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知恵袋

法事は何回忌までやるべき?知恵袋で回答が割れる理由と正しい決め方を徹底解説

法事は何回忌まで行うべきなのか――。
一周忌・三回忌までは行うとしても、その先をどうすべきか判断に迷う方は非常に多く、知恵袋などのQ&Aサイトを見ても回答が分かれ、かえって混乱してしまうケースも少なくありません。家庭の事情、宗派の教え、地域慣習が複雑に絡み合うため、「正解」が一つに定まらないテーマだからです。

本記事では、一般的な宗教的な考え方から現代の実務的な判断基準までを体系的に整理し、「ご家庭ではどこまで法事を行うべきか」を自信を持って決められるよう解説いたします。読者の皆様が迷いをなくし、家族全員が納得できる供養の形を選べるよう、分かりやすく丁寧にご案内いたします。

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この記事のまとめ

法事を何回忌まで行うべきかは、宗派、地域慣習、家族構成、経済的・時間的な負担など、多くの要素で答えが変わるテーマです。伝統的には三十三回忌が一区切りとされる一方、現代では十三回忌や十七回忌で弔い上げにするご家庭も増加しており、「必ずこうすべき」という全国共通の正解は存在いたしません。

大切なのは、
(1)宗教的・文化的な背景を理解すること
(2)家族の負担と現実を正直に見つめること
(3)親族・菩提寺と誠実に相談し、納得できる形を選ぶこと
の三点です。

目次

法事はそもそも何のために行うのか

法要と法事の違い

まず混同されがちな「法要」と「法事」の違いを整理いたします。

  • 法要
    お坊さんにお経を読んでいただき、故人を供養する宗教的な行為そのものを指します。

  • 法事
    法要に加え、その前後の挨拶・会食・親族の集まりなど、当日の一連の行事全体を含む、より広い意味の言葉です。

日常会話では「法要」と「法事」がほぼ同じ意味で使われることも多いですが、厳密には上記の違いがあると理解しておくとよいです。

年忌法要の基本スケジュール(一周忌〜三十三回忌)

仏教式の年忌法要には、一般的に次のような節目があります。

命日からの年数 呼び方 備考
1年目 一周忌 最初の大きな年忌法要
2年目 三回忌(※) 「満2年」で三回忌となる
6年目 七回忌 規模は少し小さくなる傾向
12年目 十三回忌 親族中心の法事になることが多い
16年目 十七回忌 ここを区切りにする家庭も多い
22年目 二十三回忌 省略されることもある
26年目 二十七回忌 省略し二十五回忌にする宗派も
24or28年目付近 二十五回忌 宗派・地域によって実施
32年目 三十三回忌 伝統的にはここで「弔い上げ」
48年目 五十回忌 宗派によってはここまで行う

※回忌の数字は「亡くなった年も1回と数える」ため、一周忌が1回目、三回忌が2年目となります。


法事は一般的に「何回忌まで」行うのか

伝統的な目安は三十三回忌(弔い上げ)

伝統的な仏教の考え方では、三十三回忌まで年忌法要を行うのが一般的な目安とされています。

  • 三十三回忌(命日から32年目)をもって、故人はご先祖様の一員として祀られる

  • そのタイミングで、個別の供養は一区切り(弔い上げ)とする

  • 以後は、ご先祖様全体への供養(お盆・彼岸・命日のお参りなど)に切り替える

といった考え方が背景にあります。

最近増えている「早めの弔い上げ」(十三回忌・十七回忌など)

しかし近年は、

  • 親族の高齢化

  • 核家族化・遠方在住の増加

  • 経済的・時間的な負担

といった事情から、三十三回忌を待たず、早めに弔い上げを行うケースが増えています。

よく見られる目安としては、

  • 十三回忌で弔い上げ

  • 十七回忌で弔い上げ(「キリがよい」とされる)

  • 早い場合は七回忌や三回忌で弔い上げ

などがあります。

一周忌・三回忌までで区切るケースも

さらに実務上は、

  • 一周忌・三回忌までは親戚も招いてきちんと行う

  • 七回忌以降は、身内だけ・読経だけ・個人でお参りのみ

  • あるいは、年忌法要そのものを行わない

といった「コンパクトな運用」を選ぶご家庭も増えています。


知恵袋などで回答がバラバラな理由

宗派ごとの違い(真言宗・浄土真宗などの傾向)

「何回忌までやるべきか」が質問サイトでバラバラな理由のひとつは、宗派による違いです。

例として、

  • 多くの宗派
    一周忌から十七回忌、二十三回忌、二十七回忌を経て、三十三回忌または五十回忌で弔い上げ

  • 真言宗・日蓮宗など
    二十三回忌・二十七回忌を省略し、二十五回忌を行うなど、スケジュールが特徴的

  • 浄土真宗
    「亡くなるとすぐ極楽浄土へ行く」と考えるため、成仏を願う意味の法事ではなく、故人を偲ぶ集まりとして年忌法要を行う。弔い上げの概念が薄い、あるいは採用しない場合もある

このように、「どの宗派を前提に語っているか」で回答内容が変わってしまうのです。

地域慣習と家族構成の変化

同じ宗派でも、地域による慣習の違いが存在します。

  • 農村部や地縁が強い地域では、三十三回忌・五十回忌までしっかり行う

  • 都市部では、十三回忌や十七回忌で区切る家庭が多い

  • そもそも菩提寺との関係が薄く、年忌法要をあまり行わない地域もある

加えて、核家族化・少子化により、「施主も参列者も高齢で負担が大きい」「故人を知る人が少なくなった」といった事情から、実務的な判断で早めに弔い上げにするケースも増えています。

菩提寺があるかどうかで変わる

  • 菩提寺と密な関係がある家
    → お寺の住職と相談しながら、三十三回忌・五十回忌まで計画するケースが多い

  • 菩提寺がない/永代供養墓のみ
    → 一周忌・三回忌程度を目安に、それ以降はお墓や納骨堂へのお参りで供養することも多い

このような背景から、「うちは三十三回忌まで」「うちは三回忌で十分」と、ネット上の意見が割れるのは当然とも言えます。


あなたの家は「何回忌まで」行うべきか考えるステップ

前提として確認したいこと(チェックリスト)

まずは、次の項目を確認すると、方針が立てやすくなります。

<事前確認チェックリスト>

  • 家の宗派は何宗か把握している

  • 菩提寺(お付き合いのあるお寺)がある

  • お墓・納骨堂・永代供養墓など、遺骨の安置先が決まっている

  • 法事のたびに集まる親族の人数・年齢構成を把握している

  • 遠方から来る親族に大きな負担がかからないか確認している

  • 施主(喪主を務めた人)や配偶者の健康状態に無理がない

  • 経済的な負担(お布施・会食・引き出物など)の上限感を把握している

これらを整理したうえで、「理想」と「現実」のバランスを取っていくことが大切です。

3つのパターン別・「何回忌まで」の決め方

1. なるべく伝統を守りたい場合

  • 基本方針:
    宗派・菩提寺の指導に従い、三十三回忌までを目安に実施

  • ポイント:

    • 三十三回忌を「弔い上げ」として一区切りにする

    • 途中の二十三回忌・二十七回忌などは、お寺と相談のうえ簡略化も検討

    • 子や孫世代に「家の供養の形」として伝える意義も大きい

2. 負担を抑えつつ一定の区切りはつけたい場合

  • 基本方針:
    一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌あたりを節目とし、どこかで弔い上げとする

  • 例:

    • 一周忌・三回忌・七回忌:親族も招いて会食あり

    • 十三回忌:規模を小さくして、親族中心

    • 十七回忌:弔い上げとして、やや丁寧に実施し、その後はお盆・彼岸で供養

3. 宗教色を抑えてシンプルにしたい場合

  • 基本方針:
    一周忌・三回忌まではきちんと行い、それ以降は個々のお参りに任せる

  • 具体的には:

    • 一周忌:親族を招いて法要+会食

    • 三回忌:規模は少し抑えつつ、最後の大きな法事として実施

    • 七回忌以降:個々にお墓参り・仏壇のお参りで供養し、年忌法要は行わない

どのパターンも「正しい/間違っている」という話ではなく、「家族が納得しているか」「無理がないか」が最も重要です。

親戚をどこまで呼ぶかの目安

一般的には、

  • 初七日・四十九日・一周忌・三回忌:親戚も広めに声をかける

  • 七回忌以降:故人と特に縁の深い親族+家族中心に絞る

という運用がよく見られます。


弔い上げを行うときの流れとマナー

日程の決め方(命日の前倒しが原則)

弔い上げを含む年忌法要は、本来は祥月命日(故人が亡くなった日と同じ月日)に行うのが基本です。

しかし実務上は、

  • 親族・お寺の予定を合わせる必要がある

  • 土日や連休に合わせることが多い

といった事情から、命日より前の都合のよい日への前倒しが一般的です。
命日を過ぎてから行うことは、できるだけ避けた方がよいとされています。

当日の一般的な流れ

弔い上げだからといって、特別に変わった進行になるわけではありません。多くの場合、通常の年忌法要とほぼ同じ流れで行われます。

  1. 寺院または自宅等で読経

  2. 参列者の焼香

  3. 住職による法話

  4. 施主の挨拶(弔い上げである旨を伝える)

  5. 会食(おとき)

  6. 解散

弔い上げであることは、施主の挨拶の中で丁寧に説明すると親族にも伝わりやすくなります。

施主の挨拶で伝えるべきポイント

施主の挨拶では、次のポイントを盛り込むとよいです。

  • 参列へのお礼

  • 故人との思い出や、これまでの年忌法要に参列いただいた感謝

  • 「本日の○○回忌をもちまして、故人への年忌法要は一区切りとさせていただきます」という趣旨

  • 今後は、ご先祖様の一人としてお盆・彼岸などで一緒に供養していく旨


法事の回数を減らす/やめるときに気をつけたいこと

親族間のトラブルを防ぐためのポイント

回数を減らす・早めに弔い上げをする場合、次の点に注意するとトラブルを避けやすくなります。

  • 年長の親族(故人の兄弟姉妹・叔父叔母など)には事前に相談しておく

  • 「経済的な理由」「健康・距離の問題」など、率直な事情を共有する

  • 「供養を減らしたい」のではなく、「形を変えて続けたい」意向を丁寧に伝える

  • お盆・彼岸・命日のお参りは、できる範囲で続ける

お墓・永代供養・墓じまいとの関係

弔い上げと同時に、墓じまい(改葬)や永代供養への移行を検討するケースもあります。

  • 三十三回忌や五十回忌を弔い上げとし、そのタイミングで墓じまいを行う

  • 遠方の墓地から、自宅近くの納骨堂・樹木葬墓地などへ遺骨を移す

  • 継承者がいない場合、永代供養墓への合祀を検討する

これらは寺院との関係にも大きく関わるため、必ず事前に菩提寺や管理者と相談のうえで決めることが重要です。

お寺への伝え方・相談の仕方

お寺に相談する際は、次のような姿勢で臨むとスムーズです。

  • 「何回忌までが正しいか教えてください」という“答え探し”ではなく、
    →「家の事情を踏まえて、どうするのがよいか一緒に考えていただけますか」という“相談”

  • 経済的な事情・健康状態・遠方在住の有無など、具体的な情報を伝える

  • 可能であれば、施主だけでなく家族数名で相談に行く


よくある質問(FAQ)

一周忌と三回忌だけ行っても失礼になりませんか?

宗派や地域にもよりますが、一周忌・三回忌まできちんと行っていれば、一般的に大きく失礼と受け取られることは多くありません。
ただし、年長者や菩提寺が「七回忌までは行うべき」と考えている場合もありますので、事前に一言相談しておくと安心です。

弔い上げを三十三回忌ではなく十七回忌にしてもよいのでしょうか?

近年は、十七回忌や十三回忌で弔い上げを行うケースも増えています。
ご家庭の事情・菩提寺の方針・親族の意向を踏まえ、住職と相談して決めれば問題ありません。

法事をしないと故人が成仏できないのでしょうか?

現代の仏教では、法事を「故人を偲び、遺された家族が心を整える機会」と考える宗派も多く、回数だけで成仏の可否が決まるといった理解は一般的ではありません。
特に浄土真宗では「亡くなるとすぐに極楽浄土へ行く」とされており、年忌法要は故人を偲ぶ集まりとして位置付けられています。

菩提寺がない場合、何回忌までやるのがよいですか?

菩提寺がない場合は、

  • 一周忌・三回忌までは葬儀を依頼した寺院・葬祭社などに相談して法要を依頼

  • それ以降は、家庭ごとに「七回忌まで」「十三回忌まで」など、無理のない範囲で決める

  • もしくは、お墓参り・仏壇での日々の供養を中心とし、年忌法要は行わない

といった選択肢があります。
絶対的な正解はありませんので、家族が納得できる形を話し合って決めることが大切です。


まとめ:何回忌までやるかに「正解」はないが、決め方にはコツがある

決めるときの3つの視点

「法事は何回忌までやるべきか?」という問いには、全国共通の“正解”はありません。
ただし、次の3つの視点を押さえておくと、迷いが整理されやすくなります。

  1. 教えの視点

    • 一般的な目安は三十三回忌まで

    • 宗派や地域によって、弔い上げのタイミングは異なる

  2. 生活・実務の視点

    • 親族の高齢化・遠方在住・経済的負担など現実的な条件を踏まえる

    • 一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌などで区切るケースも多い

  3. 家族の気持ちの視点

    • 「どういう形なら故人に胸を張れるか」

    • 「子や孫にどんな供養の形を残したいか」

    • 「無理なく続けられるか」

最終的には、菩提寺(ある場合)と家族・親族でよく話し合い、「この形で供養していこう」という合意をつくることが何より重要です。

知恵袋などでさまざまな意見を参考にしつつも、
「うちの家族にとっていちばん自然で、続けやすい形は何か」
という軸で考えることが、後悔しない選択につながります。