Illustratorが急に重い、フリーズする、ズームやスクロールがガクガクする、表示が崩れる——。原因がはっきりしない「挙動がおかしい」状態は、納期があるほど焦りが増し、手当たり次第に設定を触って悪化させてしまいがちです。
本記事では、データを守るためのバックアップから始めて、再起動、GPU切り分け、CPUプレビュー切替、環境設定リセットまでを“上から順に試すだけ”で進められるように整理しました。さらに、アップデート直後に起きやすい不具合の考え方や、直らないときにサポートへ渡す情報テンプレまで網羅しています。
「今すぐ作業を再開したい」「原因を切り分けて再発を防ぎたい」という方は、まずはチェックリストの上から順に進めてください。
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イラストレーターの挙動がおかしい時に最初に確認すること
Illustratorの「挙動がおかしい」は、原因が1つとは限りません。突然重くなる、フリーズする、表示が乱れる、ツールの反応が遅い、拡大縮小がガタつく、保存時に固まるなど、症状の出方が多彩です。焦って設定をいじるほど被害が拡大しやすいため、本章では「作業データを守りつつ、最短で復旧の足場を作る」初動を整理いたします。ここでの目的は、原因究明ではなく 事故を防ぎながら作業を再開できる状態に戻すこと です。
保存とバックアップで事故を防ぐ
挙動が不安定なときに最も避けたいのは、クラッシュや保存失敗でファイルが破損したり、体裁が崩れた状態で上書きされてしまうことです。復旧作業を始める前に、必ず「守り」を固めます。
最優先でやること(3分でできる安全策)
別名保存を行う(例:
banner_2026-01-01_v2.aiのように日付や版数を入れる)可能なら複製を作成して、複製側で作業する(元データを触らない)
重要案件なら、外部ストレージやクラウドにも一時退避する(自動同期がある環境はなお有効)
「別名保存」を優先すべき典型パターン
アップデート直後に不調が始まった
保存時や書き出し時に固まる/落ちる
開くたびにフォント置換やリンク警告が出る
画面表示がおかしく、正しく見えているか自信がない
バックアップを取りながら原因を切り分けるコツ
不具合が出ているファイルを直接いじるのではなく、まず「新規ファイル」で同じ操作を試し、再現するか確認します。
特定ファイルだけの問題か、Illustrator全体の問題かを先に分けると、無駄な作業が減ります。
書き出しで作業継続する場合の現実的な逃げ道
不調でも納期が迫っている場合は、AIファイルの根本解決より「成果物の書き出し」を優先することがあります。例えば、PDFやSVGに一時退避し、別環境で最終調整する方法です。ただし、書き出し時に落ちるケースもあるため、まずは小さい範囲(1アートボード、軽い設定)で試して安全を確認してください。
PC再起動とAdobe関連プロセスの終了
「再起動で直る」は軽く見られがちですが、Illustratorの挙動不良の初動としては非常に有効です。理由は、Illustrator本体だけでなく、Creative Cloudデスクトップやフォント同期、バックグラウンドのAdobeプロセス、OS側の描画やメモリ状態など、複数要因が絡むからです。
最短復旧を狙う手順
Illustratorを終了します(終了できない場合は強制終了)
Creative Cloudデスクトップ、Adobe関連アプリ(Bridgeなど)を閉じます
タスクマネージャー(Windows)/アクティビティモニタ(macOS)で、Adobe関連プロセスが大量に残っていないか確認します
PCを再起動します
再起動後は、いきなり複数アプリを立ち上げず Illustratorだけを起動 し、症状が再現するか確認します
再起動後のチェックポイント
起動が異常に遅いか
新規ファイルでも重いか
何もしていないのにファンが回り続ける(CPU/GPU使用率が高い)か
ズーム・スクロールの滑らかさは戻ったか
ここで改善する場合、深追いして設定を初期化する必要はございません。まずは作業を再開し、再発するか観察します。再発するなら次章以降の「原因切り分け」へ進みます。
IllustratorとCreative Cloudの更新状態を確認
挙動がおかしいとき、Illustratorだけを疑いがちですが、Creative Cloudの更新状態やログイン状態が影響することもあります。更新が未適用のまま中途半端な状態になっていたり、アドオンや連携機能が不整合を起こしている場合です。
確認するポイント
Creative Cloudデスクトップが正常に起動し、ログイン状態が維持されているか
Illustratorに「更新」「修復」などの表示が出ていないか
フォント同期(Adobe Fonts)が異常に時間を要していないか
直前にIllustratorを更新したか、OS更新があったか(タイミングが重要です)
注意点(更新の判断)
不具合が疑われる局面では、むやみにアップデートを重ねると状況が変化して切り分けが難しくなります。すでに挙動が不安定なら、まずは本記事の手順で「原因の当たり(GPU、環境設定、特定ファイル)」を付け、必要な場合だけ更新・修復に進むのが安全です。
イラストレーターの挙動がおかしい原因を切り分けるチェックリスト
「挙動がおかしい」を最短で直すには、手当たり次第に試すのではなく、原因の候補を狭める順番 が重要です。Illustratorの不調は大きく分けると、(1)GPU/描画、(2)環境設定、(3)アップデート起因、(4)特定ファイル、(5)外部要因 に分類できます。本章では、症状の見え方から当たりを付ける方法をまとめます。
症状別の当たりを付ける
以下の表は「症状→原因候補→最初の一手」を整理したものです。迷ったら、まずここから該当しそうな行を選び、最初の一手を実施してください。
| よくある症状 | 原因候補の目安 | 最初の一手 |
|---|---|---|
| ズームがガクガク、スクロールが引っかかる、表示がチラつく/欠ける、アートボード周りが乱れる | GPU描画の不整合、GPUプレビュー、ドライバーや相性 | GPUパフォーマンスをオフにして切り分け、CPUプレビューへ |
| 起動が遅い、起動しない、ツール設定やパネル配置が勝手に変、全体的に不安定 | 環境設定ファイルの破損、キャッシュ、設定のねじれ | 環境設定リセット(アプリ内→起動時キー→手動退避) |
| アップデート後から違和感、特定操作で落ちる、保存が怪しい | バージョン依存の既知不具合、環境との相性 | 上書き回避、再現条件メモ、情報収集/必要なら以前の版で検証 |
| 特定ファイルだけ開くと落ちる、特定ファイルだけ異常に重い | ファイル破損、リンク/画像、フォント、効果の負荷 | 新規ファイルで再現確認→要素を分割して切り分け |
| 日によって症状が変わる、他アプリでも不安定、入力遅延が出る | 外部常駐、フォント管理、クラウド同期、セキュリティ干渉 | 直前の変更点を洗い出し、最小構成で再現確認 |
切り分けの鉄則
「全ファイルで再現するか」を最初に見ます。新規ファイルでも再現するなら、Illustrator全体の要因(GPU/環境設定/外部要因)が濃厚です。
「特定ファイルだけ」なら、まずはそのファイルの要素(リンク画像、フォント、効果、埋め込み)を疑います。
「アップデート直後」なら、作業を守る(上書き回避)を優先し、原因究明は段階的に行います。
再現条件をメモしておく
切り分けの途中で状況が変わると、原因が見えなくなります。メモは面倒に見えて、実は最短の近道です。特にサポートへ相談する場合、ここが整っていると解決速度が大きく変わります。
最低限メモする項目(テンプレ)
Illustratorのバージョン:
OSとバージョン(Windows/macOS):
症状(具体的に):例「ズーム時に画面が黒くなる」「保存で100%固まる」
再現手順:例「ファイルを開く→ズーム→レイヤーを選択→ドラッグ」
影響範囲:新規ファイルでも起きる/特定ファイルだけ
直前の変更:アップデート、フォント追加、プラグイン導入、GPU設定変更 など
試した対処:再起動、GPUオフ、環境設定リセット(方法まで)
メモが役立つ場面
「GPUをオフにしたら直った/直らない」など、分岐の判断が明確になる
対処のやり直し(同じことを何度も試す)が減る
サポートや同僚に説明するとき、状況共有が一度で済む
イラストレーターの挙動がおかしい時のGPU対処
Illustratorの「表示・ズーム・スクロール・再描画」系の違和感は、GPU(グラフィックプロセッサ)関連が原因になることがよくあります。GPUが悪いというより、ドライバー、OS更新、マルチディスプレイ、スケーリング設定、特定機能との相性などで不整合が起きるイメージです。本章は GPUが原因かどうかを短時間で見極める ことを目的に進めます。
GPUパフォーマンスをオフにして切り分け
GPUが疑わしいときは、まず「GPUパフォーマンスを無効化」して挙動が改善するかを見ます。改善するなら、少なくとも描画系の問題が絡んでいる可能性が高いと判断できます。
手順(基本)
作業中のファイルを別名保存して閉じます(安全策)
Illustratorの環境設定を開きます
「パフォーマンス」関連の項目で GPUパフォーマンスをオフ にします
Illustratorを再起動します
不具合が出る操作(ズーム、スクロール、ドラッグ、選択、表示切替)を同じ手順で試します
見るべき結果
オフにしたら改善:GPU周りが原因候補として濃厚です。作業継続のために、当面GPUを切って運用する選択肢があります。
変化なし:GPUが主因ではないか、別要因(環境設定、ファイル側)が強い可能性がございます。次章「環境設定リセット」へ進むのが合理的です。
逆に悪化:作業内容によってはGPUが有効なほうが快適な場合もあります。無効化は“切り分け”であり、常に正解とは限りません。
GPUをオフにする際の注意
機能や表示の滑らかさが変わることがあります。
納期優先なら「快適さ」より「安定性」を取り、後から根本改善を検討するほうが安全です。
GPUプレビューとCPUプレビューを切り替える
GPUパフォーマンスのオン/オフに加えて、表示メニューからプレビュー方式を切り替えると、症状の出方が変わる場合があります。これは「Illustratorがどの描画経路を使うか」を切り替えるイメージです。
切り替えの進め方
不具合が出るファイルを開きます(可能なら軽い状態で)
表示メニューから GPUプレビュー と CPUプレビュー を切り替えます
ズーム、スクロール、表示の再描画、選択の反応を確認します
よくある判断
CPUプレビューだと安定する:GPU由来の可能性が上がります。まずはCPUプレビューを回避策にして作業を継続できます。
どちらでも乱れる:ファイル側の破損、環境設定、外部要因など、別の原因を疑います。
納期がある場合の現実的運用
まずCPUプレビューで「作業が継続できる」状態を確保する
本番書き出しの前に、別環境で最終確認する(表示差異のチェック)
余裕ができたら、GPU関連の根本対処(ドライバーや設定、環境設定再生成)を進める
GPU関連トラブルシューティングの要点
GPU起因っぽいのに改善しない場合、やみくもにドライバー更新へ走るのは得策ではありません。なぜなら、更新によって状況が変わり、切り分けが難しくなることがあるからです。まずはIllustrator側で完結する安全策(環境設定再生成など)を試し、それでもだめならOSやドライバーの領域に進む、という順番がおすすめです。
GPU関連で効くことが多い方向性
環境設定の再生成(GPU設定のねじれをリセットできる)
マルチディスプレイ環境では、いったん表示を単体にして再現確認する
表示スケーリング(高DPI、拡大率)の影響を疑う(特にUIが崩れる場合)
画面録画・配信・オーバーレイ系アプリが描画を邪魔していないか疑う
ただし、上記のうちOS側設定は環境によって影響が大きく、業務PCでは変更できないこともあります。その場合は、次章の「環境設定リセット」までで切り分けを固め、社内管理者やサポートへ相談できる材料を整えるのが現実的です。
イラストレーターの挙動がおかしい時の環境設定リセット
環境設定(Preferences)は、Illustratorの挙動を左右する中心的な要素です。ここが破損したり、アップデートや他要因で“ねじれ”が起きると、起動不良、パネルの異常、動作の不安定、ショートカットの不具合などが発生します。本章では、リスクの低い順に「環境設定を作り直す」方法を解説します。ポイントは 削除ではなく、戻せる形で進める ことです。
アプリ内の環境設定リセット
最初に試すべきは、アプリ内から実行できる環境設定リセットです。操作が簡単で、手順ミスが起きにくいのが利点です。
手順
Illustratorを起動します
環境設定を開きます
「環境設定をリセット」相当の項目を実行します
指示に従って再起動し、症状が改善したか確認します
リセット前にやっておくと安心なこと
重要な設定(ショートカット、ガイド、単位、パネル配置)がある場合、スクリーンショットを撮っておきます。
作業中のワークスペース名やカスタム設定がある場合、名称をメモします。
確認の順番
まず新規ファイルで挙動を確認する(環境全体が直ったか)
次に問題が出ていたファイルで確認する(ファイル依存が残るか)
起動時キー操作で環境設定を再生成
アプリ内リセットができない、環境設定画面まで到達できない、起動直後に固まる、といった場合には、起動時キー操作が有効です。Illustrator起動時に特定キーを押し続けることで、環境設定を初期化(再生成)する手段です。
手順(代表例)
Windows:Alt + Ctrl + Shift を押しながら起動
macOS:Option + Command + Shift を押しながら起動
起動時に確認が表示されたら、環境設定削除(リセット)に進みます。
よくあるつまずき
押すタイミングが遅い:アイコンをクリックする前から押し、起動が始まるまで押し続けます。
別のショートカットと干渉:他のキーが押しっぱなしになっていないか確認します。
何も起きない:管理者権限やOS側の入力設定、キーボード配列などが影響することがあります。その場合は次の「手動退避」へ進むほうが確実です。
手動で環境設定フォルダを退避して再作成
起動時キー操作でも改善しない場合、最も確実なのは「環境設定フォルダを手動で退避して、Illustratorに新規生成させる」方法です。重要なのは 削除せず退避 し、元に戻せる状態を保つことです。
基本方針
既存の環境設定フォルダ(または関連ファイル)を別場所へ移動する、もしくはフォルダ名を変更する
Illustratorを起動すると、新しい環境設定が自動生成される
改善したら、必要な設定だけを少しずつ戻す(原因を再投入しない)
失敗しない実行手順
IllustratorとAdobe関連アプリを完全終了します
環境設定フォルダを探し、丸ごと退避します(例:デスクトップに移動)
Illustratorを起動し、新規ファイルで挙動を確認します
改善している場合、元の設定から必要なものだけ戻します
何が初期化される可能性があるか(代表例)
ワークスペース(パネル配置)
ショートカットのカスタマイズ
パフォーマンス、表示、ツール関連の細かな設定
最近使ったファイル一覧などの履歴系
復元の考え方(安全な戻し方)
いきなり丸ごと元に戻すのは避けます(再発して原因が不明になります)
まずは作業に必要な最低限の設定(単位、ワークスペース、ショートカット)から少しずつ戻します
戻した直後に不具合が再発するなら、その設定周辺が原因候補になります
イラストレーターの挙動がおかしい原因がアップデート不具合のとき
アップデート後の不具合は、個人の設定だけで解決しないことがあります。原因がアプリ側の既知問題である場合、設定変更を繰り返すほど泥沼化しがちです。この章では「被害を広げない」「作業を止めない」ことを優先し、現実的な対処と情報収集の道筋をまとめます。
上書き保存を避け、以前の版で開き直す
アップデート直後に挙動が変になった場合、最初に徹底したいのは 上書き保存を避ける ことです。特に、表示がおかしい、効果の見え方が違う、保存で固まる、といった場合は危険度が上がります。
安全運用の具体策
当面は別名保存中心にする(版数管理)
重要ファイルは複製して作業する(元を残す)
書き出し前に、PDFなどの中間成果物を保存して逃げ道を作る
以前の版での検証(可能な範囲で)
以前の版で同じファイルを開き、同じ操作で再現するか確認します
以前の版では再現しないなら、アップデート起因の可能性が高いと判断できます
以前の版でも再現するなら、ファイル側や環境設定側の可能性が残ります(本記事のGPU/環境設定手順へ戻る)
ここでの狙いは「犯人探し」ではなく、安定して作業できる環境に寄せる ことです。納期があるほど、原因究明より作業継続の判断が重要になります。
既知不具合の情報収集と回避策の探し方
アップデート不具合は、同じ環境の人が同様の症状を報告していることが多く、回避策(暫定対応)が共有されます。情報収集は、信頼できる順番で進めると遠回りになりません。
おすすめの優先順位
公式のヘルプやサポート情報(基本対処、既知問題の案内)
正規サポート・販売パートナーの注意喚起(運用上の回避策がまとまることがある)
専門メディアの不具合記事(対象バージョンや現象が整理されることがある)
コミュニティ(同条件の報告、暫定策の共有)
情報を読むときの注意
「OS」「Illustratorの版」「発生条件」が一致しているかを確認します(似ていても別件のことがあります)
回避策を試す前に、必ず別名保存・複製で安全確保をします
根拠が弱い対処(レジストリ改変など)をいきなり行わないようにします
イラストレーターの挙動がおかしいまま直らない時の最終手段
ここまでの手順で直らない場合、原因はより外側(OSユーザー環境、外部常駐、フォント・プラグイン、企業管理)に広がっている可能性があります。ただし、ここから先は環境によってリスクが上がるため、切り分けの材料を揃え、戻せる範囲で試す ことが重要です。
新規ユーザー/別環境での切り分け
OSユーザー環境に紐づく設定が影響している場合、同じPCでも「別ユーザーだと問題が出ない」ことがあります。これは切り分けとして非常に強力です。
試し方
OSで新規ユーザーを作成し、そのユーザーでIllustratorを起動して再現するか確認します
可能なら別PCでも同じファイルを開き、再現するか確認します
結果の読み方
新規ユーザーで再現しない:元ユーザー環境(設定、フォント、常駐、同期)が疑わしい
別PCで再現しない:元PCの環境要因(GPU、ドライバー、外部常駐)が疑わしい
どこでも再現する:ファイル側の問題、もしくはアプリ側の既知不具合の可能性が上がります
この切り分けができると、サポートへの説明が一気に明確になります。
プラグイン・フォント・外部常駐の影響を疑う
直前に入れたものがある場合、そこが原因になることがあります。とくにフォントは、数が増えるほど読み込みや置換、描画に影響が出やすく、挙動不良の引き金になることがあります。ただし、業務環境では自己判断で無効化できないものもあるため、安全に進めます。
安全に疑う順番
直前に追加したプラグインがあれば、一時的に外して再現確認(可能な範囲で)
フォント管理ツールを使っている場合、一時的に負荷の高い同期や自動有効化を止められるか確認
画面オーバーレイや録画、配信、入力補助など、描画や入力に介入する常駐アプリを疑う
セキュリティや社内管理ツールは、自己判断で停止せず、管理者へ相談する
「直前の変更点」を洗い出すチェックリスト
IllustratorやCreative Cloudを更新した
OS更新をした
フォントを大量に追加/同期した
プラグインを導入した
新しいディスプレイや接続方式(ドック等)に変えた
画面録画・配信・会議ツールを導入/更新した
当てはまる項目があれば、そこから順に「戻せるもの」だけ戻し、再現確認を行うと原因に近づきます。
Adobeサポートに渡す情報テンプレ
最終的にサポートを利用する場合、情報が揃っているほど解決が速くなります。以下は、問い合わせの本文としてそのまま貼り付けて使える形式です。空欄を埋めてください。
【Illustratorバージョン】(例:29.x)
【OS】Windows / macOS(バージョン: )
【PC環境】CPU / メモリ / GPU(分かる範囲で)
【症状】(例:ズーム時に画面が乱れる、保存で固まる、起動しない など)
【発生タイミング】(例:アップデート後から、特定ファイルのみ、常に)
【再現手順】
1)
2)
3)【影響範囲】新規ファイルでも再現する/特定ファイルのみ
【試した対処】
PC再起動:実施済/未
GPUパフォーマンス:オン→オフで変化(あり/なし)
CPUプレビュー切替:変化(あり/なし)
環境設定リセット:アプリ内/起動時キー/手動退避(実施済/未)
【添付】スクリーンショット、動画(再現の様子)、問題ファイル(共有可否に注意)
添付で効果が高いもの
症状が分かる短い動画(10〜20秒程度)
表示乱れのスクリーンショット(可能ならCPU/GPU切替後の比較)
再現手順を箇条書きにしたメモ
復旧フローのチェックリスト(上から順に実施)
別名保存/複製でバックアップを確保(上書き回避)
IllustratorとAdobe関連アプリを終了→PC再起動
GPUパフォーマンスをオフにして再現確認
GPUプレビュー⇄CPUプレビューを切替
アプリ内の環境設定リセット
起動時キー操作で環境設定リセット
環境設定フォルダを退避して再生成
新規ユーザー/別PCで再現確認
直前の変更(フォント・プラグイン等)を洗い出し
サポート連絡テンプレを埋めて問い合わせ
まとめ
Illustratorの挙動がおかしいときは、焦って「それっぽい対処」を繰り返すほど、状況が混ざって原因が見えなくなります。最短で戻すためには、順番が重要です。まずは別名保存と複製で作業を守り、再起動で一時的な不調を切り、次にGPUと環境設定の切り分けを進めると、復旧率が上がります。アップデート直後の不具合が疑われる場合は、直す前に上書きを避けるだけで被害を大きく抑えられます。
直らない場合でも、再現条件と試した対処を整理できていれば、次の一手(別環境での切り分け、サポート相談)が明確になり、解決までの時間を短縮できます。大切なのは「戻せる形で試すこと」と「順番を守ること」です。