「また今日もゲームで時間を無駄にした気がする」——そんな罪悪感が、寝る前になると強くなることはありませんか。
ゲーム自体は好きなのに、終わった瞬間に焦りや後悔が押し寄せる。1時間のつもりが気づけば深夜、翌日に響いて自己嫌悪。けれど、完全にやめるのも現実的ではない……。
この記事では、ゲームが“無駄かどうか”を感情ではなく、目的・コスト・代替機会・コントロール・生活機能の5つで整理し、採点で迷いを減らします。そのうえで、**「目的化してOK」「減らす推奨」「一度中断+相談検討」**の最短ルートを示し、今日から実行できるルール設計と、崩れたときに戻れる復帰手順まで具体的に解説します。
ゲームを敵にせず、生活と両立できる形に整えたい方は、ここから一緒に整理していきましょう。
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ゲームが時間の無駄に感じるのはなぜ
無駄と感じる瞬間に共通する4パターン
「ゲームは時間の無駄かもしれない」と感じるとき、実は“ゲームそのもの”よりも、状況の組み合わせが引き金になっていることが多いです。まずは、無駄だと感じやすいパターンを把握すると、感情の正体が言語化できます。
1つ目は、終わった直後の落差です。楽しかったはずなのに、画面を閉じた瞬間に現実のタスクが目に入り、「結局、何も進んでいない」という焦りに変わります。特に、勝敗があるゲームや周回系のゲームは「区切り」が作りにくく、達成感が薄いと落差が大きくなります。
2つ目は、代替機会の圧迫です。課題、締切、早起き、健康管理など、やるべきことが残っている状態でゲームをすると、楽しさの裏で「本当は別のことをすべきだった」という声が消えません。これが罪悪感の中核です。
3つ目は、回復(睡眠・体調)が削られることです。ゲームは集中と興奮を呼び、時間感覚を鈍らせます。その結果、寝る時間が後ろ倒しになり、翌日がしんどくなると、前日のゲームは“娯楽”ではなく“借金”に変わって感じられます。
4つ目は、コントロールできなかった体験の蓄積です。「今日は1時間のはずが3時間」「寝る前に少しのはずが徹夜」などが続くと、罪悪感より先に「自分で自分を止められない」という不安が増えます。これは意思の弱さというより、習慣と環境の問題で起きやすい現象です。
この4つのうち、どれが強いかがわかると、対策はぐっと具体的になります。ゲームを敵にするのではなく、無駄感を生む条件を外すほうが、早くラクになります。
本当の問題はゲームではなく代替機会と回復とコントロール
「無駄」という言葉は便利ですが、実際には3つの要素の合成です。
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代替機会:その時間を本当は何に使いたかったか
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回復:疲れが取れたか、翌日に悪影響を残さないか
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コントロール:自分で開始と終了を決められるか
同じ2時間でも、やるべきことが片付いた状態で遊ぶ2時間は、気分転換として価値があります。一方で、締切前・睡眠不足・止められない状態で遊ぶ2時間は、後悔になりやすい。つまり、ゲームの価値は「ゲームの種類」だけで決まらず、使い方で大きく変わります。
ここを押さえると、「ゲームは時間の無駄か?」という問いは、「自分にとって今、代替機会・回復・コントロールが崩れていないか?」というチェックに置き換えられます。問いが変わると、答えも行動も出しやすくなります。
好きなのに苦しいのは自然な反応
好きなことほど、やめ時が難しくなります。楽しい行為には「もう少しだけ」が起きやすく、さらに現実側が忙しいほど、ゲームは強い避難先になります。その結果、「好き」なのに「苦しい」という状態が生まれます。
このとき大切なのは、自分を責めて完全禁止に走ることではありません。完全禁止は短期的にスッキリしても、反動が来ることが多く、長期的に崩れやすいからです。必要なのは、自分が戻れる形で、コントロールを取り戻す設計です。この記事は、そのための判断基準と手順を、できるだけ具体的に提供します。
ゲームが無駄かどうかを決める判断基準
まず結論:無駄かどうかは採点で決められます
「無駄かどうか」を感情で決めると、その日の気分や自己嫌悪に左右されます。そこで、判断を採点に変えます。採点は冷たく感じるかもしれませんが、むしろ逆で、感情の渦から抜ける最短ルートになります。
ここでは、次の4軸で見ます。
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目的(価値)
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コスト(睡眠・体調・お金・対人)
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代替機会(本当は何をしたかったか)
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コントロール(開始・終了を自分で握れているか)
さらに、安全のために、生活機能(学業・仕事・対人)を別枠で必ず確認します。これは“楽しみ”の話ではなく、生活への影響を見落とさないためです。
価値のチェック:目的が一言で言えるか
まず「なぜ今日やるのか」を一言で言えるか確認してください。目的は高尚でなくて構いません。
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ストーリーで気分転換したい
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友人と話しながら遊びたい
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上達のために練習したい
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短時間だけ集中してリフレッシュしたい
目的が言えないと、プレイは流れ作業になりやすく、終わった後に「何をしていたんだろう」が残ります。逆に、目的が明確なら短時間でも満足度が上がり、無駄感が減ります。
ポイントは「目的がある=善」ではなく、「目的が明確だと終了条件も作りやすい」という点です。ゲームで時間が溶ける多くの原因は、目的が曖昧で“終わり”がないことにあります。
コストのチェック:睡眠・体調・お金・人間関係
次に、支払っているコストを事実ベースで確認します。ここが大きいほど、無駄感は強くなります。
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睡眠:寝る時間が削れる/寝つきが悪くなる/翌朝がつらい
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体調:目の疲れ、肩こり、頭痛、運動不足が増える
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お金:課金がストレス、あとで後悔する、生活費を圧迫する
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人間関係:約束を断る、会話が減る、嘘をつく、トラブルが増える
特に睡眠は影響が大きく、翌日のパフォーマンスやメンタルに直結します。ゲーム自体の良し悪しではなく、「睡眠を削る運用」になっていないかが分かれ目です。
代替機会のチェック:本当は何をしたかったか
罪悪感の多くは「本当は別のことをしたかった」が残っている状態です。だから、ここは曖昧にせず、具体化します。
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本当は何をしたかった?(例:課題、筋トレ、早寝、片付け、就活準備)
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それは“今週中”に必要?それとも“今日”じゃなくても良い?
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10分だけでも進めると気がラクになる?
代替機会は、「やるべきこと」だけではありません。休息や人との時間も代替機会です。ゲームが無駄に感じる人は、実は休息が足りていなかったり、生活の整理が追いついていなかったりします。代替機会を言葉にすると、対策が「ゲームをやめる」から「生活の順番を整える」に変わります。
コントロールのチェック:開始と終了を握れているか
最後に、最重要の軸です。
ゲームが無駄に感じる最大の原因は、「楽しかった」ことではなく、「止められなかった」体験の積み重ねです。
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始める前に条件を決められるか(開始条件)
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終わる時刻・区切りを守れるか(終了条件)
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例外(延長する日)を最初から設計できているか
ここが崩れると、罪悪感は増えやすくなります。逆に、コントロールが戻ると、ゲームをしても後悔しにくくなります。
安全チェック:生活機能の低下があるなら“無駄”ではなく“支障”として扱う
「無駄かどうか」を考える前に、生活機能(学業・仕事・対人・健康)への影響は必ず確認してください。WHOのICD-11では、ゲーム障害は、コントロール障害・優先度の上昇・悪影響があっても継続といった特徴を持ち、生活上の重要な機能に明確な支障が出る状態として説明されています(継続期間は原則として12か月程度が目安とされますが、重症の場合は短期間でも該当し得るとされています)。
ここで言いたいのは「怖がらせる」ことではありません。逆に、支障が出ているのに「無駄なだけ」と矮小化すると、対策が遅れて苦しくなることがある、という点です。もし次のような状態が続くなら、セルフ対策に加えて相談導線も視野に入れるほうが安全です。
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やめようとしてもコントロールできない状態が続く
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学業・仕事・対人の支障がはっきり出ている
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悪影響が明確なのに、続ける/増える
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嘘や隠しごとが増える(時間・課金など)
厚生労働省の資料や、久里浜医療センターの相談対応資料では、本人だけで抱えない形の支援や相談の整理が示されています。
判断基準の採点表:3ルートに自動分岐させる
以下は、読者が“今の自分”を判定し、そのまま行動に移せるように作った採点表です。
採点ルール
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各項目を 0〜2点で採点(2が良い状態)
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合計点でルートを決める
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ただし「生活機能」が0点相当なら、合計に関わらず“中断+相談検討”側を優先
| 項目 | 2点(良い) | 1点(注意) | 0点(危険) |
|---|---|---|---|
| 目的 | 今日の目的が言える | なんとなく | 目的がなく惰性 |
| コスト | 睡眠・体調・お金に影響ほぼなし | 少し影響 | 影響が大きく後悔 |
| 代替機会 | やるべきことは概ね済んでいる | 残っているが小さい | 重要タスクを強く圧迫 |
| コントロール | 終了条件で止められる | ときどき延長 | 止められない/徹夜 |
| 生活機能 | 学業/仕事/対人が保てている | たまに支障 | 明確な支障が継続 |
ルート判定(目安)
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合計8〜10点:目的化してOK(短時間でも満足度を上げる設計へ)
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合計5〜7点:減らす推奨(開始条件・環境設計・週次運用へ)
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合計0〜4点、または生活機能が0点:一度中断+相談検討(安全を優先し支援導線へ)
この判定は“診断”ではありません。しかし、迷い続けるよりも、いったん仮決定して行動したほうが早くラクになります。
ゲーム時間を減らす方法とルール設計
最初に決めるのは時間ではなく開始条件
多くの人が「1日1時間」など時間制限から始めますが、失敗しやすい理由があります。開始が自由だと、疲れたとき・不安なときに無意識で起動し、結局延びやすいからです。
そこで、先に決めるのは時間ではなく開始条件です。
おすすめの開始条件は次の4つです。
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睡眠を固定する(終了時刻から逆算)
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小さなタスクを終えてから起動する(10分で良い)
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開始は1日1回まで(再起動禁止)
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ベッドでは起動しない(場所の固定)
開始条件の強さは、合計点に応じて調整してください。たとえば「減らす推奨」ルートなら、開始条件を2つ以上セットにすると成功率が上がります。
終了条件の作り方:区切りと時刻を二重にする
終了条件は1つだと破られやすいので、「区切り」と「時刻」を二重化します。
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区切り:1試合、1章、1周回、1日のデイリー消化まで
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時刻:23:30強制終了、0:00以降は起動禁止 など
たとえば「ストーリーを1章だけ」「対戦は2試合だけ」といった区切りは、脳に“終わり”を提示し、延長を減らします。時刻は最後の安全装置です。
特に睡眠に影響が出ている人は、まず時刻を守る設計を優先してください。
環境を変える:意志ではなく摩擦で勝つ
意志で勝とうとすると、疲れた日に負けます。そこで、行動を変える一番確実な方法は摩擦(やりにくさ)を増やすことです。
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起動摩擦:ログアウト、アイコンを奥へ、コントローラを箱へ
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通知摩擦:通知オフ、レコメンドを減らす、SNS連携を外す
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課金摩擦:決済手段を外す、上限設定、チャージ式へ
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場所摩擦:リビングでだけ、ベッドは睡眠専用へ
久里浜医療センターの情報提供でも、環境やルール作りの重要性が述べられています(特に家庭や子ども領域では“場所”の設計が強調されがちです)。
摩擦は、習慣が強いほど効きます。ゲームが悪いのではなく、起動が簡単すぎる環境が“延長”を生むので、そこを変えます。
例外ルールがないと必ず崩れる:最初から破る前提で設計する
「例外を作ると甘えになる」と感じるかもしれませんが、実際は逆です。例外がないルールは、1回破った瞬間に「もういいや」と崩壊しやすいからです。
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例外は「週1回まで」「翌日が休みの日だけ」など条件付きにする
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例外の代わりに、翌日の開始条件を強化して“帳尻”を合わせる
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例外を使った日は、寝る時刻だけは死守する(最重要)
この設計にすると、「守れなかった自分」ではなく「戻れる自分」を作れます。罪悪感が減り、継続率が上がります。
週次で崩れない運用:毎日頑張らずに整える
毎日の記録は挫折しやすいので、週次で十分です。おすすめは次の運用です。
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週の合計プレイ時間だけメモ(ざっくりで良い)
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「徹夜」「課金」「睡眠不足」だけはイベントとして記録
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翌週のルールは、1項目だけ変える(全部変えない)
行動変容は、精密さより継続が勝ちます。ルールを増やしすぎると疲れます。改善点は1つずつで十分です。
減らすルールのテンプレ表(コピペ用)
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 開始条件 | 風呂→翌日の準備→10分だけ課題→起動 |
| 終了条件 | 23:30終了+1章(または2試合)で止める |
| 例外 | 週1回だけ2時間OK(翌日休み) |
| 代替行動 | やりたくなったら散歩10分→再判断 |
| 記録 | 週合計だけメモ、徹夜/課金はイベント記録 |
課金が絡む場合の追加ルール:お金の後悔は無駄感を増幅させる
課金そのものが悪いわけではありません。しかし、後悔が出る課金は無駄感を増幅させます。以下のどれかを入れてください。
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月の上限を先に決める(予算化)
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決済を“都度入力”にして摩擦を増やす
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その場の勢い課金を防ぐために「24時間ルール」(翌日まで保留)
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ガチャ系は「天井までの総額」を可視化してから判断
課金の後悔がある人は、時間より先にお金を整えたほうが、罪悪感が減って行動が安定します。
ゲームを無駄にしない楽しみ方
目的化する:同じ時間でも満足度を上げる設計
「無駄にしない」とは、ゲームを勉強のように苦行化することではありません。満足度が高く、生活に支障が出ない形に整えることです。
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上達目的:1日1テーマ(例:エイム練習10分+実戦2試合)
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交流目的:遊ぶ時間帯を固定(だらだら延長を減らす)
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ストーリー目的:1章単位で切る(区切りを作る)
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作業系(周回):タイマー+回数上限(例:周回10回まで)
目的化の利点は「終わりが作れる」ことです。無駄感の多くは、終わりがない遊び方から生まれます。
短時間でも満足度を上げるコツ:区切りと余韻
短時間で満足度を上げるには、2つの工夫が効きます。
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区切り:終わりが見える単位(1試合、1章、1クエ)で遊ぶ
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余韻:終わったら30秒で「今日の良かった点」をメモする
メモは1行で十分です。「新しい戦術を試せた」「友達と笑えた」「章が良かった」など、価値を言葉にすると「何も残らない感じ」が薄れます。結果として、罪悪感が減り、依存的な延長も減りやすくなります。
ゲーム以外の回復手段を持つ:唯一の避難先にしない
ゲームが唯一の回復手段になると、疲れた日に逃げ込みやすくなります。そこで、短い回復手段を2〜3個持っておくと安定します。
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散歩10分、ストレッチ5分
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シャワーで切り替え
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音楽を1曲だけ
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部屋を3分だけ片付ける
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コーヒー/お茶を淹れて座る
回復が分散すると、「疲れた→ゲーム→延長→後悔」のループが切れます。ゲームを減らすコツは、我慢ではなく回復設計です。
ゲームが“現実逃避”になっているときの扱い方
現実逃避は悪ではありません。問題は、逃避しか手段がなくなり、生活が崩れることです。
もし「不安」「孤独」「自己否定」が強いときにゲームが増えるなら、対策はゲームの時間制限だけでは足りません。
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不安が強い:タスクを“10分だけ”に分割して開始条件に入れる
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孤独が強い:人と話すルート(友人/家族/相談窓口)を確保する
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自己否定が強い:睡眠と食事を優先し、判断力を回復させる
ゲームは症状ではなく対処行動である場合があります。根本のストレスに小さく手を入れるほど、ゲームの延長は減りやすくなります。
やめた方がいいケースと相談の目安
ICD-11の考え方:危険サインは煽らず、軽視せず
WHOのICD-11では、ゲーム障害は「ゲーム行動のコントロール障害」「ゲームの優先度が上がり他の活動より優先される」「悪影響があっても継続・悪化する」といった特徴で説明されます。
また、厚生労働省の資料では、これらの特徴が一定期間続き、生活上の重要な機能に支障を来す状態として整理されており、期間の目安として12か月が示されています(重症の場合は短くても該当し得る旨の記載があります)。
ここで大切なのは、「ゲームをする=病気」ではないこと、そして「苦しいのに放置=悪化しやすい」ことです。
次のいずれかが続くなら、一度中断を検討し、必要に応じて支援導線を確保してください。
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コントロールできない状態が続いている
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学業・仕事・対人が明確に落ちている
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悪影響(睡眠崩壊、遅刻、欠席、課金トラブル等)が出ても止まらない
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隠しごとや嘘が増えている
セルフ対策で改善しないときの次の一手:2〜4週間で判断する
行動変容は時間がかかりますが、目安は作れます。以下のセルフ対策を2〜4週間行い、それでも改善しない場合は、打ち手を変えるサインです。
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開始条件を2つ以上にした
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終了条件を「区切り+時刻」の二重にした
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起動摩擦(ログアウト等)を入れた
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例外ルールを設計した
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週次で合計時間を見直した
それでも徹夜や支障が続くなら、「意志の問題」ではなく、支援が必要な状態に近い可能性があります。久里浜医療センターの相談対応マニュアルは、相談で起きやすい課題(暴力、課金、家族対応、医療につなぐタイミング等)を整理しています。
相談先の選び方:本人・家族・学校/職場で導線を分ける
相談は一つではありません。状況ごとに最短の窓口が変わります。
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本人が困っている(止められない、生活が崩れる)
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心療内科・精神科、依存症を扱う医療機関
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地域の精神保健福祉センター(地域により案内あり)
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家族が困っている(課金、暴言、家庭内トラブル)
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まずは家族側が相談し、対応方針を整える(本人が拒否でも進められる場合がある)
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相談対応資料(久里浜等)を参考に、家庭内ルールを整理
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学校・職場で支障が出ている(欠席、遅刻、成績/業務低下)
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学生相談、保健室、産業医/人事相談など、所属組織の窓口
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配慮(睡眠の再建、課題の分割、出席の再設計)を相談
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相談に行く際は、「ゲーム時間」だけでなく、睡眠、欠席/遅刻、課金、対人、気分の落ち込みなど、生活への影響を整理して持っていくと話が早く進みます。厚労省資料でも、治療・支援の実態整理が行われています。
未成年・保護者の注意:禁止より場所と睡眠から整える
未成年の場合、本人だけに任せると対立が激しくなりやすいです。家庭内ルールは「禁止」から入るより、次の順で整えるほうが衝突を減らしやすいです。
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場所:自室・ベッドでの使用を避け、目の届く場所へ
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睡眠:就寝時刻の確保(夜の起動を防ぐ)
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時間:平日・休日で分ける
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例外:イベント日は延長OK、その代わり翌日調整
子どもとメディア接触については、日本小児科医会の提言などでも、接触時間のコントロールや生活面への配慮が述べられています。
よくある質問
ゲームは本当に何も残らないのですか
「残るもの」が資格や成果のように目に見えにくいだけで、思い出、交流、達成感、リフレッシュは残ります。ただし、目的が曖昧で終わりがない遊び方だと、終わった後に空虚感が残りやすいです。
対策は単純で、「目的を一言で言える」「区切りで止める」「余韻を1行残す」の3点です。これだけで“何も残らない感じ”はかなり薄れます。
社会人でもゲームする時間はありますか
あります。ただし、学生時代と同じ配分は難しくなります。おすすめは「平日は短く、休日は計画的に長く」です。
平日は睡眠が最優先なので、終了時刻を固定して短時間に収め、休日は運動・家事・予定を先に入れてからゲーム枠を取ると後悔が出にくくなります。
完全にやめるべきですか、減らすで十分ですか
判断は採点表のルートが目安になります。
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生活機能が保てていて、コントロールできるなら「減らす」「目的化」で十分なことが多いです。
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コントロール不能や支障が続くなら、「一度中断+相談検討」側を優先してください。WHO/ICD-11の考え方は「生活上の支障」を重視します。
徹夜してしまった日の立て直し方はありますか
あります。徹夜の翌日は、取り返そうとして無理をすると崩れやすいので、復帰の順番を守るのがコツです。
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睡眠回復:昼寝は短めにし、夜の入眠を最優先にする
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刺激遮断:寝る前は端末を寝室から出す(ベッドでゲームしない)
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開始条件の強化:翌日は「夜だけ起動」「開始は1回」など強めにする
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週次の再設定:週合計を見直し、例外を使ったなら翌週は例外回数を減らす
「完全禁止で償う」よりも「戻れる設計で復帰する」ほうが、次の徹夜を減らせます。
どうしてもやめられないとき、まず何をすればいいですか
最初の一手は「時間」ではなく「環境」です。
ログアウト、通知オフ、ベッドで起動しない、開始条件を2つ以上にする。これだけで延長が減ることがあります。
それでも生活の支障が続く場合は、早めに相談導線を確保してください。久里浜医療センターの相談対応マニュアルなど、相談の整理に役立つ資料があります。
参考情報
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World Health Organization(WHO)「Gaming disorder(ICD-11の説明)」
https://www.who.int/standards/classifications/frequently-asked-questions/gaming-disorder -
厚生労働省「ゲーム障害について(PDF)」
https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000759309.pdf -
厚生労働省「ネット依存・ゲーム障害の治療の実態と課題(PDF)」
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001558281.pdf -
国立病院機構 久里浜医療センター「ゲーム依存相談対応マニュアル(PDF)」
https://kurihama.hosp.go.jp/research/pdf/tool_book_gaming.pdf -
日本小児科医会「子どもとメディアの問題に対する提言(PDF)」
https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/ktmedia_teigenzenbun.pdf -
日本小児科医会「スマホに子守りをさせないで(リーフレットPDF)」
https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/smh_leaflet.pdf