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Googleサイトのログイン方法と開けない原因別対処まとめ

Googleサイトのリンクを開こうとしたところ、「アクセス権が必要です」と表示されて閲覧できない、あるいは「404」が出てしまいURLが間違っているのか不安になる、といった状況は非常に多いです。また、Googleサイトを自分で作成・更新したいにもかかわらず、「どこからログインして編集画面を開けばよいのか」が分からず、GoogleドライブやGoogleサイトのどちらを入口にすべきか迷うケースも見受けられます。

これらの混乱が起きやすい最大の理由は、同じ「ログイン」という言葉でも、Googleサイトにおいては大きく次の2つが混ざりやすい点にあります。

  • 編集のためのログイン:自分がサイトのオーナー・編集者として、作成や更新を行うために編集画面へ入る行為

  • 閲覧のためのアクセス:共有されたサイトを開く際に、閲覧権限を持つGoogleアカウントでアクセスする行為(ログイン自体はできていても、権限がなければ見られません)

さらに、個人のGoogleアカウント(@gmail.com等)と、学校・会社のGoogle Workspaceアカウント(組織ドメイン)を併用している場合、意図せず誤ったアカウントで開いてしまい、権限不足やログインループが発生しやすくなります。

本記事では、GoogleサイトのログインURL、目的別の入り方、エラー表示別の最短対処、権限と共有設定の考え方、学校・会社アカウント(Google Workspace)特有の注意点まで、順番に整理して解説いたします。読み進めながら、ご自身の状況に該当する項目から実施いただくことで、無駄な試行錯誤を最小化できる構成です。

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Googleサイトのログインで最初に確認すること

編集したいのか閲覧したいのかを分ける

最初に行うべきは、「Googleサイトにログインしたい」という目的を、編集閲覧かで明確に分けることです。ここを曖昧にしたまま対処を始めると、必要な画面や設定が異なるため、時間だけがかかりやすくなります。

1)編集したい場合(自分で作る・直す)

  • 目標:Googleサイトの編集画面(管理・編集ができる状態)を開く

  • 典型例:

    • 新規でサイトを作りたい

    • 既存サイトの文章や画像を更新したい

    • 共有設定(閲覧者・編集者)を変更したい

  • よくある勘違い:共有された閲覧用URLを開いて「編集できない」と困る

    • 閲覧用URLは、権限がなければ編集画面になりません。編集者権限が必要です。

2)閲覧したい場合(リンクを見たい)

  • 目標:共有されたURLを、閲覧可能なGoogleアカウントで開く

  • 典型例:

    • 学校から配布された案内サイト

    • 社内ポータルや申請手順ページ

    • イベント案内のサイト

  • よくある勘違い:ログインURLを探し続けてしまう

    • 閲覧目的であれば「ログインURL」を探すよりも、正しいアカウントで開けているかの確認が先です。

見分けのコツ

  • 「自分で作る/直す」なら編集、作業主体が自分です。

  • 「配布されたリンクを見る」なら閲覧、サイトの管理者は別の人であることが多いです。

この切り分けができると、次の「アカウント選択」や「権限の話」が整理され、原因の切り分けが早くなります。

必要なアカウントの種類を整理する

次に重要なのが、どのGoogleアカウントでアクセスすべきかを整理することです。ここを誤ると、パスワードが正しくても、ログイン自体が成功していても、権限不足で閲覧できません。

主に、次の2種類に分類できます。

A)個人のGoogleアカウント(@gmail.com等)

  • 個人で作成したサイトや、個人間で共有されたサイトで多いパターンです。

  • 自分のスマホに普段入っているGoogleアカウントが該当することが多いです。

  • 一方で、仕事・学校のサイトは開けないことがあります(権限や外部共有制限のため)。

B)学校・会社のGoogle Workspaceアカウント(組織アカウント)

  • 組織(学校・会社)が管理するアカウントで、閲覧範囲が組織内に制限されていることがあります。

  • 例:社内ポータルは社内アカウントでのみ閲覧可能、学内サイトは学生アカウントでのみ閲覧可能。

  • 外部共有が禁止の場合、個人アカウントで何度試しても「アクセス権が必要です」や「404」になり得ます。

誤アカウントを疑うべき典型サイン

  • 共有リンクを開くたびに「アクセス権が必要です」と出る

  • 以前は開けたのに、最近急に開けない(いつの間にか別アカウントで開いている)

  • 学校・会社の案内なのに、個人アカウントのアイコンが表示されている

  • ブラウザ上で複数アカウントに同時ログインしている

以降の章は、上記の整理を前提として「目的別のログイン方法」「症状別の対処」に進みます。急いでいる場合ほど、ここで30秒かけて状況を切り分ける価値が高いです。


Googleサイトへログインする方法

PCでGoogleサイトにログインして編集画面を開く

編集目的(作成・更新)で最も分かりやすい入口は、Googleサイトの作成・管理画面です。代表的な入口の一つが sites.google.com/new です。ここからアクセスすると、アカウントが未ログインであればログイン画面が表示され、ログイン済みであればサイト作成・編集に進めます。

基本手順(PC)

  1. ブラウザで sites.google.com/new を開きます。

  2. ログイン画面が表示された場合、編集に使用するGoogleアカウントでログインします。

  3. Googleサイトの画面で、新規作成または既存サイトの一覧から目的のサイトを選びます。

  4. 編集画面が開いたら、テキスト・画像の修正、ページ追加、テーマ変更などを行います。

  5. 公開範囲や共有設定を変更する場合は、共有・公開の設定画面で操作します。

つまずきやすいポイントと対策

  • 誤アカウントで編集画面に入ってしまう

    • 表示上は編集画面に見えても、目的のサイトが一覧に出てこない場合、別アカウントで開いている可能性があります。

  • 編集権限がない

    • 閲覧はできるが編集ができない場合、編集者として追加されていない可能性があります。サイトオーナーに編集権限の付与を依頼する必要があります。

  • 社内/学内アカウントでのみ編集可能

    • 組織のポリシーにより、個人アカウントでは新規作成や共有設定変更が制限される場合があります。

編集の入口が分からない場合の考え方

  • 閲覧用URL(共有リンク)から入っても、編集権限がなければ編集画面にはなりません。

  • 編集する立場であれば、基本は「Googleサイトの管理画面」から入る、と覚えておくと迷いが減ります。

スマホでGoogleサイトにログインする時のポイント

スマホでもGoogleサイト自体の閲覧は可能ですが、編集作業は画面が小さいため操作性が落ちやすいです。特にページ構成の変更、レイアウト調整、複数ページの編集などはPCの方が効率的です。

ここでは、スマホ利用時の現実的な運用を整理いたします。

スマホで強い用途

  • 共有リンクを開いて閲覧できるかどうかの確認

  • 「アクセス権が必要です」「404」などの症状確認

  • 正しいアカウントで開いているかの一次チェック(Googleアカウントのアイコン等)

スマホで注意が必要な用途

  • 本格的な編集(更新頻度が高い運用、複数ページ編集、デザイン調整)

  • 複数アカウント切替(端末のログイン状態に引きずられ、意図せず誤アカウントになることがあります)

スマホでの基本方針

  • まずスマホで「開けるかどうか」を確認し、開けない場合は次章の対処へ進む

  • 編集が必要ならPCに切り替え、アカウントを整理したうえで編集画面から作業する

  • どうしてもスマホで作業する場合は、誤アカウントを避けるために、後述の「ログアウト」や「安全な使い方」を合わせて実施する


Googleサイトにログインできない主な原因と対処

本章では、最短で解決に向かうために、表示される症状・文言から原因を絞り込む形で整理いたします。まずは以下の早見表で、ご自身の状況に最も近い行を選んでください。

画面の表示・症状典型原因最短の対処次にやること
アクセス権が必要です誤アカウントでログイン、権限未付与、組織限定公開アカウント切替サイトオーナーへ権限依頼
404が出るURL誤り、非公開、削除、権限不足で404表示アカウント切替→URL確認公開範囲・URL再送依頼
ログイン画面に戻るループ複数アカウント競合、Cookieの影響、ブラウザ状態シークレットで開く全ログアウト→必要アカウントのみ
Googleアカウント自体にログインできないパスワード、2段階認証、端末認証、アカウント停止等公式復旧フロー復旧後に再度サイトへ

以下、症状ごとに具体的に解説いたします。

アクセス権が必要ですと表示される場合

「アクセス権が必要です」は、端的に言えばそのアカウントには閲覧権限がないことを示しているケースが大半です。ここで重要なのは、「ログインできていない」のではなく、ログインはできているが、閲覧許可がないという状態になり得る点です。

典型原因(優先度順)

  1. 誤アカウントで開いている

    • 個人アカウントで開いているが、実際は学内/社内アカウントでの閲覧が必要

    • 仕事用アカウントで開いているが、実際は個人アカウントで共有されている

  2. 権限が付与されていない

    • 共有リンクを受け取ったが、自分のアカウントが閲覧者として追加されていない

  3. 組織ポリシーで外部閲覧が制限されている

    • 「リンクを知っている全員」ではなく「組織内のみ」などに制限

  4. 閲覧できない公開状態

    • 非公開のままURLだけが共有されている

最短の対処フロー

  1. アカウント切替を最優先

    • 特に学校・会社からの案内であれば、まず組織アカウントで開き直すべきです。

  2. 切替がうまくいかない場合は、シークレットモードで開く

    • ログイン状態を分離できるため、誤アカウントの影響を受けにくくなります。

  3. それでも不可なら、サイトオーナーへ権限付与を依頼

    • 「アクセス権が必要です」と出ること、使用したいアカウントを明示して依頼します。

よくある落とし穴

  • 「ログインし直したのにダメ」

    • 実際には“同じアカウント”でログインし直しているだけ、ということが頻発します。アカウントのアイコンやメールアドレス表示を必ず確認してください。

  • 「学校のリンクなのに個人で開けるはず」

    • 組織設定次第では外部共有が不可のことがあります。学生/社員用アカウントでのアクセスが前提です。

404が表示される場合

Googleサイトで404が出ると、一般には「URLが間違っている」「ページが存在しない」と捉えがちですが、運用形態によっては、権限不足でも404のように見える表示になる場合があります。したがって、404が出た場合も、いきなり「削除された」と断定せず、以下の順序で切り分けてください。

原因の候補

  1. URLが誤っている

    • コピー時の欠け、改行、全角混入、末尾の一部欠落など

  2. 非公開/限定公開

    • オーナーが公開状態を変えた、あるいは閲覧範囲を絞った

  3. 削除された/移動された

    • ページ構成変更でURLが変わった、サイト自体が削除された

  4. 誤アカウント

    • 本来は学内/社内アカウントで閲覧すべきだが個人で開いている

最短の対処フロー

  1. 別アカウントで開き直す

    • 誤アカウントの場合、404に見える状態を作ることがあります。まず切り分けます。

  2. URLの完全一致を確認

    • 受領した媒体(メール、チャット、PDF等)から再度コピーし直します。

  3. オーナーへ確認依頼

    • 「404が出る」だけでなく、いつ・どのURLで・どのアカウントで試したかを伝えると、相手が原因を把握しやすくなります。

  4. 公開範囲・共有設定の確認

    • オーナーが意図せず非公開にしている場合もあります。

依頼時の一言例

  • 「本日○時頃、共有いただいたURLを開くと404が表示されます。私のアカウントは○○です。公開範囲やURLの変更有無をご確認いただけますでしょうか。」
    このように状況を具体化すると、解決が早まります。

ログイン画面に戻るループが起きる場合

「リンクを開く→ログインを求められる→ログインする→またログイン画面に戻る」というループは、体感として最もストレスが大きい症状です。この場合、原因はサイト側の権限不足だけでなく、ブラウザのログイン状態(複数アカウント、Cookie等)が絡んでいる可能性が高いです。

典型原因

  • 複数アカウントに同時ログインしており、意図と異なるアカウントが優先される

  • Cookieの状態が不整合で、認証が正しく確定しない

  • 拡張機能やセキュリティ設定の影響(企業端末などで起きることがあります)

  • 端末側でアカウントが固定され、切替が実質できていない

最短の停止策(推奨順)

  1. シークレットモードで共有URLを開く

    • 既存のログイン状態を一旦切り離せます。

  2. シークレットで、必要なアカウントだけでログインする

    • ここで個人/学校/会社のどれが必要かを見極めます。

  3. うまくいかない場合は、別ブラウザで試す

    • ブラウザ依存の問題を切り分けられます。

  4. 最終的に、全アカウントをログアウトしてから再ログイン

    • 不要なアカウントを切り離し、必要なアカウントのみで再実行します。

ループが止まらないときの判断基準

  • シークレットでも同じなら、権限不足・組織ポリシー・URL不備の可能性が上がります。

  • シークレットで開けるなら、通常モードのログイン状態(複数アカウント・Cookie)が原因である可能性が高いです。

Googleアカウント自体にログインできない場合

Googleサイト以前に、Googleアカウントへのログインそのものができない場合、サイト側の設定を疑うよりも、アカウント復旧を優先すべきです。ここで無理にサイトのURLを何度開いても、状況は改善しません。

想定される状況例

  • パスワードを忘れた、何度も間違えてロックがかかった

  • 2段階認証のコードが受け取れない

  • 確認用端末が手元にない

  • 会社・学校アカウントで管理者の制限がある

  • セキュリティ警告によりログインがブロックされる

対処の基本方針

  • 画面の案内に沿って復旧フローを進め、ログイン可能状態を取り戻します。

  • 組織アカウントの場合は、復旧に管理者対応が必要になることがあります。

  • 復旧が完了してから、改めて共有URLや編集画面にアクセスしてください。


Googleサイトの権限と共有設定の考え方

閲覧者と編集者の違い

Googleサイトの権限を整理するうえで重要なのは、「閲覧者」と「編集者」の違いです。閲覧者は内容を見ることができますが、編集はできません。編集者はサイトの内容を変更でき、場合によっては共有設定や公開範囲にも影響を与えます。

閲覧者(見るだけ)

  • 共有されたサイトを読む

  • 公開されたページを閲覧する

  • コメントや編集は基本的に不可(運用次第)

編集者(作る・直す)

  • テキスト・画像・ページ構成を変更する

  • ページの追加・削除・順序変更を行う

  • 共有設定の調整に関わる場合がある(権限設計次第)

現場で多い誤解

  • 「リンクをもらった=編集もできる」ではありません。

  • 「閲覧できる=埋め込みも全部見える」とは限りません(次項参照)。

閲覧者・編集者のどちらが必要かを明確にしてから、オーナーへ依頼すると齟齬が減ります。

埋め込みコンテンツの権限不足に注意する

Googleサイトは、ページ内にGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、カレンダー、ドライブ上のファイルなどを埋め込めます。このとき、サイト自体の閲覧権限があっても、埋め込み元ファイルの閲覧権限が不足していると、次のような状態になり得ます。

  • サイトは開けるが、資料部分だけ「権限が必要」になる

  • 埋め込みが空白、またはエラー表示になる

  • 一部のページだけ内容が欠落して見える

切り分けのポイント

  • サイト全体が開けない → サイト権限(閲覧者として追加)やアカウントの問題が中心

  • サイトは開けるが一部が見えない → 埋め込み元ファイルの権限不足の可能性が高い

この場合、サイトオーナーだけでなく、埋め込み元ファイルのオーナーに権限付与を依頼する必要があることがあります。依頼先を誤ると解決が遅れるため、まず「どの部分が見えないのか」を具体化してから連絡するのが有効です。

権限付与を依頼するためのテンプレート

権限の問題は、閲覧者側でできることが限られます。そのため、依頼文を短く・具体的に整備し、相手が迷わず設定を確認できる形にすることが最重要です。以下は、そのまま使えるテンプレートです。

サイトオーナー向け(サイトが開けない場合)

  • 件名:Googleサイトの閲覧権限付与のお願い

  • 本文:

    • 共有いただいたURL:<URL>

    • 表示内容:<アクセス権が必要です/404 等>

    • 私のアカウント:<メールアドレス>(個人/学校/会社の別も記載)

    • 対応依頼:当該Googleサイトの閲覧者として追加、または公開範囲の確認をお願いします。

ファイルオーナー向け(埋め込みが見えない場合)

  • 件名:埋め込みファイルの閲覧権限付与のお願い

  • 本文:

    • サイトURL:<URL>

    • 見えない内容:<例:添付資料のスライド、PDF、シート等>

    • 私のアカウント:<メールアドレス>

    • 対応依頼:埋め込み元ファイルの閲覧権限付与をお願いします。

依頼に添えると効果が高い情報

  • いつ発生したか(例:本日10時頃から)

  • どの端末/ブラウザで試したか(PC/スマホ、Chrome等)

  • シークレットでも再現するか
    これらがあると、相手が「権限の問題か、リンクの問題か」を素早く判断できます。


端末別のログアウトと安全な使い方

複数アカウントを利用する現代の環境では、「ログアウト」や「安全なアクセス方法」を知っているだけで、ログインループや誤アカウント問題を大きく減らせます。本章では、端末別の考え方と、安全な運用を整理いたします。

PCのChromeでログアウトする

PCのChromeは、Googleアカウントと連動していることが多く、複数プロファイルや複数アカウントで運用しているケースも多いです。誤アカウント問題が頻発する場合は、以下の方針が効果的です。

おすすめ方針(PC)

  • 仕事用・個人用・学校用で、可能ならChromeプロファイルを分ける

  • どうしても混ざる場合は、シークレットで一時的に対応する

  • 問題が深い場合は、いったんログアウトして必要アカウントのみでログインし直す

ログアウトを行うべき典型場面

  • アカウント切替をしたつもりでも状況が変わらない

  • ログインループが止まらない

  • 共有端末で利用した後

Chromeの挙動は環境によって差がありますが、重要なのは「今どのアカウントで開いているか」を可視化し、誤アカウントを排除することです。

AndroidのChromeでログアウトする

Androidでは、端末自体にGoogleアカウントが登録され、アプリ間で認証状態が共有されるため、意図せず同じアカウントが使われ続けることがあります。特に、学内アカウントと個人アカウントの併用時に混線が起きやすいです。

Androidでの実務的な回避策

  • 共有リンクを開く前に、Chrome内でどのアカウントが使われているか確認する

  • 誤アカウントの可能性が高い場合は、シークレットで開く

  • 共有端末や他人の端末では、使用後にログアウト(またはアカウント削除)を徹底する

「開けない問題」の多くは権限ですが、Androidの場合は特に「誤アカウント」が原因である比率が高くなりやすい点に注意してください。

共有PCではシークレットかゲストで利用する

共有PC(学校のPC、社内共用端末、ネットカフェ等)でGoogleサイトにアクセスする場合、セキュリティ上のリスクが高まります。ログイン状態が残ると、次の利用者があなたのアカウントでサイトを閲覧できてしまう可能性があります。

共有端末での安全運用チェックリスト

  • 可能な限りシークレットモードでアクセスする

  • ログインが必要な場合は、作業が終わったら必ずログアウトする

  • ブラウザにパスワード保存をしない

  • 閲覧後に履歴やダウンロードに機密情報が残っていないか確認する

  • 組織アカウント利用時は、端末にアカウントを残さない

共有端末ほど「早く開きたい」という状況になりがちですが、シークレットで開けば誤アカウントも避けやすく、安全性も上がります。結果として、トラブルの再発防止にもつながります。


Google Workspaceの注意点

学校・会社でGoogleサイトを利用している場合、個人利用と異なる「組織の制約」が存在します。ここを理解していないと、閲覧者側がいくら頑張っても解決しないケースが発生します。

学校・会社アカウント限定のサイトで起きること

組織内向けのGoogleサイトは、しばしば次のような制限がかかります。

  • 閲覧可能範囲が「組織内ユーザーのみ」

  • 外部共有(個人アカウント)を禁止

  • 未認証端末や特定条件下でアクセス制限

  • 組織アカウントのログイン状態が前提

この場合、個人アカウントでどれだけログインし直しても、閲覧できないのは自然な結果です。まずは「配布元が学校・会社であるか」「連絡されたアカウント種別が何か」を確認し、組織アカウントでのアクセスに切り替えてください。

管理者に依頼すべきケース

次の場合は、サイトオーナーだけではなく、組織の管理者(情報システム部門、学校のIT窓口等)への相談が必要になる可能性があります。

  • 組織アカウントで正しくログインしても、Googleサイト自体が利用できない

  • 端末やブラウザを変えても、同じエラーが再現する

  • 外部共有が必要なのに、オーナーが共有設定を変更できない

  • 組織ポリシーにより、特定のドメインや端末からのアクセスが制限されている

管理者へ連絡する際の要点

  • エラー表示(文言)

  • 利用アカウント(メールアドレス)

  • 対象URL

  • 発生時刻と端末/ブラウザ

  • シークレットでも再現するか

これらを揃えるだけで、管理者側の切り分けが早まり、結果として復旧が速くなります。


よくある質問

GoogleサイトのログインURLはどれですか

編集目的であれば、代表的な入口の一つが sites.google.com/new です。ここから編集画面に進めます。
一方、閲覧目的の場合は、原則として「共有されたURL」が入口です。閲覧できない場合はログインURLを探すより、正しいアカウントで開いているか権限が付与されているかの確認が優先です。

権限があるのに開けません

「権限があるはずなのに開けない」場合、次のどれかが起きていることが多いです。

  • 実は別アカウントで開いている(権限があるのは別アカウント)

  • サイト権限はあるが、埋め込みファイルの権限がない

  • 組織ポリシーにより、特定の条件下でアクセスが制限されている

  • URLが変更され、古いリンクを開いている

まずはシークレットで開いてアカウントを固定し、次に「サイト全体が開かないのか」「一部だけ見えないのか」で切り分けると、依頼先(サイトオーナーかファイルオーナーか、あるいは管理者か)が明確になります。

旧Googleサイトは関係ありますか

旧Googleサイトに関する情報が検索で混ざることがありますが、現在利用しているUIや挙動と一致しないことがあります。手順が合わない場合は、現行のGoogleサイト(新しいGoogleサイト)前提で整理し直し、特に「共有設定」「公開範囲」「アカウント切替」の基本原則で判断してください。
「昔の手順と画面が違う」という違和感がある場合ほど、誤った操作で遠回りしやすいため、表示されている画面のメニュー名や共有設定の項目を基準に対応するのが安全です。

ログインせずに見られる方法はありますか

ログインなしで閲覧できるかどうかは、サイトオーナー側の公開設定次第です。一般公開になっていれば閲覧できる可能性がありますが、学校・会社のサイトでは情報管理の観点から、ログイン必須・組織内限定になっていることも一般的です。
閲覧できない場合は、オーナーに「公開範囲の確認」または「あなたのアカウントを閲覧者として追加」を依頼するのが確実です。


まとめ

Googleサイトの「ログイン」で迷う場合は、最初に編集したいのか閲覧したいのかを切り分け、次に正しいGoogleアカウントで開いているかを確認してください。アクセス権エラーや404は、サイトが壊れているのではなく、誤アカウントや権限不足が原因であることが多いです。

特に、複数アカウントを併用している場合は、ログインし直すだけでは状況が変わらず、ログインループや誤認証が続くことがあります。その際は、シークレットモードで開いて必要アカウントのみでログインする方法が最も手堅い対処です。

それでも解決しない場合は、閲覧者側でできることには限界があるため、サイトオーナー(または埋め込みファイルのオーナー、必要に応じて組織管理者)へ、次の3点を添えて依頼してください。

  • 対象URL

  • 表示されるエラー文言(アクセス権が必要です/404/ループ等)

  • 利用したいアカウント(メールアドレス)

この形で情報を揃えて連絡すると、相手側での確認・修正が速くなり、最短で閲覧・編集が可能になります。仕様変更や組織ポリシーによって挙動が変わることもありますので、同じ問題が再発する場合は、本記事の切り分け(目的→アカウント→症状)に沿って再確認いただくのが有効です。