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肺炎の時にしてはいけないこと完全版|悪化サインと受診判断フロー

咳や熱が続くと、「風邪の延長だろう」と思いながらも、ふと「肺炎かもしれない」と不安になることがあります。特に家族、とくに高齢の親の体調が落ちているときは、受診のタイミングや家での過ごし方を誤りたくない、という気持ちが強くなるはずです。
肺炎の療養で大切なのは、特別なことを頑張るよりも、まず悪化につながる行動を避けることです。薬を自己判断でやめてしまう、無理に動く、喫煙や飲酒を続ける、熱があるのに長風呂をする――こうした「ついやってしまいがち」な行動が、回復を遅らせたり、状態を悪化させたりすることがあります。

この記事では、肺炎の時にしてはいけないことを危険度順に整理し、救急か・当日受診か・様子見かを迷わず判断できる受診フロー、自宅療養での注意点(入浴・食事・睡眠・運動)、家族の感染対策、高齢者の誤嚥予防までをまとめました。読み終えたときに「今日から何をやめて、何をすればいいか」がはっきり分かる内容になっています。

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目次

肺炎の時にしてはいけないことはv

今すぐやめるべき行動トップ10

下に行くほど大事、ではなく、上から順に危険度が高い並びです。まずは1〜3を最優先で回避してください。

危険度順 肺炎の時にしてはいけないこと なぜ危険か 代替行動(安全な次の一手)
1 息苦しいのに我慢して様子を見る 低酸素や急激な悪化を見逃しやすい 安静にして呼吸状態を確認し、早めに相談・受診する
2 受診を先延ばしにして市販薬で粘る 原因に合った治療が遅れる 熱・咳・息切れが続くなら受診の目安で判断する
3 抗菌薬など処方薬を自己判断で中断する 改善途中で止めるとぶり返しの原因になり得る 指示通り服用し、困ったら処方元へ連絡する
4 熱やだるさが強いのに無理して動く(仕事・家事・運動) 体力消耗で回復が遅れる 休養を優先し、回復期に段階的に戻す
5 喫煙を続ける(受動喫煙含む) 気道を刺激し咳や炎症を悪化させやすい 少なくとも療養中は完全に避け、家族も協力する
6 飲酒する 脱水や睡眠の質低下、薬との相性問題が起こり得る 水分補給と睡眠環境の調整で乗り切る
7 発熱・呼吸苦があるのに長風呂・サウナ 体力消耗・脱水・めまいのリスク 短いシャワーか清拭に切り替える
8 水分が取れていないのに放置する 脱水で痰が粘り、体調も崩れやすい 少量をこまめに、飲める形で補給する
9 痰が多い時期に自己判断で強い咳止めを増やす 痰が出しにくくなり苦しくなることがある まずは処方医・薬剤師へ確認する
10 ずっと同じ姿勢で寝続ける(医師の厳格指示がない場合) 体力低下・痰の停滞につながり得る 可能な範囲で体位を変え、短い歩行から回復へ

肺炎のケアとして「安静・水分・指示通りの服薬」は繰り返し推奨されています。上の表は、その“逆”として、やってはいけない行動を行動レベルに落とし込んだものです。

迷ったら受診が安全な理由

肺炎は風邪と症状が似ているため、「もう少し様子を見よう」と判断しがちです。しかし、肺炎の状態によっては、短期間で呼吸が苦しくなったり、全身状態が落ちたりします。特に高齢者や基礎疾患がある場合、重症化リスクが上がります。
「この程度で受診してよいのか」と迷うときほど、安全側(早め)に倒すほうが結果的に安心につながります。

高齢者は症状が出にくい点に注意

高齢者の肺炎は、典型的な高熱や強い咳が目立たないことがあります。家族が気づくサインは、むしろ次のような“生活の変化”であることが少なくありません。

  • 食事量が普段の半分以下になった

  • 会話が減り、反応が鈍い

  • ぼんやりしている時間が増えた

  • トイレの回数が減った(脱水の可能性)

  • いつもより息が上がっている、歩くのが遅い

  • 痰が増えた、むせが増えた

「熱がないから大丈夫」と決めつけず、“いつもと違う”を重視するのが家族としての安全策です。


肺炎の時にしてはいけないことと受診の目安

ここは最重要パートです。受診の迷いを減らすために、表で線引きします。
(医療機関の解説では、発熱が続く、咳が長引く、息苦しさがある場合の受診検討や、安静時の息苦しさ・意識の変化などで救急受診の可能性が示されています。)

救急受診を考える危険サイン(今すぐ)

次のどれかが当てはまる場合は、夜間・休日でも救急相談や救急受診を検討してください。
※地域の救急相談窓口(#7119等)がある場合は活用し、緊急性が高ければ119番です。

  • 安静にしていても息が苦しい、会話が途切れる

  • 意識がぼんやりする、反応が鈍い、急におかしい

  • 唇や皮膚が青紫っぽい(チアノーゼが疑われる)

  • ぐったりして水分がほとんど取れない、何度も吐く

  • 胸の強い痛みが続く、急に悪化した

「息苦しい」「胸の痛み」「脱水っぽい」などは救急受診ガイドでも重要項目として扱われます。

当日〜数日で受診を検討する目安(放置しない)

救急ほどではなくても、次のような状況では、当日または近日の受診を検討してください。

  • 38℃前後以上の発熱が数日続く

  • 咳が1週間程度続く、悪化している

  • 息切れが出てきた、階段などで急に苦しい

  • 痰が増えた、色が濃い、血が混じる

  • 強いだるさで生活が回らない、食事や水分が入らない

「38度以上の発熱が数日続く」「咳が1週間以上続く」「息苦しさがある」などは受診検討の目安として示されています。

受診判断フロー表(救急/当日受診/様子見)

状況 推奨行動 家族ができる補足
安静でも息が苦しい/意識が変/唇が紫/水分が取れない 救急相談・救急受診(迷わない) 体温・呼吸の様子・既往歴・内服薬をメモして持参
熱が数日続く/咳が長引く/息切れが増える/食事が取れない 当日〜数日で受診 いつから悪いか、痰の色、同居家族の感染状況もメモ
軽い咳・微熱で改善傾向、呼吸苦なし、水分が取れる 経過観察(ただし悪化で受診へ) 1日2〜3回の記録(体温・食事・水分・呼吸)をつける
高齢者で「熱がないが元気がない」 早めに受診を検討 普段との違い(食事量・反応・歩行)を具体的に伝える

「症状が続く場合は受診を検討」「安静時の息苦しさや意識がぼんやりするなどは救急受診が必要な場合もある」といった考え方に沿った整理です。

受診前に整理すると良い情報(診察が速くなる)

受診時は、短時間で情報が伝わるほど、診療がスムーズになります。家族が同伴できるなら、次をメモして持っていくと安心です。

  • 体温(いつから/最高何度)

  • 咳と痰(量、色、血の有無、夜に悪化するか)

  • 息苦しさ(安静時か、歩いた時か)

  • 胸痛の有無

  • 既往歴(心臓、腎臓、呼吸器、糖尿病など)

  • 服用中の薬(お薬手帳)

  • 同居家族の体調(感染が疑われるか)


肺炎の薬の飲み方

薬は「何を飲むか」より、どう扱うかで事故が起きやすい分野です。肺炎の療養では、自己判断を減らして“確認する”行動に寄せるのが安全です。
(肺炎のケアとして、医師の指示通りの服薬は基本として示されています。)

抗菌薬を自己判断でやめない(良くなった気がしても)

細菌性肺炎が疑われる場合、抗菌薬が処方されることがあります。ここでやってはいけない代表例が、熱が下がったから、咳が減ったからと自己判断で中断することです。途中で止めると、症状がぶり返したり、治りきらなかったりして受診が長引く原因になります。
困ったときは「中断」ではなく「相談」を先にしてください。

相談が必要な例

  • 発疹、息苦しさなどアレルギーが疑われる

  • 強い下痢や腹痛が続く

  • 飲めないほどの吐き気がある

  • 服薬後に状態が急に悪くなった

解熱鎮痛薬・咳止め・市販薬で起きやすい失敗

肺炎の治療中や疑いの段階で、よくある失敗は次の3つです。

  1. 市販薬で症状を抑えて受診を遅らせる
    熱や咳が一時的に下がっても、原因が残っていると悪化のサインを見逃します。特に息切れがある場合は“粘らない”が安全です。

  2. 解熱鎮痛薬で動けるからと無理をする
    熱が下がると活動できた気になりますが、体は炎症と闘っている最中です。仕事・家事・運動の再開を急ぐと回復が遅れます。

  3. 痰が多い時期に、強い咳止めを自己判断で増やす
    咳はつらい一方で、痰を出すための反射でもあります。痰が多い・絡む時期は、自己判断で抑え込みすぎると余計に苦しくなることがあります。処方医や薬剤師に相談して調整してください。

飲み忘れた時/副作用が疑わしい時の安全な動き

  • 飲み忘れ:気づいた時点での対応は薬によって異なります。2回分をまとめて飲むなどは避け、薬剤師や処方元に確認してください。

  • 副作用が疑わしい:軽い下痢程度でも続くなら相談。発疹や呼吸困難など重い症状が疑われる場合は早めに受診・相談してください。


肺炎の時に自宅療養の過ごし方

肺炎の療養で大切なのは、派手な“特効策”ではなく、回復を邪魔しない生活の組み立てです。ケアの基本として「安静・休養」「水分を多めに」「食べられる範囲で消化の良いもの」「指示通り服薬」が示されています。

安静の取り方(寝たきり回避も含めて考える)

「安静」は大切ですが、極端に言うと、療養中の状態は3段階に分けて考えると判断しやすくなります。

1)症状が強い時期(発熱・息切れ・強い倦怠感)

  • 基本は横になって休む

  • トイレや水分補給以外は無理をしない

  • 家事は止める(周囲に依頼する)

2)少し落ち着いてきた時期(熱が下がり始める、息苦しさが軽くなる)

  • ずっと同じ姿勢は避け、可能な範囲で体位を変える

  • ベッド周りで座る時間を少しずつ増やす

  • ふらつきがあるなら転倒対策(夜間照明、手すり、見守り)

3)回復期(食欲が戻り、会話ができ、息切れが軽い)

  • 短時間の歩行から開始

  • 翌日に疲れが残るなら、前日の活動が多すぎたサイン

  • 「戻す」より「慣らす」気持ちで段階的に

「動かなければ治らないはず」と頑張るのは、肺炎の時には逆効果になりがちです。

水分・食事でしてはいけないこと(脱水と誤嚥を避ける)

肺炎の療養で、見落とされやすいのが脱水です。発熱や呼吸の負担で水分が失われやすく、痰が粘って出しにくくなったり、全身状態が落ちたりします。特に高齢者は喉の渇きを自覚しにくいことがあるため、“意識して飲む”ことが大切です。

してはいけないこと

  • 食事が取れないからと、水分まで減らす

  • 一度に大量に飲んで気持ち悪くなる(少量こまめに)

  • むせやすいのに急いで飲む(誤嚥リスク)

安全に寄せる工夫

  • 水、お茶、スープなど飲める形を優先

  • 食事は「消化の良いものを少しずつ」で十分

  • むせる場合は、姿勢(背筋を起こす)と一口量を小さくする

  • 口が乾く、尿が少ない、ふらつくなど脱水サインがあれば早めに相談

入浴・睡眠・部屋の環境での注意(やりがちな落とし穴)

入浴

  • 発熱が高い、息苦しい、ふらつく、食事や水分が入らない時は避ける

  • どうしても清潔にしたい場合は、短いシャワーか清拭へ

  • 長風呂・サウナは体力と水分を奪いやすいので控える

睡眠

  • 眠れないからと飲酒に頼らない(回復を遅らせやすい)

  • 咳で眠れない場合は、枕を少し高めにして呼吸が楽になるか試す

  • 寝室の乾燥が強いと喉がつらいので、加湿や水分摂取で調整

部屋の環境

  • たばこの煙は避ける(本人も家族も)

  • 換気は無理のない範囲で行い、空気がこもりすぎないようにする

  • 体力を削る“片付け・大掃除”はしない(家族が代行する)


肺炎の喫煙・飲酒・運動再開

ここは「治ってきた時にやらかしやすい」ゾーンです。症状が軽くなると、つい元の生活に戻したくなりますが、戻し方を間違えるとぶり返しや回復遅れにつながります。

喫煙が回復を遅らせる理由と代替策

喫煙は気道を刺激し、咳や炎症を悪化させやすく、回復の妨げになります。少なくとも療養中は完全に避けるのが安全です。
「本人は吸わないが、家族が吸う」も影響が出るため、同居の場合は協力が必要です。

代替策

  • どうしても難しい場合は、療養が落ち着いた後に禁煙外来やサポートを検討

  • 短期的には「喫煙しない環境」を作る(灰皿を片づける、換気より“煙を持ち込まない”を優先)

飲酒を避けるべき理由(脱水・睡眠の質・薬)

飲酒は脱水を助長し、睡眠の質を下げることがあります。また、服用中の薬との相性が問題になる場合もあります。
「眠れないから一杯」は、肺炎の療養中は避けるのが無難です。眠れない場合は、室温・湿度、枕の高さ、日中の休養の取り方を調整してみてください。

運動再開の目安(熱が下がっても段階的に)

運動再開でありがちな失敗は、「熱が下がったから通常運転に戻す」ことです。回復期は、体力が戻りきっていないことが多く、負荷を上げると翌日にガクッと崩れます。

段階的な目安

  • まずは家の中で短い歩行

  • 息切れや咳が増えるなら負荷過多

  • 「翌日に疲れが残らない」範囲で少しずつ増やす

  • 仕事復帰も同じで、最初は短時間・軽作業からが安全


肺炎の家族の感染対策・高齢者の誤嚥対策

家族が関わるときに重要なのは、①家庭内での感染拡大を減らす、②誤嚥リスクを上げない、③看病者が倒れない、の3点です。

家庭内でうつさない・うつらない最低限の手順

肺炎の原因はさまざまですが、感染性の原因が関わる場合、家庭内対策で同居家族の体調を守れます。難しいことを増やすより、最低限を確実にするのがコツです。

  • 咳エチケット(マスク・ティッシュ・腕で覆う)

  • 手洗い

  • コップ・箸・タオルの共有を避ける

  • 換気(短時間でもよい)

  • 同居家族が体調不良なら無理に看病しない(交代・支援の依頼)

誤嚥性肺炎を避ける生活(家族ができる具体策)

高齢者では、誤嚥(食べ物や唾液が気管へ入ること)に関連した肺炎が問題になりやすいです。家族としては「むせ」を軽く見ず、生活の組み立てでリスクを下げることができます。

食事・水分のとり方

  • 食事中は背筋を起こす(猫背にしない)

  • 一口量を小さく、急がない

  • 食後すぐ横にならない(しばらく座る)

  • むせが増える、痰が絡む場合は早めに医療者へ相談(食形態の調整が必要なことがあります)

口腔ケア(毎日の“確実に効く”対策)

  • 歯磨き・義歯の手入れを丁寧に

  • 口の乾燥が強い場合は、うがい・水分で調整

  • 可能なら、歯科・口腔ケアの支援も検討

※口腔内を清潔に保つことは、誤嚥が起きた場合のリスクを下げる考え方として多くの解説で重視されています(一般向け情報)。

看病する側が倒れないためのポイント(現実的な運用)

看病は“根性”で続けるほど破綻します。倒れない運用を前提にしてください。

  • 看病者も睡眠を確保する(夜間は交代、見守り機器の活用)

  • 「受診の説得」に時間を使いすぎない(表に当てはまれば行動)

  • 食事・洗濯など家事は外部支援を使う(親族・地域支援・宅配など)

  • 迷ったら医療機関へ電話相談(症状の言語化を手伝ってくれます)


肺炎の時にしてはいけないことを減らすための「今日やること」チェック(5分版)

最後に、今日すぐできることを5分で確認できる形にまとめます。

今日のチェックリスト

  • □ 息苦しさ・意識の変化・唇の色など危険サインはない

  • □ 熱・咳・息切れの経過をメモできた

  • □ 水分がこまめに取れている(尿が極端に少なくない)

  • □ 処方薬は指示通りに飲めている(中断していない)

  • □ 入浴は無理せず、清拭や短いシャワーに切り替えた

  • □ 喫煙・飲酒は避けている

  • □ 食事は無理せず、むせない姿勢で少量ずつ

  • □ 家族の感染対策(手洗い・共有回避・換気)ができている

当てはまらない項目が多いほど、回復を邪魔している可能性があります。できるところから順に整えていきましょう。


肺炎の時にしてはいけないことに関するよくある質問

肺炎は自然に治りますか?

軽快する場合もありますが、肺炎は原因や体力、年齢によって経過が変わります。熱や咳が長引く、息苦しさがあるなどの場合は、受診の目安に沿って早めに相談するのが安全です。

熱が下がったら仕事や学校に戻っていいですか?

熱が下がっても、体力が戻りきっていないことはよくあります。息切れや咳のぶり返し、翌日の疲れが強い場合は負荷が早すぎるサインです。短時間から段階的に戻すのが安全です。

咳止めは飲んでもいいですか?

痰が多い時期は、自己判断で強い咳止めを増やすのは避け、処方医・薬剤師に確認してください。眠気が強い、息苦しさが増えるなどがあれば早めに相談してください。

抗菌薬でお腹を壊したらどうすれば?

自己判断で中断せず、処方元へ相談してください。下痢が続く、強い腹痛がある、飲めないほどつらいなどは早めに連絡するのが安全です。

高齢者で熱がないのに元気がないときは?

高齢者は典型症状が目立たないことがあります。「食事量が減った」「会話が減った」「反応が鈍い」などの変化が続くなら、早めの受診を検討してください。


肺炎の時にしてはいけないことの次に考えたい予防(回復後の行動)

回復してきたら、再発や重症化の不安を減らすために、次の予防行動を“次の一手”として持っておくと安心です。

  • 禁煙(本人だけでなく家庭の環境)

  • 口腔ケアの習慣化(誤嚥リスクがある場合は特に)

  • ワクチンなど予防策について主治医・自治体情報を確認

高齢者の肺炎球菌ワクチンは、厚労省が制度や対象者を案内しています。対象に当てはまるかは自治体の案内とあわせて確認すると確実です。


参考にした情報源