Discord（ディスコード）で「通知こない」状態が続くと、DMの返信が遅れたり、サーバーの重要連絡を見逃したりして、対人関係や業務連絡に影響が出やすくなります。特にDiscordの通知は、Discordアプリ側の設定だけで完結しない点が厄介です。サーバー・チャンネル単位の通知設定、端末側の通知許可、集中モードや省電力制御、バックグラウンド動作の制限など、複数の要因が重なって「通知が来ない」という一つの症状として現れます。
さらに、同じ「通知こない」でも内訳はさまざまです。たとえば、DMは届くがサーバー通知だけ来ない、特定チャンネルだけ来ない、音は鳴るがバナーが出ない、PCを起動している時だけスマホ通知が止まるなど、状況が少し違うだけで原因の当たり所も変わります。したがって、最短で直すには「直し方」をいきなり試すのではなく、切り分けを先に行うことが最も重要です。
本記事では、通知が来ない状況を次の軸で整理し、迷いにくい順序で確認できるように構成しています。
全部こないか、一部だけこないか
スマホだけか、PCだけか
サーバーの問題か、チャンネルの問題か
表示の問題か、通知自体が出ていない問題か
記事の手順どおりに進めていただければ、どこで止まっているのかが明確になり、余計な設定変更をせずに復旧しやすくなります。
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ディスコードの通知がこない時に最初に切り分けるポイント
全部こないか一部だけかを確認する
最初に確認すべきは「どの範囲で通知が来ないのか」です。ここが曖昧なまま進むと、Discord設定を触っても直らず、端末設定を触っても直らず、結果として原因が見えないまま迷子になりがちです。
切り分けは、次のように考えるとシンプルです。
全部こない
DMもサーバー通知も、どれも来ない。
→ 端末側の通知許可や集中モード、Discord全体の通知設定の可能性が高いです。一部だけこない
DMは来るがサーバー通知が来ない、特定サーバーだけ来ない、特定チャンネルだけ来ない、メンションだけ来ない。
→ サーバー設定やチャンネル設定、抑制設定、ミュートの可能性が高いです。
実務上おすすめの確認方法は「テストを3回だけ行う」ことです。テストにより、原因の領域をほぼ確定できます。
DMのテスト
友人に協力してもらい、短文でDMを送ってもらいます。別アカウントがある場合は自分で送っても構いません。メンションのテスト
通知が来ないサーバーで、自分宛のメンションを送ってもらいます。可能ならロールメンションも確認します。比較対象のテスト
通知が来るサーバー、または別チャンネルで同様にメンションを送ってもらいます。
この3回で、少なくとも「全部がダメ」なのか「一部がダメ」なのかが判定できます。判定できたら、次の「スマホかPCか」の確認に進みます。
スマホだけかPCだけかを確認する
次は「端末の偏り」を確定します。Discordの通知問題は、Discordの設定だけでなく端末側の制御で発生するため、端末別に切り分けるだけで原因が半分以上見えることが多いです。
スマホだけ来ない
PCでは通知が出るのに、スマホにはプッシュが出ない。
→ スマホOSの通知許可、集中モード、バックグラウンド制限、省電力制御が疑われます。
→ さらに「PCを開いている時だけスマホ通知が止まる」場合は、PC側の稼働状況によりスマホプッシュが抑制される挙動を疑います。PCだけ来ない
スマホには来るが、WindowsやMacでバナーが出ない。
→ OSの通知表示設定、フォーカスや集中モード、Discordのデスクトップ通知設定、全画面時の抑制が疑われます。
→ なお「音は鳴るが表示が出ない」は、PC側で特に多い症状です。両方来ない
スマホもPCも来ない。
→ Discord全体の通知設定、アカウント状態、ネットワーク、サーバー側の通知抑制が重なっている可能性が高いです。
ここでもテストが有効です。可能であれば、同じ通知（DMまたはメンション）を送ってもらい、スマホとPCで同時に待つと判定が早くなります。片方が来て片方が来ない時点で、原因の大半は「来ない側」に限定できます。
直す前に確認したい代表的な原因
状況が見えたら、典型原因を表で整理しておくと、その後の確認が速くなります。以下は、発生頻度が高いものを優先順に並べた一覧です。
| 症状 | ありがちな原因 | 最優先で見る場所 | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 全部こない | OSで通知が許可されていない、集中モード、省電力 | iPhone/Android/Windowsの通知設定 | 端末で通知が拒否、ロック画面に出ない |
| 一部サーバーだけ | サーバーがミュート、通知レベルが低い、抑制が有効 | サーバー通知設定 | メンションのみ通知になっている |
| 一部チャンネルだけ | チャンネルまたはカテゴリがミュート | チャンネル通知設定 | 重要チャンネルを誤ってミュート |
| メンションだけ | @everyone/@hereやロールメンション抑制 | サーバー通知の抑制 | everyoneは来ないが個別メンションは来る |
| 音は鳴るが表示なし | OS側でバナー抑制、Discord側の表示設定 | Windows通知＋Discord通知設定 | 通知センターに溜まるだけ |
| PC稼働時だけスマホ通知なし | PCがアクティブ扱い、プッシュ挙動の影響 | Discord通知＋端末制御 | PCで見ている前提になってしまう |
重要なのは、原因が複数同時に起きる点です。たとえば「サーバーがメンションのみ」かつ「スマホが省電力で止まる」という組み合わせもあります。この場合、片方だけ直しても完全復旧しないため、切り分け順に沿って一つずつ潰すのが安全です。
ディスコードの通知設定で見直す項目
ユーザー設定の通知で確認する場所
Discordには「ユーザー単位の通知設定」があり、ここで通知の基本挙動が決まります。サーバーやチャンネルの設定以前に、ここで通知が抑制されていると、いくらサーバー側を調整しても通知は改善しません。
確認は、次の順番で行うのが効率的です。
デスクトップ通知が有効か
PCで通知を受け取りたい場合、デスクトップ通知が無効になっていると、そもそも通知表示が発生しません。バナー表示を使うのか
タスクバーや通知センターに溜めるのか
サウンドを鳴らすのか
表示と音が別々に設定されていることがあるため、「音は鳴るが表示されない」場合は特に注意が必要です。
モバイルプッシュ通知が機能しているか
スマホで通知を受けるには、スマホ側でDiscordアプリに通知権限があるだけでなく、Discordアプリ自体が正常にプッシュ通知を受け取れる状態である必要があります。アプリを長期間起動していない
ログイン状態が不安定
OSのバックグラウンド制限で止まっている
といった要因があると、通知が遅延または欠落します。
通知の種類別の設定が過剰に抑制されていないか
たとえば、メンション通知だけに絞ったつもりが、結果として「必要な通知まで落ちる」ことがあります。通知を絞り込む場合は、後述の「通知設計」とセットで考えると安全です。
実際の操作では、設定項目名や表示がアップデートで変わることがあります。見つからない場合は、「通知」「プッシュ」「デスクトップ」「サウンド」といったキーワードで設定内検索を行うと到達しやすくなります。
おやすみモードとステータスの影響
Discord側の設定として見落としやすいのが、ステータスによる通知抑制です。特に次の状態では、通知が弱くなったり、表示されなくなったりすることがあります。
おやすみモード
通知の音やポップアップが抑制され、結果として「通知が来ない」と感じやすくなります。取り込み中、退席中
状況によって通知が変化することがあります。特にPC側は「作業中の邪魔をしない」系のOS制御と組み合わさり、通知が見えなくなることがあります。
復旧確認として最も簡単なのは、いったんステータスを「オンライン」に戻し、短時間でテスト通知を送ってもらう方法です。ここで通知が復活する場合、アプリやOSの不具合ではなく、状態設定が原因である可能性が高いです。
また、「自分ではステータスを変えていない」と思っていても、端末の利用状況によって自動的に退席扱いになっていることがあります。通知問題を疑う前に、まずステータスを明示的にオンラインへ戻すことを推奨いたします。
スマホのプッシュ通知が止まる挙動の考え方
スマホの通知が来ない場合、端末の通知権限だけを見直しても直らないことがあります。理由は、Discordの通知には「どの端末に、いつプッシュするか」という挙動が関わるためです。
特に起こりやすいのは次のパターンです。
PCでDiscordを開いていると、スマホに通知が来ない、または遅れる
この場合、Discordが「ユーザーはPCで確認できる状態」と判断して、スマホプッシュの優先度が下がる、またはOS側がバックグラウンド制御で止める、といった現象が疑われます。
対策としては、スマホ側の省電力・バックグラウンド制限を解除したうえで、PC側の通知挙動も含めて確認します。アプリをスワイプ終了すると通知が止まる
Androidで特に多いです。OSがバックグラウンド動作を止めると、プッシュ通知の受信が不安定になることがあります。アプリを「終了」させる運用をしている場合は、常駐させる前提へ切り替えることで改善することがあります。Wi-Fiでは来るがモバイル回線では来ない、またはその逆
VPN、プロキシ、ルーター設定、回線の省データ設定などが影響する場合があります。端末やルーターを再起動し、回線を切り替えて再現性を確認すると切り分けできます。
スマホ通知は、Discord・OS・回線の3点が関与します。したがって「通知権限はオンだからOK」と結論づけず、後述の端末別チェックリストまで必ず確認してください。
サーバーとチャンネルの通知設定で見落としやすい点
サーバー通知設定と抑制のチェック
「一部だけ通知が来ない」と判定できた場合、最重要ポイントはサーバー側の通知設定です。Discordはサーバーごとに通知ルールを持てるため、サーバー単位でミュートや通知レベルを変更していると、別サーバーでは正常なのに特定サーバーだけ通知が死ぬ、という状態になります。
サーバー通知設定で頻出する原因は、次の4つです。
サーバー全体のミュート
誤操作でミュートになっていると、サーバーの通知は基本的に出ません。ミュート期間が「一定時間」になっていることもあるため、解除したつもりで解除できていないケースもあります。通知レベルが合っていない
たとえば「メンションのみ」にしていると、通常メッセージの通知は来ません。流量が多いサーバーでは有効な設定ですが、重要連絡まで通常メッセージとして流れるサーバーでは、結果として見逃しが増えます。@everyoneや@hereの抑制
サーバーの運用上、@everyoneを抑制している場合、メンションが来ないと感じることがあります。サーバー側の運用ルールに合わせて、抑制を入れるか解除するかを判断する必要があります。ロールメンションの抑制
ロール付与で通知を受け取る運用の場合、ロールメンションが抑制されていると重要連絡が落ちます。特定ロールの告知を取りこぼす場合は、ここが原因になりやすいです。
サーバー側で見落としを防ぐために、次のチェックリストを順に確認してください。
サーバー全体がミュートになっていない
ミュート期間が残っていない
通知レベルが意図どおりである
@everyoneや@hereの扱いが運用ルールと一致している
ロールメンションが必要な人に届く設定になっている
なお、ここで変更する場合は「戻せる」ように、変更前の状態をメモすることを推奨いたします。通知問題は一時的に改善しても、運用上の正解が別にあることが多く、後から「元に戻したい」となるケースがあるためです。
チャンネルとカテゴリのミュート確認
サーバー全体は問題ないのに「特定チャンネルだけ通知が来ない」場合は、チャンネルまたはカテゴリがミュートされている可能性が高いです。これは、流量が多いサーバーで通知を整理している方ほど起こりやすい問題です。
よくある例は次のとおりです。
雑談チャンネルをミュートするつもりで、告知チャンネルをミュートしてしまった
カテゴリごとミュートした結果、重要チャンネルもまとめて抑制された
一度イベント期間中にミュートして、そのまま解除を忘れた
対策としては、「重要チャンネルだけ通知を受ける」設計に寄せると安定します。具体的には次の方針が有効です。
告知、運営連絡、重要事項はミュートしない
雑談、クリップ、ログ、雑多な投稿はミュートする
重要連絡はメンション運用を統一する
このように、通知のオンオフを場当たり的に触るのではなく、用途で分けて固定化すると、再発が減ります。
メンションが届かない時の確認ポイント
メンションが届かない場合、原因は「メンションの種類」と「抑制の階層」に分かれます。Discordでは、メンション通知に影響する設定が複数あるため、確認順序を誤ると時間がかかります。
効率が良い順番は次のとおりです。
サーバー側の抑制を確認する
@everyone/@here、ロールメンションが抑制されていないかを確認します。ここが抑制されていると、メンション自体が通知として上がってきません。該当チャンネルがミュートになっていないか
チャンネルミュート中はメンション通知が抑制されることがあるため、メンション運用のチャンネルがミュート対象になっていないか確認します。自分の通知設計が「メンションのみ」前提になっていないか
メンションのみ通知で運用する場合は、メンションの使い方が統一されていないと見逃しが増えます。ロールメンションを使うのか、個別メンションを使うのかを運用側と合わせる必要があります。端末側で通知が「表示されないだけ」になっていないか
特にiPhoneやWindowsでは、通知自体は来ていてもロック画面やバナーに出ず、通知センターにだけ溜まる設定になっていることがあります。音が鳴る、バッジが出るなどの兆候があれば、表示設定の問題を疑います。
メンション問題は「サーバー運用」も関与します。運用側が@everyoneを乱発しているサーバーでは、受け手が抑制するのは自然です。その場合は、個人側での復旧だけでなく、サーバー側のメンション運用を見直す方が本質的な改善になります。
端末別に直す方法
iPhoneで通知がこない時のチェック
iPhoneで通知が来ない場合、最優先はOS側の通知許可です。Discord側の設定が正しくても、iPhoneが通知を許可していなければ、通知は表示されません。
確認は次の順番が確実です。
通知許可の確認
iPhoneの設定でDiscordの通知が許可されているかを確認します。
ここで重要なのは「許可されている」だけでなく、表示方法が目的に合っているかです。ロック画面に出したい
バナーで気づきたい
通知センターに溜めたい
どれを求めるかで最適設定が異なります。
集中モードの確認
集中モードやおやすみモードで、Discordが抑制対象になっていると通知が見えなくなります。
特に「夜間だけ通知が来ない」「会議中だけ来ない」など、時間帯と連動する場合は集中モードが原因になりやすいです。バナーやサウンドの状態確認
「通知が来ない」ではなく「表示されない」ことがあります。
バッジは出る、通知センターにはある、という場合は表示方法の設定が原因です。復旧の基本手順
Discordアプリを最新版へ更新
iPhoneを再起動
Discordを一度ログアウトして再ログイン
ここまでで改善することが多いです。
iPhoneの特徴として、OSアップデート後に通知の挙動が変わったり、集中モードの設定が追加されたりして、意図せず抑制が入ることがあります。したがって「昨日まで来ていたのに今日だけ来ない」場合は、まず集中モードと通知表示の設定を重点的に確認してください。
Androidで通知がこない時のチェック
Androidで通知が来ない原因として非常に多いのが、バッテリー最適化やバックグラウンド制限です。機種やメーカーによって呼び方が違うため、設定項目を見つけにくいことがありますが、考え方は共通です。
Androidチェックリストとして、次を上から順に確認してください。
OS側でDiscord通知が許可されている
通知カテゴリが必要なものだけでも許可されている
バッテリー最適化の対象からDiscordが除外されている
省電力モードやデータセーバーが有効になっていない
バックグラウンド通信が制限されていない
アプリのキャッシュ削除や再起動で改善する
回線（Wi-Fiとモバイル）で再現性が変わらないか確認する
Androidは、アプリを閉じたつもりが「バックグラウンドで止まった」状態になり、プッシュが不安定になることがあります。通知を安定させたい場合は、Discordをバックグラウンド制御から守る設定が有効です。
また、Androidは通知の種類が細かく分かれており、特定カテゴリだけ無効になっていることがあります。たとえば「メッセージは来るが通話の通知が来ない」「サーバー通知だけ来ない」といった場合は、通知カテゴリのオンオフを確認すると改善することがあります。
Windowsで通知が出ない時のチェック
Windowsで多いのは「通知は来ているが見えていない」問題です。たとえば、音は鳴るのに右下のバナーが出ない、通知センターにだけ溜まる、全画面中は一切表示されない、といった症状です。
以下の手順で、OS側→Discord側の順に確認すると早いです。
Windows側でDiscordの通知が許可されているか
Windowsの通知設定で、Discordが通知を出せる状態か確認します。ここがオフだと、Discord側をどれだけ触っても復旧しません。集中モードやフォーカスで抑制されていないか
Windowsには通知をまとめて抑制する機能があります。作業中に便利な一方で、意図せず有効になっていると「通知こない」状態になります。Discord側のデスクトップ通知が有効か
Discordアプリ側でデスクトップ通知が無効になっている場合、OSが許可していても表示されません。
また、通知音と通知バナーが別扱いになっているケースがあるため、「音は鳴るが表示されない」場合はバナー関連の設定を重点的に確認します。全画面アプリの影響を確認する
ゲームやプレゼンなど全画面を多用する環境では、通知が抑制されることがあります。全画面を終了した状態でテスト通知を行い、通知が表示されるか確認すると切り分けできます。復旧の基本手順
Discordを完全終了して再起動
Windowsを再起動
Discord更新を適用
可能なら一度ログアウトして再ログイン
それでも改善しない場合、表示系の設定が絡んでいることが多いため、通知センターに溜まっていないかまで確認してください。
Windowsは「通知が出たこと自体は記録されているが、バナー表示だけ抑制される」ケースがあるため、通知センターや履歴の確認が有効です。バナーが出ないだけなら、通知自体は生きているため、表示設定の調整で改善する見込みが高いです。
それでも直らない時の対処と再発防止
アプリの更新と再ログインと再インストール
ここまでの確認で直らない場合は、設定の問題ではなく、アプリの状態やキャッシュ、ログイン状態、プッシュの登録状態が崩れている可能性があります。この場合は、復旧手順を固定して段階的に試すと、無駄な変更が減ります。
推奨の順番は次のとおりです。
Discordアプリを最新版に更新する
古いバージョンでは通知関連の不具合が修正されていない可能性があります。端末を再起動する
通知サービスやバックグラウンドが詰まっている場合、再起動だけで復旧することがあります。Discordをログアウトし、再ログインする
認証やプッシュ登録が不整合を起こしている場合に有効です。キャッシュ削除を行う
Androidで特に有効です。挙動が重い、通知が遅れる場合にも改善することがあります。最後に再インストールする
通知が完全に壊れている場合は、再インストールでプッシュ設定が再生成され、改善することがあります。
注意点として、再インストール前に、2段階認証やログイン方法（メールアドレス、認証アプリ等）を確認しておくと安全です。
通知を受け取る設計に整える
通知が復旧しても、設定が場当たり的なままだと再発しやすくなります。特にDiscordはコミュニティ用途が多く、メッセージ量が多いため、通知を整理しないと「通知が多すぎて結局見ない」状態になり、実質的に通知が死にます。
再発防止として有効な設計は次のとおりです。
重要チャンネルは通知を生かす
告知、運営連絡、締切、業務連絡など、見逃せないチャンネルはミュートしない。雑談や流量チャンネルは通知を抑える
雑談、画像共有、ログ、ボット投稿などはミュートまたは通知レベルを下げる。メンション運用を統一する
重要連絡はロールメンションに統一する、緊急時だけ@hereを使うなど、サーバー側の運用ルールを固定化すると、受け手が抑制しなくて済みます。端末別に役割を持たせる
PCは作業中の確認用、スマホは外出時の即時通知用、といった役割分担を明確にし、不要な端末では通知を減らすとストレスが減ります。
「通知を増やす」のではなく、「必要な通知だけ確実に届く」状態へ設計し直すことで、通知の見逃しと設定迷子の両方を減らせます。
問い合わせ前に用意する情報
どうしても復旧しない場合は、Discordサポートや、端末メーカー、OS側のサポート情報を参照する必要が出てきます。その際、原因特定を早めるために、次の情報を事前に整理しておくと効果的です。
端末情報（iPhone/Android/Windows、機種名）
OSバージョン
Discordアプリのバージョン
発生範囲（全部こない、一部だけこない、DMのみ、サーバーのみなど）
発生条件（PCを開いている時だけ、Wi-Fiだけ、夜間だけなど）
通知の状態（音は鳴る、バナーが出ない、バッジは出る、通知センターにはある等）
いつから発生したか（例：2025年12月10日頃から）
特に「再現条件」は重要です。再現条件が特定できると、設定問題か、端末制御か、ネットワークか、アプリ状態かが絞りやすくなります。
よくある質問
PCを開いているとスマホに通知が来ないのは不具合ですか？
不具合とは限りません。PC側がアクティブである場合、ユーザーがPCで確認できる状態として扱われ、スマホのプッシュ通知が弱くなる、または遅れるように見えるケースがあります。まずはスマホ側の省電力・バックグラウンド制限を解除し、次にPC側の通知設定と稼働状況を含めて切り分けると原因に到達しやすくなります。
特定サーバーだけ通知が来ません。何を見ればよいですか？
サーバー通知設定と、該当チャンネルまたはカテゴリのミュートを優先してください。一部サーバーだけ来ない場合、端末やDiscord全体設定よりも、サーバー単位の通知ルールが原因である可能性が高いです。サーバーがミュートになっていないか、通知レベルがメンションのみになっていないか、メンション抑制が有効になっていないかを順に確認すると復旧しやすくなります。
音は鳴るのにバナーが出ません。どこが原因ですか？
この症状は、通知自体は生きているが表示だけが抑制されている可能性が高いです。Windowsの場合、OS側でバナーが抑制されている、集中モードが有効、全画面時に抑制される、といった条件が考えられます。Discord側のデスクトップ通知設定も合わせて確認し、通知センターに溜まっていないかまで見ると切り分けが進みます。
メンションだけ来ません。@everyoneやロール抑制が関係しますか？
関係する可能性があります。サーバー側で@everyone/@hereやロールメンションが抑制されていると、メンション通知が期待どおりに届かないことがあります。まずサーバーの抑制設定を確認し、そのうえで該当チャンネルがミュートになっていないか、端末側で表示が抑制されていないかを確認してください。
直ったのに再発します。防ぐ方法はありますか？
再発防止には、通知設計の固定化が有効です。重要チャンネルはミュートしない、雑談は抑える、メンション運用を統一する、といった整理を行うと、誤操作や場当たり的調整が減り、結果として通知トラブルが起きにくくなります。端末別に役割を分け、スマホでは外出時に必要な通知だけを受ける、といった運用も効果的です。
まとめ
ディスコードで通知こない場合は、最初に「全部こないか一部だけか」「スマホだけかPCだけか」を切り分けることで、確認すべき場所が一気に絞れます。そのうえで、Discordのユーザー設定の通知、サーバー通知設定とチャンネルミュート、そしてiPhone/Android/Windowsの通知許可・集中モード・省電力制御を順に見直すと、最短で復旧しやすくなります。
また、復旧後は「必要な通知だけ確実に届く」状態に整えることが重要です。重要チャンネルを明確にし、雑談を抑え、メンション運用を統一することで、設定ミスや抑制の入れ違いが減り、再発しにくくなります。
DiscordやOSはアップデートにより設定名や導線が変わることがあります。項目が見つからない場合は、通知、プッシュ、デスクトップ、集中モード、省電力といったキーワードで探し、変更前の設定を控えた上で段階的に調整してください。