毎回、同じ場所を探すのに数十秒かかっていませんか。自宅や職場、月極駐車場、現場の入口、旅行先の集合地点など、「場所は分かっているのに検索が面倒」「正式名称が曖昧で出てこない」といった小さなストレスは、積み重なるほど時間を奪います。
そこで役立つのが、Googleマップの「ラベル」機能です。場所に“自分だけの呼び名”を付けておけば、次回からは短いキーワードで一発検索が可能になります。
ただし、ラベルは便利な反面、「付け方が端末で違う」「編集や削除の入口が見つからない」「ラベルが表示されない」といったつまずきも起こりがちです。さらに、リストやマイマップなど似た機能も多く、「結局どれを使えばよいのか」と迷う方も少なくありません。
本記事では、iPhone・Android・PCそれぞれの手順でラベルの追加・編集・削除を分かりやすく整理し、表示されない原因の切り分けと対処法、ラベルとリスト・マイマップの使い分け、増えすぎを防ぐ命名規則と整理術まで、まとめて解説いたします。読了後には、Googleマップが「探す道具」から「すぐ行ける道具」へ変わります。
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Googleマップのラベルとは何か
Googleマップを日常的に使うほど、「場所そのものは分かっているのに、検索に時間がかかる」「正式名称が分からない地点を毎回探し直している」といった小さなロスが積み重なります。こうしたロスを減らす手段が、Googleマップの「ラベル」機能です。ラベルは、場所に対して“自分だけの呼び名”を付け、検索・再訪・整理をしやすくする仕組みです。
本章では、ラベルでできること/できないこと、公開範囲、そして混同しやすい「保存」「リスト」「マイマップ」との違いを、実務に近い日常ユース(生活・旅行・仕事の移動)を前提に整理いたします。
ラベルでできることとできないこと
できること
ラベルの価値は、端的に言えば「検索の最短化」と「迷いの最小化」です。具体的には次のようなことが可能です。
自宅・職場・駐車場・入口などを、短い語で呼び出せる
例として「家」「会社」「現場A入口」「裏口駐車場」のように、行動に直結する名称で保存すると、住所や施設名を思い出す必要がなくなります。特に“入口が複数ある施設”や“同名施設が多い場所”で効果が出ます。正式名称がない地点を自分用に管理できる
「集合場所はこの交差点の角」「資材置場はこの道路脇」といった、地図上の点として把握しているが正式名称が曖昧な場所は多いです。ラベルはこうした地点を“自分の言葉”で固定化できます。ラベルの一覧から整理(確認・編集・削除)ができる
「増えすぎて検索が邪魔」「古いラベルを消したい」といった整理にも対応します。ラベルは“付けて終わり”ではなく、運用に合わせて後から整備できる点が重要です。
できないこと(誤解されやすいポイント)
一方で、ラベルは万能ではありません。期待値を誤ると「思っていたのと違う」となりやすいため、代表的な制約を押さえてください。
地図上の公式情報(店名・施設名)を変更する機能ではありません
ラベルはあくまで「自分のアカウント内での呼び名」です。地図情報そのものを修正したい場合は、別の申請・編集導線が必要になります(目的が異なります)。“チームで同じラベルを共同管理”には向きません
ラベルは基本的に個人用で、同じ運用を複数人で再現する仕組みとしては弱いです。共有が主目的であれば、後述の「リスト」や「マイマップ」を使う方が事故が少なくなります。見え方や導線が端末によって異なる場合があります
iPhone/Android/PCで操作の入り口や表示が異なることがあります。したがって本記事では、端末別に「追加」「一覧」「編集」「削除」を切り分けて説明し、迷いを減らします。
ラベルは非公開か、共有できるか
ラベルは、基本的に**非公開(自分のアカウント内)**で利用する前提の機能です。したがって、「このラベルを付けたら相手にも見えるのでは」といった不安を持つ方がいらっしゃいますが、通常はその心配は不要です。
ただし、注意点もあります。以下のように“共有したい対象”がある場合、ラベルではなく別機能を選ぶべきです。
家族に旅行の候補地を渡したい → リスト(共有)またはマイマップ
現場メンバーに入口や駐車場の位置を共有したい → マイマップ(地図として配布)
自分だけが素早く呼び出したい → ラベル(最適)
「共有できるか」という問いに対する最も安全な答えは、ラベルは共有の主役ではないため、共有は別手段で設計するという方針です。これにより「相手に見えない」「相手と同じ状態にならない」といったトラブルを避けられます。
ラベルと保存、リスト、マイマップの違い
Googleマップには似た機能が複数あります。多くの方が「結局どれを使えばよいのか」で迷うため、用途別に一目で判断できるように整理します。
| 機能 | 目的 | 強み | 向いているケース | 向かないケース |
|---|---|---|---|---|
| ラベル | 自分用の呼び名で検索・再訪を速くする | 検索の速さ、迷いの削減 | 自宅、職場、駐車場、入口、集合地点、現場 | 共有運用、複数人での統一管理 |
| 保存(スター等) | “気になる/行きたい/行った”の目印 | 直感的で手軽 | お店のブックマーク、候補地の軽いメモ | 独自名称での呼び出し、入口などの細分管理 |
| リスト | 複数地点をテーマで束ねる | まとめ管理と共有がしやすい | 旅行候補、食べたい店、次に行く場所 | 入口や駐車場のような“点”の運用を細かくする場合 |
| マイマップ | 地図として作り込み、共有・提示する | 共有に強く、構造化できる | チーム運用、旅行行程、イベント地図、現場案内 | 手軽さ重視(作成・管理がやや重い) |
判断のコツは次の2点です。
「自分が探せればよい」ならラベル(最短で検索できる状態を作る)
「誰かに渡したい」ならリストかマイマップ(共有できる仕組みに寄せる)
この整理を先に持っておくと、後半の“表示されない”“同期しない”といったトラブル時も「そもそもラベルで運用するのが適切か」を冷静に見直せます。
Googleマップのラベルの付け方(iPhone・Android・PC)
ここでは「追加する」だけでなく、運用で必ず必要になる「どこから確認できるか(一覧)」を意識しながら、端末別に手順を整理いたします。
なお、GoogleマップはUI(画面の配置)が更新されることがあります。そのため本記事では、ボタン名が多少変わっても迷いにくいように、**“場所詳細(カード)→ラベル”**という考え方で説明します。
iPhoneでラベルを追加する手順
iPhoneでの基本フローは「場所を開く」→「ラベル」→「保存」です。以下の手順で進めてください。
Googleマップアプリを開きます
まず、ラベルを付けたい地点を開ける状態にします。地点を表示します(検索または地図上の長押し)
住所や施設名が分かる場合:検索バーで検索
正式名称が曖昧な場合:地図上で該当地点を長押しし、ピンを立てる
この「ピンを立てる」操作は、入口・駐車場・集合地点のような“点”を扱う際に特に有効です。
画面下に出る場所カード(詳細)を開きます
施設名や住所が表示されるカードをタップし、詳細画面へ遷移します。「ラベル」を選び、任意の名称を入力します
ここでの名称は、後から検索する前提で設計してください。推奨は「短い接頭辞+固有名」です(例:現場A入口、旅-札幌ホテル)。保存・完了を確定します
入力後、完了または保存を確定し、ラベルが付与された状態になります。
失敗しやすいポイント(iPhone)
場所カードを開かずに戻ってしまう
地図上でピンを立てた後、詳細画面まで入らないとラベル導線が見えないことがあります。同名候補が多い名称を付けてしまう
例:「入口」「駐車場」だけだと検索時に埋もれます。必ず固有名(現場名、目的地名)を入れてください。
Androidでラベルを追加する手順
Androidも基本は同様ですが、表示やボタン配置が異なることがあります。考え方は「場所詳細を開き、ラベルを付ける」です。
Googleマップを開きます
検索または地図操作で地点を表示します
入口や集合地点であれば、地図上の長押しでピンを立てる方法が確実です。場所詳細(カード)を開きます
「ラベル」から名称を入力し、保存します
後から確認する際は「保存済み」→「ラベル付き」を起点にします
Androidで「見えない」「どこに行ったか分からない」と感じる場合でも、まず一覧から確認する方が再現性が高いです。
失敗しやすいポイント(Android)
アカウント切替に気づかない
仕事用・個人用など複数アカウントを使っている場合、付与したラベルが“別アカウント側”に保存されていることがあります。後述のトラブルシューティングで最初に確認します。検索結果に出ない=付与できていないと誤認する
まずは「ラベル付き一覧」に存在するかで確認してください。地図上表示や検索候補より、一覧の方が確実です。
PCでラベルを追加する手順
PCの利点は、画面が広く「保存済み」や一覧操作がしやすい点です。整理・棚卸しはPCを起点にすると効率が上がります。
PCでGoogleマップを開きます
検索バーで場所・住所を検索します
入口や駐車場など“点”の場合は、地点を右クリックして場所を表示させるなど、該当地点の情報カードが出る状態にします(UIは更新される場合があります)。場所詳細で「ラベルを追加」を選びます
名称を入力し確定します
確認は左メニューの「保存済み」→「ラベル付き」から行います
PC運用のコツ
ラベルの棚卸しはPCが最速です。ラベルが増えるほど、スマホでの整理は手間になります。月1回の整理をPCで行うだけでも運用が安定します。
Googleマップのラベルの編集と削除の方法
ラベル運用で重要なのは「追加」よりも「整備」です。ラベルは使い続けるほど増えます。増えるほど、検索候補が散らかり、誤タップや誤検索の原因になります。
この章では、ラベル一覧の起点、名称変更、削除を、迷いにくい順番で説明いたします。
ラベル一覧の開き方
ラベルに関する操作で最も重要なのは、一覧の入口を固定することです。おすすめの起点は以下です。
PC:左メニューの「保存済み」→「ラベル付き」
スマホ:下部メニューの「保存済み」→「ラベル付き」
ここに辿り着ければ、次のことができます。
付けたラベルが存在するか確認
同名ラベルが増えていないか確認
編集・削除の入口に進む
「地図上で見えない」問題への基本姿勢
ラベルが地図上に常に表示されるかどうかは、状況や表示設定、縮尺などの影響を受ける場合があります。そのため、表示を探すより一覧で確認する方が確実です。
「付いているかどうか」を判断したい時は、まず一覧に戻る、という運用を徹底してください。
ラベル名を変更する手順
ラベル名の変更は、運用の改善に直結します。特に「検索で引っかからない」「候補が多すぎる」という場合、名称設計の見直しが最も効果的です。
PCでの変更手順(推奨)
Googleマップを開きます
「保存済み」→「ラベル付き」を開きます
対象のラベルを選択します
編集(ラベル編集)に進み、名称を変更して保存します
スマホでの変更手順(考え方)
「保存済み」→「ラベル付き」
対象を開き、編集導線から名称を変更
スマホはUI変更の影響を受けやすいため、見つからない場合はPCでの変更に切り替えるのが安定します。
命名改善の具体例
悪い例:「入口」「駐車場」
良い例:「現場A入口」「旅-札幌駅集合」「生活-月極駐車場」
ポイントは**“何の入口か”“いつの用途か”が一目で分かること**です。
ラベルを削除する手順
削除は慎重に行うべきですが、放置すると検索性が確実に落ちます。おすすめは「一気に削除」ではなく、段階を踏む方法です。
PCでの削除手順(推奨)
「保存済み」→「ラベル付き」を開きます
削除したいラベルを選択します
削除操作を実行します
スマホでの削除手順(考え方)
「保存済み」→「ラベル付き」
対象を開き削除導線から削除
導線が見つからない場合はPCへ切り替えた方が早いです。
誤削除を防ぐ「整理中」運用
削除前に、いきなり消すのではなく次の運用を推奨いたします。
まず名称末尾に「-整理中」を付ける(例:現場B入口-整理中)
1〜2週間使わなければ削除する
この方法は、誤って必要なラベルを消す事故を大幅に減らします。
Googleマップのラベルが表示されない時の原因と対処
ラベル関連のトラブルは、体感として「突然見えなくなった」「検索に出ない」「編集できない」といった形で現れます。
重要なのは、感覚的に探し回るのではなく、原因を切り分けて上から潰すことです。本章では「設定」「同期」「導線」「表示」の順で確認できるように整理します。
まず確認する設定チェックリスト
最初に行うべき確認をチェックリスト化します。上から順に実施してください。これだけで解決するケースが少なくありません。
□ Googleアカウントが正しいか(別アカウントでログインしていないか)
□ 「保存済み」→「ラベル付き」に存在するか(存在確認の最優先)
□ アプリが最新版か(ストアで更新)
□ アプリの再起動、端末の再起動(一時的な表示不整合の切り分け)
□ 通信環境を変えて再確認(一部データが読み込めていない可能性)
□ PCの場合、別ブラウザで確認(拡張機能やキャッシュ影響の切り分け)
このチェックの要点は、「地図上に出るかどうか」を先に見ないことです。まず一覧に存在するかを見てください。存在しない場合は、付与できていない/別アカウント/同期未完了など、次の切り分けに進む必要があります。
ウェブとアプリのアクティビティが影響するケース
ラベルが検索に出ない・反映されない場合、設定が影響していることがあります。ここで重要なのが、Googleアカウント側のアクティビティ関連設定です。
もし「ラベルが急に出なくなった」「以前はできたのに今はできない」という変化があれば、最近の設定変更(プライバシー設定の見直し等)が契機になっている可能性があります。
確認の考え方は次のとおりです。
ラベルの保存・同期に必要なアカウント設定が無効になっていないか
端末側の表示問題ではなく、アカウント側のデータ扱いが変わっていないか
運用上の対策としては、「ラベルが出ない時は、端末を疑う前にアカウント設定を確認する」という順序を徹底すると復旧が早くなります。
端末間で同期しない、片方だけ残る時の対処
よくある症状は次のとおりです。
スマホでは見えるのに、PCで見えない
PCではあるのに、スマホで検索に出ない
片方で削除したのに、もう片方に残っている
この場合、対処の基本は「データの存在確認」と「アカウント確認」を徹底することです。
切り分け手順(推奨)
同一アカウントでログインしているか確認
仕事用・個人用を切り替える方は、ここが原因であることが多いです。端末ごとにログイン状態が異なるケースもあります。両端末で「保存済み」→「ラベル付き」を確認
検索に出る/地図に出るは表示要素が絡みますが、一覧は存在確認に向きます。反映しない端末側で、アプリの再起動と更新を実施
同期が遅延しているだけのケースを除外します。編集・削除操作は“できる側”で先に実行
端末やUIの違いで、片方で操作しづらいことがあります。操作可能な側で整理し、もう片方で反映を確認してください。
運用上の予防策
重要ラベル(自宅、職場、現場入口など)は、作成直後に別端末でも「ラベル付き一覧」に出るか確認する
ラベルを大量に追加する日(旅行計画など)は、最後にPCで棚卸しする
この2点だけで、同期トラブルの“気づき遅れ”をかなり減らせます。
編集・削除できない時の回避策
「ラベルは見えるが、編集や削除ができない」という相談は一定数あります。ここでは、断定ではなく“回避策として有効な順序”を提示いたします。
回避策1:必ず「ラベル付き一覧」から対象を開く
場所詳細画面から編集しようとすると導線が見えないことがあります。まず「保存済み」→「ラベル付き」へ戻り、一覧から対象を開いてください。これが最も再現性の高い入口です。
回避策2:端末を変えて操作する
スマホで編集できない場合はPCで、PCでうまくいかない場合はスマホで試してください。端末差によって、編集・削除が可能な導線が見つかることがあります。
回避策3:表示系の問題を切り分ける
PC:別ブラウザで再確認、キャッシュの影響を疑う
スマホ:アプリ更新、再起動、ログアウト→ログイン(可能な範囲で)
この切り分けは、操作不能が“本当に機能制約”なのか“表示不整合”なのかを判断する助けになります。
回避策4:運用設計を見直す(根本対策)
「共有したいのにラベルで運用している」「入口や駐車場を大量登録して管理不能」など、用途と機能がズレていると、トラブルが増えます。必要であれば、ラベルは最小限(自分の一発検索用途)に絞り、共有や大量管理はリスト/マイマップへ移す判断が有効です。
Googleマップのラベルの活用例と整理術
ラベルは便利ですが、増えるほど“効率を上げる機能”が“効率を落とす原因”に変わります。したがって本章では、使い方よりも「継続して使える状態を保つ」ことに重点を置きます。
特に、命名規則と棚卸し(整理フロー)を持つだけで、検索性が安定します。
すぐ探せる命名規則テンプレ
命名規則の目的は、以下の3つです。
検索候補が整列し、目的のラベルを即決できる
同じ種類のラベルが増えても、混乱しない
後から見返しても意味が分かる
おすすめは「接頭辞(カテゴリ)+固有名+必要なら補足」です。以下にテンプレを示します。
| カテゴリ | 接頭辞例 | 命名例 | 補足の付け方 |
|---|---|---|---|
| 生活 | 生活 | 生活-月極駐車場 | 入口が複数なら「生活-駐車場入口」 |
| 自宅/職場 | 家/会社 | 家、会社-本社 | 複数拠点なら「会社-支店名」 |
| 人(訪問先) | 人 | 人-田中宅 | 表札名と一致させると迷いにくい |
| 旅行 | 旅 | 旅-札幌ホテル | 日付を入れるなら「旅-2026札幌」等 |
| 仕事/現場 | 現場 | 現場-A入口 | 「入口」「荷捌き」「資材置場」など行動語が有効 |
命名の注意点
「入口」「駐車場」だけのような一般名詞単独は避ける(埋もれます)
長すぎる名称は検索入力が面倒になるため、15〜20文字程度までを目安にする
記号を多用すると入力しづらいので、基本はハイフン(-)程度に留める
増えすぎを防ぐ整理フロー
ラベル運用を長期的に安定させる鍵は、「定期的に整理する」ではなく、増えにくい仕組みを作ることです。以下のフローを推奨いたします。
整理フロー(毎月10分の想定)
PCで「保存済み」→「ラベル付き」を開く
一覧性が高く、編集が速いためPCが推奨です。不要候補に「-整理中」を付ける
いきなり削除しません。誤削除の防止策です。接頭辞が揃っていないものを修正する
例:「現場A入口」「A現場入口」「現場-入口A」などが混在していると検索が散らかります。表記を統一してください。2週間後に「-整理中」を削除する(または削除取消)
使ったものは残し、使わなかったものだけ削除します。現場・旅行ラベルに特に有効です。
“増えすぎ問題”の根本原因
多くの場合、増えすぎる原因は「命名が揃っていないため、同じ意味のラベルをまた作ってしまう」ことです。接頭辞を揃えるだけで再作成が減り、結果として増えにくくなります。
旅行・仕事での運用例(共有したい時の代替も)
旅行での活用例
旅行は「一時的にラベルが増える」典型です。次の設計が有効です。
旅-宿泊、旅-集合、旅-駐車場、旅-観光のように接頭辞を固定
旅行が終わったら「旅-2025札幌-整理中」のようにまとめて整理候補へ
次回の旅行と混ざらないように、年や地名を付けてグルーピング
また、家族や同行者と共有したい場合は、ラベルではなく以下を選ぶとスムーズです。
候補地の共有:リスト(共有リンクで渡す)
行程を地図として渡す:マイマップ(スポットを構造化)
ラベルは自分の即検索用、共有は別機能、という分離が事故を減らします。
仕事での活用例
仕事で有効なのは、施設名ではなく“行動に直結する地点”をラベル化することです。
現場-A入口(初回訪問で迷いやすい)
現場-A荷捌き(搬入ルートの起点)
現場-A資材置場(現場内での目的地)
ここでの注意点は「共有」要求が発生しやすいことです。ラベルで共有しようとすると運用が破綻しがちですので、次の代替が現実的です。
現場案内を全員に配布したい → マイマップを作成し共有
訪問先候補をまとめて共有したい → リストで共有
自分だけが迷わないようにしたい → ラベル(最小限)
Googleマップのラベルのよくある質問
最後に、ラベル運用で問い合わせが多い論点をQ&A形式で整理します。該当する項目だけ確認していただいても、問題解決の近道になります。
ラベルは相手に見えるか
通常、ラベルは自分のアカウント内で管理する“個人用”の位置づけです。そのため、ラベル名が他人に見える前提で設計する必要は基本的にありません。
ただし、共有したい目的がある場合は、ラベルではなくリストやマイマップを使う方が自然です。ラベルで共有しようとすると、相手の画面に同じ状態を作れず、齟齬が起きやすくなります。
ラベルでルート検索できるか
ラベルは検索の起点として使えるため、目的地として選択できればルート検索に繋げられます。運用のコツは次のとおりです。
ルート検索に使うラベルは、短く、誤認しにくい名称にする
「現場A入口」のように、目的地の“到着地点”が明確な名前にする
検索で出ない場合は、地図表示ではなく「ラベル付き一覧」に存在するかをまず確認する
ラベルを一括削除できるか
一括削除のような“大量処理”を前提にすると、誤削除のリスクが上がります。推奨は以下です。
まず「-整理中」を付けて候補化する
期間を置いて、本当に不要なものだけ削除する
命名規則を整えて、そもそも増えにくい運用にする
「一括で消したい」状態は、既に運用が崩れているサインであることが多いため、整理フローを導入して再発を防ぐ方が結果的に速くなります。
機種変更後にラベルが消えた/出ない時は
機種変更後に多い原因は、次のどれかに集約されます。
ログインしているアカウントが違う(最頻)
ラベルは存在するが検索・表示に出ていない(表示問題)
設定が影響している(アカウント側のプライバシー関連設定など)
対処の順序は次のとおりです。
まず同一アカウントでログインしているか確認
次に「保存済み」→「ラベル付き」で存在確認
それでも見え方がおかしければ、アプリ更新・再起動・通信環境変更・PC確認で切り分け
設定変更の心当たりがあれば、アカウント設定側も確認する