Instagramで投稿しようとした瞬間に「エラーが発生しました。後ほどもう一度実行してください」と表示されると、最も気になるのは「ここまで作り込んだ下書きが消えてしまうのではないか」という点です。写真や動画の選定、加工、トリミング、長文キャプション、ハッシュタグ、位置情報、タグ付け、カバー画像など、投稿に至るまでの作業は想像以上に積み上がっています。にもかかわらず、投稿直前で止まると「何が悪いのか分からない」「何を触ったら余計に悪化するのか不安」という心理になりやすいです。
本記事では、下書きを守ることを最優先に据えたうえで、原因の切り分けから復旧、再発防止までを「安全な順番」で解説いたします。ポイントは、いきなり再インストールやログアウトなど“影響の大きい操作”に進まず、確認→軽微な対処→段階的に強い対処という流れで進めることです。これにより、復旧できる可能性を保ちつつ、下書き消失リスクを最小化できます。
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インスタのエラーが発生しました後ほどもう一度とは何が起きているか
Instagram側の障害と端末側の不具合を分けて考える
このエラー文言は、原因が一つに固定されているタイプではありません。Instagramが返すエラー表示は、内部的には複数の要因を同じ文言でまとめてしまうことがあり、ユーザー側からは「結局どれが原因なのか」が見えにくいのが実情です。まずは原因を大きく2系統に分けて考えると、判断が速くなります。
Instagram側(サーバー側)の問題
アプリや端末が正常でも、投稿処理を受け取る側(サーバー)が不安定だと、アップロードの最終段階で弾かれることがあります。アクセス集中、障害、仕様変更、特定機能の不具合などが含まれます。この場合、ユーザーが何をしても改善しない時間帯があるため、「待つ」判断が重要です。端末側(通信・アプリ・OS・ストレージ)の問題
通信が不安定、Wi-Fiの品質が悪い、モバイルデータの制限、VPNやプロキシ環境、アプリの一時不調、キャッシュ蓄積、端末容量不足、OSの不整合などが重なると、投稿のアップロードが途中で失敗します。こちらはユーザー側の操作で改善する余地があります。
切り分けの実務的な考え方としては、次のように捉えると判断しやすいです。
同時間帯に複数アカウント・複数端末でも不具合が出る:Instagram側の可能性が上がります。
回線を変える/端末を再起動するだけで改善する:端末側の可能性が高いです。
ある特定の下書きだけ失敗する:投稿素材や下書きデータの不整合、編集内容の重さ、投稿ルールの逸脱などの可能性が上がります。
ここで重要なのは、原因を決め打ちしないことです。順番を守って対処すれば、危険な操作を避けながら自然に切り分けが進みます。
下書きが関係するケースと関係しないケース
「下書き」という言葉が出ている場合、投稿作成プロセスのどこかに下書きデータが絡んでいる可能性が高いです。ただし、エラーの場面によっては下書きが直接の原因ではない場合もあります。次のように分類すると、対処の優先順位が決まります。
下書きが関係しやすいケース
下書きを開いて投稿しようとしたらエラーが出る
投稿作成中にエラーが出て、戻ると下書きとして残っている/逆に残っていない
下書きを開くと編集画面で固まる、次に進めない、シェアで落ちる
リールやストーリーズ作成途中で保存したものが、再編集や投稿の段階で失敗する
下書きが関係しにくいケース
フィード閲覧、プロフィール表示、検索、DM送信など、複数機能が同時に不安定
ログインそのものが不安定(認証やセッション周りの問題)
別の新規投稿(まったく別素材)でも同じように失敗する
下書きが関係する場合は、「下書きを守る」ことが最優先になります。逆に関係しにくい場合は、下書きの操作を増やすより、アプリ全体の安定化(再起動・待機・更新)を優先した方が安全です。
インスタの下書きを消さないために最初にやること
下書きを守るために最も大切なのは、「下書きがある状態を崩す操作」を後回しにすることです。具体的には、ログアウト、アプリ削除、OSの大幅更新、端末移行などが該当します。これらは状況によって下書きを見えなくしたり、下書き一覧から消えたように感じさせたりする可能性があるため、保全が終わってからにいたします。
キャプションとハッシュタグを先に退避する
下書きが開けるなら、最初にキャプションとハッシュタグを退避してください。理由は明確で、テキストは最も再現が難しく、かつ「コピーして保存する」だけで簡単に保全できるからです。画像や動画は元データが残っている可能性が高い一方、キャプションはInstagram内だけで作っている方も多く、消えると復旧が困難になります。
推奨手順は以下です。
該当の下書きを開く
キャプション全体を選択してコピーする
メモアプリに貼り付け、投稿名や日付を添えて保存する
ハッシュタグが多い場合は、タグだけ別メモとして分離して保存する
位置情報やタグ付け、メンションなども必要なら同様にメモ化する
また、ハッシュタグは後から見直すことも多いため、次のように運用すると復旧がさらに速くなります。
「共通で使うタグセット」と「投稿固有のタグ」を分ける
タグセットはテンプレとして管理し、投稿ごとに入れ替える
文字数や読みやすさも含め、キャプションの原本は常に外部に置く
もし下書きが開けない場合でも、「下書き一覧」から開けるタイミングが一瞬でもあれば、まずテキストだけでも救出する価値があります。エラーに焦って操作を進めるより、テキスト退避を最優先にしてください。
写真動画の元データを確保する
次に、投稿素材(写真・動画)の確保です。ここでの考え方は、「Instagram内で保持している状態」に依存しないことです。つまり、下書きから素材が参照できなくなっても、端末内に元ファイルがあれば作り直せます。
確認ポイントは次の通りです。
カメラロール(写真アプリ)に元データが残っているか
ダウンロード素材や外部受領素材は、端末の「ファイル」アプリやダウンロードフォルダに残っているか
編集アプリで加工した場合、編集後の書き出しデータが保存されているか
端末の容量不足を避けるため、重要素材はクラウドにも複製しているか
特に動画はファイル容量が大きく、編集アプリ側で一時ファイルとして扱われていることもあります。編集後に保存していない場合、下書きが壊れたときに同じ状態を再現できません。したがって、少なくとも「投稿に使う完成データ」は端末内に確保しておくことが重要です。
再インストール前に確認すべき注意点
再インストールは改善する場合がありますが、下書き保全の観点では最後に置くべき操作です。実行する場合は、次の条件を満たしてから行ってください。
キャプション・ハッシュタグ・メンションなどのテキストを退避済み
投稿素材(写真・動画)の元データを確保済み
ログイン情報を確認済み(パスワード不明、二段階認証未設定などの状態での再インストールは危険です)
下書きが消える可能性を理解し、消えても再構築できる準備ができている
また、業務利用(店舗アカウント等)で「当日中に必ず投稿が必要」という場合は、再インストールで時間を使うよりも、保全した素材で新規投稿を作り直す方が最短で公開できることも多いです。この判断軸も頭に置いてください。
インスタの下書きが投稿できないときの原因別チェック
ここでは、よくある原因を「潰す順番」で整理いたします。ポイントは、原因を一気に全部疑うのではなく、影響の小さいところから順に確認していくことです。そうすることで、下書き消失リスクが高い操作に入らずに済みます。
通信環境の不安定と切替時の失敗
投稿は、閲覧よりも通信品質の影響を受けやすいです。タイムライン閲覧は断続的な通信でも成立しますが、投稿はアップロードという「連続した通信」が必要になるため、少しの不安定でも失敗します。まずは以下を確認してください。
Wi-Fiが弱い/混雑している(公共Wi-Fi、店内Wi-Fi、電波が弱い部屋など)
モバイル回線が制限されている(低速化、通信制限、地下や移動中など)
VPN、広告ブロック、セキュリティアプリが通信を中継している
ルーター再起動が必要な状態になっている
推奨の試し方は次の通りです。
Wi-Fiとモバイルデータを切り替えて再投稿する
機内モードをオン→オフして回線を張り直す
移動して電波状況の良い場所で試す
動画投稿の場合は、安定したWi-Fi環境で試す
通信が原因であれば、この段階で改善することが少なくありません。
アプリ不具合とキャッシュ蓄積
アプリは長期間使うと、内部のキャッシュや一時データが蓄積し、挙動が重くなることがあります。また、アップデート直後は一部端末で不整合が出ることもあります。まずは軽い操作から試します。
Instagramアプリを完全終了して起動し直す
端末を再起動する
Instagramアプリを最新版に更新する
バックグラウンドで動いている他アプリを減らす
Androidでは、端末設定からアプリごとにキャッシュ削除が可能な場合があります。これによりログイン状態を維持したまま改善するケースがあります。一方、iPhoneは端末やOS設定により扱いが異なるため、最終的に再インストールが必要になることもありますが、先に保全を済ませることが前提です。
端末の空き容量不足とメディア仕様
見落としがちですが、ストレージ不足は投稿失敗の大きな要因です。投稿処理では、アップロード前に一時ファイルや変換データを作ることがあり、空きが少ないと途中で落ちます。特に動画・複数枚投稿・高解像度素材は影響が出やすいです。
確認すべき点は以下です。
端末ストレージの空き容量が少ない(体感で動作が重い場合も要注意です)
4K動画や長尺動画など、変換が重い素材を扱っている
連写写真や高画素写真を大量に選んでいる
編集(フィルター・補正・テキスト追加)が多く、処理が重い
対処としては、次の順番が安全です。
不要な動画やアプリを整理し、空き容量を確保する
試験的に「画像1枚+短いキャプション」の軽い投稿で通るか確認する
問題の下書きは、枚数を減らす/動画を短くする/一度書き出し直すなどで軽量化する
「軽い投稿は通るのに下書き投稿だけ通らない」場合は、素材や編集内容が原因である可能性が高まります。
ハッシュタグ上限など投稿ルール違反
投稿ルールを逸脱していると、通信や端末が正常でも弾かれることがあります。代表例はハッシュタグ、メンション、禁止されやすい記号の連続、同一文面の連投などです。
よくある見落としポイントは次の通りです。
ハッシュタグが多すぎる
同じハッシュタグ群を短時間に連投している
メンションを大量に入れている
URLや特定ワード、記号を過剰に入れている(スパム判定を誘発する場合があります)
この場合の安全な対処は、「投稿内容を少し減らして通るか」を見ることです。たとえば、タグ数を減らす、メンションを減らす、文面を少し調整するなどです。原因の切り分けとして、まずは最小構成で通すことが重要になります。
アカウント制限やステータスの確認観点
アカウントが一時的な制限を受けている場合も、投稿が通りにくくなることがあります。多くの場合、アプリ内の通知や「アカウントの状態」関連の案内が出ますが、必ずしも分かりやすく表示されるとは限りません。
疑うべき状況は以下です。
短時間にフォロー・いいね・コメントを大量に行った
同一内容の投稿を短時間で繰り返した
外部ツールや自動化ツールを併用している
ログインが頻繁に切れる、認証が求められることが増えた
対処の基本は「時間を置く」ことです。制限が疑わしいときに、短時間で再投稿を連打すると、状況が長引くことがあります。投稿が急ぎであっても、まずは保全し、最小構成の投稿で通るかを試し、通らない場合は待機を優先してください。
インスタのエラーを直す手順 下書きを守る順番で進める
ここからは、下書きを守りながら復旧する「手順の型」を提示いたします。上から順に実施し、改善した段階で止めてください。無理に最後までやり切る必要はありません。
手順1 時間を置くと同時に障害の有無を確認する
最初に行うべきは「待機と確認」です。焦って端末を触るほど、下書き消失につながる操作(ログアウトや削除)をしがちになります。しかし、Instagram側の不安定さが原因なら、ユーザー側でできることは限られます。
推奨の進め方は以下です。
10〜30分程度待って再試行する
その間に、別の機能(閲覧、検索、プロフィール更新など)も不安定か確認する
別アカウントや別端末でも同様に起きていないか、可能な範囲で確認する
障害が濃厚なら、強い対処を控え、復旧待ちに切り替える
障害時は「何をしても直らない時間」が存在します。その時間に再インストールなどをしても、状況が変わらないまま下書きだけ失う可能性があるため、まずは待機を入れるのが安全です。
手順2 アプリ再起動と通信の切替を行う
次に、端末側の軽微な不具合を潰します。ここは下書きに対する影響が比較的小さく、安全に試せます。
Instagramアプリを完全終了し、起動し直す
Wi-Fiとモバイル通信を切り替える
機内モードをオン→オフして通信をリセットする
端末を再起動する
再起動後、下書きではなく「軽い新規投稿」で一度試験投稿できるか確認する
試験投稿は公開してしまっても良い内容(たとえばストーリーズの限定公開や、後で消せるテスト投稿)で行うと、原因の切り分けが速くなります。試験投稿が通るなら、次は下書き側の問題へ焦点が移ります。
手順3 下書きを開き直し軽量化して再投稿する
下書き固有の問題を疑う段階です。ここで重要なのは、「下書きを壊さないように、コピー・軽量化で検証する」ことです。下書きが開けるなら、次の順で進めてください。
下書きを開く(開けるならキャプションを再度コピーして保全する)
素材をいったん減らす(複数枚なら1枚に、動画なら短くする)
編集を減らす(フィルター、補正、テキスト、スタンプ等を外す)
タグやメンションを最小限にする(ハッシュタグをゼロにして試すのも有効です)
最小構成で投稿が通るか確認する
通ったら、要素を少しずつ戻して「どこで失敗するか」を特定する
この手順が有効なのは、原因が「素材の破損」「編集内容の重さ」「特定のタグや記号」「アプリの変換処理の不整合」などに起因している場合です。最小構成で通るなら、原因は段階的に絞れます。
手順4 Androidはキャッシュ削除 iPhoneは再インストールを検討する
ここからはやや影響が大きい対処に入ります。したがって、事前の保全が完了していることが前提です。
Androidの場合
Androidは端末設定からInstagramのキャッシュ削除ができることが多く、ログイン状態を維持したまま改善する場合があります。キャッシュ削除後は、アプリの挙動が軽くなったり、変換処理が安定したりすることがあります。ただし、端末メーカーやOSバージョンにより表示名や操作導線が異なるため、設定内で「アプリ」「Instagram」「ストレージ」「キャッシュ」といった項目を探してください。
iPhoneの場合
iPhoneはアプリ単体のキャッシュ削除が分かりにくいことがあるため、改善しない場合に再インストールが候補になります。ただし、再インストールは環境を大きく変える操作です。次を満たしてから実行してください。
キャプション・タグ・素材の保全が完了している
ログイン情報に問題がない
下書きが見えなくなる可能性を許容できる
それでも投稿を通す必要がある(または、作り直しと比較して再インストールが合理的)
再インストール後にログインしたら、まずは下書きの有無を確認し、次に軽い投稿で挙動確認、その後に本番投稿(または作り直し)へ進むと安全です。
手順5 それでも直らないときの最終手段と問い合わせ
ここまで試しても改善しない場合、次のいずれかで前進させます。重要なのは「これ以上、下書きに依存しない状態で公開まで持っていく」ことです。
別端末でログインして投稿できるか確認する
端末固有の不具合であれば、別端末で投稿が通る可能性があります。ただし、下書きが端末依存で見えない場合もあるため、あくまで「投稿が通るか」の確認として行うのが安全です。素材とキャプションは外部にある前提で動いてください。ブラウザ版で状況確認をする
ブラウザ版は機能が制限される場合がありますが、ログイン状態やアカウント側の問題の切り分けに役立つことがあります。アプリ内の「問題を報告」から問い合わせる
エラー画面のスクリーンショット、発生した操作、投稿種別(フィード/リール/ストーリーズ)、端末OS、アプリバージョン、発生頻度、再現手順を添えると、状況を伝えやすくなります。保全した素材で新規投稿を作り直す
ビジネス運用で「今日出す」ことが目的の場合、ここが最短ルートになることが多いです。下書きに固執して復旧に時間を使うより、外部保全データから作り直して公開し、問題は別途落ち着いて原因究明する方が合理的です。
インスタの下書きが消えた場合の確認と復元の考え方
下書きの保存場所と端末依存のポイント
「下書きが消えた」と感じるとき、実際には次のいずれかであることが多いです。
下書きが別の作成導線(フィード/リール/ストーリーズ)側にある
UI変更で下書きの入口が分かりにくくなっている
端末依存で、その端末でしか見えない状態になっている
ログアウト・再インストール後に一覧に出なくなった(実質的に参照不可になった)
そもそも保存が完了しておらず、下書きとして残っていなかった
確認としては、以下を順に行ってください。
「+」から新規作成へ入り、下書きの入口が出ないか確認する
リール作成導線から下書きがないか確認する
ストーリーズ作成導線から下書きがないか確認する
下書きが見つからない場合は、端末容量やアプリ不具合を疑い、軽い対処(再起動など)で再表示しないか確認する
下書きは「クラウドに常に完全同期されるメモ」のようなものではなく、状態や環境に左右されることがあります。したがって、業務利用では「下書きに全てを任せる運用」はリスクが高い、という前提を持つことが重要です。
最近削除済みで戻せる範囲と限界
「消えた」と思ったものが、投稿後に削除したコンテンツであれば、「最近削除済み」などの領域で確認できる可能性があります。ただし、下書きと削除コンテンツは性質が異なるため、下書きがそのまま復元できるとは限りません。
ここでの実務的な考え方は以下です。
復元が可能なケースがある一方、下書きは復元できないケースもある
期待しすぎず、見つかったらラッキーという位置づけで探す
復元が目的なら「削除の操作をした覚えがあるか」を先に整理する
もし復元できない場合でも、キャプションと素材が外部に残っていれば、投稿自体は再構築できます。結局のところ、損失を最小化するのは「外部保全の有無」です。
復元できない前提で損失を減らす方法
復元の可否はコントロールしづらいため、運用としては「復元できない前提で損失を減らす仕組み」を持つことが最善です。具体策は以下です。
キャプション原本はメモやドキュメントに保存し、Instagramには貼り付けて使う
ハッシュタグはテンプレート化し、投稿ごとに差分管理する
画像・動画は必ず端末内に完成データを保存し、可能ならクラウドにも複製する
位置情報・タグ付け・商品タグなど、重要設定は投稿直前にスクリーンショットで記録する
重要投稿は、公開前に「投稿内容の最終版」を外部にまとめておく
これらを徹底すると、「下書きが消えた」こと自体が致命傷ではなくなります。業務運用で重要なのは、個別のトラブルをゼロにすることではなく、トラブルが起きても公開までの遅延を最小化することです。
インスタで同じエラーを繰り返さない運用ルール
投稿前チェックリスト テキストとメディアの二重化
再発防止は、技術的対処よりも「運用の型」で解決する部分が大きいです。以下はそのままチェックリストとして使えます。
キャプション原本が外部(メモ・ドキュメント)にある
ハッシュタグはテンプレ管理され、投稿ごとの上限・構成が守られている
投稿素材(完成データ)が端末内に保存されている
重要素材はクラウドにも複製されている
端末容量に十分な空きがある
投稿前に通信が安定している(Wi-Fi品質、移動中ではない等)
InstagramアプリとOSが安定版で運用されている(更新直後は慎重に)
エラー発生時の手順(保全→軽微対処→強い対処)がチーム内で共有されている
このチェックリストの核は「二重化」です。下書きだけに置くのではなく、テキストと素材を外部に置いておけば、下書きが壊れても公開は止まりません。
複数人運用や機種変更で崩れやすい点
店舗・企業運用では、複数端末・複数人が関わるため、下書き運用は破綻しやすくなります。典型的な失敗は次の通りです。
下書きが担当者の端末にだけ存在し、他メンバーが参照できない
担当交代や休暇で引き継ぎできず、投稿が止まる
機種変更や端末故障で下書きが見えなくなる
作業途中の下書きが大量に溜まり、どれが本番か分からなくなる
これを防ぐには、次の運用が有効です。
キャプションと素材は共有フォルダに集約する
下書きは「最終調整の場」と位置づけ、原本は外部で管理する
投稿ごとにファイル名やメモに「公開予定日」「版」「担当」を付ける
機種変更前に下書きをゼロにする(公開するか、外部原本へ戻す)
下書きが便利であることは間違いありませんが、共同運用では「端末に閉じる情報」を最小化することが安定運用につながります。
アップデート直後に起きた場合の判断基準
アップデート直後に不具合が出ることは珍しくありません。判断基準としては、次の優先順位が安全です。
同様の不具合が他利用者にも増えていないか(障害・不具合の兆候)
アプリ再起動・端末再起動・通信切替で改善するか(軽微対処)
改善しない場合、重要投稿は外部原本から作り直して公開を優先する
再インストールなど強い対処は、保全が済んでから実施する
特にビジネス利用では、「原因究明」より「機会損失を避ける公開」が重要な日もあります。公開後に落ち着いて原因を検証する、という順番が合理的です。
インスタのエラーが発生しました後ほどもう一度に関するFAQ
下書きは相手に見えますか
下書きは公開前の状態であり、通常は第三者に表示されません。相手に見えるのは、投稿として公開された後です。したがって、エラーが出ている段階で「下書きが外部に見えてしまう」ことを過度に心配する必要はありません。まずは保全と復旧を優先してください。
ただし、共同運用で端末を共有している場合は、同じ端末を触れる人には見える可能性があります。業務端末では、アカウント管理と端末管理のルール化をおすすめいたします。
下書きから投稿すると画質や設定は変わりますか
基本的に、同じ素材を同じ設定で投稿する限り、下書きから投稿したからといって画質や設定が勝手に変わることは一般的ではありません。ただし、次のケースでは結果が変わることがあります。
復旧のために素材を軽量化した(解像度を落とした、動画を短くした等)
編集を外した/編集し直した
端末側で再圧縮が入る条件(保存形式や書き出し方法)に変えた
投稿種別(リール/フィード)を変更した
復旧時は「まず通す」ために最小構成へ寄せることがあります。その場合、公開後に必要に応じて再投稿や差し替えを検討するのが現実的です。
何時間待てばよいですか
待機時間は原因によって変わります。サーバー側の不安定さが疑われる場合、短時間で何度も連打するより、時間を空けて試す方が成功しやすいことがあります。運用上の目安としては、以下の考え方が妥当です。
まず10〜30分置いて再試行
それでも同様なら、数時間単位で様子を見る
どうしても当日公開が必要なら、保全素材から作り直して公開する
重要なのは、待機の間に「保全」を完了させておくことです。待っている間にキャプション退避と素材確保が済んでいれば、状況が好転しなくても次の手段に移れます。
ハッシュタグは何個までですか
ハッシュタグは多ければ良いというものではなく、上限や品質の観点があります。タグを詰め込みすぎると、投稿が重くなるだけでなく、スパム判定を誘発するリスクもあります。エラー時の切り分けとしては、まずタグを大幅に減らす、あるいは一度ゼロにして通るかを見ることが有効です。通った後にタグを戻していけば、原因がタグ関連かどうかが分かります。
業務運用では、テンプレートのタグセットを作り、投稿ごとに必要最低限へ絞り込む設計が安定します。
最近削除済みはどこにありますか
最近削除済みの入口は、アプリ内の設定・アカウント周りに配置されることがあります。ただし、UIは更新で変わるため、「前と同じ場所にある」とは限りません。見つからない場合は、設定内で「削除」「最近」「アーカイブ」などの語を手がかりに探してください。
ただし、下書きがそこにあるとは限りません。下書き復元を期待しすぎず、あくまで「削除した投稿・ストーリーズ等の復元」の文脈で確認するのが現実的です。下書きについては、外部保全が最も確実な対策になります。
まとめ
「インスタでエラーが発生しました。後ほどもう一度」が出たときは、復旧より先に下書き保全を優先することで、最悪の事態(素材と文章を一から作り直す)を回避できます。やるべきことは、手順の順番を守ることに尽きます。
まずキャプションとハッシュタグを退避し、素材を確保する
障害か端末側かを切り分け、軽い対処から順番に試す
下書き固有の問題は、最小構成で通るかを見て原因を絞る
再インストールなど強い対処は、保全完了後の最終手段とする
再発防止は「テキストと素材の外部原本化」「共同運用のルール化」が要点です
Instagramの仕様やUIはアップデートで変化します。そのため、「直し方」だけでなく、「消えても復旧できる作り方」を運用に組み込むことが、安定した投稿継続につながります。