「イラスト専門学校はやめとけ」と見かけた瞬間、胸がざわついた――そんな人は少なくありません。学費は安くないし、卒業後に本当に仕事があるのかも分からない。親に相談したくても、感情だけではうまく説明できず、ますます不安が膨らんでしまうこともあります。
でも、「やめとけ」という強い言葉は、進学そのものを否定しているのではなく、確認せずに決めると後悔しやすいポイントがあるという警告である場合がほとんどです。大切なのは、誰かの断言に乗ることではなく、あなた自身が納得できる材料をそろえて決めることです。
この記事では、学費を「月の負担」に落として整理する方法、就職率の数字に振り回されない読み方、オープンキャンパスで必ず聞くべき質問テンプレ、そして入学前90日で適性を確かめる準備ロードマップまでを、ひとつの意思決定キットとしてまとめます。読み終えたときに、「進学する/しない」のどちらでも、根拠を持って次の一歩を選べる状態を目指しましょう。
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イラスト専門学校をやめとけと言われる理由
イラスト専門学校は「誰でも損」ではなく、目的と確認手順がないと後悔しやすい。
学費負担、就職率の定義差、実力勝負の構造があります。
学費が高く回収の見通しが立てにくい
イラスト系の専門学校は、2年制が多く、学費に加えて機材や制作費もかかります。問題は「高い」ことより、出口(就職・副業・フリー)を決めないまま入学すると回収の筋道が作れないことです。
回収が難しくなる典型は次のパターンです。
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進学が目的化して、ポートフォリオが完成しない
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卒業後の働き方(就職かフリーか)が曖昧なまま卒業
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追加費用(PC・タブレット・ソフト・イベント)が想定以上
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奨学金を借りるが、返済後の生活を具体的に計算していない
だからこそ、「学費の高低」より先に、卒業時点の到達目標と、卒業後の動き方を決める必要があります。
就職率の数字が誤解されやすい
学校のサイトやパンフレットに「就職率◯%」とあると安心します。でも、ここで大事なのは数字そのものより、数字の作られ方です。
文部科学省は「就職率」という言葉について、調査によって定義が異なっていた経緯や、用語整理の方針を示し、「就職率を公表する場合は、調査時点、就職希望者・就職者の定義、算出方法を明示してほしい」としています。つまり、同じ“就職率”でも、母数や時点が違えば印象は変わるということです。
あなたが学校の就職実績を見るときは、最低でも次を確認しましょう。
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母数は何か:卒業者全体? それとも就職希望者のみ?
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調査時点はいつか:卒業時点? それとも数か月後?
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内訳はどうか:イラスト職(制作職)なのか、関連職(事務・販売・一般職含む)まで含むのか
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就職者の定義:正規だけか、一定期間の非正規を含むか
ここを押さえると、「就職率が高い=安心」「就職率が低い=終わり」という雑な判断から抜けられます。数字は、読み解けば武器になります。
卒業後は実力勝負で学校名が盾になりにくい
イラストの仕事は、資格よりも「作品」で評価されやすい世界です。就職でもフリーでも、結局はポートフォリオが弱いと勝負になりません。
厚生労働省の職業情報でも、イラストレーターは依頼目的に沿って制作し、締切に合わせて仕上げ、デジタル制作が主流になっていると整理されています。つまり、求められるのは「描ける」だけでなく、納期・修正・要望理解・再現性です。
専門学校が価値を持つのは、ここを鍛える仕組みがある場合です。逆に、授業を受けて満足してしまうと、卒業後に「何も残っていない」状態になりやすく、やめとけと言われる原因になります。
学ぶ範囲が広く、自走できないと伸びにくい
イラストは、人体・構図・色・背景・デザイン・ソフト操作・プレゼンなど、範囲が広いです。授業は地図をくれますが、歩くのは自分です。
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課題提出のペースを維持できない
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添削を怖がって作品を出せない
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直しが面倒で、完成までいかない
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生活リズムが崩れて制作時間が消える
こうした状態だと、専門学校のメリット(締切と添削)が活きません。逆に言えば、これを支える仕組みが整っている学校、あるいは自分の習慣がある人は伸びます。
イラスト専門学校に向く人向かない人
「向く/向かない」は才能の話ではありません。環境に合うかどうかです。
向く人の特徴:制作習慣があり、締切で動ける
専門学校の最大の価値は、締切と提出の仕組みです。以下に当てはまるほど相性が良いです。
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提出期限がある方が制作が進む
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週に最低でも数日は制作時間を確保できる
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作品を完成まで持っていける
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生活リズムを整える意思がある
「今できていない」人でも、締切があると動けるタイプなら、専門学校で変わる可能性があります。
向く人の特徴:添削を受けて改善できる
仕事では修正が当たり前です。だから、添削はむしろ“練習”です。
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指摘を「否定」と捉えず、改善材料にできる
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何が課題かを言語化できる
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直して再提出できる
この姿勢があると、学校の伸び幅は一気に上がります。
向かない人の特徴:目的が曖昧で「通うこと」がゴール
次に当てはまると、後悔リスクが上がります。
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何の仕事がしたいか決めていない(就職/副業/フリーの仮決めがない)
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「学校に行けば仕事が来る」と期待している
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作品を見せる相手(企業・クライアント)を想像できない
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制作より学校生活が中心になりそう
ただし、これは救いがあります。目的は入学前に作れます。次の章の「選び方」で軸を作っていきましょう。
迷う人の自己診断チェックリスト
チェックが多いほど専門学校向きです。少なくても、改善ポイントが見えます。
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週5日、最低1時間は制作時間を確保できる
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添削や講評が怖いが、出す覚悟はある
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課題があれば動けるタイプだ
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仕上げまで到達する経験がある(完成品がある)
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好きな作家の絵を分析して真似したことがある
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SNSや友人に作品を見せたことがある
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卒業後は「就職」か「フリー」か、仮でいいので決められる
ここで重要なのは、チェック数ではなく、「足りない項目が何か」を把握することです。
イラスト専門学校で後悔しない選び方
ここがこの記事の中心です。「学校選び」は雰囲気ではなく、裏取りの作業です。あなたが安心して決めるための“型”を渡します。
まず「到達点」を一文で決める
「イラストを学びたい」だけでは学校を評価できません。まず、到達点を一文にします。
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ゲーム会社の制作職を目指し、キャラクター立ち絵と表情差分を作れるようになりたい
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出版・広告の案件を副業で受けられるレベルになりたい
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背景とパースを含めて、1枚絵で説得力を出せるようになりたい
一文ができると、説明会で質問する内容が決まります。
就職実績は「数字」ではなく「定義と内訳」で見る
就職率の数字を見たら、次の4点を必ず確認します(表Dのイメージです)。
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母数(卒業者/就職希望者)
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調査時点(卒業時/一定時点)
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就職者の定義(正規/一定期間の非正規含む等)
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内訳(イラスト職・関連職・一般職など)
ここを押さえると、「高いから安心」「低いから危険」という単純化を避けられます。むしろ、数字よりも「内訳」に注目すると、学校の強みが見えます。
オープンキャンパスで必ず聞く質問テンプレ(深掘り版)
説明会で質問できないと、選びようがありません。以下は“聞きにくいけど重要”な質問です。メモしてそのまま持っていってください。
カリキュラム・到達点
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卒業時に「どのレベルの作品」を何点作る想定ですか?(作品数・ジャンル・提出形式)
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1年目と2年目で、何をどの順に鍛えますか?(人体→構図→背景→仕上げ等の流れ)
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課題の量は週あたりどれくらいですか?提出遅れの扱いは?
添削と講師
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添削は誰が担当し、1人あたり月に何回受けられますか?
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添削は「赤入れ」だけですか?それとも「改善の手順」まで教えますか?
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講師は現役の制作に関わっていますか?(直近の実績を聞いてOK)
ポートフォリオ支援
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ポートフォリオ講評はいつから始まり、何回ありますか?
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企業応募用の形式(PDF、Web、データ規格)まで指導しますか?
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不合格が続く学生には、作品の作り直しをどこまで伴走しますか?
就職実績の裏取り(重要)
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就職率の母数は卒業者ですか、就職希望者ですか?
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イラスト職と関連職の内訳(職種名)を見せられますか?
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未内定のまま卒業した場合のフォローは、何か月・何回ありますか?
お金・追加費用
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学費以外に必ずかかる費用を、項目ごとに教えてください(機材、ソフト、教材、イベント)
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分割や教育ローンの案内はありますか?(利率・総支払額も確認)
リスク対応(退学・転科)
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途中で方向転換した学生の事例はありますか?(転科・休学・退学)
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退学時の学費精算やサポートはどうなりますか?
この質問に対し、はぐらかさず資料で説明できる学校ほど、信頼しやすいです。
学費と奨学金は「対象校確認」までやって初めて安心になる
お金の不安は、曖昧なままにすると増殖します。ここは手順化します。
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合計費用を項目で分解する
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学費(年額)
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入学金
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教材・制作費
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機材(PC・タブレット・周辺機器)
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住居(下宿の場合)
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交通
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ソフト利用料(サブスク含む)
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給付奨学金の対象校か確認する
給付奨学金は、対象機関(確認大学等)が前提です。候補校が対象かは、JASSOの案内から文科省の対象校一覧に進み、校名で確認できます。更新日も合わせてチェックすると安全です。 -
家計会議用の“1枚”にする
合計ではなく「月額負担」で見ます。月額に直すと、親に説明しやすくなります。
費用試算テンプレ(家計会議用)
下の表は、紙でもスプレッドシートでも使える形です。数字を入れるだけで「負担感」が見えます。
| 項目 | 金額(年/回) | 備考 |
|---|---|---|
| 学費(1年) | 授業料・施設費等 | |
| 入学金(初年度) | 初年度のみ | |
| 教材・制作費 | 画材・印刷等 | |
| 機材(PC/タブレット) | 初年度に集中しがち | |
| ソフト費(年) | サブスク含む | |
| 住居(年) | 下宿の場合 | |
| 交通(年) | 定期等 | |
| 合計(年) | ||
| 奨学金(給付) | ▲ | 返済不要 |
| 奨学金(貸与) | ▲ | 返済あり |
| 実質負担(年) | ||
| 実質負担(月) | ここが最重要 |
※奨学金を使うなら、「対象校か」「月額いくらか」「返済開始はいつか」をセットで確認しましょう。
イラスト専門学校以外の進路と学び方
「専門学校に行く/行かない」は二択に見えますが、実際は組み合わせができます。ここでは“遠回りしない”選び方を整理します。
進路別比較表(表A)
| 進路 | 強制力 | 添削 | 費用 | 就職導線 | 向くタイプ | 主なリスク |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 専門学校 | 強い | 学校次第で強い | 高め | 学校次第で強い | 締切で動ける/制作中心にできる | 目的が曖昧だと回収不能 |
| 大学 | 中 | 専攻次第 | 中〜高 | 大学の支援中心 | 自走できる/視野も広げたい | 制作時間が不足しやすい |
| オンライン講座 | 弱〜中 | 講座次第 | 幅広い | 自分で作る | 自分で計画できる | 継続できず積み上がらない |
| 独学 | 弱 | 自分で探す | 低め | 自分で作る | 習慣化できる/分析好き | 方向性がブレやすい |
ポイントは「何を外注したいか」です。
強制力(締切)を外注したいなら専門学校。
添削だけ外注したいならオンライン。
環境より自由が欲しいなら大学や独学、という考え方ができます。
大学+制作で強いポートフォリオを作る
大学に行きながらでも、作品が強ければ勝負できます。就職は作品が中心になりやすいので、大学生でも制作を積み上げられる人は強いです。
ただし、大学は制作の強制力が弱い場合があります。そこで「週1で完成」「月1で作品集更新」など、自分で締切を作れるかが鍵です。
オンライン+添削で「短期ブースト」をかける
オンラインは、講師や教材を選べる反面、継続が難しい人もいます。続けるコツは、講座選びより先に「運用」を決めることです。
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添削は月何回受けるか
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何を作って、どこに出すか(SNSでもOK)
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いつまでに何点そろえるか
「受講する」ではなく「作品を作る」目的で使うと失敗しにくいです。
独学で伸びる人の共通点
独学で伸びる人は、次の習慣が共通しています。
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模写→分析→自作の順番で回す
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週単位で締切を作る
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作品を公開し、フィードバックをもらう
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作品集を目的別に作る(就職用/依頼用など)
独学はコストが低い反面、迷いが増えると止まりやすい。だから、迷いを減らす「計画」が必要になります。
イラスト専門学校に進む前に準備すべきこと
ここからが、後悔確率を下げる最重要パートです。進学するにしても、しないにしても、準備した人が勝ちます。
入学前90日の準備ロードマップ
いきなり毎日何時間もやらなくて構いません。重要なのは「完成」と「改善」を回すことです。
1〜30日目:基礎と習慣を作る
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人体の比率(頭身、関節、手)を短時間でいいので毎日触る
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好きな作家を3人決め、「なぜ良いか」を言語化する
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週1で1枚絵を完成させる(完成が最優先)
31〜60日目:仕事に近い形へ寄せる
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キャラクターを3体、設定込みで作る
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表情差分(喜怒哀楽)を作る
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背景は簡単でも良いのでパースを入れる
61〜90日目:作品集の形にする
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作品を10点そろえる(得意ジャンルを中心に)
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作品ごとに「狙い」「工夫」「改善点」を1行で書く
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第三者に見せ、指摘を受けて1点は描き直す
この90日で「描くのが苦しいだけ」「完成できない」が続くなら、専門学校に行っても苦しくなる可能性が高いです。逆に、完成が増えて楽しく回り始めたなら、進学は前向きな投資になりやすいです。
ポートフォリオの最低要件(これがないと戦えない)
学校に行く・行かないにかかわらず、就職でも依頼でも“作品集”が必要です。最低ラインとして次を押さえます。
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得意ジャンルが一目で伝わる(キャラ、背景、デザイン等)
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仕上げの丁寧さが作品間でそろっている
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似た絵ばかりではなく、狙いが違う作品が混ざっている
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ラフ〜完成までの考え方を説明できる
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商業を想定した題材が含まれている(用途が想像できる)
学校選びでは「これを作り切れる設計があるか」を見てください。作品集が完成する学校は強いです。
SNS発信と案件獲得の基本(副業・フリーを視野に入れるなら)
SNSは必須ではありません。ただ、副業やフリーを考えるなら、「見つけてもらう」導線があると強いです。
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プロフィールに依頼導線(受付可否、連絡先)を置く
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投稿は完成品だけでなく制作過程も混ぜる
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得意ジャンルと対応範囲を明記する
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小さな依頼でも納期と連絡を丁寧に守る
学校に行っても、最終的に自分の看板を作れる人が強いです。
途中で方向転換するための保険設計
不安が強い人ほど、最初から“保険”を持つと決めやすくなります。
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就職狙いなら、関連職まで含めた候補を最初から作る
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3か月後・半年後の見直し基準を決める(作品点数、完成率、提出率など)
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制作以外の強み(文章、編集、動画、デザイン、営業)を1つ作る
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学校選びでは「転科・休学・退学の扱い」も確認する
「逃げ道を作る」のではなく、「戦略を作る」と考えると安心できます。
迷いを止める意思決定フロー
最後に、迷いを止めるための分岐を用意します。感情の波で結論が揺れないようにするためです。
専門学校に行くなら最低条件はこれ
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作品集を完成させる設計がある(作品数・講評回数が明確)
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就職実績の定義と内訳を説明できる(母数・時点・職種内訳)
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追加費用が資料で出る(機材・教材・イベント)
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退学・転科・未内定フォローのルールが説明できる
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自分が「締切がある方が動ける」タイプだと分かっている
これを満たす学校に絞り、費用試算が成立するなら、進学は合理的です。
行かないなら遠回りしない代替ルートはこれ
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添削付きオンラインを月2〜4回入れる
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90日で作品10点→作品集の形にする
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月1で第三者に見せて修正する
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3か月後に「専門学校に投資する価値があるか」を再評価する
「今すぐ決められない」人は、このルートで“判断材料を作る”のが賢い選択です。
よくある質問
絵が下手でも入学して大丈夫?
今の上手さより、「完成→提出→修正」を回せるかが重要です。専門学校は、これを強制的に回せる環境でもあります。逆に、提出や修正が極端に苦しい場合は、短期講座やオンラインで試してから決めても遅くありません。
タブレットやソフトは何が必要?
学校指定がある場合が多いので、合格前に焦って買わず、入学前説明で確認しましょう。大切なのは機材の最高峰ではなく、「自宅で制作が止まらない構成」です。
就職とフリーはどちらが多い?
学校によります。就職重視なら、就職実績の“定義と内訳”まで確認してください。数字の見せ方で印象が変わるため、母数・時点・内訳をセットで見るのが安全です。
学費が不安なときはどうする?
費用を分解して試算し、奨学金を使うなら対象校確認まで行いましょう。給付奨学金は対象機関が前提です。候補校の対象可否は必ず確認してください。
まとめ
「イラスト専門学校はやめとけ」は、全員に当てはまる断言ではありません。言葉が強いのは、学費負担、就職率の誤解、実力勝負、そして自走力の必要性という“落とし穴”があるからです。
後悔を減らす鍵は次の3つです。
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目的(到達点)を一文で決める
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学校は「就職率の定義・内訳」「作品集設計」「追加費用」を裏取りする
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入学前90日で、完成と改善を回して適性を確かめる
進学するにしても、しないにしても、今日からできる準備があります。準備が進むほど、判断は腹落ちし、不安は小さくなります。
参考情報
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文部科学省「専門士・高度専門士の称号とは」https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1382378.htm
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文部科学省「文部科学省における専修学校卒業者の『就職率』の取扱いについて(PDF)」https://www.mext.go.jp/content/140218-mxt_syogai01-000024670_01.pdf
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文部科学省「支援の対象となる大学・短大・高専・専門学校一覧(修学支援新制度)」https://www.mext.go.jp/kyufu/support_tg.htm
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日本学生支援機構「給付奨学金(返済不要)」https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/kyufu/index.html
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厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「イラストレーター:職業詳細」https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/342