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犬がトイレを覚えたのに失敗する原因と対策|叱らず戻す手順と受診目安

トイレを覚えて安心していたのに、ある日突然また失敗が増えると、「しつけが台無しになったのでは」と焦ってしまいます。けれど、犬のトイレ失敗は“反抗”ではなく、環境の変化、においの残り、興奮や不安、マーキング、そして尿路トラブルなど、原因が複数に分かれるのが一般的です。原因が違えば、やるべき対策もまったく変わります。

本記事では、まず「体調の赤信号」と「行動・環境で戻せるケース」を切り分けるチェック表を用意し、今すぐ30分でできる再発防止、48時間で成功率を戻す管理のコツ、2週間で再定着させる再トレーニング手順まで、順番通りに実行できる形で解説します。叱らずに、最短で「またできた」を増やしていきましょう。

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目次

犬がトイレを覚えたのに失敗する原因を早見で切り分ける

「原因が多すぎて分からない」と感じたら、まずは“状況”から切り分けると迷いが減ります。ここでは、家庭で多いパターンを4分類(体調/環境/学習の崩れ/マーキング・興奮)で整理します。

起きていること(よくある状況) 疑う原因の優先度 まずやること 受診の目安
血尿、排尿時に痛がる、何度も構えるが出ない/少ない 体調(尿路トラブル)最優先 しつけより受診準備(記録・尿採取) 当日中に相談が目安
元気はあるが、急に失敗が増えた(頻尿っぽい) 体調 or ストレス 排尿回数・量・色を記録し、48時間で変化を見る 48時間で改善なし/悪化で受診
引っ越し・模様替え・来客・留守番増の直後から失敗 環境変化・不安 トイレ位置と行動範囲を固定、成功体験を増やす 元気低下や排尿異常があれば受診
同じ場所で繰り返す(床・カーペット等) におい残り・動線 徹底消臭+行けない工夫/一時的にトイレ仮置き 失敗が増え続けるなら受診も検討
帰宅・来客・遊び中に少量漏れる 興奮・不安(うれション含む) 興奮を下げるルーティンに変更 量が増える/頻尿傾向なら受診
壁際や家具脚に少量を複数回、刺激の後に増える マーキング 刺激管理+拭き取り+対策(環境・去勢相談等) 急増や血尿が混じるなら受診

ポイント:血尿・痛み・出にくさ・何度も構えるのに出ない、は「しつけの話」より先に体調の可能性を優先します。


犬のトイレ失敗で今すぐやること

失敗が起きた直後の対応は、再発率を大きく左右します。ここで「叱る」方向に進むと、隠れて排泄するなど別の問題に変わりやすいため、まずは次の3つを固定してください。

叱らないを徹底する

犬は“排泄したこと”を叱られたと受け取りやすく、

  • トイレでしても不安になる

  • 飼い主の前で排泄しなくなる

  • 見えない場所で隠れてする
    という方向に学習がずれていくことがあります。

やりがちなNG対応を整理します。

  • 失敗の跡に連れて行って叱る

  • 大声で怒鳴る、長く説教する

  • 片付け中にイライラをぶつける

  • 体を押さえつける、鼻先を近づける

目標は「正しい場所で安心して排泄できる」状態を増やすことです。

においを残さない(片付け・消臭の型)

同じ場所で繰り返すのは、においによる再学習が原因になりがちです。表面を拭いただけでは残ることがあるため、手順を“型”にします。

  1. まず吸い取る(ペーパー・タオルで押し当てる)

  2. 水拭きだけで終えない(床材に合わせて洗浄)

  3. ペット用の消臭剤(酵素系など)で原因臭を落とす

  4. しっかり乾かす(湿りはにおいの残留要因)

布・カーペットは特に要注意です。可能なら一時撤去し、洗えるものは洗濯します。

失敗できない動線にする(再発防止の即効策)

成功率を上げる最短ルートは、「失敗できる状況」を減らすことです。48時間だけでも良いので、次のどれかを実行してください。

  • 失敗スポットに行けないようにゲートで区切る

  • 家具配置を変えて動線を遮る

  • 失敗しやすい部屋への出入りを制限する

  • どうしてもそこでしてしまう場合は、そこにトイレを“仮置き”し成功を作る(後で少しずつ移動)

“成功が増える設計”ができると、トレーニングは一気に進みます。


48時間で成功率を戻す「管理レベルを一段階戻す」方法

「一度できていた」犬は、学習自体が消えたわけではないことが多いです。だからこそ、ゼロからではなく“戻す”発想が有効です。鍵は、自由度を少し下げて成功率を上げることです。

行動範囲を狭めるのは「罰」ではなく設計

失敗が増えている間に家中を自由にさせると、犬は「どこでもいい」と再学習しやすくなります。ここで一時的に管理を強めるのは罰ではなく、成功体験を作るための環境設計です。

  • サークル(またはゲート)+トイレ+水

  • 飼い主が見ていられる範囲だけ自由

  • 目を離すときは行動範囲を限定

「見守れない時間だけ管理を強める」でも十分効果があります。

排泄サインを見逃さない観察ポイント

排泄前の行動は犬によって差がありますが、典型例は次の通りです。

  • そわそわして落ち着かない

  • 床のにおいを嗅いで回る

  • くるくる回る、同じ場所を往復する

  • 急に遊びをやめる

  • 起床直後、食後、興奮後、水を飲んだ後

サインが出たら、静かにトイレへ誘導します。声かけは短く、テンションを上げないのがコツです。

成功したときの褒め方を「再開」する

トイレが安定してくると、飼い主は褒めなくなりがちです。崩れた時期は“報酬”を一時的に復活させます。メーカーの飼育ガイドでも、失敗時は叱らず、成功時に褒める方針が示されています。

  • タイミング:終わった直後(数秒以内)

  • 褒め方:短く明るく(大騒ぎしない)

  • ごほうび:小さくすぐ食べられるもの

  • 期間:成功が安定するまで(目安1〜2週間)

48時間プラン(最短で戻すためのやること)

次の表を、チェックリストとして使ってください。

時間 目的 やること できているサイン
0〜2時間 再発を止める 叱らない/徹底消臭/失敗スポット遮断 同じ場所の再発が止まる
当日 成功回数を増やす 行動範囲を限定/排泄サインで誘導/成功時に褒める 成功が1回でも出る
2日目 成功率の安定化 失敗が出る時間帯を絞る/その時間だけ管理強化 失敗が減る(0〜1回)

2週間で再定着させる再トレーニング手順(覚えた状態に戻す)

48時間で成功が戻り始めたら、次は「条件を固定して、成功を積み上げる」段階です。ここで大事なのは、頻繁に変更しないこと。トイレの位置やシートの種類をコロコロ変えるほど、犬は迷います。

トイレ環境を固定する(位置・サイズ・足場)

トイレの条件は、犬にとって「場所・におい・足裏の感覚」のセットです。次を確認します。

  • トイレまでの動線が分かりやすいか(家具で視界が遮られていないか)

  • 人の通り道で落ち着かない場所になっていないか

  • トイレトレーが小さくてはみ出していないか

  • シートを変えたなら、元に戻せるか(戻せない場合は段階移行)

「トイレに行っているのに外れる」場合、しつけではなく物理条件(サイズ)が原因のことが多いです。

清潔さと交換頻度を見直す(きれい好きな犬は特に)

犬によっては、汚れたシートを嫌って別の場所でしてしまうことがあります。崩れている時期は交換頻度を上げ、トレーの拭き取りや洗浄も増やします。

  • シートは早めに交換

  • トレーも定期的に洗う

  • 消臭は「香りでごまかす」より「原因臭を落とす」

成功の強化を段階的に減らす(ごほうび設計)

成功が安定してきたら、ごほうびを突然ゼロにせず段階的に減らします。

  • 1週目:毎回ほめる+必要ならごほうび

  • 2週目:ほめるは継続、ごほうびは間引く(2回に1回など)

  • 安定後:ほめるは残し、日常の一部へ

「成功したら良いことがある」を残しつつ、習慣に移行します。


同じ場所で繰り返すトイレ失敗の対策(におい・床材・安心場所)

「なぜそこ?」というほど同じ場所で繰り返す場合、原因は大きく3つに分かれます。

においが残っている(最頻出)

犬はにおいで場所を判断します。表面がきれいでも、床材の奥に残っていると再発します。

  • 消臭を“1回で終えない”(翌日も確認)

  • 布・カーペットは撤去できるなら撤去

  • 失敗スポットに近づけない動線づくり

そこが落ち着く(安心できる場所)

人の出入りが少なく、静かな場所で失敗が続くなら、「落ち着くから排泄しやすい」可能性があります。この場合は、一時的にトイレを近づける戦略が有効です。

  • 失敗場所の近くにトイレを仮置き

  • そこで成功したら褒めて定着

  • 数日単位で少しずつ本来の位置へ移動

トイレまで間に合わない(体調・加齢)

間に合わないタイプは、犬が「行こうとしている」様子が見えることがあります。頻尿や失禁が疑わしい場合は、観察ログを取り、早めに相談を検討してください。


留守番・来客・引っ越しで崩れたときの対策(生活イベント別)

生活イベントで崩れたケースは、しつけというより“安心設計”が解決になります。メーカーのガイドでも、環境変化時は以前に近い環境・トイレグッズの継続・成功体験の再構築が提案されています。

留守番中だけ粗相する

原因候補は、(1)我慢の限界、(2)不安、(3)退屈、(4)興奮、です。対策は「失敗しにくい留守番セット」を作ること。

  • 留守番中は行動範囲を限定(サークル+トイレ+水)

  • 帰宅直後は興奮させず、まずトイレへ誘導

  • 留守番時間が長い日は、成功しやすい管理に戻す(自由にしない)

来客のときに失敗する

興奮や不安が原因になりやすい場面です。

  • 来客前に排泄させる

  • 来客中は別室・クレートで落ち着く時間を作る

  • 落ち着いてから挨拶(順番を逆にしない)

引っ越し・模様替え後に失敗が増えた

新しい環境では、最初の数日〜1週間が勝負です。

  • トイレ位置を固定(頻繁に動かさない)

  • 以前と同じトイレ用品を使う

  • サークルで安心基地を作る

  • 成功したら褒める(ごほうび再導入)


マーキングとトイレ失敗の見分け方(オス・メス共通)

マーキングが混ざっていると、一般的なトイレ再トレだけでは改善しにくいことがあります。特徴を表で整理します。

観点 トイレ失敗(学習・環境) マーキング
まとまった量になりやすい 少量を複数回
場所 床の中心・落ち着く場所など 壁際、家具脚、玄関付近など
タイミング 起床後・食後・留守番明けなど 散歩後、来客、刺激の後
意味合い “正しい場所の迷い” “におい付け”の行動
対策 成功体験の再構築・環境固定 刺激管理・拭き取り徹底・環境調整・必要なら相談

マーキングは本能行動の側面があり、叱責で止めるより、刺激の管理や環境調整が中心になります。急に増えたり血尿が混じる場合は、体調要因も同時に疑ってください。


病気の可能性を見分ける受診目安(当日受診・早め相談・様子見)

ここは最重要です。犬の排尿異常は、尿路感染(膀胱炎など)や排尿障害などの可能性があり、獣医療情報でも症状の組み合わせ(頻尿、排尿痛、血尿など)が重要視されています。

当日中に受診を検討したいサイン

  • 血尿がある

  • 排尿時に痛がる/鳴く

  • 何度も構えるのにほとんど出ない、出にくい

  • ぐったり、嘔吐、食欲低下がある

  • 排尿姿勢が長いのに出ない(緊急性が上がる)

これらは尿路トラブルの可能性があり、放置しない方が安全です。

早めに相談したいサイン(数日以内の目安)

  • 排尿回数が増えた(頻尿っぽい)

  • トイレに行くのに間に合わないことが増えた

  • 尿のにおいが急に強い、濁りがある

  • 夜間だけ漏れる、寝ている間に漏れることがある

「元気食欲があるから様子見」となりがちですが、初期は尿以外の変化が少ないこともあります。

様子見が許容されやすい条件(行動要因が濃い)

  • 失敗が“特定シーンだけ”(来客時・帰宅時など)

  • 体調の異常サイン(血尿・痛み・出にくさ)がない

  • 48時間の管理強化で成功率が明確に上がった

ただし、少しでも不安があれば観察ログを持って相談すると安心です。

動物病院でよく行う検査の流れ(一般例)

  • 問診:いつから、頻度、量、生活変化、飲水量、食欲など

  • 尿検査:炎症所見、血尿、結晶など

  • 必要に応じて画像検査:膀胱・尿路の確認

  • 場合により血液検査:全身状態の把握

診断は「経過」「身体検査」「尿検査」などの総合評価で進めるのが一般的です。


受診にも再トレにも効く観察ログ(これだけメモすれば迷いが減る)

「病気かもしれない」「でも行動の問題かも」と迷うとき、役に立つのが観察ログです。スマホのメモで十分なので、次を記録してください。

排尿の情報(最重要)

  • 排尿回数(1日何回)

  • 1回量の感覚(いつもより多い/少ない)

  • 色(透明〜濃い黄〜赤)

  • におい(急に強い、いつも通り)

  • 痛がる様子(鳴く、落ち着かない、出にくい)

失敗の情報(再トレ用)

  • 失敗した時刻

  • 直前にしていた行動(寝起き、食後、遊び後、来客、留守番明け)

  • 失敗場所(同じ場所か、複数か)

  • その日のイベント(留守番が長い、模様替え等)

尿路感染などで見られやすい徴候として、頻尿・排尿痛・血尿などが挙げられます。ログがあると相談もスムーズです。


犬のトイレ失敗に関するよくある質問

同じ場所でしか失敗しないのはなぜ?

におい残りが最頻出です。徹底消臭と動線遮断を先に行い、それでも続くなら「安心場所」になっていないかも確認してください。一時的にトイレを近づけて成功を作り、段階的に移動する方法が有効です。

トイレの場所を変えたら失敗が増えた

犬は場所と条件をセットで覚えるため、急な移動で崩れることがあります。可能なら元の位置か近い場所に戻し、移動が必要なら数日単位で少しずつずらします。

留守番中だけ粗相する

留守番は、我慢・不安・興奮が絡みやすい場面です。留守番中だけ行動範囲を限定し、帰宅後は先にトイレ誘導を入れると改善しやすくなります。

何日で戻ることが多い?

行動要因であれば、環境と管理を変えた当日から成功が出ることもあります。目安は、

  • 48時間:再発が止まり始める

  • 1〜2週間:成功が安定して再定着
    ただし体調要因が絡む場合は治療が優先です。異常サインがあるなら早めに相談してください。


参考にした情報源