ゲーミングモニターを買ったのに、「YouTubeってどうやって映すの?」「HDMIで繋いだのに音が出ない…」と手が止まってしまうことは珍しくありません。テレビと違って、ゲーミングモニターは“映すだけ”の設計が多く、YouTubeを再生するにはPCやFire TV Stick、ゲーム機などの再生機器が必要です。さらに厄介なのが音で、スピーカー非搭載モデルだと映像は出ても無音になりやすく、設定や接続先の選び方でつまずきがちです。
この記事では、手元の環境に合わせて最短でYouTube視聴を成立させるために、PC・Fire TV Stick・Chromecast・PS5など4パターンの接続手順を分かりやすく整理しました。加えて「映るのに音が出ない」「YouTubeだけ音が小さい」「画質が荒い」といったよくあるトラブルも、原因の切り分けから対処まで順番に解説します。読み終える頃には、自分の構成なら何を繋げばよいかが明確になり、迷わず快適なYouTube視聴環境を整えられるはずです。
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ゲーミングモニターでYouTubeを見る前に確認すること
ゲーミングモニター単体ではYouTubeを再生できない理由
ゲーミングモニターでYouTubeを見ようとして最初に戸惑いやすいのが、「モニターにYouTubeアプリが見当たらない」「リモコンが付いていない」「テレビみたいにチャンネルがない」といった点です。これは、ゲーミングモニターの役割が“映像を表示すること”に特化しているためです。テレビやスマートテレビは、放送を受信するチューナーや、動画アプリを動かすためのOS(例:Google TV、Tizen、webOSなど)を内蔵していることがありますが、多くのゲーミングモニターはそうした機能を持ちません。
そのため、ゲーミングモニターでYouTubeを見るには、YouTubeを再生できる機器(PC、Fire TV Stick、Chromecast、PS5/Switchなど)を用意して、モニターに映像を入力する必要があります。言い換えると、モニターは“画面”、再生機器は“プレーヤー”です。プレーヤーがない状態で画面だけあっても、YouTubeは再生できません。
この構造を理解できると、悩みが整理されます。やることは次の3つだけです。
YouTubeを再生する機器を決める
モニターに映像を入れる(接続・入力切替)
音をどこから出すかを決める(ここが一番つまずきやすい)
以降では、この3点を「選び方 → 必要なもの → 手順 → トラブル対処」の順で、迷いにくい形に落とし込みます。
端子と機能のチェックリスト
接続方法を決める前に、手元のゲーミングモニターが“何を受け取れて、何を出せるのか”を確認すると失敗が減ります。特に「音」に関わる部分は、モデル差が大きいので要注意です。次のチェックリストを、モニター背面・側面の端子と、取扱説明書(メーカーサイトの仕様表でも可)で確認してください。
HDMI入力がある(できれば複数口あると切替が楽)
DisplayPort入力がある(PC用途で便利)
USB-C入力がある(映像出力対応のノートPCや一部スマホで使える場合あり)
イヤホン端子(3.5mm)がある(外部スピーカー/ヘッドホンの出口になる)
内蔵スピーカーがある(“音が出る前提”にできるかの分岐)
内蔵スピーカーがない場合、音声出力端子があるか(3.5mmが最重要)
入力切替の操作方法(OSDボタン、ジョイスティック、リモコンの有無)
解像度(フルHD/WQHD/4K)、リフレッシュレート(60Hz/120Hz/144Hzなど)
HDCP対応(ストリーミング視聴で必要になる場合がある)
HDR対応(色味や明るさの癖が出ることがある)
とくに、YouTube視聴で「うまくいかない」の多くは、端子自体が足りないのではなく、次のいずれかです。
入力切替が合っていない
再生機器が用意できていない
音の出口が確保できていない(スピーカー非搭載が原因で無音)
次の見出しで、音に関する落とし穴を先に潰します。
音が出るかどうかはスピーカーと音声出力端子で決まる
ゲーミングモニターでYouTubeを見る際、映像よりも難所になりやすいのが音です。理由は単純で、ゲーミングモニターにはスピーカーが付いていないモデルが珍しくないからです。すると、Fire TV Stickやゲーム機を繋いで映像は出ても、モニター自体が音を鳴らせないため「無音」になります。
ここで大事なのは「音を出す出口」を最初に決めることです。出口候補は次の通りです。
モニター内蔵スピーカーから出す
モニターのイヤホン端子(3.5mm)から外部スピーカー/ヘッドホンへ出す
再生機器側(PCのスピーカー、PCのイヤホン端子、USBスピーカー等)から出す
再生機器がBluetooth対応なら、Bluetoothイヤホン/スピーカーへ出す
どうしても必要な場合のみ、音声分離(HDMI音声分離器など)で取り出す
このうち、失敗しにくい順に並べると次のイメージです。
PCならPC側から音を出す(最も安定)
モニターにイヤホン端子があるなら、そこから外部スピーカーへ(配線が単純)
内蔵スピーカーがあるなら、そのまま(音質は割り切り)
Bluetoothは便利だが、遅延・相性の問題が出やすい(最後の選択肢)
HDMI音声分離は状況によって必要(上級者向け)
「何で映すか」より先に「どこから音を出すか」を決めておくと、購入や配線の迷いが激減します。
ゲーミングモニターでYouTubeを見る方法は4パターン
PCを接続してYouTubeを見る手順
PCで見る方法は、もっとも自由度が高く、トラブルが少ない王道です。字幕・再生速度・検索・コメントなど、YouTubeの操作性が良く、必要に応じて拡張機能も使えます。
必要なもの
PC(デスクトップ/ノート)
映像ケーブル(HDMIが基本。PCがDisplayPortならDPケーブルでも可)
音を出す機器(PCスピーカー、ヘッドホン、USBスピーカーなど)
接続の基本(番号付き手順)
PCとモニターをHDMIまたはDisplayPortで接続します。
モニター側の入力切替を、接続した端子(HDMI1/HDMI2/DPなど)に合わせます。
PCでブラウザを開き、YouTubeを再生します。
音が出ない場合は「出力デバイス」を確認します(後半で詳説)。
文字が小さい場合は、Windowsの拡大率やブラウザのズームを調整します。
この方法が向いている人
画質や操作性を重視したい
PCを普段から使っている
外部スピーカーやヘッドホンを既に持っている
「音が出ない」を最短で回避したい(PC側から音を出せる)
つまずきポイント
モニターが映らない:入力切替、ケーブル不良、PC側の表示設定
音が出ない:出力先がPC内蔵のまま、またはモニター側になっている
画質が荒い:YouTubeの画質設定が自動で低下している、出力解像度が合っていない
PC方式は、モニターにスピーカーがなくても成立しやすいのが大きな利点です。
Fire TV StickでYouTubeを見る手順
Fire TV Stickは、モニターを“テレビ化”する代表格です。リモコン操作でYouTubeを見たい、PCを立ち上げたくない場合に向きます。
必要なもの
Fire TV Stick
モニターのHDMI入力
電源(USB給電。コンセント用アダプタが必要な場合あり)
Wi-Fi環境(基本的に必須)
音の出口(内蔵スピーカー、モニターのイヤホン端子、外部スピーカー、Bluetoothなど)
接続の基本(番号付き手順)
Fire TV StickをモニターのHDMI端子に挿します。
付属のUSBケーブルで給電し、必要なら電源アダプタをコンセントに挿します。
モニターの入力を、Fire TV Stickを挿したHDMIに切り替えます。
画面の案内に従って初期設定(言語、Wi-Fi、アカウント)を行います。
YouTubeアプリを起動して視聴します。
音が出ない場合は「スピーカーの有無」と「音声設定(PCMなど)」を確認します(後半で詳説)。
この方法が向いている人
リモコン操作で気軽に見たい
“テレビっぽい運用”をしたい
ゲーム用PCがない、またはPCを使いたくない
つまずきポイント
スピーカー非搭載モニターで無音
音声フォーマットが合わず無音
Wi-Fiが弱く画質が安定しない
Fire TV Stickは便利ですが、音の出口を決めていないと高確率でつまずきます。
ChromecastでYouTubeを見る手順
Chromecastは「スマホで探して、モニターに映す」スタイルです。文字入力や検索はスマホで行い、再生はモニターで行えるため、リモコンでの文字入力ストレスが少ないのが魅力です。
必要なもの
Chromecast(またはキャスト対応デバイス)
スマホ(YouTubeアプリ)
Wi-Fi環境
モニターのHDMI入力
音の出口(内蔵スピーカー、モニターのイヤホン端子、外部スピーカーなど)
接続の基本(番号付き手順)
ChromecastをモニターのHDMIに接続し、電源を入れます。
初期設定で、スマホと同じWi-Fiに接続します。
スマホのYouTubeアプリを開き、キャストアイコンをタップします。
再生先デバイスを選び、動画を再生します。
音が出ない場合は、モニターのスピーカー/音声出力の有無を確認します。
この方法が向いている人
スマホで検索・再生リスト管理をしたい
リモコンよりスマホ操作が得意
家族で“投げ合い”ながら見ることが多い
つまずきポイント
同じWi-Fiに繋がっていない
Wi-Fiが不安定で画質が落ちる
モニターに音の出口がなく無音
PS5やSwitchなどゲーム機でYouTubeを見る手順
ゲーム機をすでにモニターに繋いでいる人にとって、最短でYouTubeに到達しやすい方法です。PS5にはYouTubeアプリがあり、Switchも視聴方法があるケースがあります(機種や環境で差があります)。
必要なもの
ゲーム機(PS5など)
HDMIケーブル
音の出口(内蔵スピーカー、外部スピーカー、ヘッドセット等)
接続の基本(番号付き手順)
ゲーム機をHDMIでモニターに接続します。
モニター入力を切り替えます。
ゲーム機のYouTubeアプリを起動して視聴します。
音が出ない場合は、音声出力先(モニター/ヘッドセット)を確認します。
この方法が向いている人
すでにゲーム機が接続済み
コントローラー操作に慣れている
ゲームの合間にYouTubeも見たい
つまずきポイント
スピーカー非搭載モニターで無音
ヘッドセット接続の設定が分からない
画質設定(解像度/HDR)で違和感が出る
ゲーミングモニターでYouTubeの音が出ない原因と直し方
まずは切り分け:映像は出るか、音量はミュートか
「音が出ない」問題は、原因が多岐にわたります。最短で直すコツは、上から順に“切り分け”することです。いきなり複雑な設定に入る前に、次のチェックをしてください。
最初の切り分けチェック
映像は出ているか(真っ黒なら音以前の問題)
YouTubeプレーヤーがミュートになっていないか(スピーカーアイコン)
端末全体の音量が0になっていないか(Windows/Fire TV/ゲーム機)
モニターの音量が0になっていないか(内蔵スピーカーがある場合)
イヤホン/ヘッドホンが半挿しになっていないか
Bluetooth機器に接続されていないか(意図せず別機器へ出力される)
外部スピーカーの電源、入力切替、ボリュームは適切か
ここで直らない場合、次は「どこに音を出す設計になっているか」を確認します。特に、スピーカー非搭載モニターは“音が出ないのが正常”なこともあります。
Windowsで出力デバイスをモニターに切り替える
PC接続で映像は出ているのに音が出ない場合、典型的なのが「出力デバイス(音の出口)が意図した先になっていない」ケースです。Windowsでは、HDMI/DisplayPort接続の先(モニター名やディスプレイ名)を音声出力として選べることがありますが、既定の出力が別のままだと無音になります。
Windowsでの確認手順(番号付き)
画面右下の音量アイコンをクリックします。
出力デバイス選択(スピーカー名が表示される箇所)を開きます。
出力先が「モニター(HDMI/DP)」なのか、「PC内蔵スピーカー」なのかを確認します。
モニターにスピーカーがあるなら、モニター側出力を選びます。
モニターにスピーカーがないなら、PC側(ヘッドホン/USBスピーカー等)を選びます。
YouTubeで再生して音が出るか確認します。
よくある勘違い
「モニターを出力先にしたのに音が出ない」
→ モニターにスピーカーがない、またはモニター側がミュート・音量0の可能性があります。「出力先にモニターが出てこない」
→ ケーブル・ポート・ドライバ・無効化状態などが原因のことがあります。まずはPC再起動、ケーブル差し直し、別ポートを試すのが現実的です。
PCは音の出口を自由に選べるため、モニター側に依存しない構成(PCスピーカー/ヘッドホン/USBスピーカー)にしてしまうと、安定しやすいです。
Fire TV StickはPCM設定で直ることがある
Fire TV Stickで「映像は出るのに音が出ない」場合、音声フォーマット(サラウンド等)の相性が原因になることがあります。モニターや外部スピーカーが対応していない形式で出力されると、無音になるケースがあるためです。こうしたときは、音声設定を“PCM寄り”にすることで改善する場合があります。
確認・調整の考え方
Fire TV側:サラウンドや音声出力の設定を確認し、対応しやすい形式(PCM相当)に寄せる
モニター側(設定メニューがある場合):デジタル音声出力の形式を確認し、PCM相当に寄せる
注意点
設定項目名は機種やUI更新で変わることがあります。
“自動”になっていると相性問題が出ることがあるため、固定設定が有効な場合があります。
モニターにスピーカーがない場合、フォーマット以前に音の出口が必要です。
まずは「スピーカーがあるか」「イヤホン端子があるか」を確認し、そのうえでPCM設定に進むと迷いません。
スピーカー非搭載モニターの音の出し方3選
スピーカーがないモニターでも、音を出す方法は複数あります。ここを押さえれば、ゲーミングモニターでのYouTube視聴は一気に簡単になります。
音の出口ルートを先に決める(分岐表)
| モニターの状態 | 最短で安定する方法 | 次の選択肢 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|
| 内蔵スピーカーあり | モニターから出す | モニターのイヤホン端子→外部スピーカー | 音量0/ミュートに気づきにくい |
| 内蔵スピーカーなし・イヤホン端子あり | イヤホン端子→外部スピーカー/ヘッドホン | 再生機器側から出す | 外部スピーカーの電源や入力切替 |
| 内蔵スピーカーなし・イヤホン端子なし | 再生機器側から出す(PC/ゲーム機) | HDMI音声分離やBluetooth | 構成が複雑化しやすい |
ここから、代表的な3選を具体的に説明します。
1)モニターのイヤホン端子(3.5mm)から外部スピーカーへ
モニターにイヤホン端子がある場合、これが最も配線がシンプルです。Fire TV Stickやゲーム機の音声がHDMIでモニターに入り、モニターから3.5mmで外部スピーカーへ出せます。
おすすめは、PC用のアクティブスピーカー(電源内蔵)や、ヘッドホンです。音量調整も分かりやすく、遅延も少なめです。
2)再生機器側から音を出す(PCなら特に安定)
PCで視聴するなら、PCのイヤホン端子、USBスピーカー、Bluetoothなど選択肢が豊富です。モニターの仕様に左右されにくく、音が出ない問題が起きにくいのが強みです。
「モニターにスピーカーがない」場合でも、PC方式なら“そもそもモニターから出す必要がない”ため、最短で解決します。
3)ゲーム機はヘッドセット・イヤホンで確実に成立させる
ゲーム機中心の場合、外部スピーカー環境を整える前に、まずヘッドセットやイヤホンで音を出す構成にすると失敗が減ります。
“テレビのように音が出るはず”と思い込むと無音で詰まるため、「まず耳に出す」→「必要なら後でスピーカー化」という順が安全です。
ケーブル規格の落とし穴(DVI/VGAは音が通らない)
映像ケーブルの種類によっては、「映像は出るのに音はそもそも通らない」ものがあります。代表例がDVIやVGAです。
HDMI:映像+音声を一緒に送れるのが一般的
DisplayPort:映像+音声を一緒に送れるのが一般的
DVI:基本は映像のみ(規格・機器構成により異なることもありますが、音声は期待しない方が安全)
VGA(アナログ):映像のみ(音声は別ケーブルが必要)
古いPCや変換アダプターを挟む構成では、ここでつまずきやすいです。たとえば「DVI→HDMI変換で繋いだら映像は出たけど音が出ない」は、仕様上自然なことがあります。この場合は、音声を別経路(PCのイヤホン端子など)で出す必要があります。
ゲーミングモニターでYouTubeを快適に見る設定
画質が荒いときの設定ポイント
「ゲーミングモニターなのにYouTubeが粗い」と感じたとき、原因はモニター性能ではなく、再生条件のことがほとんどです。特に多いのは次の3つです。
YouTube側の画質設定が自動で落ちている
通信が不安定でビットレートが下がっている
再生機器の出力解像度がモニターに合っていない
改善の手順(おすすめ順)
YouTubeの設定(歯車)から画質を確認し、可能なら高画質(1080p/1440p/2160pなど)に固定します。
Wi-Fiが弱い場合は、ルーターとの距離を縮める、5GHz帯に切り替える、混雑時間帯を避けるなどを試します。
再生機器(PC/Fire TV/ゲーム機)の出力解像度設定を確認し、モニターの解像度に近い設定にします。
モニター側で“シャープネス”を上げすぎている場合、輪郭が不自然になって粗く見えることがあるため、標準寄りに戻します。
また、4Kモニターで720pの動画を見ると、画面が大きいぶん粗さが目立ちます。これはモニターのせいではなく、元動画の解像度の問題です。可能なら1080p以上の動画を選ぶ、または視聴距離を適正にするのが現実的です。
HDRで色がおかしいときの考え方
HDR対応モニターは魅力的ですが、YouTube視聴では「色が派手すぎる」「白っぽい」「暗い部分がつぶれる」などの違和感が出ることがあります。これは、HDRは“対応コンテンツ+適切な出力+適切な表示”が揃わないと、期待通りに見えないためです。
違和感が出たときの調整方針
HDRを常時オンにせず、必要なときだけオンにする(視聴の快適さ優先)
再生機器側のHDR設定(自動/オン/オフ)を切り替えて比較する
モニター側のHDRモード(複数ある場合)を切り替えて比較する
色温度やガンマ設定を“動画視聴向け”に寄せる
ゲーム向けの鮮やか設定は、動画視聴で疲れやすいことがあります。「動画用に自然な設定」を作っておくと、目の負担が減ります。
文字が小さい・目が疲れるときの表示調整
YouTubeは動画が中心とはいえ、検索結果やチャンネル名、コメントなど文字情報も多く、文字が小さいと疲れます。ゲーミングモニターは高解像度・高密度になりがちなので、次の調整が効きます。
PCで見ている場合
Windowsの表示スケール(拡大率)を上げる(例:125%/150%)
ブラウザのズーム(拡大表示)を使う
視聴距離に合わせてUIが読みやすいサイズにする
モニター側でできる調整
シャープネスを上げすぎない(輪郭がきつくなり目が疲れる)
ブルーライト軽減モードを夜だけ使う
明るさを上げすぎない(白背景が眩しいと疲れる)
コントラストや黒レベルを極端にいじりすぎない
目が疲れやすい人のコツ
“ゲーム用”と“動画用”で設定プリセットを分ける
長時間見るなら、部屋の照明を適度につける(真っ暗は疲れやすい)
休憩を挟む(目のピント固定を避ける)
ゲーミングモニターでYouTubeを見るときのおすすめ構成
手軽さ重視はFire TV Stickかゲーム機
「とにかく簡単に、テレビの代わりとして見たい」という場合は、Fire TV Stickやゲーム機が分かりやすい選択です。モニターの入力を切り替えればすぐ視聴でき、アプリ起動も直感的です。
ただし、最大の注意点は音です。スピーカーがないモニターでは、外部スピーカーやヘッドホンが必要になります。ここを先に用意しておくと、セットアップが一気にスムーズになります。
手軽さ重視の構成例
モニター(HDMI)+Fire TV Stick
音の出口:モニターのイヤホン端子 → 外部スピーカー(またはヘッドホン)
この構成だと、配線も少なく、日常的に“テレビ感覚”で運用できます。
画質と自由度重視はPC
画質、操作性、検索のしやすさ、字幕や速度変更の細かさなど、総合力で選ぶならPCが強いです。特に「音が出ない」に対して、PCは出口が多く、対処が容易です。
自由度重視の構成例
モニター(HDMI/DP)+PC
音の出口:PC側のUSBスピーカー、またはヘッドホン
必要なら:ワイヤレスキーボード/マウス(ソファ視聴にも対応)
PCは“動画を見ながら別作業”ができるのも利点です。調べ物、チャット、資料閲覧など、YouTube視聴を生活に組み込みたい人ほど相性が良いでしょう。
低予算で整える最小セット例
最後に「余計な買い物を避けたい」人向けに、最小セットを具体例で示します。すでに持っているものが多いほど安く済みます。
例1:PCあり、モニターにスピーカーなし
HDMIケーブル(またはDP)
イヤホン(PCに挿す)
→ これだけで確実に視聴できます。最速・最安です。
例2:PCなし、Fire TV Stickで視聴したい、モニターにイヤホン端子あり
Fire TV Stick
3.5mm入力の外部スピーカー(またはヘッドホン)
→ 音の出口が確保できれば、テレビ化が完成します。
例3:ゲーム機中心、まず確実に音を出したい
ヘッドセットまたはイヤホン
→ 外部スピーカーを用意する前に、まず音問題を確実に解決できます。
購入前に迷ったらの判断基準
“音の出口”が確保できるか(スピーカー/3.5mm/機器側)
操作方法は何が良いか(リモコン/スマホ/キーボード/コントローラー)
Wi-Fi環境は安定しているか(Fire TV/Chromecastの満足度に直結)
ゲーミングモニターでYouTubeを見る方法のよくある質問
モニターにスピーカーがないと絶対に音は出ない?
モニター自体からは音が出ませんが、音を出す方法はあります。ポイントは「モニターから出す」ことにこだわらないことです。次のいずれかで成立します。
PCならPC側(イヤホン端子、USBスピーカー、Bluetooth)から出す
モニターにイヤホン端子があるなら、そこから外部スピーカーへ出す
ゲーム機ならヘッドセット/イヤホンで音を出す
Fire TV Stickなどは、対応する音の出口(外部スピーカー等)を用意する
まずは“出口を確保する”ことが最優先です。
イヤホンはどこに挿すのが正解?
迷ったら「再生機器側」に挿すのが最も確実です。理由は、音の処理をしているのは再生機器であり、モニターは映すだけの場合が多いからです。
おすすめの優先順位は次の通りです。
再生機器側(PCやゲーム機)に挿す:確実でトラブルが少ない
モニターにイヤホン端子があるなら、そこに挿す:配線がシンプル
Bluetooth:便利だが遅延や相性の問題があり得る
とくに「音が出ない」状態のときは、まず有線で確実に音を出せる経路を作り、その後にBluetoothなどへ移行すると失敗が減ります。
Wi-Fiがない部屋でも見られる?
可能ですが、方法によって難易度が変わります。
PCで視聴:スマホのテザリングでも成立しやすい
Fire TV Stick/Chromecast:テザリングで動作する場合もありますが、設定が増えたり安定しにくいことがあります
「Wi-Fiがない」環境なら、まずはPCでの視聴が現実的です。どうしてもストリーミング端末で見たい場合は、通信の安定性(容量制限や速度)も含めて計画すると安心です。
YouTubeだけ音が小さいのはなぜ?
YouTubeの音量は、複数の“音量つまみ”が重なっているため、どこかが小さいと全体が小さく感じます。代表的には次の4段階です。
YouTubeプレーヤー側の音量(動画ごとに調整可能)
端末(Windows/Fire TV/ゲーム機)全体の音量
出力デバイスごとの音量(ヘッドホン、スピーカー、HDMI出力など)
外部スピーカー側の音量(物理ボリューム)
確認の順番
YouTubeプレーヤーの音量が小さくないか、ミュートになっていないか
端末全体の音量が下がっていないか
出力先が意図したデバイスになっているか
外部スピーカーのボリュームと入力切替が合っているか
この順で見ると、原因に最短で辿り着けます。