Discordの通話画面に突然あらわれる「自分のカメラを表示」。
このボタンを押すとどうなるのか、相手に急に映ってしまわないのか──。
曖昧な日本語表記のせいで、不安を感じた方は少なくありません。
特にスマホ利用時は、スワイプ操作の途中で誤ってタップしてしまうこともあり、
「今の動作、相手に映っていない?」と心配になる場面が多くあります。
本記事では、その不安を完全に解消するために、「自分のカメラを表示」が意味する機能の正体、押したときに自分と相手の画面で何が起きるのか、そして 誤操作を防ぐ安全な設定方法 を、スマホ・PC別に丁寧に解説いたします。
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「自分のカメラを表示」は、自分の画面に自分の映像プレビューを表示するかどうかを切り替える機能です。
相手に映像が送られるかどうかは、通話画面のカメラアイコンのON/OFFで決まるため、こちらを必ず確認する必要があります。
「自分のカメラを表示」をOFFにしても、カメラアイコンがONであれば、他の参加者には映像が見えている可能性があります。
誤操作が怖い場合は、OS側のカメラ権限をOFFにする、物理カバーを付けるなどの対策を組み合わせると安全です。
Discordの「自分のカメラを表示」とは何か
ボタンの場所と表示されるシーン(スマホ通話画面の例)
Discordのスマホアプリで通話中に画面をスワイプすると、各種設定がまとまったメニューが表示され、その中に「自分のカメラを表示」というトグル項目が出ることがあります。
この項目は、主に以下のような状況で表示されます。
音声通話中またはビデオ通話中で、カメラが利用可能な状態のとき
スマホのOS設定でDiscordにカメラ権限が付与されているとき
画面下部の「カメラアイコン」とは別枠で用意されているため、「カメラをONにするボタン」と誤解されやすい点が特徴です。
「自分のカメラを表示」が切り替えているのは“自分用のプレビュー”
多くのユーザーが戸惑う点は、「自分のカメラを表示」をOFFにしても、注意書きとして「他の参加者には表示されます」などと表示されることです。
この挙動の背景には、次のような仕様があります。
「自分のカメラを表示」は 自分の画面上に、自分の映像プレビューを出すかどうか を切り替えるための機能
トグルをONにすると、自分の画面の一部に小さな自分の映像が表示される
トグルをOFFにすると、自分の画面からそのプレビューだけが消える
つまり、これはあくまで「自分用の見え方」を制御する設定であり、「相手に映像が送信されるかどうか」を直接切り替えるものではありません。
そのため、カメラ自体がONの状態であれば、プレビューをOFFにしても相手からは引き続きあなたの映像が見えている場合があります。この点をユーザーに伝えるため、「OFFにしても他の参加者には見えたままです」といった注意メッセージが表示されると考えると理解しやすくなります。
カメラON/OFFとの違い:相手に映像が送られる条件
Discordのカメラ周りの設定は、下記の2層構造で考えると整理しやすくなります。
カメラON/OFF(カメラアイコン)
通話画面下部にあるカメラマークのボタン
ここがONのときだけ、相手に映像が送られます
OFFになっていれば、相手には映像は一切送られません
自分のカメラを表示(プレビューのON/OFF)
自分の画面に、自分の映像プレビューを表示するかどうかの設定
OFFにしても、カメラがONであれば相手には映像が送信され続ける可能性があります
整理すると、次のようになります。
相手に映っているかどうかを決めるのは「カメラアイコン」
自分の画面に自分の映像を出すかだけを決めるのが「自分のカメラを表示」
相手に映したくない場合は、必ず カメラアイコンをOFF にする必要があります。
誤操作が怖い人向け:カメラが勝手に映らないようにする基本設定
スマホ(iPhone/Android)側でカメラ権限をオフにする方法
「絶対に顔が映ってほしくない」「誤操作がとても不安」という場合は、アプリ側の設定だけでなく、OS側でDiscordのカメラ権限をOFFにしておくと安心です。
iPhoneの場合:
「設定」アプリを開く
下にスクロールして「Discord」をタップ
「カメラ」のトグルをOFFにする
Androidの場合(機種により名称は前後します):
「設定」アプリを開く
「アプリ」または「アプリと通知」から「Discord」を選択
「権限」→「カメラ」を開き、「許可しない」を選択
この状態では、Discord内でカメラボタンを押してもカメラ映像が取得できないため、相手に映像が送られることはありません。最も確実な「保険」として有効です。
Discordアプリ内でカメラを完全OFFにしておく方法
OS側の権限をいじりたくない場合は、Discordアプリの中で「常にカメラOFF」を心がける運用も有効です。
Discordアプリを起動し、自分のアイコンから「ユーザー設定」を開く
「音声・ビデオ」を選択
「ビデオ設定」でカメラのプレビューを確認し、使わない場合は通話時にカメラアイコンを常にOFFにする
実際の通話中は、画面下部のカメラアイコンの状態で判断します。
アイコンが通常色:ON(相手に映像が送られる)
アイコンに斜線が入っている/グレーアウト:OFF(相手に映像は送られない)
「自分のカメラを表示」の設定にかかわらず、カメラアイコンがOFFであれば映像は送られません。
「自分のカメラを表示」をOFFにしたときの注意書きの意味
「自分のカメラを表示」をOFFにしようとすると、
「オフにしても他の参加者には表示され続けます」
「自分には表示されなくなりますが、他のユーザーからは見えます」
といった内容の注意書きが表示されることがあります。
これは、
あくまで「あなたの画面からプレビューが消えるだけ」であり
「カメラがONである限り、他の参加者には引き続き映像が表示される」
ということを知らせるためのメッセージです。
したがって、相手に映っている状態を完全に止めたい場合は「カメラアイコンをOFFにする」ことが必須であり、「自分のカメラを表示」のOFFはそれとは別の設定だと理解しておく必要があります。
スマホ版Discordで自分のカメラを表示/非表示にする手順
通話開始〜カメラONまでの手順(ビデオ通話の基本)
スマホ版Discordでビデオ通話を行う基本的な流れは以下のとおりです。
通話したい相手のDM、またはボイスチャンネルを開く
通話ボタン(電話マークなど)をタップし、音声通話を開始する
通話画面下部にあるカメラアイコンをタップする
初回はカメラアクセス許可のダイアログが出るため、「許可」すると映像が表示される
このカメラアイコンがONの状態になった時点で、相手にもあなたの映像が送信されている状態になります。
通話中に「自分のカメラを表示」を切り替える方法
通話中に、自分の画面上に映る自分の映像プレビューを出したり消したりしたい場合は、次の手順を行います。
ビデオ通話中の画面で、画面をスワイプして詳細メニューを表示
メニュー内の「自分のカメラを表示」という項目を探す
トグルをONにすると、自分の画面の一部に自分の映像が表示される
トグルをOFFにすると、そのプレビューが自分の画面から消える
この操作は自分用の見え方だけを変更するものであり、カメラアイコンがONであれば、トグルをOFFにしても相手側からは映像が見え続けている可能性があります。
インカメラ/アウトカメラを切り替える方法と注意点
スマホでは、前面カメラ(インカメラ)と背面カメラ(アウトカメラ)を切り替えることができます。
通話画面上に表示される**カメラ切り替えアイコン(回転する矢印付きカメラマーク)**をタップすると、インカメラ⇔アウトカメラを切り替え可能です。
切り替えの瞬間に映像が一時的に止まったり暗くなったりすることがありますが、多くは正常な挙動です。
反応しない場合は、
OSのカメラ権限が正常か
他アプリが同時にカメラを使用していないか
を確認するとトラブル解決の手がかりになります。
PC版Discordで自分のカメラ表示を確認する方法
「音声・ビデオ」設定でカメラをテストする
PC版Discordでは、事前にカメラの動作確認を行ってから通話に参加できます。
Discordを起動し、左下の歯車アイコン(ユーザー設定)をクリック
左側メニューから「音声・ビデオ」を選択
「ビデオ設定」欄のプルダウンリストから、使用したいカメラデバイスを選択
その下に表示されるプレビューに、自分の映像が正しく映るか確認
複数のカメラ(外付けWebカメラやノートPC内蔵カメラ)がある場合、プレビューが映らないときは別のデバイスを選ぶことで解決するケースが多いです。
通話中にカメラON/OFF・プレビューを切り替える
PC版の通話画面でも、画面下部にカメラアイコンが表示されます。
カメラアイコンをクリックしてONにすると、相手に映像が送信されます
再度クリックしてOFFにすると、相手には映像が送られなくなります
自分の映像プレビューは、画面の片隅に小さなウィンドウとして表示され、ドラッグして位置を動かせる場合もあります。
もしUI上で「自分のカメラを表示」に相当するセルフビュー制御機能が存在する場合でも、最終的に相手に映っているかどうかはカメラアイコンで判断する、という点を覚えておくと混乱を防げます。
ブラウザ版・アプリ版の違いと制限
ブラウザ版Discord(Chrome等)を利用する場合には、ブラウザ側のカメラ権限も重要になります。
初回や設定変更時に、ブラウザ上部で「カメラへのアクセスを許可するか?」というポップアップが表示される
ここで「ブロック」を選んでしまうと、Discord内でカメラをONにしても映像が取得できません
また、長時間のビデオ通話や安定性を求める用途では、PC版アプリの利用が推奨されるケースも多いです。ブラウザ版で問題が頻発する場合は、アプリ版への切り替えを検討するとよいです。
環境別の違いが一目で分かる:カメラ機能の比較表
スマホ版/PC版/ブラウザ版のカメラ機能比較表
| 項目 | iPhoneアプリ | Androidアプリ | PC版アプリ | ブラウザ版 |
|---|---|---|---|---|
| ビデオ通話の利用 | ○ | ○ | ○ | ○(推奨ブラウザ) |
| 自分のカメラプレビューのON/OFF | ○(自分のカメラを表示) | ○ | ○(セルフビュー) | 環境により異なる |
| 背景ぼかし・ビデオ背景 | ○(対応端末のみ) | ○(対応端末のみ) | ○ | △(制限あり) |
| カメラの事前テスト | △(簡易確認) | △ | ○(音声・ビデオ設定) | △ |
| OS側のカメラ権限管理 | ○ | ○ | ○ | ○(ブラウザ権限) |
※実際の対応状況はバージョンや端末により異なる場合があります。
どの環境を選ぶと安心してビデオ通話できるか
プライバシー優先で誤操作を極力避けたい場合
→ スマホアプリで利用し、OS側のカメラ権限を普段はOFFにしておく運用が安心です。画質や安定性を重視したい場合
→ PC版アプリを利用し、事前に「音声・ビデオ」設定からカメラテストを行う構成がおすすめです。試しに短時間だけ使ってみたい場合
→ ブラウザ版も利用可能ですが、権限ポップアップなどの要素が増えるため、慣れてきたらアプリ版への移行を検討するとよいです。
カメラが映らない・暗い・反転するときのチェックリスト
まず確認したい基本チェックリスト
カメラが映らない・画面が真っ暗・フリーズする場合は、まず次の項目を順番に確認してください。
□ PCのWebカメラやスマホのカメラが物理的に遮られていないか
□ OS側のカメラ権限がDiscordに許可されているか
□ Discordの「音声・ビデオ」設定で正しいカメラが選択されているか
□ 他のビデオ通話アプリ(Zoom等)が同時にカメラを使用していないか
□ ネットワーク(Wi-Fi)が極端に不安定になっていないか
上記を確認するだけでも、多くのトラブルは解消または原因の切り分けが可能です。
ネットワーク・端末・アプリ側の原因別対処法
ネットワークが原因と思われる場合
Wi-Fiルーターから遠く離れていないか確認する
可能であれば有線LANで接続する
ルーターを再起動する
端末側の問題が疑われる場合
一度スマホやPC本体を再起動する
標準のカメラアプリで映像が正常に出るか確認する(ハードウェアの故障切り分け)
Discordアプリ側の問題が疑われる場合
アプリやデスクトップクライアントを終了して再起動する
バージョンが古い場合は最新にアップデートする
改善しない場合はログアウト・再ログイン、最終手段として再インストールを検討する
iPhoneでの反転問題・Androidでのよくあるトラブル
iPhoneで映像が左右反転して見える場合
自分の画面では鏡のように左右反転して表示されることがありますが、相手側には正しい向きで表示される仕様のアプリも多くあります。
気になる場合は、別アプリで表示を比較したり、相手にどう見えているか確認してもらうと安心です。
Androidでよくあるトラブルの例
メーカー独自のカメラアプリや機能とDiscordの相性により、Discordのみ映像が不安定になるケースがあります。
その場合は、OSアップデートやDiscordアプリのアップデートを行ったうえで再度確認し、それでも改善しないときはPC版や別端末を利用するのも選択肢です。
プライバシーを守りながらカメラを活用するコツ
背景ぼかし・バーチャル背景の活用(Discordのビデオバックグラウンド)
Discordには、背景だけをぼかしたり、任意の画像を背景に設定できる「ビデオバックグラウンド」機能が用意されています。
ユーザー設定 →「音声・ビデオ」→「ビデオバックグラウンド」などから設定可能
一部の背景機能はDiscord Nitroなど有料プラン向けですが、無料でも基本的なぼかし効果が使える場合があります
部屋の中を見られたくない方、生活感を隠したい方は、まず背景ぼかしを利用するだけでもプライバシー保護効果が高まります。
顔出ししたくないときの選択肢(アイコン・物・手元だけ映すなど)
「カメラを使いたいが、顔は映したくない」という場合は、次のような工夫が可能です。
カメラはOFFにし、プロフィール画像やステータスメッセージで自己紹介を充実させる
カメラをONにする場合でも、机の上の作業・手元・ホワイトボードなど顔以外を映す位置にカメラを設置する
Webカメラを少し斜め上・横からの角度にすることで、顔全体が映らないよう調整する
「どこまで映っても良いか」を事前に決め、その範囲内だけが映るようカメラの位置と角度を調整することが、安心につながります。
オンライン会議・イベントでのマナーと注意点
オンライン会議やイベントでカメラを利用するときは、次のポイントを押さえるとトラブルを避けられます。
主催者の方針(カメラON必須/任意など)を事前に確認し、それに従う
カメラONにする前に、服装・背景・周囲の人の映り込みをチェックする
カメラを切り替える場合は、事前にどの位置が映るか確認しておき、急な角度変更で不要なものが映り込まないようにする
よくある質問(FAQ)
「自分のカメラを表示」をOFFにしても相手には見えていますか?
カメラアイコンがONのままであれば、相手には映っている可能性があります。
「自分のカメラを表示」はあくまで自分の画面上のプレビュー表示を制御する機能です。相手への映像送信を止めたい場合は、必ずカメラアイコンをOFFにしてください。
ボタンを誤ってONにしたらすぐに映像が送られますか?
次の条件を満たしている場合、誤操作によって映像が送られる可能性があります。
OS側でDiscordへのカメラ権限が「許可」になっている
カメラアイコンがONになる操作が同時に行われている
誤操作が不安な場合は、
普段はOS側でカメラ権限をOFFにしておく
必要なときだけ権限をONにして通話し、終わったら再度OFFに戻す
という運用を行うことで、リスクをより低くできます。
カメラを完全に使えないようにするにはどうすればいいですか?
次のような対策を組み合わせると、ほぼ完全にカメラの誤使用を防げます。
OS側(iPhone/Android/PC)でDiscordへのカメラ権限を「不許可」に設定する
Webカメラに物理カバーを付ける、またはスマホのカメラ部分をシール等で隠す
Discordの通話画面では、常にカメラアイコンがOFFになっていることを確認する
ソフトウェア設定に加え、「物理的に映らない状態」を作っておくと、より安心です。
ディスコードのUIが変わった場合はどう確認すればいいですか?
DiscordはアップデートによりUIが変わることがあります。その場合は、次の方法で機能を確認することをおすすめいたします。
Discord公式ヘルプセンターで「ビデオ通話」「音声・ビデオ」「ビデオバックグラウンド」などの最新記事を確認する
カメラマークや歯車マークなど、アイコンとその説明文から「カメラON/OFF」と「自分のカメラを表示(プレビュー)」を見分ける
基本的な考え方として、
相手に送る映像:カメラアイコン
自分の画面に表示する映像:自分のカメラ表示・セルフビュー設定
という役割分担で探すと、UIが変わっても混乱しにくくなります。