海外のハンドメイド作品やビンテージ雑貨を探していると、よく目にするのが「Etsy」です。しかし、名前は聞いたことがあっても「どんなサイトなのか」「日本から安全に買えるのか」「出品する場合は何から準備すればいいのか」「手数料はどれくらいかかるのか」といった疑問が一気に出てきやすいのも事実です。特に海外取引は、言語や送料、配送日数、関税の可能性など、国内サービスとは違う確認ポイントが増えるため、最初に全体像を押さえておくかどうかで失敗の確率が大きく変わります。
本記事では、Etsyの基本を「買う側」「売る側」それぞれの視点で整理し、購入前に確認すべきチェックポイント、トラブル時の考え方、日本から出品する際の準備、そして手数料を踏まえた価格設計のコツまでをまとめました。読み終えたときに「自分は次に何をすればよいか」がはっきり分かり、安心してEtsyを活用できる状態を目指します。
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Etsyとはどんなサイトか
Etsyは、ハンドメイド作品、ビンテージ品、クラフト素材、デジタル商品など「個性・ストーリー・希少性」に価値がある商品が集まりやすい、世界規模のマーケットプレイスです。国内のハンドメイド販売に慣れている方にとっては「海外の購入者に届けられる販路」として、購入者にとっては「日本では見つけにくい一点物や素材を探せる場所」として機能します。
ただし、国内サービスと比べると、言語・通貨・配送距離・時差が絡む分、確認すべきポイントが増えます。本記事では「Etsyの基本」「日本から買うときの注意」「日本から売るときの準備」「手数料の考え方」「禁止・制限と運用リスク」「よくある疑問」を、迷子にならない順番で整理します。読み終えた時点で「自分は買う側として何を確認すれば安全か」「売る側として何から始めれば失敗しにくいか」が明確になる構成です。
ハンドメイド・ビンテージ・素材に強い理由
Etsyがハンドメイドやビンテージ、素材に強い最大の理由は、もともと“クリエイティブな商品を探す人”が集まる場として認知されているからです。検索する側(購入者)が「量販品ではないもの」を探しに来る前提があるため、作品の世界観や制作背景、素材へのこだわりが届きやすい特徴があります。
また、同じカテゴリの商品でも「国や文化によるデザインの違い」が出やすいのもEtsyの魅力です。たとえば、アクセサリーの金具やビーズ、紙もの、スタンプ、布地、ボタンなど、国内流通が少ない素材が見つかることがあります。作り手側にとっては「自分の作品が刺さりやすい市場」に出会える可能性があり、買い手側にとっては「好みの世界観に合うアイテムを探す楽しさ」があります。
一方で、Etsyは「ハンドメイド“だけ”」ではありません。ショップによって取り扱いの範囲や説明の丁寧さは差があります。だからこそ、購入者は“レビューや説明、写真の読み込み”が重要になり、出品者は“誤解が起きない情報設計”が重要になります。Etsyは、作品力に加えて「情報の出し方」で評価が変わりやすい場所だと捉えると、失敗が減ります。
Etsyでできること(購入・出品)の全体像
Etsyでできることは、大きく「買う」「売る」の2つです。ここを最初に分けて理解しておくと、必要な準備が整理しやすくなります。
買う:ショップの商品を検索し、決済して受け取る
売る:自分のショップを開設し、商品登録・発送・顧客対応を行う
次の表で、最初に押さえるべき違いを整理します。
| 観点 | 購入する人 | 出品する人 |
|---|---|---|
| 目的 | 欲しい商品を手に入れる | 作品を販売して売上を得る |
| 重要ポイント | ショップの信頼性、配送、返品、関税の可能性 | 写真・説明の明確さ、送料設計、手数料の織り込み、運用ルール |
| つまずきやすい点 | 到着遅延、追加費用、イメージ違い | 送料で赤字、言語対応、破損・未着、クレーム |
| 困った時の動き | セラーへ連絡→必要に応じてプラットフォームの手続き | ケース対応、規約順守、説明・写真の改善 |
このあと「買う側」と「売る側」を順に深掘りします。どちらか片方だけが目的の方も、全体像を把握しておくとEtsyの構造が分かり、判断が速くなります。
Etsyで買う方法と失敗しない確認ポイント
Etsyでの購入は、手順自体はシンプルです。ただし海外取引が絡むため、国内ECよりも「購入前の確認」が重要になります。安くはない買い物やギフト用途の場合、事前チェックだけで失敗の確率が大きく下がります。ここでは、購入の流れと、購入前に見るべきポイント、そしてトラブル時に慌てない動き方を整理します。
購入の流れ(検索→カート→決済→受け取り)
購入の基本フローは次の通りです。初めての方は、この順番を頭に入れておくと迷いません。
検索:キーワードやカテゴリ、価格帯、配送先条件などで探す
商品ページ確認:写真、説明、サイズ、素材、配送条件、納期を確認する
カートへ追加:数量やバリエーション(色・サイズなど)を確定する
決済:住所、支払い方法、配送方法を確認し、支払いを完了する
受け取り:発送通知・追跡情報を確認し、到着後に状態をチェックする
この中で、失敗を減らす鍵は「2の商品ページ確認」です。海外では返品や再送に時間がかかりやすく、やり取りも増えがちです。購入前に“読む・見る・確認する”を徹底すると、後が楽になります。
購入前チェックリスト(レビュー、発送予定、返品、関税・送料の考え方)
購入前チェックは「時間があるときに丁寧に」ではなく、「必ず最低限やるもの」として扱うのがコツです。以下のチェックリストを、そのまま使ってください。
ショップ評価・レビューの質
星の数だけでなく、レビュー本文の内容が具体的か(写真付きレビューがあると参考になる)
低評価がある場合、何が原因か(配送遅延なのか、品質なのか、対応なのか)
商品写真の情報量
正面だけでなく、別角度、着用イメージ、サイズ比較があるか
色味が複数写真で一貫しているか(照明で差がある場合は注意)
説明文の具体性
サイズ(cm/mm)、重さ、素材、加工方法、使用上の注意が書かれているか
ハンドメイドの場合、個体差が出る旨が明記されているか
発送条件と納期
発送までの日数(制作期間が必要な受注制作かどうか)
配送日数の目安(国際配送は幅が出る)
追跡の有無(追跡がある方が安心)
返品・交換ポリシー
返品可否、期限、返品送料負担がどうなるか
「オーダーメイド」「パーソナライズ」などは返品不可の場合がある
送料と追加費用の可能性
表示の送料が“総額”なのか、配送方法で増えるのか
輸入扱いのため、品目・金額・配送条件によっては関税・消費税などが発生する可能性がある(最終判断は税関)
ギフト用途の注意
期日があるなら、余裕を見て注文する
ラッピングやメッセージ対応の可否を確認する
特に重要なのは「納期」と「追跡」です。国際配送では、天候・混雑・通関など、購入者側ではコントロールできない要因があります。追跡があるだけで状況確認ができ、精神的負担も下がります。
届かない・違う商品のときの対応手順(購入保護の導線)
海外購入で怖いのは「届かない」「説明と違う」「破損していた」などのトラブルです。こうした時に焦ってしまうと、やり取りが増えて余計に疲れます。ポイントは、手順を固定し、証拠を揃えて淡々と進めることです。
基本の動き方
注文情報を確認する
注文番号、購入日、到着予定、追跡番号、配送先住所の入力ミスがないかを見る
セラーに連絡する(最初の一手)
「届かない」「破損」「説明と違う」など状況を簡潔に伝える
追跡のスクリーンショットや写真を添える(破損は写真が重要)
解決しない場合は、プラットフォームの手続きへ進む
一定条件を満たすと、介入手続きなどの次ステップに進めることがあります
連絡メッセージの型(短く・事実だけ)
いつ買ったか
何が起きているか(届かない/破損/説明相違)
こちらが希望する解決(再送/返金/交換)
添付(写真・追跡)
例(日本語イメージ)
「到着予定日を過ぎています。追跡はこの状態です。確認をお願いします。」
「到着しましたが破損していました。写真を添付します。交換または返金を希望します。」
トラブルを未然に防ぐコツ
追跡あり配送を選ぶ
説明文を読み込み、サイズ・素材・注意点を理解して買う
受注制作は納期が延びる前提で注文する
高額品はレビューとショップの対応傾向を重視する
購入は「買って終わり」ではなく、「受け取って状態確認まで」がセットです。到着後はできるだけ早く開封し、問題があれば早めに連絡しましょう。
Etsyで売る方法と日本から出品する準備
Etsyでの出品は、国内販売経験がある方ほど「商品自体は勝負できる」と感じやすい一方で、つまずくポイントも明確です。それは、送料設計、説明の粒度、運用ルール(返信・発送・トラブル対応)です。最初から完璧にする必要はありませんが、最低限の枠組みを整えてから出すと、評価が安定しやすくなります。
出品開始までの流れ(ショップ開設→商品登録→発送設定)
出品開始までの流れを、迷いにくい順番で整理します。国内の販売プラットフォームと比べると、配送の考え方が少し増えるイメージです。
ショップ開設
ショップ名、プロフィール、ポリシー(発送・返品など)の骨格を決める
商品登録(リスティング作成)
写真、タイトル、説明、価格、在庫、バリエーション(色・サイズなど)を入力
発送設定
発送元(日本)、配送可能国、配送方法、送料、配送日数、追跡の有無を設定
公開と初期運用
問い合わせ返信のルール、発送の手順、梱包材の準備を整える
改善
反応が良い商品の共通点を見つけ、写真・説明・価格・送料を調整する
この流れの中で、売上と評価に直結するのは「商品登録」と「発送設定」です。ここを丁寧に作るほど、後の問い合わせや誤解が減ります。
商品登録で“最初から”意識したいこと
写真は「美しさ」だけでなく「情報」を増やす(サイズ比較、使用例、裏面、留め具など)
説明文は“作品紹介”と“仕様”を分ける(世界観+スペック)
ハンドメイドの個体差、色味差、取り扱い注意を明記する
日本語と英語の扱い方(自動翻訳前提+最低限テンプレ)
英語が不安な方は多いですが、最初から長文の英語を作り込む必要はありません。大切なのは、購入者が不安になる要素を減らすことです。つまり、数字と要点が伝われば、かなりの部分は解決します。
まず整えるべき情報(言語より優先)
サイズ(cm/mm)
素材(例:sterling silver、cotton、resin など)
重さ(必要なら)
発送までの日数(ship by)
追跡の有無(tracking available)
取り扱い注意(water resistance、fragile など)
カスタム対応可否(personalization available など)
最低限の英語テンプレ(コピペ用)
注文お礼・発送予定
Thank you for your order! I will ship it by (date).
追跡案内
I will provide the tracking number after shipping.
問い合わせ対応
If you have any questions, please feel free to message me.
受注制作の注意
This item is made to order. Production time is (X) business days.
サイズ確認の促し
Please check the size details before purchasing.
英語に自信がないほど、テンプレ化が効きます。返信を毎回考えるより、よくある質問に対して定型文を用意し、必要箇所だけ書き換える運用にすると疲れません。
配送設計(送料、配送日数、追跡、破損対策)
日本から海外へ送る場合、配送設計は「利益」「レビュー」「クレーム」のすべてに関わります。ここを甘く見ると、売れても苦しくなります。逆に、配送設計が整うと、運用が安定しやすくなります。
送料設計の基本パターン
購入者が送料を支払う
商品価格+送料が明確。赤字になりにくい
ただし、送料が高いと離脱しやすい
送料無料に見せて商品価格に含める
購入者心理は良いことが多い
ただし、価格が高く見える場合がある
一定金額以上で送料無料
まとめ買いを促せる
ただし、条件設計が難しい
最初は「赤字にならない」ことを優先し、購入者負担が自然な価格帯かどうかを見ながら調整するのがおすすめです。
配送日数の伝え方
国際配送はどうしても幅が出ます。ここで大切なのは、短く見せて期待値を上げすぎないことです。目安は目安として、余裕を持たせ、遅延の可能性があることを明記しておくと、レビューが荒れにくくなります。
追跡と補償の考え方
追跡は、未着トラブルの負担を大幅に減らします
高額品、壊れやすいもの、ギフト用途は追跡推奨
追跡がない場合は、配送状況を説明しにくく、揉めやすい
破損対策のチェックリスト
外箱は強度のあるものを選ぶ
中で動かないように緩衝材を十分に使う
水濡れ対策(OPP袋など)を入れる
角が折れやすい紙ものは厚紙で補強する
アクセサリーは擦れ防止の個包装をする
割れ物は「落下」「圧力」「角打ち」を想定して梱包する
配送は、作品の一部です。到着した瞬間の状態がそのままレビューに直結します。「過剰なくらいでちょうどよい」を基準に設計しましょう。
Etsyの手数料の種類と利益が残る考え方
Etsyの手数料は「種類が複数ある」ことが難しさの原因です。細かな料率や条件は変わる場合があるため、最終確認は公式情報が前提になりますが、この記事では“損しないための考え方”に焦点を当てて整理します。大切なのは、手数料を暗記することではなく、価格設計に織り込む枠組みを作ることです。
代表的な手数料(出品料など)の整理
手数料は大きく次の3つに分けて考えると、頭が整理しやすくなります。
出品に関わる費用(固定寄り)
商品を掲載すること自体に発生する費用(例:出品ごとの費用、掲載期限など)
売れた時に関わる費用(変動)
売上に対して一定割合でかかるものが多く、売価に比例して増える
決済に関わる費用(変動)
支払い処理に関する費用で、国や通貨など条件により変動することがある
この分類で考えると「固定寄りの費用は商品数が増えるほど効いてくる」「変動費は売価が上がるほど増える」という構造が見えます。最初は、固定費の負担を過度に恐れるより、変動費を売価に織り込めているかを重視した方が失敗が少ないです。
ざっくり利益計算の型(例:価格設計の手順)
利益計算は、細かい数字を一発で当てに行くより「崩れない型」を作る方が続きます。おすすめの型は次の通りです。
原価を全部出す
材料費、梱包材、制作に必要な消耗品
発送にかかる費用を見積もる
送料(追跡ありの想定)、梱包サイズの増加による差も含める
手数料を“売価に対する一定割合+固定寄り”として見積もる
ここは概算でよいので、必ず入れる
目標利益を足す
「最低利益ライン」を決める(例:1個あたり〇円は残す)
市場と照合して調整する
価格だけで戦わず、写真・セット内容・納期・パッケージで価値を補強する
価格設計の実例(考え方の例)
原価:1,200円
梱包材:200円
送料:1,000円(追跡あり想定)
ここまでで 2,400円
さらに手数料・決済関連の概算を入れる
最低利益 1,000円 を確保したい
すると、少なくとも 3,400円+手数料分を回収できる売価が必要
このように「手数料を後出しで引かれて赤字」にならないよう、先に枠組みに入れておきます。細かな数値は後から調整できますが、枠組みがないと毎回ブレます。
手数料で損しやすいパターンと回避策
Etsyで損しやすいパターンは、だいたい決まっています。先に知っておくだけで、かなり避けられます。
損しやすいパターン
送料を低く設定しすぎる
売れるほど赤字になる。特に追跡なし→未着対応でさらに負担が増える
低単価商品で固定寄りコストが重くなる
梱包・返信・発送の手間が売上に対して大きく、疲弊しやすい
写真・説明が薄く、イメージ違いが増える
返品・返金・再送が発生すると、利益が消える
受注制作の納期管理が甘い
遅延による低評価が増える。返信対応が増え、制作時間が減る悪循環
回避策(そのまま使える方針)
送料は「追跡あり」の想定で設計し、必要なら売価に含める
最初は低単価を広げすぎず、ある程度利益が残る価格帯で運用する
写真は最低でも「全体」「別角度」「サイズ感」「細部」「使用例」を揃える
説明は「世界観」と「仕様」を分け、仕様は箇条書きで抜けを防ぐ
返信はテンプレ化し、対応時間を固定する(例:1日1回まとめて返信)
手数料そのものより、「手数料を前提に設計しているか」で結果が変わります。最初から“赤字にならない構造”にしておくことが、継続の鍵です。
禁止・制限カテゴリとアカウント運用の注意点
Etsyは自由度が高い反面、規約や禁止・制限に抵触すると、出品取り下げやアカウント運用に影響が出る可能性があります。ハンドメイドだから安全というわけではなく、扱う素材や表現、権利関係によってはリスクが生じます。ここでは、ありがちな落とし穴と予防策を中心に整理します。
販売禁止商品ポリシーの要点
禁止・制限は「商品ジャンル」だけでなく、「表現」「用途」「権利」「安全性」にも関わることがあります。次の観点でチェックしておくと、判断がしやすくなります。
法令・規制に触れる可能性があるもの
国や地域で規制される物品、輸出入に制限があるもの
安全性に懸念があるもの
子ども向け・肌に触れるものなどは表示や注意書きが重要
知的財産に関わるもの
キャラクター名、ブランド名、ロゴ、作品世界の固有名称など
誤解を招く表現
効果を断定する表現、誇大な言い回し
自分では問題ないつもりでも、受け取り手の解釈やルールの線引きで判断が変わる場合があります。「作品に集中したいのに規約で消耗する」状況を避けるため、出品前に必ず目を通し、グレーを減らしましょう。
トラブルになりやすい例(権利侵害・誇大表示など)と予防
トラブルは、売上が伸び始めた頃に起きやすい傾向があります。露出が増えると目に留まりやすくなるためです。以下は特に注意したい例です。
1) 権利侵害のリスクが高い例
有名キャラクターやブランドを想起させる名称・タグを使う
ロゴや意匠に似たモチーフを使い、説明で“寄せた表現”をする
ファンアート的な位置づけでも、商用販売になると扱いが変わる場合がある
予防策
タイトル・タグ・説明で、固有の商標や作品名を安易に使わない
“雰囲気が似ている”を売りにしない
オリジナル要素を明確にし、誤認を生む言い方を避ける
2) 誇大表示・断定表現の例
「必ず効果がある」「絶対に治る」など断定する
科学的根拠が不十分な効能をうたう
使用環境によって変わるものを断定する
予防策
断定を避け、使用上の注意や個人差を明記する
期待値を上げすぎず、実物の情報を丁寧に出す
3) 説明不足によるトラブル
サイズが曖昧で「思ったより大きい/小さい」が起きる
色味が写真と違うと感じられる
ハンドメイドの個体差が説明されていない
予防策
サイズは数値と比較写真で伝える
色味差は「画面環境で差が出る」旨を明記する
個体差が出る部分(柄の出方など)を先に伝える
運用の基本は「期待値の調整」です。期待値が高すぎると、少しのズレで低評価になります。逆に、情報が丁寧だと納得感が生まれ、評価も安定します。
よくある質問
Etsyは日本語だけで使える?
購入に関しては、日本語で理解しやすい導線が用意されている場面もありますが、商品説明やショップ対応は出品者によって言語が異なります。日本語だけで完結するとは限らないため、「商品説明を読む」「不明点は短い英語で確認する」前提を持つと安心です。
出品側は、英語ができるほど有利になりやすい一方、最初から流暢さを求める必要はありません。サイズ・素材・納期・追跡の有無など、購入者が不安になるポイントを英語テンプレで補い、運用しながら改善するのが現実的です。
日本から買うと関税はかかる?
日本から海外のショップの商品を購入すると、輸入扱いになる場合があります。その場合、品目・金額・配送方法などにより、関税や消費税などが発生する可能性があります。課税の最終判断は税関によるため、購入前に「追加費用が発生する可能性がある」前提で予算に余裕を持つと安心です。
ポイントは、関税が必ず発生するかどうかを断定して決めつけないことです。迷う場合は、価格帯が高い商品や複数点購入時ほど「追加費用もあり得る」と考えておくと、到着時のストレスが減ります。
返品や返金はどうなる?
返品や返金は、ショップのポリシーや商品タイプ(受注制作・パーソナライズなど)によって条件が変わる場合があります。まずは商品ページの返品・交換条件を確認し、トラブルが起きた場合は「注文情報を整理→セラーに連絡→必要な手続きへ」という順で進めるのが基本です。
破損や説明相違の場合は、写真が重要になります。外箱の状態、破損箇所、全体が分かる写真を撮っておくと、状況が伝わりやすくなります。海外取引ではやり取りに時間がかかることもあるため、早めの連絡が安心です。
出品は初心者でもできる?英語が不安
出品は初心者でも可能ですが、つまずきやすいのは「送料設計」と「説明の明確さ」です。作品が良くても、送料で赤字になったり、説明不足でクレームが増えたりすると継続が難しくなります。最初は次の方針で始めると安定しやすいです。
送料は追跡ありを基準にし、赤字にならない価格設計にする
写真を情報として増やし、サイズ感・細部・使用例を揃える
説明は箇条書きを中心にし、素材・サイズ・注意点・納期を明確にする
返信はテンプレを作って回す(短く、事実中心)
英語は「長文で魅力を語る」より「不安を減らす情報を欠かさない」ことが優先です。テンプレ化し、必要な情報だけ確実に伝える運用にすると、継続しやすくなります。