御朱印帳を手にしたものの、「参拝と受付はどちらが先?」「御朱印帳はどのページを開いて渡す?」「書き置きってどう貼るの?」と、当日に迷ってしまいそうで不安になっていませんか。御朱印は参拝の証としていただくものだからこそ、ほんの少しの順番や所作で“安心して気持ちよく”続けられるようになります。
本記事では、初心者がつまずきやすいポイントを「必ず守りたいマナー」と「好みで選べる運用」に分けて整理し、参拝から受付、直書き・書き置き、混雑や時間外といった場面別の判断まで、迷わない手順で解説します。読み終えたころには、必要な準備と当日の動きが頭の中でつながり、初めての御朱印でも落ち着いて行動できるようになるはずです。
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御朱印帳の使い方で最初に押さえる前提
御朱印帳は参拝の証なので、参拝後に窓口で帳面を開いて渡し、静かに待つのが基本です。
神社本庁や神社庁も参拝優先・マナーを重視しています。最短手順と分岐対応を押さえれば、初心者でも迷わず安心して続けられます。
御朱印帳は参拝の証としていただくもの
御朱印帳の使い方で最初に理解しておきたいのは、御朱印が「参拝の証」として授与されるものだという点です。御朱印は、神社やお寺を訪れた記念スタンプのように集めるものではなく、参拝し、ご縁を結んだ証としていただくという考え方が基本にあります。神社側も「参拝をしてこそ意味がある」「スタンプラリーではない」といった注意を示しています。
この前提を押さえると、当日の行動がとてもシンプルになります。まず参拝をしてから、授与所や納経所などの窓口でお願いする。帳面は自分で開いてお渡しし、静かに待つ。受け取ったら墨が乾くまで丁寧に扱う。これだけで、初心者の不安の大半は解消できます。
必須マナーと任意運用を分けると迷わなくなる
「御朱印帳には細かい決まりがあるのでは」と心配になる方は少なくありません。しかし実際には、すべてが一律のルールではありません。大切なのは、誰にとっても外しにくい“必須マナー”と、好みや目的で選べる“任意運用”を分けて考えることです。
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必須マナー(外すと失礼になりやすい)
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参拝を済ませてから御朱印をお願いする
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御朱印帳は書いてほしいページを開いて渡す
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書いていただいている間は静かに待つ
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対応できない事情がある場合もあるため、無理にお願いしない
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任意運用(自分が続けやすい方法でOK)
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1ページ目を使う/空ける
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日付順/地域別/テーマ別で並べる
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両面を使う/片面にする
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1冊運用/分冊運用(神社と寺で分ける等)
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この記事では、必須マナーは明確に、任意運用は選び方の基準を提示し、現場で迷わない形に整理します。
御朱印帳を使う日の最短手順
まず覚えるべき5ステップ
初めて御朱印帳を持っていく日は、細部よりも「順番」を覚えるのが最優先です。最短手順は次の5ステップです。
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境内に入ったら落ち着いて参拝する
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授与所・社務所(寺院なら納経所など)へ向かう
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御朱印帳を“書いてほしいページで開いて”渡す
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静かに待つ
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受け取ったら墨が乾くまで保護して持ち歩く
この5つだけ守れば、「順番を間違えて失礼だったかも」「渡し方が分からない」といった不安は大きく減ります。
受付で困らない一言テンプレ集
窓口での会話は長くする必要はありません。短く丁寧に伝えるのが、相手にとっても自分にとってもスムーズです(混雑時ほど効果があります)。
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基本
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「御朱印をお願いできますでしょうか。」
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「こちらのページにお願いいたします。」
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書き置きがありそうなとき
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「書き置きがございましたら、そちらをいただけますでしょうか。」
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分冊していて冊を間違えたくないとき
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「この御朱印帳にお願いいたします。」
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ページを空けたい希望があるとき(必要最小限で)
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「次のページを空けてお願いできますでしょうか。」(対応可否は寺社により異なります)
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ポイントは、帳面を開く前に要望を長々と説明しないことです。要望がある場合も短く伝え、難しければ無理にお願いしない姿勢が安心です。
御朱印帳の基本ルールとページの使い方
1ページ目は使うか空けるかの決め方
御朱印帳の1ページ目(表紙の裏)を「空けた方がよい」と聞くことがありますが、これが必須ルールというわけではありません。迷ったら、次の“選び方の基準”で決めると、後悔が減ります。
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空けるのが向く人
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初めてで運用を決め切れない(後から整えたくなる)
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特別な御朱印や、最初の挨拶ページ(自分用のメモ)にしたい
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使うのが向く人
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日付順で素直に記録したい
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1冊目は「まず続ける」ことを最優先にしたい
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どちらを選んでも、参拝の証として丁寧に扱う姿勢が一番大切です。
日付順・地域別・テーマ別の整理法
御朱印帳が続くかどうかは、並べ方(整理法)との相性に左右されます。おすすめは次の考え方です。
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日付順(初心者に最もおすすめ)
その日その場所に参拝した記録が自然に残り、あとから見返しても迷いません。旅行の思い出とも結びつきやすい方法です。 -
地域別(旅行で動く人に向く)
例:関東用、関西用、地元用など。移動範囲が広い人は整理しやすくなります。 -
テーマ別・巡礼別(慣れてきたら強い)
例:特定の霊場、特定の神社系統、季節限定の御朱印など。目的が明確な人ほど管理が楽になります。
最初は日付順で問題ありません。増えてきたら、2冊目以降で地域別・テーマ別へ移行すると、途中で混乱しにくいです。
両面を使うか片面にするかの判断基準
御朱印は両面にいただくこともできますが、紙や墨の状態によっては裏写りが気になる場合があります。初心者の失敗を減らす観点では、次の判断がおすすめです。
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片面運用が向く人
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とにかくきれいに保ちたい
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墨移り・裏写りが心配で、手間を増やしたくない
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両面運用が向く人
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1冊でより多くの記録を残したい
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挟み紙や乾燥待ちなどの扱いができる
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両面を使う場合は、次の“汚れ防止”がほぼ必須です。
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挟み紙(奉書紙など薄い紙)を用意して墨が乾くまで挟む
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受け取った直後はページを強く閉じず、少し乾かす
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湿気の多い日は特に注意する
神社とお寺で迷わないための窓口・作法の考え方
神社とお寺で違いやすいポイントだけ押さえる
御朱印帳の使い方で混乱しやすいのが、「神社とお寺で何が違うのか」です。細かな作法は寺社や宗派で差がありますが、初心者がまず迷わないためには“違いやすいポイント”だけ押さえるのが十分です。
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窓口の呼び方が違うことがある
神社:授与所・社務所
寺院:納経所・寺務所(寺院によって表記が異なります) -
御朱印は参拝(お参り)の後にいただく
神社側の案内でも、参拝優先が明確に示されています。
巡礼の公式案内でも、奉納(読経等)の後に納経所で受けるのが原則とされています。
難しく考えすぎず、「まず参拝→窓口→帳面は開いて渡す」を共通ルールとして覚えるのが安心です。
神社用と寺院用を分けるか迷ったときの最適解
神社用と寺院用を分けるかは、必須ルールではありません。ただし、寺社ごとに考え方や運用が異なることもあるため、初心者が迷わない“現実的な解”としては次が無難です。
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最初の1冊は分けずに始める(続けやすさ最優先)
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増えてきたら2冊目以降で分冊する(整理しやすさを取りにいく)
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現地で案内がある場合は、その方針を優先する(最重要)
この方針だと、最初から完璧に決め切る必要がなく、ストレスなく続けられます。
直書きと書き置きで変わる御朱印帳の使い方
直書きの流れと注意点
直書きは、御朱印帳にその場で筆書きと押印をしていただく形式です。流れはとてもシンプルです。
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参拝を終える
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窓口へ行く
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御朱印帳を“書いてほしいページで開いて”渡す
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静かに待つ
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受け取ったら、墨が乾くまで丁寧に扱う
注意点は、「書いていただく側の都合(行事・不在・混雑)」で対応が変わることがある点です。対応できない場合があっても当然と受け止め、無理にお願いしないことが、結果的に自分の安心にもつながります。
書き置きの特徴と、貼り付けで失敗しないコツ
書き置きは、別紙で御朱印を授与される形式です。混雑対策や行事対応として採用されることもあり、初心者にとっても取り入れやすい選択肢です。
ただし、書き置きは「自分で貼る」工程があるため、ここで失敗しやすいのが実情です。よくある失敗は次の3つです。
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斜めに貼ってしまい、見た目が気になる
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のりがはみ出して紙が波打つ
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乾燥前に閉じて墨や朱印が移る
そこで、失敗しにくい手順を“道具→手順→乾燥”に分けて整理します。
貼り付けに向く道具(初心者向け)
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テープのり:はみ出しにくく、均一に塗りやすい
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スティックのり:扱いやすいが、端まで均一に塗る意識が必要
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挟み紙(奉書紙など):乾燥中の保護に必須
失敗しにくい貼り付け手順(4ステップ)
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当てて位置決め:貼る前にページへ当てて、上下と余白を確認
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四辺に薄く均一:四隅だけ点付けだと浮きやすいので、四辺を薄く
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上辺から合わせて空気を抜く:上→下へ手のひらで軽く押さえる
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挟み紙+軽い重しで乾燥:反りや墨移りを防ぐ(厚い本1冊程度で十分)
貼り付けは急ぐほど失敗します。帰宅後の落ち着いた環境で行うのも有効です。
混雑・時間外・不在で迷わない分岐フロー
迷いを3パターンに分けると判断が速い
御朱印帳の使い方で現場の難所は、「思った通りに御朱印をいただけない状況」が出たときです。初心者はここで焦りがちですが、分岐は実は3つに整理できます。
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A:混雑している
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B:受付時間外
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C:不在・対応不可
A:混雑しているときの最適行動
混雑時は、直書きの待ち時間が長くなることがあります。ここでの最適行動は次の順番です。
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窓口の案内を確認(直書きのみ/書き置きあり/受付停止など)
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時間に余裕があれば、静かに待つ
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余裕がなければ、書き置きの有無を確認する
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無理なら参拝だけ大切にして次回へ回す
「今日は予定があるから…」という日は、焦って失礼を増やすよりも、参拝を丁寧にして帰る方が気持ちよく終わります。
B:受付時間外のときの最適行動
受付時間外は、窓口が閉まっているため、基本的には御朱印をいただけません。ここでの最適行動は明確です。
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参拝を済ませる
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受付時間を確認し、次回に回す
巡礼の公式案内でも、納経は基本的に所定時間があることが示されています。
時間外に無理にお願いするのは避けるのが安心です。
C:不在・対応不可のときの最適行動
常駐でない寺社や、行事で対応できない日もあります。この場合は次の行動が安全です。
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掲示・案内(受付停止、書き置き対応など)を確認する
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書き置きがあればそれをいただく
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なければ参拝のみで、再訪の機会を作る
「対応できない=自分が悪い」ということではありません。参拝できたこと自体を大切にする姿勢が、長く続けるコツです。
志納金・支払い・待ち方で失礼にならないコツ
志納金は小銭準備が最強のUX
御朱印は授与にあたるため、金額は「志納金」などとして案内されます。窓口であたふたしないために、小銭(100円玉中心)を事前に用意しておくのが最も効果的です。
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財布を長く開かない(後ろの人を待たせない)
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金額表示がある場合はそれに従う
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迷ったら短く尋ねる(長い説明は不要)
待ち方は「静かに、近づきすぎない」
御朱印は手書きのことが多く、集中が必要です。書いていただいている間は、私語や撮影などを控え、静かに待つのが安心です。
混雑時ほど、次の配慮が効きます。
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ほかの参拝者の動線を塞がない
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窓口に寄りかかって覗き込まない
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呼ばれたらすぐ受け取れる位置で待つ
御朱印帳をきれいに保つ持ち運びと保管
当日の持ち物チェックリスト(これだけで失敗が減る)
御朱印帳は紙の文化です。汚れ・折れ・墨移りを防ぐだけで、満足度が大きく上がります。まずは持ち物を固定化するのが効果的です。
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必須
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御朱印帳
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小銭(志納金用)
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挟み紙(奉書紙など薄い紙)
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あると安心
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透明カバー(雨・擦れ対策)
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クリアポーチ(雨天・汗対策)
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テープのり(書き置き貼付用)
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ウェットティッシュ(手を拭いてから帳面を扱える)
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初心者ほど「挟み紙」が効きます。受け取った直後の墨移りを防ぐだけで、ストレスが減ります。
受け取った直後の“墨が乾くまで”が最重要
受け取った直後は、最も汚れやすいタイミングです。ここでのコツは次の3つです。
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すぐ閉じない(数十秒でも乾燥させる)
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移動するなら挟み紙を入れる
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雨の日はポーチに入れて濡らさない
「乾燥の手間」は面倒に見えますが、後から見返したときの満足度に直結します。
収納・保管は「湿気と日光」を避ければ十分
保管で気をつけたいのは、紙の劣化要因である湿気と日光です。
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直射日光を避ける(色あせ防止)
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湿気がこもる場所を避ける(紙の波打ち防止)
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形が崩れないよう、立てるか箱に入れる
いっぱいになった御朱印帳は、無理に処分する必要はありません。参拝の記録として大切に保管しておく方が自然です。
よくある質問で不安を最後に解消する
同じ日に複数の神社やお寺でも問題ないか
同じ日に複数の寺社へ参拝し、御朱印をいただくこと自体は不自然ではありません。日付が同じ御朱印が続くのも、参拝の記録として自然です。自分が見返しやすい順(参拝した順、場所の順など)で整えるとよいでしょう。
代理でお願いしてもよいか
御朱印が参拝の証という前提を考えると、基本は「本人が参拝し、本人がいただく」が自然です。神社側も参拝が前提であることを示しています。
ただし対応は寺社により異なる場合があります。事情があるときは、現地の案内に従い、無理にお願いしないのが安心です。
御朱印を断られたら失礼にならない対応は
断られる理由は、受付時間外、行事、混雑、書き手不在などが多いです。巡礼の案内でも時間や順序の考え方が示されています。
この場合は、短く「承知しました。ありがとうございました」と伝え、参拝できたことを大切にして引き上げるのが丁寧です。再訪できるなら、受付時間を確認して次の機会に回しましょう。
御朱印帳を忘れたときはどうするか
書き置きがある寺社であれば、書き置きをいただいて後から貼る方法があります。ない場合は、参拝を丁寧に行い、次回の楽しみに取っておくのが気持ちよく終えられます。
直書きと書き置きの比較表で一瞬で判断する
直書きと書き置きの違いを早見する
下表は「初心者が迷うポイント」から逆算して設計しています。自分が今日どちらを選ぶべきか、ここだけ見ても判断できるようにしています。
| 比較項目 | 直書き | 書き置き |
|---|---|---|
| 形式 | 御朱印帳に直接書いていただく | 別紙で授与され、自分で貼る |
| 所要時間 | 待ち時間が発生しやすい | 比較的短いことが多い |
| 必要な持ち物 | 御朱印帳、挟み紙、小銭 | 上記+のり(テープのり推奨) |
| メリット | その場で完成し、記録として一体感 | 混雑回避になりやすい/後から丁寧に貼れる |
| 注意点 | 混雑・不在で対応不可のことがある | 貼り付け失敗(歪み・反り・のりはみ出し) |
| 失敗しやすい点 | 乾燥前に閉じて墨移り | 斜め貼り/乾燥不足で汚れ |
| おすすめ状況 | 時間に余裕がある/直書きの体験を大切にしたい | 予定が詰まっている/混雑が心配/初心者で確実に進めたい |
神社と寺の窓口・用語早見表で迷子を防ぐ
窓口の呼び方とお願いの仕方
寺社によって表記は異なりますが、初心者が迷わないための“目安”として整理します。
| 区分 | よくある窓口表記 | 役割 | 一言テンプレ |
|---|---|---|---|
| 神社 | 授与所/社務所 | 御朱印・授与品の受付 | 「御朱印をお願いできますでしょうか。こちらのページにお願いいたします。」 |
| 寺院 | 納経所/寺務所 | 納経(御朱印)の受付 | 「御朱印をお願いできますでしょうか。こちらのページにお願いいたします。」 |
表記が見つからない場合は、掲示を確認し、近くの方に短く尋ねるのが早いです。
分冊運用の比較表で“続けやすさ”を選ぶ
1冊運用から始めて必要に応じて分ける
分冊は整理には強い一方、初心者にとっては「どれを持つか迷う」「荷物が増える」デメリットもあります。続けやすさを軸に比較します。
| 運用 | 向いている人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1冊で運用 | 初心者/まず続けたい | 迷わない/荷物が少ない | 量が増えると整理が必要 |
| 神社と寺で分ける | 整理重視/信仰観を分けたい | 見返しやすい | どちらを持つか迷う日がある |
| 地域別で分ける | 旅行が多い | 旅の記録がまとまる | 旅行先が多岐だと冊が増える |
| テーマ・巡礼別 | 目的が明確 | 管理が圧倒的に楽 | 目的が変わると冊が増える |
最初は「1冊で開始→必要に応じて分冊」が、迷いを最小化できます。
参考情報源
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神社本庁「御朱印について」https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/goshuin/
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宮城県神社庁「御朱印マナー」https://miyagi-jinjacho.or.jp/omairi/gosyuin.html
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じゃらんニュース「御朱印とは?御朱印集めのマナー…」https://www.jalan.net/news/article/491418/
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