「今揺れたよね」と感じた瞬間、まず頭に浮かぶのは「地震?それとも気のせい?」という不安ではないでしょうか。速報が出ないと余計に落ち着かず、SNSを開いては情報が多すぎて余計に迷ってしまうこともあります。
しかし、本当に大切なのは“探す”より先に“守る”こと、そして確認する順番を固定して迷いを減らすことです。
本記事では、揺れを感じた直後に取るべき安全行動を最優先に整理しつつ、気象庁の地震情報→強震モニタ→民間速報の流れで「いま起きたこと」を最短で確かめる手順を具体的に解説いたします。あわせて、「揺れたのに地震情報が出ない」よくある理由、SNSの正しい使い方、余震・停電・連絡手段への備えまで、発生直後に迷いやすいポイントを一つずつ解消します。
「今の揺れは何だったのか」を冷静に判断し、必要ならすぐ安全に動けるように、この記事を“緊急時の手順書”として活用してください。
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今揺れたよねと感じた直後に最優先でやること
突然の揺れを感じた瞬間、多くの人は「地震かどうか」を確かめようとしてスマートフォンを手に取ります。しかし、最も重要なのは情報確認よりも先に自分の身を守る行動です。揺れの正体が地震であれ、別の振動であれ、転倒や落下物によるけがのリスクは共通しています。この章では、揺れを感じた直後に取るべき基本行動を整理します。
身の安全確保は情報確認より先に行う
揺れを感じたら、まず周囲を見渡し、落下・転倒の危険がある場所から離れることが最優先です。屋内であれば、照明器具、本棚、食器棚、テレビなど、倒れたり落ちたりする可能性がある物から距離を取ります。可能であれば、丈夫な机やテーブルの下に入り、頭と首を守る姿勢を取ってください。
スマートフォンを操作しながら移動すると、足元への注意が散漫になり、転倒の危険が高まります。揺れが完全に収まるまでは、「動かない・探さない・焦らない」を意識することが重要です。屋外の場合は、ブロック塀、看板、ガラス張りの建物から離れ、落下物の少ない場所へ移動します。
火の元と出口確保は無理のない範囲で行う
揺れが収まった後、周囲の安全を確認できる状況であれば、火の元の確認と出口の確保を行います。ガスコンロやストーブなどを使用していた場合は、慌てず確実に火を止めてください。ただし、揺れている最中や足元が不安定な状態で無理に火元へ近づく行為は危険です。
また、地震の後は建物の歪みで扉が開かなくなることがあります。避難の必要が生じた際に備え、玄関や窓を少し開けておくことが有効です。ただし、割れたガラスや落下物がある場合は無理をせず、安全を最優先してください。
海岸付近は津波情報を最優先にする
海岸や河口付近にいる場合、揺れの大きさに関わらず津波情報の確認が最優先となります。震度が小さくても、震源や地形によっては津波が発生する可能性があります。「たいした揺れではなかったから大丈夫」と自己判断せず、公式の津波情報を確認し、警報や注意報が出ている場合は直ちに高台や指定避難場所へ移動してください。
津波は一度で終わらず、時間差で繰り返し到達することがあります。警報が解除されるまでは海岸に近づかない判断が重要です。
今揺れたよねを30秒で確認する公式ルート
身の安全を確保できたら、次は「本当に地震が発生したのか」「どこで、どの程度の規模だったのか」を確認します。ここで重要なのは、確認する情報源の順番を決めておくことです。迷いなく行動するための基本ルートを解説します。
気象庁の地震情報で震源と最大震度を確認する
最初に確認すべきは、気象庁が発表する地震情報です。ここでは、震源地、マグニチュード、最大震度、発生時刻など、地震の基本情報が公式に整理されています。「そもそも地震が観測されたのか」を判断するための一次情報として最も信頼性が高い情報源です。
地震発生直後は、速報値として発表され、その後に情報が更新される場合があります。最初の表示だけを見て安心・不安を決めつけず、数分間は更新があるかを確認する姿勢が重要です。
強震モニタで今の揺れを地図で把握する
体感と情報を照らし合わせる際に役立つのが、強震モニタです。全国の観測点の揺れを地図上で可視化しており、「どの地域で、どの程度揺れているか」を直感的に把握できます。
特に、「自分の地域だけ揺れた気がする」「周囲ではどうなのか分からない」と感じた場合に有効です。ただし、強震モニタは揺れの可視化ツールであり、避難判断や安全行動の最終判断は、自治体や気象庁の発表と併せて行う必要があります。
民間速報サイトを併用して取りこぼしを防ぐ
公式情報の確認に加えて、民間の地震速報サイトを併用することで、情報の取りこぼしを防げます。これらのサイトは、表示が分かりやすく、スマートフォンでも素早く確認できる点が特徴です。
災害時はアクセス集中により、一部のサイトが表示されにくくなることもあります。そのため、複数の確認先をあらかじめ決めておくことが、不安を減らすポイントになります。
今揺れたよねのに速報が出ない主な理由
「確かに揺れたのに、どこにも地震情報が出ていない」という経験は、多くの人が一度は感じています。この状況には、いくつかの明確な理由があります。理由を理解しておくことで、不要な不安を抱えずに済みます。
観測や発表の基準に届かない小さな地震
地震情報は、一定の観測基準を満たした場合に発表されます。体感として揺れを感じても、観測上は非常に小規模で、速報として目立たない形になるケースがあります。
また、人の体感は個人差が大きく、建物の構造や階数、地盤の性質によって揺れ方が変わります。特に高層階では、震度が小さくても揺れを大きく感じることがあります。
遠地の地震でゆっくり長く揺れるケース
震源が遠方の場合でも、地震波の種類によっては、ゆっくりとした揺れが長時間続くことがあります。この場合、「大きな地震が近くで起きたのでは」と錯覚しやすく、情報が見つからないことで不安が増します。
広域の揺れを可視化できる情報を見ることで、「遠くの地震の影響である」と理解しやすくなります。
風・大型車・工事など地震以外の振動
強風、近隣工事、大型車両の通過、建物設備の稼働など、地震以外の要因でも揺れを感じることがあります。この場合、当然ながら地震情報は発表されません。
「公式情報に記録がない」「周囲で同様の体感が広がっていない」といった点が判断材料になります。
今揺れたよねの時に役立つ検索ワードとSNSの使い方
検索やSNSは便利な一方で、使い方を誤ると混乱の原因になります。この章では、効率的かつ安全な活用方法を解説します。
地域名と時刻を足して検索精度を上げる
「今揺れたよね」だけで検索すると、全国の投稿が混在し、判断が難しくなります。地域名や時刻を加えることで、自分に関係のある情報に絞り込みやすくなります。
例として、「今揺れたよね 東京」「地震 速報 今 大阪」などが有効です。
SNSは一次情報の補助として使う判断基準
SNSは体感報告が非常に早い一方、誤情報も含まれます。基本方針は、公式情報を確認した後に、補助的に使うことです。
具体性があり、同時刻・同地域で複数一致している投稿は参考になりますが、不安を煽るだけの投稿は避けるべきです。
デマを避けるチェック項目
次の特徴がある情報は注意が必要です。
発信元や根拠が示されていない
日時や場所が曖昧
拡散を強く促す表現が多い
少しでも疑問を感じた場合は、公式情報の確認を優先してください。
今揺れたよねの後に備える余震・停電・連絡手段
一度揺れを感じた後は、次に備える行動が重要になります。
余震に備えた室内の安全確認
揺れが収まった後は、倒れやすい家具や落下物の位置を確認し、危険を減らします。足元にガラスが散乱している可能性があるため、靴やスリッパを履くことも有効です。
停電と通信混雑に備えた連絡方法
大きな地震の後は、電話がつながりにくくなることがあります。SMSやメッセージアプリなど、複数の連絡手段を想定し、家族や職場と事前にルールを決めておくことが安心につながります。
防災アプリと通知設定の見直し
地震速報アプリや防災アプリの通知設定を見直すことで、「揺れた後に慌てて検索する」状況を減らせます。日頃からの準備が、発生時の冷静な判断を支えます。
今揺れたよねでよくある質問
揺れたのに地震情報が見つからないのは異常ですか
異常とは限りません。小規模な地震や、地震以外の振動である可能性があります。まずは公式情報を確認し、落ち着いて状況を判断してください。
緊急地震速報が鳴らなかったのはなぜですか
緊急地震速報は、条件によっては発表されない、または間に合わない場合があります。鳴らなかった場合でも、揺れを感じたら身の安全確保を優先する行動が基本です。
体感があったら毎回避難すべきですか
体感だけで必ず避難が必要になるわけではありません。津波情報、建物被害、自治体の避難情報などを総合して判断することが重要です。