高速道路に乗りたくないのに、Googleマップのナビが高速ルートを出してきて焦った経験はありませんか。高速料金を節約したい、合流や分岐が不安で一般道を走りたい、天候や渋滞の影響を避けたい——理由はさまざまでも、「間違って高速に入らない」状態を作れるかどうかが一番の悩みになりがちです。
本記事では、Googleマップで「高速なし(一般道中心)」に切り替える手順を、iPhone・Android・PCそれぞれの操作で迷わない形に整理しました。さらに、ナビ中に高速回避へ変更する方法、設定したのに高速に誘導されるときの原因と対処、出発前に確認すべきチェックポイントまでまとめて解説します。読み終える頃には、「この設定で大丈夫」と納得したうえで、安心して出発できるようになります。
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googleマップで高速なしにできる範囲を整理する
高速道路を使わないと有料道路を使わないの違い
「googleマップ 高速なし」で多くの方が求めているのは、Googleマップのルート検索やナビで高速道路を避け、一般道中心で案内してもらうことです。ところが実際の画面には似た名称の設定が複数あり、意図せず“高速っぽい道”や“有料区間”が混ざってしまうことがあります。まずは回避設定の意味を正しく押さえることが、失敗しない最短ルートです。
高速道路を使わない
高速道路(いわゆる高速自動車国道)を避けるための設定です。合流や分岐、車線変更が不安な方、速度域が高い道を避けたい方にとっての主役設定になります。
注意点として、地域や道路の種別によっては、見た目が高速に似た自動車専用道路やバイパスが候補に出ることがあります。アプリ側の道路分類・交通規制・入口の扱いの影響も受けるため、「高速道路を使わない」をオンにしたから完全に“高速っぽい道がゼロになる”と決めつけないことが大切です。有料道路を使わない
料金が発生する区間を避ける設定です。高速道路だけでなく、都市高速、有料バイパス、有料トンネル、有料橋など、さまざまな有料区間が対象になり得ます。
「高速道路を使わない」をオンにしても、有料バイパスのような区間がルートに混ざる可能性があるため、料金を避けたい場合は“有料道路を使わない”も併用するのが基本方針になります。フェリーを使わない
旅行・離島移動・湾岸のショートカットなどでフェリーが候補に出るケースがあります。意図しない航路案内を避けたい場合はオンにしておくと安心です。
実務上(ここでは日常運転の実際の使い方という意味です)、よくある最適解は次のどちらかです。
高速に乗りたくない(運転不安が主)
→ まず「高速道路を使わない」をオン。料金も避けたいなら「有料道路を使わない」もオン。料金を絶対に払いたくない(節約が主)
→ 「有料道路を使わない」をオン。高速も避けたいなら「高速道路を使わない」もオン。
“高速なし”という言い方は便利ですが、目的は人によって違います。高速を避けたいのか、料金を避けたいのか、あるいは両方なのか。ここを最初に言語化すると、後の設定ミスが激減します。
高速なしにしたい典型パターンと向くケース
高速を避けたい理由はさまざまですが、よくあるパターンを知っておくと、ルートの選び方やナビ中の判断がスムーズになります。
高速料金を節約したい
近距離の移動では高速に乗るメリットが小さいことも多く、一般道でも十分に間に合うケースがあります。特に、目的地が市街地にあり、到着後に駐車場待ちがあるような場合、到着時刻の数分差が意味を持ちにくいこともあります。節約が主目的なら「有料道路を使わない」の併用が重要です。ETCがない/現金精算が面倒
急いでいても入口で詰まる不安がある、現金支払いが苦手、社用車の精算が面倒など、支払い手段の事情で高速を避けたい方も多いです。この場合も「有料道路を使わない」が効いてきます。高速運転が怖い/慣れていない
合流や分岐の緊張、速度差、トラックの多さなど、高速特有のストレスがあります。怖さを回避したい場合、到着が多少遅くなっても一般道のほうが安全に感じられ、精神的な負担が小さくなります。高速なしの設定は、この層の安心を支える機能です。天候・視界・路面状況が悪い
強風や大雨、積雪、凍結など、速度が出やすい道ほどリスクが上がる場面があります。こういう時は高速を避ける判断自体が合理的です。ただし、一般道でも冠水や凍結があるため、ルートを盲信せず安全第一で運転することが前提になります。渋滞・事故・工事で高速が読めない
高速が止まると影響が大きく、一般道に逃げたくなることがあります。とはいえ、一般道も渋滞しがちです。高速を避けるなら、「到着時刻の差」「距離」「主要幹線道路を通るか」を見比べて、納得できるルートを選ぶ姿勢が大切です。
高速なしが向かない(または慎重に考えるべき)ケースもあります。
時間制約が極端に強い(面接・搭乗・法事など)
一般道は信号や右左折で読みにくく、到着時刻がブレやすいです。遅刻が許されない用事は、多少の料金より確実性を優先する判断もあり得ます。長距離移動(数十〜数百km)
体力・集中力の観点で高速のほうが楽な場合もあります。高速を“完全にゼロ”にするより、「危ない区間だけ一般道」「最後だけ一般道」など部分最適が向きます。
高速なしにすると時間が伸びるときの考え方
高速なしにしたとたん、所要時間が大きく伸びることがあります。ここで迷いやすいのが「時間が伸びた=失敗」という感覚ですが、実際はそうではありません。重要なのは、自分の目的に合っているかです。
判断の軸を3つに分解すると、納得しやすくなります。
料金(コスト)
高速料金や有料道路料金を払う価値があるか。節約が主目的なら、時間が伸びても“狙い通り”です。安全・ストレス
合流が怖い、分岐が苦手、速度域が不安という場合、少し遅くても安心して運転できることが最大の価値です。運転中の緊張が減ると、事故リスクの抑制にもつながります。到着の確実性
一般道は信号と右左折で遅れやすい一方、高速が事故渋滞で止まると影響が大きいという面もあります。どちらが読めるかは状況次第なので、複数候補が出たら「到着時刻」「距離」「主要道路」をざっくり比べ、納得できる方を選ぶのが現実的です。
また、「高速なし」にした場合の時間増を“受け入れやすくする”工夫があります。
休憩・買い物などの用事を一般道ルートに組み込む(途中のタスクが片付くと時間増が気になりにくい)
早めに出発して心理的余裕を確保する(余裕があるほど、ナビの提案に振り回されない)
ルート候補を2つだけ見て決める(見すぎると迷いが増えるため、比較は最小限がよい)
googleマップを高速なしに設定する手順(iPhone・Android)
経路検索から高速なしにする基本手順
スマホ(iPhone・Android)では、目的地を検索して経路を表示した後に「移動オプション」や「経路オプション」から回避設定を行うのが基本です。ポイントは、ナビ開始前に必ず設定すること、そして設定後にルートが切り替わったことを確認することです。
一般的な流れは次のとおりです(機種やアプリ表示で文言は多少変わることがあります)。
Googleマップを開き、目的地を検索して選ぶ
「経路」をタップし、移動手段を「車」にする
ルート候補が表示されたら、画面のメニューや「…」などから「移動オプション/経路オプション」を開く
高速道路を使わないをオンにする
料金も避けたい場合は、有料道路を使わないもオンにする
ルートが再計算されるので、候補が“高速中心”から“一般道中心”に変わったことを確認する
問題なければ「開始」でナビを始める
ここで大切なのは、設定操作の“位置”よりも、順序です。よくある失敗は、「経路を見る前に設定を探して迷う」「ナビ開始後に気づいて慌てる」です。経路表示まで進めれば、関連するメニューが出やすくなります。
また、高速を避けたい場合は「出発地」と「目的地」の入力ミスにも注意が必要です。似た地名や施設(入口側・裏口側)を選んでいると、思わぬ幹線道路へ誘導されやすくなります。出発地が「現在地」になっているか、目的地が意図した地点か、ルートを見る前に一度だけ確認する癖が有効です。
設定を変えたら必ず確認する表示ポイント
「高速なし」をオンにしたのに高速に誘導されるのでは、と不安になる最大の原因は、反映確認が曖昧なまま出発してしまうことです。安心して走るために、ナビ開始前に“確認ポイント”を固定しておくのが効果的です。
以下のチェックリストを、出発前に30秒だけ実施してください。
□ 回避設定がオンになっている状態でルートが表示されている
いったん画面を閉じて再度開いたり、別目的地を検索すると設定状態が分からなくなることがあります。ナビ開始直前の画面で確認するのが基本です。□ ルートの候補が切り替わった手応えがある
所要時間や距離が変化したり、ルートが描かれ直されるなど、再計算の変化が見えると安心材料になります。□ ルート上に高速道路名・IC入口が目印として出ていない
高速道路名(〇〇自動車道等)やIC入口が目立つ場合、まだ高速ルートが残っている可能性があります。□ 最初の数分の案内(次の右左折)が一般道らしい
出だしからIC方向へ向かう案内が出るなら、設定が反映されていないか、目的地が違う可能性があります。
「高速なし」を確実にするには、設定自体よりも最初の数分の案内がどこへ向かわせているかが重要です。高速入口に近い場所では特に、最初の分岐で高速側へ誘導されやすいので、出発直前の確認が効きます。
さらに、同乗者がいる場合は、出発前に次の役割分担をしておくと安全です。
運転者:運転に集中
同乗者:設定確認、ルート候補の比較、出発後の提案対応
ほんの小さな分担ですが、「高速に乗りたくない」というストレスを大きく減らせます。
自宅まで一般道で帰りたいときの固定化のコツ
「自宅まで一般道で帰りたい」という状況は頻繁に起きます。ところが、日々の交通状況でGoogleマップはルート提案を変えるため、毎回同じ道になるとは限りません。そこで、一般道帰宅を“安定させる”コツを押さえます。
1. 操作の型を固定する
帰宅時に疲れていると、いつもの設定確認が抜けやすくなります。次の型をルーティン化してください。
目的地を「自宅」にする
経路 → 車
移動オプション → 高速道路を使わない(必要なら有料道路を使わないも)
ルートを確認 → 開始
順序が固定されると、疲れていてもミスが減ります。
2. 経由地を“保険”として入れる
高速入口に近い地域では、ナビが高速へ誘導しやすいことがあります。絶対に高速に乗りたくない場合は、一般道の目印(大きい交差点、スーパー、駅など)を経由地として1つ入れると、意図しない高速誘導を抑えやすくなります。
ただし、経由地を入れすぎると運転負担が増えるため、1つで十分です。
3. ルートを見て“主要道路名”だけ覚える
一般道ルートは曲がり角が多く、ナビに頼り切ると提案に振り回されることがあります。出発前に、主要道路(幹線道路)の名前や大きい目印だけを頭に入れておくと、もし提案が出ても「その道に行きたくない」が判断しやすくなります。
4. 帰宅時の提案は“目的優先”で処理する
疲れていると「早く帰りたい」が強くなり、高速提案に飛びつきやすくなります。帰宅の目的が「安全に落ち着いて帰る」なら、時間差が多少あっても一般道を選ぶ、という方針をあらかじめ決めておくと迷いが減ります。
googleマップを高速なしに設定する手順(PCブラウザ)
ルート検索で高速なしを選ぶ場所
PCブラウザ版のGoogleマップは画面が広く、ルートの全体像を把握しやすいのが利点です。高速なしを設定する場合も、基本はスマホと同じく「ルート検索 → オプション」で回避設定を行います。
PCでのコツは、「高速なしのボタンがどこにあるか」を探し回るより、次の順序でたどることです。
出発地と目的地を入力してルート検索を開く
移動手段を車にする
ルート候補が出たら、オプション(設定・詳細・チェックボックスなど)を開く
高速道路を使わないをオン
必要なら有料道路を使わないもオン
ルートが切り替わったことを確認する
PCは候補ルートの比較がしやすい分、複数ルートを見て迷いが増えることがあります。比較は「到着時刻」「距離」「主要道路」の3点に絞り、決めたら次へ進むのが良いです。
PCで調べた条件をスマホに引き継ぐ考え方
「PCで高速なしルートを作ったから、スマホでもそのまま使えるはず」と思いがちですが、ここでズレが起きやすいです。ズレを防ぐためには、次の考え方が役に立ちます。
PCは計画、スマホは実行
PCで見るのは“方針決め”です。どの幹線道路を通るか、どの橋を渡るか、どのあたりで混みそうか、といった全体像を把握する目的に向きます。実際に走り始める直前は、スマホの画面で回避設定を再確認してから開始する、という分業が安定します。リンク共有は便利だが、最終確認はスマホのオプションで行う
共有したリンクでルートを開けても、スマホ側で回避設定が同じ状態になっているとは限りません。共有 → スマホで開く → 移動オプションを必ず見る、という流れを徹底すると、「高速に乗せられた」を防げます。端末差の迷いは“メニュー名”より“タイミング”で消す
端末によって「移動オプション」「経路オプション」などの名称が異なって見えることがあります。名称にこだわらず、ルート候補が表示された後にオプションを開くと覚えると迷いが減ります。
印刷や共有で迷わないための保存・共有手順
家族旅行や複数人での移動では、運転者だけでなく同乗者もルートを把握しておくと安心です。PCで作ったルートを共有する流れを、迷わない形で固定します。
PCで出発地と目的地を入力してルートを表示する
高速道路を使わない(必要なら有料道路を使わないも)をオンにして一般道ルートにする
ルートの全体像を確認し、主要な幹線道路や目印を共有用にメモしておく
共有機能でリンクを送る
受け取ったスマホ側でルートを開き、移動オプションで高速なしがオンかを確認する
出発直前にもう一度、最初の数分の案内が高速入口へ向いていないか確認して開始する
この手順の価値は、「共有したから安心」ではなく、共有した上で最終確認を行う点にあります。複数端末を跨ぐほど、最終確認をスマホでやる習慣が重要になります。
googleマップのナビ中に高速なしへ切り替える方法
走行中に設定を変える手順
出発時には問題なかったのに、途中で状況が変わって「やっぱり高速を避けたい」となることはよくあります。たとえば、渋滞情報が更新された、天候が崩れた、同乗者が体調不良で速度域の高い道を避けたい、などです。こうした場合、ナビ中でも回避設定を変えてルートを再計算できます。
ただし大前提として、走行中の操作は危険です。必ず安全な場所に停車してから行ってください。どうしても操作が必要なら、同乗者に任せるのが原則です。
ナビ中に切り替える流れは次のように整理できます。
いったん安全な場所に停車する(路肩停車は危険なため、可能なら駐車場や広い待避スペース)
ナビ画面のメニュー(歯車アイコンや「…」など)を開く
「経路オプション/移動オプション」に入る
高速道路を使わないをオン(必要なら有料道路を使わないもオン)
ルートが再検索されるので、再計算後の最初の案内を確認してから再出発する
切り替え後は、ナビの指示が急に変わることがあります。再出発の前に、次の交差点でどちらへ行くのかだけは必ず確認しておくと、慌てずに済みます。
高速提案が出たときの判断基準
ナビ中に「別ルートの方が速い」と提案が出ると、迷いやすくなります。特に「高速なし」を目的にしている人にとっては、提案のたびに判断するのはストレスです。そこで、判断基準を“先に決めておく”ことが大切です。
おすすめの判断基準は、次の3段階です。
安全・不安の回避が最優先
高速運転が怖い、合流が不安、車線変更が苦手、天候が悪いなどの理由なら、提案がどれだけ速くても高速に乗らない判断が合理的です。ここをブレさせないことで、ナビに振り回されなくなります。節約が最優先
料金を払いたくない場合は、提案が出た瞬間に「有料道路を使わない」がオンかを確認するのが有効です。オンであれば提案が有料を含みにくく、オフなら有料提案が混ざりやすい、という整理で対応しやすくなります。時間制約が強いときだけ例外
どうしても遅れられない用事があるときだけ、「到着時刻の差」を見て例外扱いします。ただしこの時も、走行中に判断せず、停車して落ち着いて検討することが重要です。
提案に対して毎回悩まないコツは、自分の優先順位を固定し、例外条件だけ決めることです。たとえば「基本は高速に乗らない。ただし到着時刻が30分以上変わるなら停車して再検討する」のように、例外を数値化しておくとブレが減ります。
安全に切り替えるための注意点
「高速なし」切り替えで最も避けたいのは、焦りや画面操作が原因の事故です。安全に切り替えるための注意点をチェックリストとしてまとめます。
□ 走行中にスマホを操作しない
片手運転・視線逸らしは重大事故につながります。提案が出ても、まず安全な場所に停車してから。□ 再検索後の“最初の案内”を確認してから発進する
再計算後はルートが変わるため、発進直後に急な右左折や分岐指示が出ると混乱します。次の交差点までは把握しておきます。□ 高速入口付近では特に慎重に
標識が多く車線も複雑です。入口付近で慌てて切り替えるより、入口に入る前の段階で停車して設定するほうが安全です。□ 同乗者がいるなら操作担当を固定する
毎回「誰が触るか」で揉めたり迷ったりすると、判断が遅れます。最初から担当を決めるとスムーズです。□ ルートが変わった理由を一言で説明できる状態にする
「高速を避けるため」「料金を避けるため」など、目的が明確だと判断が早く、同乗者の不安も減ります。
googleマップで高速なしが反映されないときの原因と対処
設定を入れたつもりでも外れているパターン
「高速なしにしたのに高速に行けと言われる」というとき、実際は“設定そのものが外れている”ことがよくあります。まずは典型パターンを確認してください。多くの場合、ここを潰すだけで解決します。
オプションを開いたが、実はオンにしていない
チェックボックスやトグルを触ったつもりでも、画面遷移の途中で戻ってしまい反映されていないことがあります。もう一度オプションを開いて状態を見ます。ナビ開始後に目的地を変えた/寄り道を入れた
途中で目的地を変更すると、再検索が走り設定が意図通りに維持されないように感じることがあります。変更後は必ず回避オプションを再確認します。車以外の移動手段で見ていた
徒歩・公共交通・自転車の状態で見ていると、オプション表示や意味合いが変わります。必ず「車」になっているか確認します。高速道路は避けたが、有料道路が残っている
高速ではない有料区間が混ざり、結果的に「思っていたのと違う」ルートになります。料金を避けたいなら「有料道路を使わない」もオンにします。再検索の前に出発してしまった
オプション変更後はルートが切り替わるまで少し待ち、表示が更新されたことを見てから開始します。
対処の基本は、慌てずに次の型へ戻すことです。
経路 → 車 → オプション → 高速道路を使わない(必要なら有料道路を使わない) → ルート更新確認 → 開始
この型に戻せば、原因がどこにあったかも見えやすくなります。
再検索で高速が出るときの確認項目
回避設定をオンにしても、高速ルートが候補として表示されること自体は起こり得ます。ここで重要なのは、「候補に出る=勝手に高速へ行く」ではなく、自分が選ぶルートと、実際にナビ開始したルートに注目することです。
確認項目を順番に並べます。
ナビ開始直前のルートがどれか
候補が複数ある場合、タップしたルートが高速側になっていることがあります。最終的に選択されているルート(強調表示)を確認します。回避設定のオン状態が維持されているか
オプション画面を開き、高速道路を使わない/有料道路を使わないがオンか確認します。オンでも候補が出る場合がありますが、オンが外れていると高速へ誘導されやすくなります。ルート上の目印に高速道路名やICが出ていないか
高速道路名やICが出ているなら、選択ルートが高速側の可能性が高いです。最初の案内がどこへ向いているか
最初の数分でIC方向へ誘導されるなら、出発前にルートを選び直すほうが安全です。目的地の地点が正しいか
施設の入口や建物の裏側を目的地にしていると、最短のために高速入口へ向かう案内が出やすいことがあります。目的地を少し調整すると改善する場合があります。
この確認は、トラブル時だけでなく「高速に乗りたくない日」のルーティンとして使えます。慣れるほど短時間で終わり、安心感が増します。
それでも不安なときの代替策
回避設定をしても不安が残る場合は、対策を“重ねる”と安心して出発できます。ここでは効果の大きい代替策を3つに絞ります。
経由地を1つ入れて、高速入口へ向かいにくくする
もっとも再現性が高い方法です。高速入口の反対側にある大きな交差点やランドマークを経由地に設定すると、ルートの骨格が一般道寄りになりやすいです。経由地は1つで十分です。出発前に“高速入口を避ける道”を一度だけ目視で把握する
ナビを完全に信じるのではなく、「ここを曲がったら高速入口方向」という地理感を少しだけ持つと、提案が出ても冷静に対応できます。確認するのは全区間ではなく、自宅周辺〜高速入口付近の数分だけで足ります。複数アプリを併用する(比較用として)
どうしても不安が強い場合、別の地図アプリで同じ条件のルートを一度だけ確認し、方向性が一致しているかを見る方法があります。主目的は“同じ方向に向かっている”という安心材料を得ることです。運転中にアプリを切り替えるのではなく、出発前の確認として使うのが安全です。
最後に、重要な心構えとして、「高速なし」は“設定を入れたら終わり”ではなく、ナビ開始前の確認まで含めて完了という点があります。高速に乗りたくない不安が強い方ほど、確認の型を作ることで安心して運転できるようになります。