Discordで「Reacted to you」など、リアクションが付くたびに通知が届き、集中が途切れたり、重要な通知が埋もれたりしてお困りではないでしょうか。特に、参加サーバーが多い方や、雑談・ゲームコミュニティなどで日常的に投稿する方は、リアクション自体は嬉しい一方で、通知が過剰になるとストレスが増えやすい傾向があります。
本記事では、以下の内容を詳しく解説いたします。
リアクション通知の位置づけと、他の通知との違い
スマホとPCそれぞれでリアクション通知をオフにする手順
重要な通知だけを残して、通知設計を破綻させないコツ
設定項目が見当たらない、止めたのに通知が来る、通知が来ない場合の切り分け
よくある疑問への回答
なお、Discordは画面や設定項目が更新されることがあります。そのため本記事では、特定の文言を断定し過ぎず、「どの画面階層で探すべきか」「代替手段は何か」を重視して説明いたします。
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Discordのリアクション通知とは何か
リアクション通知とサーバー通知の違い
Discordの通知は、大きく分けて「アプリ全体の通知」と「サーバー・チャンネル単位の通知」が組み合わさって成立しています。ここを整理しないまま設定すると、「サーバー通知を変えたのに止まらない」「逆に重要な通知まで消えた」といった混乱が起こりがちです。
リアクション通知
あなたのメッセージに誰かが絵文字リアクションを付けたことを知らせる通知です。メッセージ本文の新着とは別扱いになりやすく、体感として「メッセージ通知を抑えているのにリアクションだけ来る」と感じる原因になります。サーバー通知
サーバー全体で「すべてのメッセージを通知する」「@メンションのみ通知する」「無音にする」といった粒度で調整します。チャンネル通知
サーバーの中でも特定チャンネルだけ通知を強めたり弱めたりできます。重要告知チャンネルや連絡チャンネルだけ通知する設計に向いています。
ポイントは、サーバー通知とリアクション通知は、同じ発想で制御できない場合があるという点です。まずはリアクション通知を「リアクション専用の通知」として切り分けて扱うと、設定が整いやすくなります。
受信ボックスとハイライト通知との関係
リアクション通知に似た概念として、Discordには「受信ボックス」と「ハイライト通知」があります。これらを混同すると、「通知を止めたのにまだ何か来る」「通知が来ないのにアプリ内には履歴がある」といったズレを感じやすくなります。
受信ボックス
アプリ内で、未読・関連イベント・メンションなどを後追いできる導線です。通知を絞った場合でも、受信ボックスで情報を回収できる設計にしておくと安心です。ハイライト通知
参加している会話の盛り上がりや注目度など、一定の条件で通知されることがあります。リアクション数が増えることがシグナルになり、結果として「リアクション通知を切ったのに、似た通知が来る」と感じる場合があります。
したがって、リアクション通知を調整する際は、受信ボックスで追う運用に切り替えるのか、ハイライト通知も同時に見直すのかを合わせて考えると、通知体験が安定いたします。
通知が増えたと感じる典型パターン
「急に通知が増えた」と感じるときは、次のような典型パターンが該当しやすいです。
古い投稿にリアクションが付いた
過去ログを読んだ人が後からリアクションすると、時差で通知が集中します。複数サーバーで同時に活動している
リアクションはメッセージより軽く押されるため、参加サーバー数が多いほど総量が増えます。端末が複数ある
スマホとPCで通知の出方が異なり、片方の設定だけ変えても「止まっていない」ように見えることがあります。OS側の通知設定が変わった
iOS/Androidのアップデートや、アプリ側の通知カテゴリ追加によって、許可状態が変化する場合があります。
こうした背景を踏まえ、本記事では「最短で止める手順」と「うまくいかない場合の切り分け」をセットで説明いたします。
Discordのリアクション通知をオフにする方法
スマホでリアクション通知をオフにする手順
スマホでの基本方針は、Discordアプリ内の通知設定でリアクション通知をオフにすることです。OS側で止める方法もありますが、まずはアプリ内で「リアクションだけ」を止めるのが安全です。
手順
Discordアプリを開きます
画面下部のナビゲーション、または右下付近の自分のアイコンからプロフィール画面を開きます
設定（歯車）を開きます
通知、または通知設定に該当する項目を開きます
リアクション通知に関する項目を探し、オフにします
うまくいかない場合の補足
「リアクション通知」という文言が見当たらない場合があります。その場合は後述の「設定項目がない場合の原因と対策」へ進んでください。
スマホの通知はOS側でも制御されています。アプリ内でオフにしても止まらない場合は、OS側のDiscord通知許可や通知カテゴリの状態も合わせて確認してください。
PCでリアクション通知をオフにする手順
PC版（デスクトップアプリ、またはブラウザ）でも、基本はユーザー設定から通知を調整します。PCは設定項目が見つけやすい一方、通知の出方が「デスクトップ通知」「サウンド」「バッジ」など複数に分かれているため、止めたい対象を意識すると確実です。
手順
Discordデスクトップアプリを開きます
左下のユーザー名やアイコン周辺の設定（歯車）を開きます
通知、または通知設定に該当する項目を開きます
リアクション通知をオフにします
必要に応じて、デスクトップ通知や通知音の設定も調整します
注意点
PC側で止めたのにスマホは鳴り続ける、またはその逆というケースがあります。端末ごとに設定が独立しているように見える場面があるため、スマホとPCの両方を見直すことを推奨いたします。
OSの通知設定で止める代替策
アプリ内に該当項目が見当たらない、または止めたのに挙動が安定しない場合は、OS側でDiscordの通知を制御する方法が代替策になります。ただし、OS側の設定は粒度が粗くなりやすく、リアクション以外の重要通知（DM、@メンション等）を巻き込む可能性があるため、段階的に進めるのが安全です。
iPhoneでの考え方
設定アプリからDiscordの通知へ進み、通知自体を許可するか、ロック画面・通知センター・バナーなど表示方法を調整します。
もし通知カテゴリの分割がある場合は、リアクションに相当するカテゴリだけを抑える選択肢が取れることがあります。
Androidでの考え方
Androidは通知がカテゴリ分けされることが多く、カテゴリ単位でオンオフできる場合があります。
「リアクション系」「アクティビティ系」などに分かれている場合は、該当カテゴリをオフにします。
推奨する進め方
まずDiscordアプリ内でリアクション通知をオフ
次にOS側で「通知の表示形式」を弱める
最後の手段として、OS側でDiscord通知そのものを抑える（重要通知も止まり得るため慎重に）
Discordのリアクション通知を必要な範囲だけ残す設定
重要通知を残すためのおすすめテンプレート
リアクション通知だけを止めたい方の多くは、「重要な通知は逃したくない」という要望を同時に持っています。ここで有効なのが、通知をテンプレート化して考える方法です。
以下は、通知過多を抑えつつ、必要な連絡を残すための例です。
リアクション通知はオフ
DM通知はオン
@メンション通知はオン
サーバー通知は@メンション中心
本当に重要なチャンネルだけチャンネル通知をオン
この設計にしておくと、リアクションに振り回されず、必要な連絡（DMやメンション）を取りこぼしにくくなります。
サーバー別とチャンネル別の通知設計
通知設計のコツは、「サーバー単位でざっくり抑え、チャンネル単位で必要箇所だけ強くする」ことです。具体的には次のように整理できます。
サーバー別の考え方
雑談サーバー：@メンション中心、または基本ミュート
連絡サーバー（学校・仕事・イベント）：必要に応じて通知を強める
小規模コミュニティ：すべて通知でも破綻しにくいが、リアクション通知は別途制御
チャンネル別の考え方
告知チャンネル：通知をオン（または重要度を上げる）
雑談チャンネル：通知を弱める
質問チャンネル：自分が関与する場合のみ通知を強める
このように「通知を上げる場所」を少数に限定すると、Discordの利用が安定いたします。
ミュートと取り込み中が影響するポイント
通知が「うるさい」問題と、「来ない」問題は表裏一体です。リアクション通知を調整する過程で、別の設定が影響して期待通りにならないことがあります。ここでは、特に影響しやすい要素を整理いたします。
影響しやすい要素
サーバーのミュート
チャンネルのミュート
自分のステータスが取り込み中になっている
OS側の集中モード、省電力、バックグラウンド制限
通知許可がOS側でオフになっている
ありがちな落とし穴
「リアクション通知が来ない」と思ったが、実際はOSの集中モードで抑制されていた
「止めたのに届く」と思ったが、別種類の通知がリアクションをきっかけに出ていた
PCはオフにしたが、スマホがオンのままで通知が続いていた
次章のトラブルシューティングで、具体的に切り分け手順を提示いたします。
Discordのリアクション通知が表示されない来ない時の対処
設定項目がない場合の原因と対策
リアクション通知をオフにしようとしても、設定項目自体が見当たらないケースがあります。主な原因は次のとおりです。
主な原因
Discordアプリのバージョン差
端末差（スマホとPCで項目が異なる）
アカウント差（機能が段階的に提供されている可能性）
メニュー名や配置が更新され、探し方が変わった
対策の優先順位
アプリのアップデート
まずはDiscordを最新バージョンに更新します。古いと項目が出ないことがあります。アプリの再起動
更新直後は表示が変わらない場合があります。いったん終了して起動し直します。ログアウトと再ログイン
設定同期が不安定な場合の切り分けとして有効です。OS側設定で暫定対応
どうしても項目がない場合は、OS側の通知制御で一時的に抑えます。
「設定がない」場合は、無理に探し続けるよりも、上記の順で対応すると時間を浪費しにくいです。
止めたのに届く場合の切り分け
「リアクション通知をオフにしたのにまだ通知が来る」場合は、別経路の通知や設定の不一致が疑われます。以下のチェックリストで切り分けると原因を特定しやすくなります。
切り分けチェックリスト
スマホとPCの両方でリアクション通知をオフにしましたか
OS側でDiscord通知が許可されたままになっていませんか
通知の種類がリアクション通知ではなく、ハイライト通知等になっていませんか
受信ボックス由来の通知や、別のアクティビティ通知が混ざっていませんか
サーバー側で何らかの通知が強い状態になっていませんか
よくある解決パターン
端末差が原因：スマホだけがオンのまま、またはPCだけがオンのまま
OS側が原因：アプリ内で止めても、OSが許可しており表示が出続ける
別通知が原因：リアクション通知ではなく、ハイライト通知等がトリガーになっている
「何の通知なのか」を通知表示の文言や通知種別で確認し、該当する設定へ戻るのが近道です。
端末ごとに挙動が違う場合の確認手順
端末差は、Discordの通知トラブルで最も多い原因の一つです。以下の順で確認すると、最短で切り分けできます。
確認手順
スマホのDiscord設定でリアクション通知がオフか確認します
PCのDiscord設定でも同じくオフか確認します
スマホOS側でDiscord通知が許可されているか確認します
集中モードや省電力が有効か確認し、一時的にオフにして再現確認します
Wi-Fiとモバイル通信を切り替えて挙動を確認します
同じメッセージにテストでリアクションを付け、通知がどこに出るか観察します
観察のポイント
「通知は来ないがアプリ内には履歴がある」なら、OS側抑制の可能性が高いです。
「片方だけ来る」なら、端末ごとの設定不一致が濃厚です。
「リアクション通知を止めたのに似た通知が来る」なら、ハイライト通知等を疑ってください。
Discordのリアクション通知に関するよくある質問
自分がリアクションしたら相手に通知されるか
相手の設定次第で通知される可能性があります。つまり、あなたがリアクションを付けた行為そのものが「必ず相手に通知を出す」わけではなく、相手がリアクション通知を受け取る状態になっている場合に、通知対象となり得るという整理になります。
相手に余計な負担をかけたくない場合は、次の運用が無難です。
深夜などは大量のリアクションを控える
強い反応を示したい場合は、リアクションより短い返信を使う
サーバー文化として「リアクション多用」が一般的かを観察する
古い投稿へのリアクション通知も対象か
対象になり得ます。過去ログを読み返した人が後から反応した場合、あなた側には「今」通知が来るため、体感として急増します。止めたい場合は、リアクション通知そのものをオフにするのが最も確実です。
もしリアクション自体は把握したい場合は、通知で追うのではなく、受信ボックスや該当チャンネルの履歴で確認する運用に切り替えると、通知過多を避けつつ状況を把握しやすくなります。
ボットでリアクション通知を代替できるか
サーバー運用として「特定メッセージにリアクションが付いたら、管理用チャンネルへ通知する」といった仕組みを作ることは可能です。ただし、個人の端末通知を置き換える目的でボット運用を始めると、かえって複雑化しやすい点に注意が必要です。
ボット運用が向くケース
イベント受付など、リアクションを参加表明として扱っている
重要メッセージへの反応を、スタッフが確実に把握したい
管理用チャンネルにまとめて記録を残したい
注意点
権限設計を誤ると、通知の出し過ぎにつながります
共有チャンネルに出すと、個人情報や運用情報が露出する恐れがあります
メンション運用を誤ると、スパムに近い状態になります
まずは本記事の範囲で、アプリ内とOS側の通知調整を整えたうえで、必要性が明確な場合にのみボット運用を検討するのが安全です。
まとめと次にやること
今日やる設定チェック
最後に、今日実施すべき手順をチェックリストで整理いたします。迷った場合は、この順に進めてください。
Discordアプリ内の通知設定でリアクション通知をオフにする
スマホとPCの両方で設定状態を揃える
重要通知（DM、@メンション）を残すテンプレートで通知設計を整える
受信ボックスで後追いできる運用にして、通知依存を減らす
うまくいかない場合は、OS側の通知設定や集中モード、省電力設定を確認する
似た通知が来る場合は、ハイライト通知等の別経路を疑う
仕様変更時に確認すべき場所
Discordは改善や更新が頻繁に行われるため、設定項目の名称や配置が変わることがあります。違和感が出たときは、次の確認ポイントに戻ると復旧が早いです。
ユーザー設定内の通知関連項目
サーバー通知設定とチャンネル通知設定
受信ボックス側の状態（ミュートや未読の扱い）
iOS/AndroidのDiscord通知許可、通知カテゴリ、集中モード、省電力
通知は「止める」だけでなく、「必要な通知だけを残す」設計にすると安定します。リアクション通知を抑え、DMや@メンションを確実に拾える状態に整えることが、最もストレスの少ない運用につながります。