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Googleサイトを検索されないようにする方法|限定公開と非掲載設定を整理

Googleサイト(Google Sites)で作成したページを「関係者には共有したいが、Google検索では見つからないようにしたい」という場面は少なくありません。たとえば、試作中のサービス案内、社内向けの手順書、採用候補者向けの限定資料、学校・団体の内部連絡など、公開URLは必要でも、検索経由で不特定多数に露出すると困るケースは非常に多いです。

一方で、このテーマは失敗が起きやすい領域です。理由は単純で、「検索に出ない」と「第三者に見られない」が混同されやすいからです。検索結果に表示されない設定を入れても、URLを知っている人が閲覧できる状態であれば、情報の流出経路は残り得ます。さらに、検索エンジンの挙動は即時反映ではなく、設定を変えても一定期間は検索結果に残ることがあります。こうした特性を理解しないまま進めると、「設定したのに出た」「消したはずなのに残った」「関係者だけのつもりが一般公開だった」という事故につながります。

本記事では、Googleサイトを検索されないようにする方法を、公開範囲の考え方と検索非掲載設定、さらに既に検索結果に出た場合の対処まで、ケース別に整理して解説いたします。なお、Googleサイトには検索エンジンに表示しないよう「リクエスト」する機能がありますが、これは万能ではありません。したがって、本記事では“確実性”を高めるために、設定の意味・優先順位・確認方法まで含めて、実行しやすい形でまとめます。

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Googleサイトを検索されないようにする全体像

Googleサイトで起きやすい誤解

最初に整理すべきは、読者の方が抱えやすい誤解です。結論から申し上げますと、Googleサイトにおける「検索されないようにする」は、実務上、少なくとも次の2種類に分解して理解する必要があります。

1つ目は、検索結果に表示されにくくする(インデックスされない方向に寄せる)という意味です。これは「検索エンジン側のデータベース(インデックス)に載らない/載せないでほしい」という考え方であり、検索結果の“表示”に関係します。Googleサイトには「検索エンジンに表示しないようリクエストする」という趣旨の設定があり、一般公開したままでも、検索露出を下げたいときに候補になります。ただし、ここで重要なのは「リクエスト」という言葉どおり、常に結果が保証されるわけではないという点です。

2つ目は、そもそも第三者がアクセスできない状態にする(閲覧権限を限定する/非公開にする)という意味です。これは検索の前段階である「クローラーがページを取得できるか」「他人がURLを開けるか」という“アクセス”の問題です。URLを知っているだけで誰でも見られる状態は、検索結果に出ていなくても、情報漏えいの余地が残ります。たとえば、リンクが転送された、チャットで誤送信された、ブラウザ履歴から共有された等、検索以外の経路は現実に起こり得ます。

このため、次のように理解するのが安全です。

  • 検索非掲載=検索結果に出にくくするための対策(表示面)

  • 限定公開/非公開=第三者が見られないようにするための対策(アクセス面)

そして多くの事故は、「検索非掲載を入れたから安心」と誤認して、アクセス面の対策が不足することで発生します。特に、個人情報や社外秘の資料を載せる可能性がある場合は、検索非掲載ではなく、アクセス制限を優先して考えるべきです。

目的別に最適な方法を選ぶ

次に、目的別に「どの手段を選ぶのが最短か」を明確にします。ここを曖昧にすると、設定をいじり回した結果、かえって一般公開になってしまうなどの事故が起きやすくなります。

目的は概ね、次のいずれかに分類できます。

  • A:関係者に見せたいが、検索に露出したくない

  • B:URLを知る人だけが見られればよい(ただし検索からは見つけられたくない)

  • C:機密情報が含まれるため、第三者に絶対見せたくない

  • D:すでに検索結果に表示されてしまい、早く非表示にしたい

それぞれの推奨は次のとおりです。

  • Aの場合:限定公開/ドメイン内公開が基本です。検索対策以前に、閲覧者を絞ることが安全で、運用も分かりやすいです。

  • Bの場合:一般公開が前提になりやすいため、検索非掲載の設定が候補になります。ただし、URL流通の管理(転送禁止、共有先の制限、期限管理など)が不可欠です。

  • Cの場合:迷わず非公開(公開停止)または厳格なアクセス制限が最優先です。検索非掲載では守り切れないためです。

  • Dの場合:まず見られない状態を作る(非公開化・制限)→その上で検索側の削除・更新を促すという順番が安全です。「検索結果から消す」ことだけを先に狙うと、消えるまでの間に閲覧されるリスクが残ります。

このように「目的→手段」を先に固定してから、設定作業に入るのが最も確実です。


Googleサイトの公開範囲で検索表示を防ぐ方法

限定公開とドメイン内公開の使い分け

Googleサイトで“検索されない状態”を目指す際、最初に検討すべきは、検索設定よりも公開範囲(誰が見られるか)です。公開範囲を適切に設定できれば、検索露出の可能性は大きく下がり、かつ情報漏えいのリスクも抑えられます。

代表的な選択肢は以下のイメージです。

  • 限定公開(特定ユーザーのみ)
    指定したユーザー(メールアドレス等)に限定して閲覧可能にする形です。レビュー依頼、共同編集、取引先の特定担当者にだけ見せたい場合に向きます。
    注意点としては、閲覧者の追加・削除を適切に管理しないと、退職者・異動者・外部委託先が閲覧できる状態が残る可能性があります。定期的な棚卸しが重要です。

  • ドメイン内公開(組織内のユーザーのみ)
    Google Workspace環境で、組織ドメイン内ユーザーに閲覧範囲を限定する形です。社内ポータル、社内手順、社内FAQに適しています。
    注意点は「組織外アカウントで確認すると見えない」ため、外部共有が必要になった際に慌てて一般公開へ切り替えてしまうことです。外部共有が発生する可能性があるなら、最初から外部共有用の別サイトを用意する、または限定公開で外部ユーザーを追加する運用を検討した方が安全です。

公開範囲を絞ることで、検索クローラーがページに到達しづらくなり、結果として検索表示されにくくなります。つまり、「検索設定をいじる」よりも前に、「誰が見られるか」を狭めることが、最も効果的で事故が少ない方法です。

公開停止で非公開にする考え方

次に、さらに確実性を高めたい場合の手段として公開停止(非公開化)を整理します。

公開停止は、「今は一般の閲覧者(場合により関係者も含む)に見せる必要がない」場面において非常に強力です。具体例としては以下が該当します。

  • 試作段階で、まだ見せる相手が確定していない

  • 掲載内容が頻繁に変わり、外部に見られると誤解が生じる

  • 個人情報や契約情報が含まれ、公開状態の維持が危険

  • いったん公開していたが、企画自体が停止・変更になった

公開停止の発想は、「検索に出さない」という“表示面の対策”ではなく、そもそも“アクセス面の遮断”です。したがって、検索結果に一時的に残っていても、閲覧できない状態に戻せるため、緊急時の安全策としても有効です。

運用のコツは、公開停止を「最終手段」ではなく、一時的な安全装置として躊躇なく使うことです。たとえば、公開範囲の切り替えや権限変更を行う前に、いったん公開停止にしてから作業し、作業後に限定公開で再公開する、といった手順は事故を防ぎやすいです。


Googleサイトの検索非掲載設定の手順

公開設定から検索非掲載をリクエストする

ここからが、一般公開したまま検索露出を下げたい方向けの手段です。Googleサイトには、検索エンジンに表示しないよう依頼する設定があります。操作としては公開設定内で行います。

ただし、前提として理解すべきポイントがあります。

  • これは「検索エンジンに表示しないようにする“依頼”」に近い位置づけです。

  • 即時反映ではなく、状況によっては検索結果に残ることがあります。

  • 検索エンジン側のクロール・インデックス更新、サイトの公開状態、URLの種類など複数要因が絡むため、「設定した=完全に消える」とは限りません。

そのうえで、一般的な手順の流れは次のとおりです(画面表記は環境により多少異なりますが、導線は概ね共通です)。

  1. 対象のGoogleサイトを開きます。

  2. 画面上部の「公開」付近から公開設定(公開オプション)を開きます。

  3. 検索エンジンへの表示に関する項目(検索に表示しないよう依頼する趣旨の設定)を有効化します。

  4. 保存し、公開状態が意図どおりか(一般公開のままか、限定公開にしたいのか)を再確認します。

ここで重要なのは、作業の途中で公開範囲を誤って変更しないことです。検索非掲載を触っているつもりが、いつの間にか一般公開になっていた、という事故は現実に起こり得ます。設定変更後は必ず「公開範囲」と「閲覧権限」を確認してください。

設定項目が出ないときの条件

「検索に表示しない」系の項目が見当たらない場合、慌てて別の設定を触り始めるのが最も危険です。まず、表示されない原因を冷静に切り分けてください。よくある原因は次のとおりです。

  • 一般公開ではない(限定公開・ドメイン内公開・非公開になっている)
    検索エンジンへの表示制御は「一般公開」を前提に表示されることがあります。一般公開でない場合、そもそも検索露出が起きにくいため、その項目が不要扱いになっている可能性があります。

  • 権限不足(所有者・編集者ではない)
    閲覧者権限では公開設定にアクセスできないことがあります。社内運用では「編集はできるが公開設定は触れない」といった権限設計がされている場合もありますので、サイトオーナーに確認してください。

  • 組織のポリシー(管理者設定)
    Google Workspace環境では、管理者の設定により公開範囲の選択肢や挙動が制限されることがあります。操作ができない、選択肢が出ない場合は、管理者へ確認するのが確実です。

対処方針としては、「項目がない=不具合」と決めつけず、公開範囲と権限の2点を優先的に確認してください。特に、権限不足の状態で無理に対処しようとすると、別の手段(コピーして再公開する等)に走り、かえって公開事故を招きやすくなります。

反映までの目安と確認方法

検索に関する変更は、ほぼ例外なく“時間差”が伴います。これはGoogleサイトに限らず、検索エンジンがページを再クロールし、インデックスを更新し、検索結果に反映するまでの工程があるためです。

ここで大事なのは、「反映待ち」の間に確認方法を誤らないことです。確認のしかたが悪いと、「まだ出ている」「消えない」と焦って設定を触り続け、状況を悪化させてしまいます。

推奨する確認手順は次のとおりです。

  • まず公開範囲(アクセス制限)が正しいかを確認
    これは即時に確認できます。別アカウント、シークレットモード、ログアウト状態などでURLを開き、想定どおりの権限でしか見えないかを確認します。
    ※機密なら、検索の反映を待つよりも、この確認が最優先です。

  • 検索結果の確認は“同じ条件”で行う
    ログイン状態、検索履歴、地域、端末が違うと結果が変わることがあります。可能であれば、シークレットモードを使い、同じ検索語で確認してください。

  • 検索クエリを工夫する
    サイト名が一般的すぎると確認が困難です。ページ内の固有文言(長めのフレーズ)で検索する、タイトルの一部で検索する等、再現性の高い方法にしてください。

  • 反映前に設定を触りすぎない
    反映には時間がかかる可能性があります。設定を短時間に何度も切り替えると、公開範囲の誤設定や、別URLでの露出(コピーによる別公開など)を誘発しやすくなります。

検索は“制御しているつもりでも完全には支配できない”領域です。だからこそ、確実性を上げるために、アクセス制限を先に固めることが重要になります。


Googleサイトが既に検索結果に出た場合の消し方

まずは見られない状態にする

すでに検索結果に表示されてしまった場合、対応の優先順位は明確です。検索結果から消すより先に、閲覧できない状態に戻すことが最優先です。

理由は2つあります。

  • 検索結果に残っている間、第三者がアクセスできるなら、被害が拡大し得るためです。

  • 検索結果からの削除は即時ではない可能性があり、時間差があるためです。

したがって、次の順番で進めるのが安全です。

  1. 公開範囲を限定公開または非公開へ切り替える(公開停止を含む)

  2. 問題のあるページを修正・削除する(可能なら)

  3. 関係者への共有経路を見直す(誤共有が原因のことも多い)

  4. 必要に応じて、検索結果側の削除・更新を促す

特に、個人情報、連絡先、未公開の企画、社内資料など、外部に見られると困る内容が含まれている場合は、公開停止の判断を躊躇すべきではありません。「後で戻せる」ことを前提に、まず事故の拡大を止めることが重要です。

Search Consoleで削除を使う判断基準

次に「検索結果から早く消したい」というニーズに対して、Google Search Consoleの削除機能の利用を検討する場面があります。ただし、削除機能には性質があります。

  • 多くの場合、削除は“緊急避難”的な性格が強く、恒久対策としてはアクセス制限やコンテンツ修正が必要です。

  • 削除だけ行っても、ページが公開状態のままだと、再クロールにより再表示される可能性があります。

  • したがって、削除を使う場合でも、必ず先に「見られない状態」を作るのが原則です。

判断基準を実務的に整理します。

  • 緊急(個人情報が出た、関係者に迷惑が出る可能性が高い)
    → 先に公開停止・限定公開へ切り替え、必要なら削除を併用します。

  • 緊急ではないが、検索露出を止めたい
    → 公開範囲の見直し、検索非掲載設定、コンテンツ整理を優先し、削除は補助として考えます。

  • 将来また公開する可能性がある
    → 削除のために大幅に構造を変えると復旧が面倒になります。公開範囲の管理で対応できないか先に検討します。

ここでも中心思想は同じで、「検索を操作する」より「アクセスを制御する」ほうが確実性が高い、という点です。

キャッシュやスニペットが残るとき

検索結果に関しては、「URLが消えた/消えない」以外にも、読者の方が混乱しやすい現象が発生します。代表的には以下です。

  • キャッシュが残る:以前の内容が検索結果から参照できるように見える

  • スニペット(説明文)が古い:すでに修正したはずの文言が検索結果に出続ける

  • タイトルだけ残る/一部だけ残る:ページそのものは見えないのに、検索結果に見出しのように残る

  • 別URLで表示される:共有URL、パラメータ付きURL、コピーしたページのURLなど、複数形態が存在する

このような場合、対処を誤ると「さらに別の公開物を増やしてしまう」リスクがあります。やるべきことは次の順番です。

  1. 本当に閲覧できない状態になっているか(アクセス面)を再確認

  2. 検索結果に出ているURLが、どのURLなのかを正確に特定

  3. 同一内容のコピー・複製が存在しないかを確認

  4. 時間差を踏まえて、必要なら削除・更新の促進を行う

特に「別URLで出る」問題は、管理者が気づかないうちにサイト複製が作られていたり、公開用とテスト用が混在していたりするケースが原因になりがちです。慌てて削除する前に、URLの整理と棚卸しを行ってください。


Googleサイトで失敗しない注意点とチェックリスト

機密情報は検索非掲載だけで守れない

本テーマにおける最大の注意点を改めて明確にいたします。検索非掲載は、機密情報の保護策としては不十分になり得ます。

理由は次のとおりです。

  • 検索非掲載は“検索結果への露出”を下げるための対策であり、“閲覧可能性”をゼロにするものではありません。

  • URLが共有されれば、検索を経由しなくてもアクセスされる可能性があります。

  • 検索エンジン側の反映にはタイムラグがあり、その間に閲覧されるおそれがあります。

したがって、機密性が少しでも絡む場合は、次の順番を推奨いたします。

  1. 限定公開/ドメイン内公開/非公開(公開停止)でアクセスを絞る

  2. 掲載内容自体の見直し(個人情報や内部情報を載せない)

  3. 必要に応じて検索非掲載を補助として使う

「検索に出なければ問題ない」と判断しがちですが、実際には検索は“入口の一つ”にすぎません。情報保護は入口対策ではなく、アクセス制御と内容管理が要点になります。

共有URLの扱いと権限管理

次に、関係者共有を前提とする場合の運用ルールを整備します。Googleサイトは便利である一方、共有が簡単なぶん、運用ルールがないと事故が起きやすいです。最低限、以下の項目は決めてください。

  • 共有先の範囲:必要な人だけにする(「部署全員」など広げすぎない)

  • 権限の種類:閲覧・編集・公開設定を分離する(公開操作は限定)

  • 定期棚卸し:退職・異動・委託終了時にアクセス権を削除する

  • 共有経路:メール・チャット・社内Wikiなど、共有先が分散しないよう統一する

  • リンクの扱い:外部転送禁止、再共有禁止、期限付き共有の取り決めを明文化する

また、運用上よくある落とし穴として、「編集者が良かれと思って一般公開に切り替える」問題があります。検索に出したい意図がなくても、外部から見えないことに困り、最も簡単な一般公開に変えてしまうケースです。これを防ぐには、公開範囲変更の担当者を明確にし、手順書として固定化するのが有効です。

トラブルシューティング集

ここでは、症状別に“原因→確認→対処”の順で整理します。焦って設定を変更する前に、まず原因の切り分けを行ってください。

症状1:検索非掲載の項目が見当たらない

  • 原因候補:一般公開ではない/権限不足/管理者ポリシー

  • 確認:公開範囲が限定公開か、編集権限があるか、Workspace制限がないか

  • 対処:公開範囲と権限を整え、管理者・オーナーへ依頼

症状2:設定したのに検索に出続ける

  • 原因候補:反映待ち/すでにインデックス済み/別URLで露出

  • 確認:検索結果のURLを特定し、別サイト・コピー・共有URLの存在を確認

  • 対処:機密なら先に非公開化、必要に応じて削除や更新の促進を検討

症状3:検索結果は残っているが、開くと見られない

  • 原因候補:アクセス制限が効いている(これは安全側)

  • 確認:ログアウトや別アカウントで閲覧できないことを確認

  • 対処:検索側の反映を待ちつつ、必要なら削除対応を追加

最後に、実行前後で必ず確認すべきチェックリストを掲示します。作業のたびに、このチェックを通すだけで事故率が大きく下がります。

  • 公開範囲は意図どおりですか(限定公開/ドメイン内/一般公開/非公開)

  • 公開範囲を変更する担当者は明確ですか(誰でも触れる状態になっていませんか)

  • 編集者・閲覧者の権限が適切ですか(公開操作が編集者全員に開放されていませんか)

  • 一般公開の場合、検索非掲載の設定が意図どおりですか

  • 機密情報が含まれる可能性がある場合、検索非掲載ではなくアクセス制限を優先しましたか

  • すでに検索結果に出た場合、まず「見られない状態」を作ってから次の手段に進みましたか


Googleサイトのよくある質問

すぐに消えないのはなぜか

検索結果は、ページを作った瞬間に即時で更新される仕組みではありません。検索エンジンがページを再訪問(クロール)し、インデックスを更新し、検索結果へ反映するまで工程があるため、設定変更から結果反映まで時間がかかることがあります。

また、検索非掲載設定は万能ではありません。検索結果の表示・非表示は、サイト側の設定だけで完全に制御できる領域ではなく、検索エンジンの判断や更新タイミングが絡みます。したがって、急ぐ場合は、検索結果側の反映を待つよりも、先に公開停止・限定公開などでアクセス制限を固めるのが安全です。

一部ページだけ非掲載にできるか

「トップは検索に出して良いが、特定ページだけ出したくない」といった要件は現場でよく発生します。ただし、Googleサイトの運用形態上、細かな制御がやりにくい場合があります。

その場合の現実的な対応策は次のとおりです。

  • 機密ページを別サイトとして切り出し、限定公開で運用する

  • 外部公開サイトには概要のみ掲載し、詳細は限定公開の別サイトへ誘導する

  • どうしても同一サイト内に置く必要があるなら、そもそもその情報を掲載しない(外部共有手段を変える)

「ページ単位の細かい制御」に固執すると、設定が複雑になり、誤公開のリスクが高まります。安全性を重視するなら、サイト分割による運用の方が事故を防ぎやすいです。

将来検索に出したくなったらどうするか

将来、正式公開して検索に出したい場合は、基本的に以下の対応になります。

  • 公開範囲を一般公開へ切り替える

  • 検索非掲載の設定を解除する(設定していた場合)

  • 公開前にタイトル・本文・リンク・個人情報の有無を見直す

  • 公開後、検索に載るまで時間差がある前提で運用する

ここで重要なのは、「試作中の限定公開」から「正式な一般公開」へ切り替える瞬間が、最も事故が起きやすいという点です。正式公開前にチェックリストを用意し、公開操作の担当者を固定し、必要ならダブルチェック(第三者確認)を入れることを推奨いたします。


以上が、Googleサイトを検索されないようにするための詳細手順と、失敗しないための考え方です。特に繰り返しになりますが、機密性が少しでも絡む場合は、検索非掲載よりもアクセス制限を優先してください。検索は不確実性が伴いますが、アクセス制御は比較的確実性が高く、事故を止める力が強いからです。