話:30MB/時(目安)
ビデオ通話:300MB/時(目安)
この仮定で、月間データ容量ごとのイメージを作ります。
3GB/月(約3072MB)
音声通話:3072 ÷ 30 = 約102.4 → 約100時間相当
ビデオ通話:3072 ÷ 300 = 約10.24 → 約10時間相当
ただし、普段のインスタ閲覧や動画視聴も合算されます。3GB運用の方がビデオ通話を日常的に行うのは、ややタイトになりやすいです。
10GB/月(約10240MB)
音声通話:10240 ÷ 30 = 約341.3 → 約340時間相当
ビデオ通話:10240 ÷ 300 = 約34.1 → 約34時間相当
ビデオ通話を週数回、短時間で行う程度なら現実的な範囲に収まりやすいです。
20GB/月(約20480MB)
音声通話:20480 ÷ 30 = 約682.6 → 約680時間相当
ビデオ通話:20480 ÷ 300 = 約68.2 → 約68時間相当
ビデオ通話を比較的頻繁に使っても余力が出やすい一方、リールや動画閲覧が多い場合は別途消費が増えます。
このように、ビデオ通話は「使い方次第で月間容量を大きく左右する」ため、ビデオ通話の頻度が高い方ほど、Wi-Fi中心に寄せる価値が高いです。
インスタ通話を使う時の注意点
節約だけでなく、「想定外の費用」や「安全面」での注意も重要です。ここでは、外出先・海外・知らない相手という、つまずきやすいシーンを整理いたします。
外出先で高くなりやすいケース
外出先で費用リスクが高まるのは、次の条件が重なるときです。
ビデオ通話を長時間行う
移動しながら通話する(電波が変わりやすい)
地下・建物奥で通話する(品質が不安定)
月末で残ギガが少ない
特に「月末 × ビデオ通話」は、ギガ枯渇の原因になりやすい組み合わせです。以下のチェックリストを、通話前のルーティンとして使うと安心です。
外出先チェックリスト
いまWi-Fiに接続できるか確認しましたか
ビデオではなく音声で代替できませんか
通話時間を区切る合意が取れていますか(10分だけ等)
月間残ギガを確認しましたか
地下や移動中など不安定な場所ではありませんか
海外利用で注意すべきポイント
海外での注意点は、インスタ通話の仕組みというより、スマホの**通信契約(ローミング)**の問題です。海外でモバイルデータ通信を使うと、契約条件によっては高額になることがあります。したがって、海外でインスタ通話をするなら、「通話」より先に「通信」を設計する必要があります。
海外での主な選択肢
ホテルや施設のWi-Fiを使う
現地SIMを購入する
eSIMを利用する
海外データ定額オプションを利用する(キャリアによる)
また、海外では次の“事故パターン”が起こりやすいです。
空港到着後、ローミングが有効になったまま自動で通信し、アプリがバックグラウンドでデータを使う
知らないうちにビデオ通話を開始してしまい、短時間でも大きく消費する
海外でインスタ通話をする予定がある場合は、出発前にローミング設定と、緊急時の通信手段(Wi-Fi、eSIMなど)を決めておくことを強くおすすめいたします。
知らない相手からの通話と安全設定
インスタ通話はDMの延長線上にあるため、「知らない相手からの接触」リスクもゼロではありません。具体的には、次のようなケースが考えられます。
勧誘目的で通話に誘導される
個人情報を聞き出そうとする
画面共有は基本できないものの、会話で誘導される(他サイトへ誘導等)
対策としては、次の方針が現実的です。
メッセージリクエストや受信範囲の設定を見直す
知らない相手からの通話は出ない(必要ならテキストで用件確認)
不審な相手はブロック・制限を使う
個人情報(電話番号、住所、学校名など)を通話で安易に話さない
「通話に出てしまった」こと自体が直ちに危険というより、通話で会話が成立すると相手に“接触成功”の手応えを与えやすい点が問題になりがちです。テキストで一度フィルタリングする運用が安全です。
インスタで電話できない時の対処手順
料金の不安が解消されても、実際には「電話マークが出ない」「通話がつながらない」「声が聞こえない」といったトラブルが起こることがあります。ここでは、焦らずに切り分けできるよう、確認順序を固定します。ポイントは、原因を一気に探すのではなく、再現性の高い順に潰すことです。
まず確認するチェックリスト
最初にこれだけ確認すると、多くのトラブルが短時間で解決します。
インターネット接続が安定していますか(可能ならWi-Fi)
相手も同様に通信が安定していますか
マイク権限・カメラ権限が許可されていますか
Bluetoothイヤホン等で音声出力先が変わっていませんか
端末が消音・通話音量ゼロになっていませんか
省電力モード等でバックグラウンド通信が制限されていませんか
相手との関係性(ブロック・制限等)に心当たりはありませんか
特に多いのは「権限」と「出力先(Bluetooth)」です。通話機能に問題があるように見えて、実際は端末側の設定が原因というケースが少なくありません。
権限と設定の見直し
症状別に、確認すべきポイントを整理します。
声が聞こえない/相手に届かない
マイク権限が許可されているか
端末の通話音量が上がっているか
Bluetooth接続で別の機器に音が出ていないか
イヤホンのマイクが有効になっていないか
他のアプリでマイクを占有していないか(録音、通話系)
カメラが映らない/相手に映像が届かない
カメラ権限が許可されているか
他のアプリがカメラ使用中ではないか
端末の省電力設定でカメラが制限されていないか
暗所で映像が荒くなっていないか(故障と誤解しやすい)
電話マークが出ない/押せない
アプリが最新に近い状態か
一時的な不具合でUIが表示されていない可能性
相手とのやり取り状況により表示が変わる可能性
端末やアプリの一時的なキャッシュ不具合
表示系の問題は「更新」「再起動」「再ログイン」で改善することがあります。
アプリと端末の基本復旧手順
原因が特定できない場合は、次の順番で復旧を試みてください。上から順に実施し、改善した時点で止めるのが安全です。
インスタアプリを完全終了して再起動する
端末を再起動する
アプリを更新する(ストアで更新確認)
通信を切り替える(Wi-Fi ↔ モバイル)
省電力モードを一時的に解除し、再度通話を試す
それでも改善しない場合は、時間をおいて再試行する(障害・混雑の可能性)
「時間をおく」手順は軽視されがちですが、アプリ側・サーバ側の一時的な不調や通信混雑が原因の時は有効です。端末側をいじり過ぎるより、環境が落ち着くのを待った方が早く解決するケースもあります。
インスタ電話料金に関するFAQ
Wi-Fiなら本当に無料か
Wi-Fiに接続している場合、一般的にはモバイルデータ通信を消費しないため、通信料(携帯会社のデータ容量)に影響しにくくなります。ただし「無料」という言い方は厳密には二段階で考える必要があります。
携帯会社の通信料という観点:Wi-Fi利用なら基本的に増えません
家庭の固定回線という観点:固定回線の契約条件(速度制限や従量課金など)がある場合は、その契約に依存します
多くの家庭用固定回線は定額であるため、実質的には追加費用を気にしなくてよいケースが大半です。心配な場合は、ご自身の固定回線の契約条件をご確認ください。
ビデオ通話はどのくらいギガが減るか
ビデオ通話は条件によって差が大きいため、まずはレンジで捉えるのが安全です。目安としては「数百MB/時」と考え、短時間の実測で自分の環境の傾向を掴むことをおすすめします。
10分ビデオ通話して、通信量が50MB増えた → 1時間で約300MB程度
10分で100MB増えた → 1時間で約600MB程度
このように、最初に10分だけ試すと、月間運用の見積もりが一気に現実的になります。
通話履歴は残るか
インスタ通話はDMの機能の一部として提供されているため、一般にDMスレッド上に通話に関する表示が残ることがあります(端末やバージョンで表示は変わる場合があります)。プライバシー面が気になる場合は、以下も併せて見直すと安心です。
端末の通知設定(ロック画面に内容を表示するか)
インスタの通知設定(通話の通知をどう扱うか)
共有端末の場合はアカウントのログイン状態管理
通話履歴の扱いは「相手にも見えるのか」という不安につながりやすいため、重要なやり取りは事前に相手と取り決めておくと誤解が減ります。
ブロックや制限で通話はどうなるか
ブロック・制限・フォロー関係など、アカウント間の状態によって通話の挙動が変わる可能性があります。通話が成立しない、通話ボタンが表示されない、呼び出しが届かないといった症状がある場合、通信や権限だけでなく、相手との関係性設定も切り分けの候補に入れてください。
不審な相手への対策としては、ブロック・制限の活用が基本になります。迷う場合は、まず制限で反応を弱め、その後必要に応じてブロックへ移行する、といった段階的な運用も可能です。
まとめ
インスタの電話(音声通話・ビデオ通話)は、携帯回線の「通話料(秒課金)」が発生するタイプではなく、インターネット通信で成立する通話です。そのため、心配すべき中心は「通話料」ではなく、モバイルデータ通信量の消費によって通信料に影響が出るかどうかです。特にビデオ通話はデータ消費が大きくなりやすく、月間容量が小さいプランでは注意が必要です。
次に取るべき行動は、以下の3点に集約できます。
Wi-Fi優先で通話するルールを決める
外出先は音声通話中心、ビデオは短時間で区切る
まず10分だけ試して、端末で実測値を確認し、自分の目安を作る
インスタや端末の仕様は更新で表示や挙動が変わることがあります。もし通話ができない、表示が出ないといった状況になった場合は、本記事の手順に沿って「通信 → 権限 → アプリ → 端末」の順で切り分けてください。これにより、不要な操作を増やさず、短時間で原因に到達しやすくなります。