SNSで話題のFaceAppは、老化や若返りなどの加工が簡単にできる一方で、「危険」「個人情報が抜かれる」「顔写真が悪用されるのでは」と不安の声も絶えません。とはいえ、怖いという印象だけで判断すると、必要以上に不安になったり、逆に軽く考えて後悔したりしがちです。
本記事では、FaceAppが危険と言われる理由を論点ごとに整理し、顔写真がどこに送られ、どの程度残り得るのか、そして使うなら何を設定し、どんな写真を避け、利用後はどう削除・対処すべきかまでを一気通貫で解説します。読むべきポイントは「使う・使わないの判断基準」と「リスクを最小化する具体策」です。加工を楽しみつつも、後から不安にならないための判断材料をここで揃えてください。
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FaceAppが危険と言われる理由を整理する
FaceAppは、老化・若返り・性別変換などを高い精度で行える写真加工アプリとして人気がある一方、「危険」「個人情報が抜かれる」「顔データが悪用されるのでは」といった不安が繰り返し話題になります。
この不安は、単に「怖いアプリかどうか」という白黒ではなく、どのデータがどのように扱われ、どんな場面でリスクが上がり、どこまで自分でコントロールできるかという論点に分けることで、冷静に判断できるようになります。
結論を急ぐよりも、まずは「危険と言われる理由」を分解し、事実に基づいて“気にすべきリスク”と“誤解されやすい点”を切り分けることが重要です。特に、顔写真は本人性が強い情報であるため、ちょっとした扱いの違いが心理的負担にも直結します。
「ロシア」「顔データ」不安が出る背景
FaceAppの危険性が語られるとき、話題が混ざりやすい代表例が「ロシア」「顔データ」「監視」「情報流出」です。ここで大切なのは、不安の出どころが大きく2つある点です。
1つ目は、顔写真そのものの性質です。顔写真は、氏名や住所のように直接の個人情報が写っていなくても、本人の特定につながりやすい情報です。SNSのプロフィール、他サービスのアイコン、過去投稿などと組み合わさると、容易に本人に紐づく可能性があります。さらに、加工アプリでは写真を解析し、顔の位置・輪郭・パーツ情報などを扱うため、「生体情報っぽいものを扱っている」という印象が不安を強めます。
2つ目は、サービス提供主体やデータの越境に対する不安です。開発元の国、運営会社の拠点、法制度、政府によるアクセス可能性などは、一般ユーザーが直接確認しづらい領域です。ここが「よく分からないから怖い」という感情につながります。
つまり、「危険」という言葉には、技術的リスクだけでなく、透明性や説明不足への不安も含まれます。
ただし、背景が不安であることと、現実に重大な被害が頻発していることは別問題です。不安が生まれる構造を理解しておくと、必要以上に怖がらず、しかし軽視もしない“ちょうどよい距離感”を作れます。
本当に起き得るリスクと、誤解されやすい点
「危険」と言われる要素は、いくつかの論点が一緒くたになりがちです。ここでは、起き得るリスクを具体化し、誤解されやすい点を整理します。
まず、現実的に考えるべき代表的なリスクは次の4つです。
クラウド送信リスク:編集のために写真が外部サーバーへ送られることに伴うリスク
保存期間リスク:送信した写真が一定期間残る可能性があることに伴うリスク
権限・端末情報リスク:端末の写真アクセス権限や利用状況データなど、周辺情報が扱われることに伴うリスク
二次拡散リスク:加工後の画像をSNSに投稿したことによる、転載・保存・拡散のリスク
これらは「アプリが勝手に悪いことをする」というより、仕組みとして起こり得ることと、自分の使い方で増減することに分かれます。
一方、誤解されやすいポイントも押さえておく必要があります。
「スマホの写真フォルダ全部が勝手に送られる」
→ これは多くの人が恐れる点ですが、一般にアプリは“許可された範囲”で動き、また写真アクセスにも段階設定があります。仮に「全写真アクセス」を許可すると選べる範囲が広がるだけで、即座に自動送信されると断定できるものではありません。重要なのは、権限を最小にし、送る写真を自分で厳選することです。「1回使ったら顔データが永久に保存される」
→ 保存期間や運用はサービス側の方針に依存します。ユーザー側でコントロールできるのは、アップロードする写真の選択、利用後の削除要求、そしてそもそも使うかどうかです。永久保存と決めつけるより、“残り得る前提”で最小化するのが現実的です。
ここで、判断しやすいようにリスクと対策を表にまとめます。
| リスクの種類 | 何が起き得るか | 影響の大きさ | 起きやすさ | 有効な対策 |
|---|---|---|---|---|
| クラウド送信 | 編集対象の写真が外部サーバーに送られる | 中 | 高 | 送る写真を厳選、機微情報が写る写真を避ける |
| 保存期間 | 一時的にサーバー側に残る可能性 | 中 | 中 | 利用後の削除要求、使わないと決める判断も含む |
| 権限・周辺情報 | 端末情報や利用状況データ等が扱われる可能性 | 中 | 中 | 権限最小化、トラッキング設定や広告IDの見直し |
| 二次拡散 | 投稿画像が転載・保存され回収不能になる | 大 | 中〜高 | 公開範囲を限定、投稿しない、背景や情報を消す |
この表の通り、実は最も影響が大きいのは「SNS投稿」などの二次拡散です。アプリ側のデータ取り扱いに不安があっても、投稿しなければ拡散リスクは大幅に下がります。逆に、投稿してしまうと、アプリを削除してもネット上の流通は止められないことがあります。
仕事・子ども写真で注意が必要な理由
FaceAppを「危険かどうか」だけでなく、「誰が」「どんな写真で」「どう使うか」で判断する視点が重要です。特に注意が必要なのが、仕事関連の写真と子どもの写真です。
仕事関連で注意すべき理由は、情報管理の観点が個人の好みではなく“規程”や“契約”に結びつきやすいからです。たとえば次のようなリスクがあります。
制服、名札、社員証、社内施設などが写り込み、所属が特定される
取引先や顧客、同僚など第三者が写っており、同意が取れていない
社内規程で「外部サービスに業務情報をアップロード禁止」とされている
業務端末にインストールしてしまい、監査やルール違反に抵触する
一方で、子どもの写真がより慎重になるべき理由は、本人同意の取り扱いが難しく、将来の影響が読みづらいからです。子どもの顔写真は家庭内では当たり前でも、インターネット上での扱いは一気に長期リスクになります。たとえ投稿しなくても、写真を外部サービスへ送ること自体に抵抗がある家庭は少なくありません。
次のチェックに1つでも当てはまる場合は、「使わない」または「子ども・仕事写真は避ける」といった判断が安全側です。
写真に名札、制服ロゴ、社員証、学校名が写る
背景に自宅周辺、通学路、行きつけの店など生活圏が写る
子ども本人が成長後に公開を望まない可能性がある
第三者が写っており、同意が取れていない
危険性はアプリの評判だけで決まるものではありません。写真の内容が“危険度”を押し上げることを最初に押さえておくと、判断がブレにくくなります。
FaceAppが収集する情報と顔写真の保存期間
危険性の議論で最重要なのは、「何が収集されるのか」「どこに送られるのか」「どれくらい残り得るのか」です。ここを理解すると、漠然とした恐怖から、具体的なリスク管理へ切り替えられます。
写真はどこに送られる?クラウド処理の仕組み
写真加工アプリには、処理がスマホ内で完結するタイプと、クラウド(外部サーバー)で処理するタイプがあります。FaceAppのように高度な加工を実現する多くのサービスは、クラウド処理を組み合わせる場合があります。
クラウド処理のメリットは、端末性能に左右されにくく、高度な計算を短時間で行える点です。その一方で、写真がネットワークを経由するため、ユーザーは次の点を意識する必要があります。
画像データが外部へ送信される
通信経路や保管先の扱いが気になる
サービス側の運用(ログ、キャッシュ、バックアップ等)に依存する
ここで重要なのは、「クラウドへ送る=即危険」ではなく、クラウドへ送る前提なら“送る写真を厳選する”ことが最強の対策だという点です。
つまり、「アプリが何をするか」よりも「自分が何を渡すか」を強く意識するほど、事故が起きにくくなります。
写真が残る時間はどれくらい?24〜48時間の意味
「写真が残る」と聞くと、永久保存のようなイメージを抱きがちですが、実際には運用上、短期的なキャッシュ(再処理や高速化のための一時保管)が生じるケースがあります。
この“短期キャッシュ”でも、顔写真というデータの性質を考えると、気になる人がいて当然です。
ここでの現実的な捉え方は次の通りです。
加工のために送った写真は、一定時間サーバー側に残り得る
その時間が短くても、ゼロではない以上、気になる人は避ける判断が合理的
気になる度合いが小さいなら、削除要求や写真厳選でリスクを下げられる
つまり、「残るか残らないか」ではなく、“残り得るなら、どう行動するか”に落とすことがポイントです。
特に、会社・学校・家族の写真など、本人以外が関係する場合は、短期であっても「外部に送ること自体がNG」という判断が成立します。
写真以外に収集され得る情報(端末情報・IP・利用状況など)
アプリが扱うのは写真だけではありません。一般的に、アプリは次のような情報を取り扱う可能性があります。
端末情報:OS、機種、言語設定、通信環境など
ネットワーク情報:IPアドレス等
利用状況:どの機能を使ったか、利用頻度、クラッシュログ等
購買情報:サブスクの状態確認など(ストア経由の場合も含む)
これらは「写真と比べれば軽い」と感じる人もいますが、組み合わせによっては個人の行動傾向が推測される場合があります。したがって、危険性を最小化したいなら、次の姿勢が有効です。
権限は必要最小限にする
使う頻度が低いなら、利用時だけ権限を許可する
広告関連の設定(広告IDなど)も見直す
そもそも“外部サービスに写真を送る”ことに抵抗があるなら使わない
「写真が怖い」から入りがちですが、周辺情報も含めて“どこまで許容するか”が、納得感のある判断につながります。
FaceAppを安全に使うための設定と使い方
ここからは、「使う」と決めた場合に、リスクをできるだけ下げる具体策をまとめます。ポイントは、アプリの安全性を信じ切ることではなく、自分側でコントロールできる要素を最大化することです。
まず見直すべき端末権限(写真・カメラ・マイク等)
安全側の基本は「必要なときだけ・必要な範囲だけ」です。権限は一度許可すると、その範囲内で操作が可能になります。したがって、最初に見直すべきは次の権限です。
写真アクセス:可能なら「選択した写真のみ」など最小の設定
カメラ:撮影しないなら拒否、必要なときだけ許可
マイク:動画撮影や音声が不要なら拒否
通知:不要ならオフ(情報流出とは別ですが、不要な通知は誤操作を増やします)
位置情報:不要ならオフ(写真自体に位置情報が付く場合もあるため)
とくに写真アクセスは最重要です。ここを広く許可すると、操作上は便利になりますが、誤って別の写真を選んでしまうリスクが増えます。
「選択した写真のみ」にできる環境なら、それだけで事故率が下がります。
上げない方がよい写真チェックリスト
“安全に使う”で最も効くのは、実は設定よりも写真の選び方です。以下のチェックリストに当てはまる写真は、基本的にアップロードしない方が安全です。
住所や氏名が写る(宅配伝票、郵便物、名刺、社員証、学生証)
背景で生活圏が推測できる(自宅玄関、表札、最寄り駅、学校の門)
車のナンバー、子どもの名札など識別情報が写る
他人の顔がはっきり写る(友人、同僚、通行人)
子どもの顔が鮮明に写る(公開しないつもりでも慎重に)
仕事・学校の規程に触れそう(業務端末、社内資料、制服ロゴなど)
「加工が目的だから背景は関係ない」と思いがちですが、背景の写り込みがトラブルの原因になります。
トリミングやモザイクで消せるなら、アップロード前に消すのが安全です。アップロード後では遅いことがあるためです。
共有前にやること(トリミング・位置情報・SNS公開範囲)
加工画像をSNSに投稿する場合、危険度を決めるのは“加工の高度さ”ではなく“公開の広さ”です。投稿するなら、次の手順で危険度を下げられます。
背景と識別情報を徹底的に消す
名札、制服ロゴ、看板、駅名、自宅の特徴が分かる要素をトリミング
位置情報に関わる要素を残さない
写真自体に位置情報が含まれる場合があるため、投稿前に確認
SNSの公開範囲を限定する
全体公開ではなく、フォロワー限定や親しい友人限定を検討
検索されやすい投稿にしない
大量ハッシュタグは拡散力を高める一方、回収不能リスクも上げます
投稿しないという選択肢を残す
“楽しむだけ”なら、端末内で完結させるのが最も安全です
ここまでやっても、投稿した時点で転載リスクはゼロになりません。だからこそ、投稿するかどうかを最初に決め、投稿するなら守るルールを作ることが、納得感と安全性の両立につながります。
FaceAppを使ってしまった後の削除と対処手順
「もう使ってしまった」「写真を送ってしまった」という場合は、不安を抱え続けるより、できる対処を順番に実行する方が精神的にも現実的にも良いです。ここでは、迷わない手順に落とし込みます。
アプリ内でクラウドデータ削除を要求する
まず最初に行いたいのが、クラウド側に残り得るデータの削除要求です。アプリ内の設定やサポート導線に、削除要求の入口が用意されている場合があります。表示名はバージョンやOSで変わることがあるため、次の探し方が確実です。
アプリを開く
設定(Settings)を開く
Support(サポート)やHelp(ヘルプ)を探す
「クラウドデータ削除」「データ削除要求」などの項目を探して実行する
ポイントは、アプリ削除を先に行うより、削除要求を先に行うことです。アプリを消してしまうと、削除要求の導線が探しづらくなるためです。
もし見当たらない場合は、サポート問い合わせ導線(問い合わせフォームやフィードバック機能)を利用し、「クラウド上のデータ削除を希望する」旨を明確に伝えるとよいでしょう。
端末側の権限取り消しと、アプリ削除の考え方
削除要求と並行して、端末側も整えます。ここは“今後の再発防止”として効きます。
写真アクセス権限を取り消す(または最小化)
カメラ、マイク、位置情報など不要権限をオフ
今後使わないならアンインストール
有料プランを使っているなら、ストア側で課金状態(サブスク)を確認する
特に注意したいのは、アプリを消しただけで課金が止まるとは限らない点です。サブスクはストア側の管理が中心になるため、「解約」と「アンインストール」は別物として扱うのが安全です。
不安が強い場合は、支払い履歴やサブスク一覧を確認し、不要なら停止してください。
SNSに投稿した場合の二次拡散対策
投稿までしている場合、対処の主戦場はアプリ内ではなくSNS側になります。ここはスピードが重要です。
投稿を削除する(可能なら早いほど良い)
公開範囲を見直す(全体公開→限定公開へ)
転載やリポストを探す
見つかったら、SNSの通報機能や削除申請を使う
個人特定要素がある場合は早めに共有して対応
職場や学校に関係する写真なら、被害が拡大する前に相談する
ここでの現実は、「完全回収は難しいことがある」という点です。だからこそ、投稿前の段階で“公開しない”という選択肢が最も強力になります。
投稿してしまった場合は、できる対処を淡々と行い、次回からのルールを決めるのが最善です。
FaceAppを避けた方がよい人と代替案
ここまで読んでも「やっぱり不安が消えない」という人もいるはずです。それは自然な感覚です。顔写真の扱いは、単なる便利さではなく、価値観や安心感に深く関わるからです。この章では、避けた方がよいケースと、代替を選ぶときの基準を整理します。
使わない判断が合理的なケース
次に当てはまる場合は、使わない判断が合理的です。
子どもの顔写真や家族写真を中心に扱う
仕事や学校の規程で外部アプリへのアップロードが禁止・制限されている
顔写真がネット上に残る可能性自体が強いストレスになる
「クラウド送信」という仕組みを許容できない
自分の写真だけでなく、他人が写る写真を扱うことが多い
ここで重要なのは、「怖いなら無理に慣れる必要はない」ということです。
不安が強い人が我慢して使うと、結局は投稿後に眠れなくなったり、何度も削除対応を調べたりして、便利さよりコストが上回ることがあります。安心できる選択をする方が結果的に合理的です。
代替アプリを選ぶ基準(オンデバイス処理・権限最小など)
代替案を探すなら、アプリ名の有名さよりも「基準」で選ぶと失敗しにくいです。おすすめの判断基準は次の通りです。
オンデバイス処理を明確にしている(端末内で完結する)
写真アクセス権限を最小化できる(選択写真のみ等)
プライバシーポリシーに保存期間・削除方法が明記されている
サポート窓口が分かりやすい(問い合わせ手段が明確)
共有を前提にしない設計(SNS連携が強すぎない)
また、どんなアプリでも共通して効くのは次の2点です。
アップロードする写真を厳選する
投稿(公開)しない、または公開範囲を限定する
結局のところ、リスクの大部分は「何を渡し、どこまで公開したか」で決まります。アプリ選びと同じくらい、運用ルールが大切です。
FaceAppの不安を解消するQ&Aと要点整理
最後に、よくある疑問をQ&A形式で整理し、迷わないための要点をまとめます。ここまでの内容を踏まえて、自分に合う行動を選んでください。
よくある質問(課金・解約、写真は全部送られる?、削除は反映される?)
Q1. 写真フォルダの写真が全部送られてしまうのが心配です。
写真アクセスを広く許可すると選択できる範囲が広がり、誤って別の写真を選ぶリスクが上がります。対策としては「選択した写真のみ」などの最小権限にし、アップロード前に写真を厳選し、背景や識別情報を消してから送るのが効果的です。
Q2. すでに使ってしまいました。今すぐ何をすべきですか?
優先順位は次の通りです。
1)アプリ内のSupportやHelpから削除要求の導線を探して実行
2)端末側の写真アクセス権限を取り消す(または最小化)
3)今後使わないならアンインストール
4)投稿しているなら削除や公開範囲見直しを行う
「不安を抱える時間」を減らすためにも、まずは削除要求と権限見直しから着手するとよいでしょう。
Q3. アプリを消したのに課金が続くのが不安です。
サブスクはストア側で管理されるため、アンインストールだけでは止まらないことがあります。ストアのサブスク一覧で契約状態を確認し、不要なら解約してください。ここを確認するだけで、無駄な支払いと不安の両方が減ります。
Q4. 加工画像をSNSに投稿してしまいました。取り返しはつきませんか?
投稿後は転載や保存が起こり得るため、完全回収が難しいケースがあります。ただし、できる対処はあります。投稿削除、公開範囲の限定、転載の通報や削除申請を行うことで、拡散を抑えられる可能性があります。今後は「投稿しない」「限定公開」「識別情報を消す」をルール化すると安心です。
Q5. 結局、FaceAppは危険なのですか?
危険かどうかは、クラウド送信や保存の可能性をどこまで許容できるか、そして扱う写真の性質(子ども・仕事・第三者が写る等)によって変わります。顔写真の扱いに強い不安があるなら、使わない判断が最も確実です。使うなら、権限最小化と写真厳選、公開範囲の限定でリスクを下げられます。
要点まとめと、次に取るべき行動
不安の正体は「顔写真を外部に送る」「一定期間残り得る」「投稿すると回収不能になり得る」という3点に集約されます。
最も効く対策は、設定よりも「送る写真を厳選する」「投稿しない・限定する」という運用です。
すでに使った場合は、削除要求→権限見直し→アンインストール→投稿対応の順で進めると迷いません。
子ども写真、仕事写真、第三者が写る写真は、そもそも使わない判断が安全側です。
最後に、安心は「正解を当てること」ではなく、「自分が納得できるルールを持つこと」で生まれます。顔写真の扱いに強い抵抗があるなら無理に使わず、使うなら“渡す写真”と“公開範囲”を厳格にコントロールしてください。