FiveMを起動しても反応がない、ロゴが出た直後に落ちる、GTA5.exeを指定しろと言われて先に進めない、サーバーに接続できずロードが終わらない――。同じ「FiveMできない」でも原因は複数あり、やみくもにキャッシュ削除や再インストールを繰り返すほど、時間だけが消えてしまいがちです。
本記事では、つまずきが多い症状を「起動できない」「GTA5.exe指定で止まる」「サーバーに接続できない」に分け、最短で原因を切り分ける順番に沿って対処法を詳しく解説します。Windows更新やGTA5本体の確認から、キャッシュ削除のやり方、設定ファイルの初期化、回線・サーバー側トラブルの見分け方まで一気通貫で整理しました。手順どおりに進めれば、どこで詰まっているのかがはっきりし、無駄な作業を減らして早くサーバーに戻れるはずです。
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FiveMができないときに最初に確認する条件
FiveMが「できない」と感じたとき、多くの方がいきなりキャッシュ削除や再インストールに進みがちですが、最短で直すには順番が重要です。FiveMの不具合は大きく「そもそも前提条件が満たせていない」「FiveM側のデータや設定が壊れている」「接続先サーバー側の事情」の3系統に分かれます。ここを整理せずに対処すると、直らないまま作業だけが増えてしまいます。まずはこの章で、失敗しにくい“土台の確認”を行い、その後の手順がムダにならない状態を作っていきます。
Windowsの更新状態と対応OSを確認する
FiveMは、Windowsの状態が古いと起動できなかったり、途中で落ちたり、接続が不安定になったりします。重要なのは「OSがWindows 10/11であること」だけではありません。Windows Updateが長期間止まっている、再起動待ちの更新が溜まっている、セキュリティ関連の更新が未適用、といった状態だと、FiveMが必要とするコンポーネントや周辺機能が不足しやすくなります。
確認は難しくありません。以下の流れで“更新が詰まっていない状態”にします。
設定を開く
Windows Updateを開く
更新プログラムのチェックを押す
再起動が必要と出たら必ず再起動する
再起動後、もう一度Windows Updateを開き、追加の更新が残っていないか確認する
ここでありがちな落とし穴は、「更新のチェックはしたが、再起動していない」「再起動後に再度チェックしていない」です。Windows Updateは一度で終わらないことがあります。再起動後に追加で更新が降ってくることもあるため、“保留ゼロ”になるまで繰り返すのがコツです。
また、FiveMの不具合調査では「前は動いたのに急に動かない」というケースが多いのですが、これはFiveMの更新だけでなく、Windows側の更新・セキュリティ・ドライバ・常駐ソフトの更新が重なって発生することがあります。いずれの対処をするにしても、まずOSの状態を整えておくと、以降の手順の成功率が上がります。
GTA5が正規版で起動できるか確認する
FiveMはGTA V(GTA5)を土台に動作するため、GTA5本体が不安定な状態だとFiveMも安定しません。FiveMが起動しない、GTA5.exeを求められる、サーバー接続が途中で止まる、といった症状が出ていても、根っこがGTA5側にあることは珍しくありません。
最初に確認してほしいのは、次の2点です。
GTA5を単体で起動できるか
ストーリーモードまで入れるか
オンラインまで入れる必要はありません。まずは「ランチャー経由で普通に起動する」ことが重要です。Steam/Epic/Rockstar Launcherのどれで購入したかによって操作は少し違いますが、共通するポイントは次の通りです。
ランチャーにログインできている(認証で止まらない)
GTA5が起動して、メニュー画面が表示される
ストーリーモードに入れる(ロードが完走する)
ここがクリアできない場合、先にGTA5側の修復が必要です。代表的には、ランチャーの機能で「ファイルの整合性チェック」「修復」を行います。FiveMのキャッシュを削除しても、GTA5側が壊れていれば同じところでつまずくため、遠回りになります。
さらに、FiveMはGTA5のインストール先(実行ファイル)を参照します。GTA5がそもそも正しくインストールされていなかったり、途中で移動したり、別ドライブにまたがっていたりすると、FiveMの導線で詰まります。まずGTA5単体が安定して動くことを基準にしてください。
スペック不足の目安を押さえる
「起動はするが落ちる」「サーバーに入ると落ちる」「ロード中に落ちる」など、動作が不安定な場合は、スペックやメモリ余力が原因になっていることがあります。特にRPサーバーなどは追加データの読み込みが多く、PCの負荷が上がりやすい傾向があります。
スペック不足っぽいサインは次の通りです。
FiveM起動や接続時にPC全体が重くなる
ロードが進まず、そのまま落ちる
ゲーム以外のアプリ(ブラウザ、録画、配信、オーバーレイ)を起動していると落ちやすい
タスクマネージャーでメモリ使用率が高止まりする
この場合、まずは“負荷を減らす”方向で対処します。
ブラウザのタブを減らす(特に動画や大量タブ)
Discord/録画/配信/オーバーレイなど常駐を一旦終了する
可能ならゲーム起動前にPCを再起動し、余計なプロセスを減らす
ストレージ空き容量を確保する(容量不足は読み込み不安定の原因になります)
「原因が分からないから全部消す」より、「重い時に落ちるなら負荷を減らす」の方が、当たりやすく、再発もしにくいです。以降の章でキャッシュ削除や設定初期化を行う際も、スペック面の余力があるほど成功率が上がります。
FiveMが起動しないときの直し方
起動しない症状には、「無反応」「起動ロゴだけ出て落ちる」「起動途中でクラッシュする」などがあります。この系統は、闇雲に作業するより、影響の大きいものから順に切り分けるのが最短です。ここでは、再インストールに頼らず復旧するための手順を、失敗しにくい順番でまとめます。
管理者権限とセキュリティソフトの影響を切り分ける
最初に確認したいのは、権限とブロックです。FiveMは更新やファイル書き込みを行う場面があり、環境によってはセキュリティソフトやWindowsの保護機能に弾かれて起動不良を起こします。
まずは次を行います。
FiveMを完全終了する
画面を閉じただけだとバックグラウンドに残ることがあります。タスクマネージャーでFiveM関連が残っていないか確認し、残っていれば終了します。
FiveMを右クリックして管理者として実行する
それでも無反応なら、セキュリティソフトの影響を疑う
一時的にリアルタイム保護を停止して起動を試す(恒久対策は“除外設定”が基本です)
ここで起動できるようになった場合、キャッシュを触る必要がないこともあります。逆に、ここを飛ばしてキャッシュ削除をしても、根本のブロックが残っていると再発します。原因の切り分けとして、最初に短時間で試す価値が高い手順です。
キャッシュを最小限で削除して復旧を狙う
起動不良の代表原因は、FiveMのキャッシュ破損です。ただし、キャッシュを何でもかんでも削除すると、次回起動時の再ダウンロードや再生成が増え、時間がかかります。そこでまずは「最小限」で効果を狙います。
基本の考え方は次の通りです。
FiveMは作業用データ(キャッシュ)をPC内に保持する
そのデータが壊れると、起動や接続が不安定になる
ただしキャッシュは再生成されるため、削除しても基本的に戻せる
だからこそ、まずは削除範囲を絞って試す
手順は次です。
FiveMを終了する(タスクマネージャーも確認)
エクスプローラーのアドレスバーに
%localappdata%\FiveMを入力して開くその中にあるキャッシュ関連フォルダのうち、まずはサーバー関連や一部キャッシュから削除する
FiveMを起動して改善するか確認する
この“最小限”で直るケースは多いです。特に「昨日までは入れたサーバーに入れない」「特定サーバーだけ無限ロード」などは、最小限の削除で改善することがあります。
キャッシュを完全削除して初期化する
最小限で直らない場合は、完全削除に進みます。完全削除の狙いは、壊れている可能性のあるデータをまとめて捨て、FiveMに“新しく作り直させる”ことです。
ただし、完全削除は次のデメリットがあります。
初回起動が遅くなる(再生成が走る)
サーバーによっては再ダウンロードが増える
余計な作業が増える可能性がある
それでも、起動すらしない・すぐ落ちるといった深めの不具合では、完全削除が最短になることがあります。
手順の要点は以下です。
FiveMを終了
%localappdata%\FiveMを開くキャッシュ関連を広めに削除する(迷う場合はフォルダを丸ごとバックアップしてから削除する)
FiveMを起動し、必要データを再生成させる
起動後に挙動を確認し、改善していれば完了
不安な場合は、削除前にフォルダを別の場所にコピーして退避しておくと、元に戻すことができます。削除は怖い作業に見えますが、退避を挟むだけでリスクは大きく下がります。
CitizenFX.iniなど設定ファイルを初期化する
起動しない症状が、キャッシュではなく設定の破損や不整合で起きている場合もあります。特に、更新チャンネルの変更や設定変更をした後から調子が悪い場合は、設定ファイルを初期化すると改善することがあります。
代表的には CitizenFX.ini などの設定が該当します。狙いは単純で、設定を“初期状態”に戻し、変な値が残っている可能性を消すことです。
手順は次です。
FiveMを終了する
%localappdata%\FiveM\FiveM.app付近を確認するCitizenFX.iniがあれば、まず別フォルダにコピーして退避する元の場所の
CitizenFX.iniを削除するFiveMを起動して、設定が再生成された状態で動作確認する
退避しておけば、削除に抵抗がある方でも安心です。初期化で直ったなら、原因は設定の不整合だった可能性が高く、今後は設定変更を行う際に「変更前に控えを取る」「安定版設定を保つ」などの運用が効いてきます。
それでも落ちる場合に見るポイント
ここまで試しても起動が安定しない場合、次の観点で“起動を妨げる別要因”を疑います。
GPUドライバが古い/不整合
常駐アプリの干渉(録画、配信、オーバーレイ、チューニング系ツール)
ディスク空き容量不足
Windows側の保護機能やセキュリティ
スペック不足(特にメモリ)
この段階では、落ち方の情報が重要です。「起動直後に落ちる」「ロード中に落ちる」「サーバー接続後に落ちる」など、タイミングが分かれば原因を絞りやすくなります。可能なら、エラー表示やクラッシュコード、直前に変更したこと(設定変更、ソフト導入、Windows更新)をメモしておくと、対処が速くなります。
GTA5.exeを求められて進めないときの対処
FiveMの初期設定や起動時に「GTA5.exeを指定してください」と表示され、そこから進めないケースは非常に多いです。焦点は2つです。
1つ目は、GTA5の導入経路ごとに場所が違うこと。
2つ目は、似た構成や別版を取り違えていること。
この2点を押さえるだけで、無駄にフォルダを探し回る時間が減ります。
SteamとEpicとRockstarで場所が違う前提を理解する
GTA5.exeの場所は、購入元(Steam/Epic/Rockstar Launcher)とインストール先で変わります。よくある失敗は、エクスプローラー検索で「GTA5.exe」が複数ヒットして、別の場所を指定してしまうことです。まずは“正しい場所を確定する”ことから始めます。
最短で確定する方法は、ランチャー側からインストール先を開くことです。
Steamの場合
ライブラリでGTA Vを右クリック → 管理 → ローカルファイルを閲覧
そのフォルダ内に
GTA5.exeがあるか確認
Epicの場合
ライブラリでGTA Vの管理からインストール先を確認、またはフォルダを開く導線を利用
Rockstar Launcherの場合
設定やインストール済みゲーム一覧からインストール先を確認
この方法の良いところは、「ここが正解」と確定できる点です。エクスプローラーの検索は便利ですが、バックアップや別ドライブの残骸がヒットして混乱しやすいため、まずはランチャーで確定させてください。
指定するときのコツは、“フォルダ”ではなく“実行ファイル(GTA5.exe)そのもの”を選ぶことです。似た名称のファイル(GTAVLauncher.exeなど)と間違えないよう注意してください。
GTA5の版を取り違えていないか確認する
「GTA5.exeはあるのに、FiveMが受け付けない」「指定したのに次で止まる」という場合、版の取り違えや、想定と違うインストール状態が疑われます。
代表的なパターンは次の通りです。
ライブラリに似たGTAが複数あり、違う方を見ている
インストールを途中で移動して、参照先と実体がズレている
過去に入れていた残骸フォルダを指定している
正規のGTA5が“起動できる状態”になっていない(修復が必要)
ここでの最重要ポイントは、GTA5単体がランチャーから起動できるフォルダを指定することです。もし指定に迷ったら、「ランチャーから起動→起動できる」ことを確認し、そのランチャーが開いたインストール先を指定してください。
指定に成功したのに起動できない場合の追加確認
GTA5.exeの指定が通ったのに、その後にFiveMが起動しない場合、原因は「指定」ではなく「起動不良」側に移っています。つまり、対処は前章の流れに戻ります。
管理者実行とセキュリティ干渉の確認
キャッシュの最小限削除 → 完全削除
設定ファイルの初期化(CitizenFX.ini)
このように“論点を切り替える”のがポイントです。指定が通ったのにいつまでも場所探しを続けると、原因が別なのに同じところを掘り続けてしまいます。指定が通った時点で、次は「起動しない」を前提に手順を進めてください。
FiveMでサーバーに接続できないときの切り分け
接続できない場合は、クライアント側の不具合だけでなく、サーバー側の事情も混ざります。ここでの最優先は、原因が自分側かサーバー側かを素早く分けることです。分けられれば、ムダなキャッシュ削除や再インストールを避けられます。
他サーバーでも失敗するかで原因を分ける
最短の切り分けは「他のサーバーに入れるか」です。
他サーバーには入れる
目的のサーバー側に原因がある可能性が高い(満員、停止、設定変更、メンテ、BAN、ホワイトリスト、依存リソースの更新など)
どのサーバーにも入れない
自分の環境側の可能性が高い(回線、キャッシュ破損、認証、セキュリティ、OS状態)
試すサーバーは、同じ系統のRPサーバーでなくても構いません。まずは接続テスト用に、比較的入れる確率が高いサーバーを1つだけ選び、挙動を見ます。これで方向性が一気に絞れます。
ここで「目的のサーバーだけ入れない」と分かったら、作業を増やすより、サーバー側告知(Discordなど)を確認した方が早い場面が多いです。
ルーター再起動と有線化など回線側の基本手当
「どこにも入れない」「接続が途中で止まる」「ダウンロードが進まない」などは回線要因も疑います。回線の不安定さはゲーム側のエラーに見えやすく、気づきにくい典型原因です。
効果が出やすい順に、次を試します。
ルーター再起動
電源を落として10〜30秒待ち、再度起動
有線接続に切り替え(可能なら)
Wi-Fiは瞬断の影響が出やすいです
VPNを切る(使っている場合)
同時ダウンロードを止める
家族の動画視聴や別端末のダウンロードも影響します
「回線は普段大丈夫」と思っていても、ゲームの大容量読み込みや連続通信では差が出ます。ここをやって変化があるなら、FiveM側の作業を増やすより回線を整える方が再発も防げます。
サーバー側トラブルの見分け方と待つ判断
目的のサーバーだけに入れない場合、よくあるのは次のようなケースです。
サーバーがメンテ中、または再起動直後で不安定
サーバーが満員で待ち列が進まない
サーバー側のアップデートで一時的に接続不可
参加条件(ホワイトリスト、認証、BANなど)に引っかかっている
サーバーが配布するデータが壊れている(サーバー側の不具合)
この場合、プレイヤー側でできることは限られます。キャッシュ削除で改善する場合もありますが、根本がサーバーの不具合なら改善しません。まずはサーバーの告知を確認し、「待つのが正解か」を判断してください。
目安として、他の人も同様に入れない、Discordで同じ報告が多い、メンテ告知がある、といった状況なら、作業を増やすより“復旧を待つ”方が合理的です。
認証系・ダウンロード停滞で詰まるときの対処
接続できない中でも、特に厄介なのが「認証で止まる」「ダウンロードが進まない」「ロードが無限に続く」タイプです。これは回線要因とキャッシュ要因が混ざりやすいため、次の順番で進めると迷子になりにくいです。
他サーバーでも同じか確認(切り分け)
ルーター再起動、有線化、VPN停止(回線側の基本手当)
キャッシュ最小限削除(サーバー関連の不整合を疑う)
キャッシュ完全削除(深い破損を疑う)
CitizenFX.ini初期化(設定の不整合を疑う)
「接続できない=すぐ完全削除」ではなく、段階を踏むことで、復旧が早くなるだけでなく、再発時にも同じフローで対処できるようになります。
よくある失敗を減らす設定と運用のコツ
不具合を直すだけでなく、再発を減らす運用にしておくと、次に困ったときのストレスが大きく減ります。この章では、安定して遊ぶための設定と考え方をまとめます。
Update Channelは安定版を基本にする
FiveMには更新チャンネルの概念があり、安定版以外を選ぶと新しい挙動や未検証の変更が入りやすくなることがあります。トラブルが起きたときに「いつからおかしいか」が分かりにくくなるため、日常的に遊ぶ目的なら、基本は安定版寄りにしておくのが無難です。
もし過去に設定を変えた心当たりがあるなら、まずは安定版に戻し、それでもおかしい場合にキャッシュ削除や設定初期化へ進むと、手戻りが減ります。
キャッシュ削除は「困ったときだけ」にする理由
キャッシュ削除は万能薬のように見えますが、頻繁にやるほど得をする作業ではありません。理由は単純で、キャッシュは便利だから存在しており、消せば再生成が必要になるからです。
キャッシュ削除を“困ったときだけ”にするメリットは次の通りです。
毎回の起動が重くならない
サーバーごとの再ダウンロードが増えない
「削除しすぎて別の問題が出た」を避けやすい
本当に必要なタイミングでだけ使える
おすすめの運用は、「軽い不具合は最小限削除」「重い不具合や起動不良は完全削除」という2段階です。これなら、効果とコストのバランスが取れます。
再インストール前にやるべきチェックリスト
最後に、再インストールへ進む前に確認したい項目をまとめます。再インストールは時間がかかるうえ、原因がOSや回線、セキュリティの場合は効果が薄いことがあります。以下を上から確認するだけで、無駄な作業を減らせます。
Windows Updateが最新まで適用され、再起動待ちが残っていない
GTA5単体がランチャーから起動し、ストーリーモードまで入れる
FiveMを管理者として実行して挙動を確認した
セキュリティソフトのブロック可能性を切り分けた(除外設定など)
キャッシュを最小限削除して改善を試した
キャッシュを完全削除して初期化を試した
CitizenFX.iniなど設定ファイルを退避して初期化した
接続できない場合、他サーバーで切り分けを行った
ルーター再起動や有線化など回線側の基本手当を試した
このチェックが終わっても改善しない場合は、再インストールを検討してよい段階です。その際も、いきなり全部を消すのではなく、まずはFiveMのみ→次にGTA5側、というように段階を踏むと原因を見失いにくくなります。
FiveMできないのFAQ
キャッシュ削除で消してはいけないものはある?
基本的にキャッシュは再生成されるため、削除しても元に戻せます。ただし、削除範囲が広いほど再生成や再ダウンロードが増えるため、「消してはいけない」というより「消しすぎると時間コストが増える」と考える方が正確です。
不安な場合は、次の順で安全に進めてください。
まずは最小限の削除で改善を狙う
直らなければ完全削除へ進む
どちらの場合も、削除前にフォルダを別場所へコピーして退避する
退避を挟めば、もし想定外の挙動になっても元に戻せます。慣れていない方ほど、この“退避→削除”の型をおすすめします。
再インストールしても直らないのはなぜ?
再インストールで直らない典型は、原因がインストールデータ以外にある場合です。よくあるのは次のパターンです。
Windows Updateが止まっていて、環境の前提条件が整っていない
セキュリティソフトやWindows側の保護が引き続きブロックしている
回線が不安定で、ダウンロードや認証が途中で失敗している
GTA5側が起動不良(整合性問題、ランチャー認証など)
設定や残存データが影響しており、実際には初期化できていない
つまり、再インストールは“最後の一手”ではあるものの、万能ではありません。だからこそ、この記事で紹介した順番(OS→GTA5→権限→キャッシュ→設定→回線→切り分け)で確認することが重要です。
サーバー側が原因のときは何を伝えればいい?
サーバー管理者に相談する場合、情報が揃っているほど対応が早くなります。最低限、次を伝えるとスムーズです。
発生した日時(例:今日の夜から、昨日まではOKなど)
症状の詳細(接続失敗、無限ロード、ダウンロード停滞、落ちるタイミング)
他サーバーに入れるか(入れる/入れない)
試したこと(ルーター再起動、キャッシュ削除の段階、設定初期化の有無)
表示されたエラー文やコード(出ていればそのまま)
「入れないです」だけだと原因の推測が難しく、やり取りが長引きます。逆に、上記が揃っていれば、サーバー側の設定変更や障害の有無をすぐ確認してもらえる可能性が上がります。サーバー側が原因だった場合でも、切り分けができていれば、あなた側の作業を増やさずに済みます。