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G HUBが起動しない原因別チェックリスト|無限ロードから復旧する手順

Logicool G HUBが起動しない、ロゴ画面で止まる、無限ロードになる――この症状は珍しくありません。マウスのDPIやボタン割り当て、キーボードのLIGHTSYNC、ヘッドセットのイコライザなどが反映されず、ゲームや作業に支障が出やすいのが厄介な点です。さらに「再インストールしたのに直らない」「プロセスだけ残っている」「更新の後から急に動かない」など、状況が人によって異なるため、闇雲に試すほど時間がかかります。

そこで本記事では、原因を大きく切り分けながら、確認が簡単で副作用が少ない手順から順番に整理します。途中で復旧したらそこで止めて構いません。逆に、再インストールでも改善しない場合に備えて、残存ファイルの削除を含むクリーン手順まで掲載しています。焦りやすいトラブルほど、上から順に淡々と進めることが最短ルートです。

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G HUBが起動しないとき最初に確認すること

この章は「すぐ終わる」「失敗しにくい」「やっても環境に影響が出にくい」確認だけに絞っています。G HUBは内部で更新処理やデバイス検出を行うため、表面上は固まって見えても裏で待ち状態のことがあります。まずは“詰まり”を解消する基本動作から実施してください。

タスクマネージャーでプロセスを終了する

最初にやるべきは、裏で残っているG HUB関連プロセスを完全に止めることです。ロゴ画面で止まる、起動した気配があるのに画面が出ない、タスクバーに一瞬出て消える、といった症状の多くはここで改善することがあります。

  1. Ctrl + Shift + Esc を押してタスクマネージャーを開きます。
    うまく出ない場合は、Ctrl + Alt + Delete からタスクマネージャーを選択しても構いません。

  2. 「プロセス」タブ(Windows 11では左メニューの「プロセス」)で、G HUB関連を探します。代表例は次のとおりです。

    • lghub.exe

    • lghub_agent.exe

    • lghub_updater.exe

    • LGHUB Agent のような表示名になっている場合もあります。

  3. 見つかったら1つずつ選択し、右下(または右クリック)から 「タスクの終了」 を実行します。
    可能なら、関連プロセスが残っていないことを確認してから次へ進めてください。

  4. その後、G HUBを通常起動します。ロゴ画面で止まっていた場合は、起動までの時間が短くなることがあります。

注意点として、G HUBは自動更新やデバイス検出のタイミングで複数プロセスが同時に立ち上がります。1つだけ終了しても残りが動いていると、再起動しても同じ詰まりが再現する場合があります。見つけた関連プロセスはまとめて終了するのがコツです。

PC再起動とWindows Updateを先に済ませる

プロセス終了でも改善しない場合、次に効くことが多いのが PC再起動Windows Updateの適用 です。G HUBはドライバやサービス、ネットワーク通信、デバイス認識など複数の要素に依存します。Windows側が更新の途中だったり、再起動待ちの状態が残っていたりすると、G HUBだけが起動に失敗することがあります。

  1. まずPCを再起動します。
    シャットダウン→起動でも構いませんが、状態がこじれている場合は「再起動」のほうが改善しやすいことがあります。

  2. 再起動後、Windows Updateを確認します。

    • Windows 11:設定 → Windows Update

    • Windows 10:設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update

  3. 「再起動が必要」「更新プログラムを適用」などが表示されていれば、先にすべて終わらせます。

ここで重要なのは、G HUB側の更新だけでなく、Windows側の更新待ちも起動不良の引き金になり得る点です。特に直前に周辺機器やUSB関連の更新が入っていると、デバイス検出が不安定なままG HUBが立ち上がろうとして失敗することがあります。

管理者として起動する

権限不足が絡むと、起動はできるのに設定読み込みで固まる、更新で止まる、プロファイル同期が終わらず無限ロードになる、といった症状が出ることがあります。次の手順で 管理者として実行 を試してください。

  1. デスクトップやスタートメニューでG HUBのアイコンを探します。

  2. アイコンを右クリックし、「管理者として実行」 を選びます。

  3. 起動できた場合は、以後も同様に起動する必要があるか観察します。

毎回管理者実行にする場合は、ショートカットのプロパティから「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れる方法もあります。ただし、まずは一度だけ試し、改善するかどうかを確認する方が安全です。


無限ロードやロゴで止まる原因の切り分け

この章では、起動不良の原因を「どこに詰まりがあるか」で分類します。切り分けの狙いは、不要な作業を避けることです。たとえば、通信遮断が原因なのにクリーン再インストールを繰り返しても、時間だけが溶けてしまいます。症状と環境から、該当しそうな箇所に優先順位を付けてください。

サービス競合で止まる場合

G HUBはWindowsのサービスと連携する場面があり、特定のサービスが競合して起動が止まるケースがあります。代表例として挙がりやすいのが LampArray関連 です。ロゴ画面のまま進まない、起動直後に固まって操作できない、といった症状はこの系統が疑われます。

見分け方の一例として、G HUBを起動しようとした直後に「サービス」や「バックグラウンドプロセス」が増えるのに画面が出ない場合、サービス側で待ち状態になっている可能性があります。後述の「logi_lamparray_service停止」で改善することがあるため、まずはそこを試す価値があります。

ファイアウォールやセキュリティで止まる場合

G HUBはクラウド同期や更新、コンテンツの取得、内部連携などで通信を使います。ここが遮断されると、起動はしているのにロードが終わらない、画面が真っ黒、ログインやプロファイル読み込みで進まない、といった症状に繋がることがあります。

特に注意したいのは、外部サイトへの通信だけでなく、ローカル通信(同一PC内のやり取り) が遮断されるケースです。セキュリティソフトの設定によっては「不明なアプリのローカル通信」を制限していることがあり、その結果、G HUBが内部的に必要とする通信に失敗します。

見分け方としては、セキュリティソフトの通知に「ブロックしました」「隔離しました」などが出ていないか、Windowsセキュリティの保護履歴にG HUB関連の記録がないかを確認すると判断材料になります。

ユーザー名の文字や保存先で詰まる場合

意外に多いのが、Windowsのユーザー名(プロファイル名)やパスの文字 が原因で、設定ファイルの読み書きがうまくいかないケースです。特に、ユーザー名に全角文字が含まれる環境では、アプリによっては想定外の不具合が起きることがあります。

見分け方としては、次のような条件に当てはまるかどうかです。

  • Windowsユーザー名が漢字・ひらがな・カタカナなど全角を含む

  • 企業PCなどでユーザーフォルダが特殊な場所にある

  • OneDrive同期の影響でデスクトップやドキュメントが別の場所にリダイレクトされている

この原因が疑わしい場合、軽い手順だけで直ることは少なく、クリーン手順の中で「残存フォルダ削除」や保存先の整理が必要になることがあります。先に“可能性”だけ把握しておくと、次の判断が速くなります。

Windows 11のライティング機能と競合する場合

Windows 11には、デバイスの照明(ライティング)を統合的に制御する機能(動的ライティング)があります。これとG HUBのLIGHTSYNC制御が同時に走ると、照明制御の取り合いが起こり、G HUBが不安定になる場合があります。

兆候としては、照明関連の設定を触った直後から挙動が怪しくなった、起動はするが照明同期の画面で固まる、デバイスが認識されたり消えたりする、といった現象です。後半の手順で、Windows側の動的ライティングを一時的に無効にして切り分けると、原因がはっきりしやすくなります。


G HUBを確実に直す手順

ここからは「改善しやすい」「切り分け効果が大きい」順に並べています。上から順に試すと、途中で改善したときに余計な作業を避けられます。実施前に、できればUSB機器(特にLogicool Gデバイス)を抜き差しせず、手順通りに進めてください。切り分け中に条件を増やすほど原因が見えづらくなります。

logi_lamparray_serviceを停止して起動を試す

サービス競合が疑われる場合に最優先で試したい方法です。Windowsのサービスを停止するだけで、G HUBがスムーズに起動することがあります。

  1. タスクマネージャー を開きます(Ctrl + Shift + Esc)。

  2. Windows 11の場合、左メニューの 「サービス」 を開きます。Windows 10の場合は上部タブの「サービス」です。

  3. 一覧から logi_lamparray_service を探します。
    表示名が短縮されていたり、並び順が異なったりするため、名前の列を注視してください。

  4. 見つけたら右クリックし、「停止」 を選びます。

  5. その状態でG HUBを起動します。

停止後に改善する場合、根本はサービスの競合である可能性が高いです。恒久的にどう扱うかは環境次第ですが、少なくとも「起動できる状態」に戻せることが大切です。復旧後は、次の点を確認すると再発が減ります。

  • 直前にG HUBの更新が入っていないか

  • 周辺機器の照明制御をWindows側に任せていないか

  • 同種の制御ソフト(マザーボードのRGB制御など)が常駐していないか

複数の照明制御が同時に動いていると、再び競合する場合があります。必要最小限に整理すると安定しやすくなります。

通信を許可して再起動する

次に試すべきは、ファイアウォールやセキュリティソフトのブロック解除 です。ここは環境差が大きいため、「何を許可すればよいか」を丁寧に押さえるのがポイントです。

まず、Windows標準のファイアウォールで許可されているかを確認します。

  1. コントロールパネル(または設定)から Windows Defender ファイアウォール を開きます。

  2. 「アプリまたは機能をWindows Defender ファイアウォール経由で許可」へ進みます。

  3. 一覧にG HUB関連があれば、プライベート(必要ならパブリックも)にチェックが入っているか確認します。

  4. 見つからない場合は「設定の変更」→「別のアプリの許可」から追加できることがあります。
    実行ファイルの場所は環境で異なりますが、Program Files配下やAppData配下にあることが多いです。

次に、セキュリティソフトを導入している場合は、そのソフト側の履歴や隔離一覧を確認します。ブロック・隔離されている場合、解除(信頼・除外)しない限り起動不良が繰り返されます。

作業後は、PCを再起動 してからG HUBを起動してください。通信許可の設定は即時反映されない場合があり、再起動で状態が整うことが多いからです。

設定を残す再インストールを試す

ここまでで改善しない場合、アプリ自体の破損や更新失敗が疑われます。ただし、いきなりクリーン手順に進むと設定を失う可能性が上がるため、まずは「設定を残す再インストール」を試すのが安全です。

  1. Windowsの「設定」を開きます。

  2. 「アプリ」→「インストールされているアプリ」(Windows 10は「アプリと機能」)を開きます。

  3. 一覧から Logitech G HUB を探します。

  4. 詳細オプションが表示できる場合は、「修復」「変更」「再インストール」などの導線がないか確認します。
    表示や項目名は環境で異なるため、近い意味の操作を選んでください。

  5. 再インストール後、PC再起動→G HUB起動の順で確認します。

この方法は、設定や一部データが保持される可能性がある一方、根本的に残存ファイルが壊れている場合は改善しないことがあります。その場合は次章のクリーン手順に移行します。


再インストールで直らないときのクリーン手順

この章は、効果が高い反面、作業量が増えます。落ち着いて進めれば難しくありませんが、途中でファイルを消し間違えると別の不具合に繋がる可能性があります。削除対象をLGHUB関連に限定し、判断がつかないものは消さないのが基本です。

実施前に、可能であれば次を用意しておくと安全です。

  • Windowsの復元ポイント(可能な環境のみ)

  • G HUBのプロファイルがエクスポートできるなら事前に実施(起動できない場合は無理に行いません)

残存フォルダを削除してから入れ直す

クリーン手順の核は「アンインストール後に残るファイルを消す」ことです。通常のアンインストールは、設定やキャッシュが残る設計になっている場合があります。その残りが破損していると、入れ直しても同じ破損を読み込んで再発します。

基本の流れは次のとおりです。

  1. G HUBをアンインストール します。
    設定 → アプリ → インストールされているアプリ(またはアプリと機能)から Logitech G HUB を選んでアンインストールします。

  2. アンインストール後、タスクマネージャーでLGHUB関連プロセスが残っていないか確認します。残っていれば終了してください。

  3. 次に、残存フォルダを削除します。代表的な場所は以下です。

    • C:\Program Files\LGHUB

    • C:\ProgramData\LGHUB

    • C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\LGHUB

    • C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\LGHUB

  4. フォルダが見つからない場合があります。その場合は無理に探し回らず、見つかった範囲で構いません。
    ただし、AppDataは隠しフォルダのため、エクスプローラーの表示設定で「隠しファイル」を表示しないと見えない場合があります。

  5. 削除後、PCを再起動 します。

  6. 再起動後、G HUBを再インストールし、起動を確認します。

削除で迷いやすいポイントを補足します。

  • ProgramData は隠しフォルダであることが多いです。Cドライブ直下で見つからない場合、隠し項目の表示をオンにしてください。

  • AppData も同様に隠しフォルダです。ユーザーフォルダ配下で表示されない場合は設定を確認します。

  • 「LGHUB」と無関係なフォルダ(似た名前、別アプリ、ドライバ類)は削除しないでください。

ここまで実施して起動できるようになった場合、原因は「残存ファイルの破損」だった可能性が高いです。今後は、更新時にトラブルが再発しないよう、後述の運用面も合わせて確認してください。

レジストリ削除を行う場合の注意点

レジストリ削除は最終手段に近い位置づけです。効果が出る場合もありますが、誤ると別のアプリやWindowsの動作に影響する可能性があります。実施する場合は、必ず次を守ってください。

  • 事前に復元ポイントを作成する(可能なら必須)

  • 記載されているキーだけを対象にし、関連が不明なものは触らない

  • 途中で不安になったら中断し、フォルダ削除までの手順で止める

また、レジストリは「消せば直る」とは限りません。原因が通信遮断やサービス競合なら、レジストリを消しても再発します。前章までの切り分けを踏まえたうえで、どうしても改善しない場合に限って検討してください。

旧バージョンに戻す判断基準

「昨日までは動いていたのに、更新したら起動しなくなった」という場合、旧バージョンへ戻す判断が出てきます。ただし、旧バージョン運用は注意点も多いため、次の基準で考えると安全です。

  • 業務や配信など、今すぐの安定稼働が最優先である

  • 最新版で起動しないことが明確で、切り分け手順を一通り試した

  • 旧版に戻した後、近いうちに最新版へ戻す計画が立てられる(恒久運用にしない)

旧版へ戻すと、セキュリティや機能互換、デバイス対応の面で不利になる場合があります。復旧のための“応急処置”として捉え、安定したタイミングで最新版に戻す方が結果的にトラブルが減ります。


再発を減らす運用と代替策

最後に、復旧後の再発を減らすための運用を整理します。G HUBは周辺機器の中心的な管理ソフトのため、一度直っても更新・OS変更・セキュリティ設定・照明制御の競合で再び不調になることがあります。「トラブルが起きたときにすぐ戻せる」状態を作るだけでも、心理的負担が大きく減ります。

自動更新の扱いとアップデート前の準備

起動不良が更新直後に起きた場合、復旧直後は自動更新をいったん止め、安定稼働を優先する運用が現実的です。特にゲームや大会、締切のある仕事が控えている時期は、更新のタイミングをコントロールできるだけでリスクが下がります。

アップデート前にできる準備は次のとおりです。

  • 可能ならプロファイルや設定のエクスポートを行う

  • 重要なマクロやDPI設定、ボタン割り当てをメモしておく

  • 照明制御ソフト(マザーボード系RGB、Windows動的ライティングなど)と役割が被っていないか確認する

「何かあっても戻せる」状態を作っておくと、最悪クリーン手順になっても復旧が速くなります。

設定バックアップの考え方

G HUBは、設定が多い人ほど“消えると痛い”アプリです。DPI段階、ゲームごとのプロファイル、キー割り当て、マクロ、照明テーマなど、積み上げが大きいほど復旧に時間がかかります。

そのため、次の考え方が有効です。

  • 大事なプロファイルだけでも定期的にエクスポートする

  • デバイスが複数ある場合、どれがどのプロファイルを使っているか整理する

  • 重要設定(例:DPI、サイドボタン割り当て)を簡単にメモする

バックアップは完璧でなくて構いません。特に「今すぐ必要な設定」だけでも残しておくと、トラブル時の焦りが減ります。

どうしても直らない場合の問い合わせ先

クリーン手順まで行っても改善しない場合、環境固有の競合や、特定バージョンの不具合に巻き込まれている可能性があります。その場合は、問い合わせの前に次の情報を整理すると解決が早くなります。

  • OS(Windows 10 / 11、できればバージョン)

  • G HUBのバージョン(分かる範囲で)

  • 症状(無限ロード、ロゴ停止、画面が出ない、クラッシュなど)

  • いつから起きたか(更新後、OS更新後、セキュリティソフト導入後など)

  • 使用しているLogicool Gデバイスの型番

また、照明制御の競合が疑われる場合は、Windows 11の動的ライティング設定や、他社RGB制御ソフトの有無も情報として有用です。状況が整理されているほど、同じ手順の往復を避けられます。