Discordを利用していると、「プロフィールを見たら相手にバレるのではないか」「サーバーごとのプロフィールはどこまで公開されているのか」といった不安を抱く瞬間が少なくありません。
特に複数のサーバーに参加していたり、プライベートと趣味のコミュニティを分けて活動している場合、思わぬ形で身バレにつながるのではと心配される方も多くいらっしゃいます。
本記事では、Discordの各プロフィール機能・オンライン状態・アクティビティ表示・複数アカウント利用など、「バレる/バレない」に関わる要素を体系的に整理いたします。
具体的な設定方法とリスクを下げるポイントを分かりやすく解説しますので、初めての方でも安心して理解していただけます。
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Discordのプロフィールはどこまで「バレる」のか全体像を整理
Discordで「プロフィールを見たらバレるのではないか」「サーバープロフィールを変えたら他でもバレるのではないか」と不安に感じる方は少なくありません。まずは、Discord上でどの情報がどこまで共有されているのか、全体像から整理いたします。
「ユーザープロフィール」と「サーバープロフィール」の違い
Discordには大きく分けて、次の2種類のプロフィールがあります。
ユーザープロフィール
アカウントそのものに紐づいたプロフィールです。ユーザー名、タグ(4桁の番号またはユーザーネーム)、アイコン、自己紹介、連携しているサービス(例:Spotify、ゲームアカウントなど)が含まれます。サーバープロフィール
特定のサーバーの中だけで有効になるプロフィールです。サーバーごとに表示名やアイコン、自己紹介などを変えられます。設定しても、他のサーバーやDMの表示には影響しません。
「このサーバーでは別名で活動したいが、フレンドとは今までどおりの名前でつながりたい」といった場合、サーバープロフィールを活用することで、コミュニティごとに見せ方を分けることができます。
他人から実際に見える情報の範囲
一般的なユーザー同士で、お互いに見える情報は次のようなものに限られます。
ユーザープロフィールに自分で登録した情報
アイコンやプロフィールバナー
Nitroやブーストなどのバッジ
公開に設定した連携サービス(例:Spotifyで再生中の楽曲)
共通のサーバーと共通フレンドの一覧(プロフィール画面から確認可能)
逆に、以下のような情報は、通常のユーザーやサーバー運営者からは見えません。
IPアドレス
メールアドレス
電話番号
ログインしている端末の情報
これらはDiscordのシステム側でのみ扱われる情報であり、他ユーザーから直接閲覧されることはありません。
サーバー運営者・管理者に見える情報は増えるのか
サーバーのオーナーや管理者(管理権限を持つロール)は、権限に応じて次のような情報を扱えます。
サーバー上でのメッセージ内容・投稿履歴
ボイスチャンネルへの出入り状況
サーバー内のニックネーム、ロール、ミュート・BANなどの状態
ただし、管理者であっても、Discordアカウントに登録されているメールアドレスやIPアドレス、電話番号といった情報を見ることはできません。これはDiscordの仕様上保護されている情報です。
「プロフィールを見たらバレる?」足跡機能の有無を解説
次に、多くの方が最も気にされる「プロフィール閲覧でバレるのか」という点を整理いたします。
DiscordにはInstagramのような足跡機能はない
現時点(2025年)で、Discordには次のような機能はありません。
「誰がプロフィールを見たか」を一覧表示する機能
プロフィールを見たタイミングで相手に通知を送る機能
そのため、相手のプロフィール画面を開いたこと自体が、相手に直接バレることはありません。
サーバーメンバー一覧・プロフィールを見ても通知されない
同様に、サーバーのメンバー欄を開いてメンバー一覧を眺めたり、プロフィールを表示させたりしても、
その行為がサーバー管理者に通知される
「誰が自分のプロフィールを今見ているのか」が分かる
といった仕様にはなっていません。
したがって、「サーバーメンバーを見ていたらサーバー主にバレるのではないか」と心配する必要はございません。
ただし「共通サーバー」からバレる可能性がある
一方で、プロフィール画面には「相手と自分が共通で参加しているサーバー(Mutual Servers)」が表示されます。
そのため、次のようなパターンでは「どのサーバーにいるか」が間接的に知られてしまう可能性があります。
相手にプロフィールを見られると、共通サーバーの一覧からサーバー名が分かる
自分が参加していることを知られたくないサーバー名が、その一覧に含まれている
サーバー名そのものがセンシティブな内容を含む場合は、サーバー名の付け方や、そもそもそのサーバーにどのアカウントで参加するかを慎重に検討する必要があります。
オンライン状態・アクティビティからバレるケース
プロフィール閲覧そのものよりも、実際には「オンライン状態」や「アクティビティ」の表示からバレるケースが多くなります。
オフライン表示でもバレる代表的なパターン
Discordには「オフライン(非表示)」のステータスがあり、他人からはオフラインに見えるように振る舞うことができます。しかし、以下のような場面では、実はオンラインであることが推測される場合があります。
共通サーバーやDMでメッセージ入力を始めると「〇〇が入力中…」と表示される
一部のゲームやサービスでアクティビティ情報が表示される
ログイン・ログアウトのタイミングでオンライン状態が一瞬見える
「絶対にオンラインだと知られたくない」相手がいる場合は、オフライン表示にするだけでなく、
そもそもその相手と共通のサーバー・DMでやりとりしない
入力中にならないようにメッセージ送信を控える
といった運用面の工夫も必要です。
ゲーム・Spotifyなどアクティビティ共有で分かること
Discordでは、次のようなアクティビティがステータス欄に表示される場合があります。
PCやコンソールでプレイしているゲーム
Spotifyなど音楽サービスの再生情報
Discord内のアクティビティ(アプリ内ゲームなど)
これらがオンになっていると、
「今このゲームをプレイしている=オンラインで活動している」と推測される
「特定のサーバーのメンバーと遊んでいるのではないか」と邪推される
など、間接的に行動が知られてしまう可能性があります。身バレや詮索を避けたい場合は、アクティビティ共有の設定をオフにしておくことを推奨いたします。
「透明モード」「非表示設定」でできること・限界
Discordには、オンライン状態を隠したり、通知の出方を調整したりするための各種設定があります。
オンライン状態の変更(オンライン/退席中/取り込み中/オフライン)
「オンライン状態を隠す」設定
アクティビティ表示のオン/オフ
チャンネルミュート、通知の制御
これらを組み合わせることで、「通常の使い方においてはほとんどバレない」状態に近づけることは可能です。ただし、前述のとおり、
入力中表示
特定のゲームやサービスとの連携
など、完全には隠しきれない情報も存在するため、「あくまでリスクを減らす設定」であると理解しておくことが重要です。
複数アカウント・サブアカ利用はバレるのか
次に、「サブアカや複数アカウントでサーバーに参加していることがバレるか」というテーマを整理いたします。
仕様上バレないポイント(IP・メールは見えない)
Discordの仕様上、他ユーザーやサーバー運営者は、次のような情報にアクセスできません。
あなたのIPアドレス
メールアドレス
電話番号
他に持っているアカウントの一覧
そのため、同じ人が複数アカウントを持っていても、システム上それらが紐づいて他ユーザーに表示されることはありません。
また、1つのサーバーに複数アカウントで参加していても、運営者がIPアドレスなどから「同一人物である」と判断することはできません。
行動や話し方から「中の人」がバレるパターン
一方で、技術的にはバレなくても、次のような要素から「この2つのアカウントは同じ人ではないか」と推測されることがあります。
文章の書き方や言い回しの癖
よく使う絵文字やスタンプ
ログイン・活動時間帯の傾向
同じ話題・同じゲームへの参加パターン
特に小規模なコミュニティでは、メンバー同士の距離が近いため、こうした行動パターンから「中の人」が推測されやすくなります。複数アカウントを使う場合でも、コミュニティ内のルールや周囲の信頼関係に配慮することが重要です。
同一サーバーで複垢を使うときの注意点
同じサーバーに複数アカウントで参加する場合は、次の点に注意してください。
サーバールールで複アカ参加が禁止されていないか確認する
なりすましや荒らしと誤解されないよう、必要であれば運営者にあらかじめ相談する
BANやミュートの回避目的での複アカ利用はマナー違反となる
複数アカウントの利用そのものはDiscordの仕様上許容されていますが、その使い方によってはコミュニティトラブルの原因となります。プライバシー保護のための複アカ運用であっても、運営者や他メンバーへの配慮を忘れないことが重要です。
Discordで身バレを防ぐための具体的な設定チェックリスト
最後に、身バレリスクを下げるための具体的な設定とチェックポイントをまとめます。
プロフィール・サーバープロフィール設定のポイント
ユーザープロフィール
アイコンに自分の顔写真や私生活が分かる画像を使わない
自己紹介に本名・学校名・勤務先・最寄り駅などの個人情報を書かない
連携サービスの表示範囲を確認し、不要な連携は解除する
サーバープロフィール
サーバーごとに表示名やアイコンを変えたい場合は、サーバープロフィールを活用する
特定のサーバーでだけ使うニックネームを設定し、他サーバーやDMとは区別する
ステータス・アクティビティの非表示設定
オンライン状態
常に動向を知られたくない場合は、「取り込み中」や「オフライン(非表示)」を基本にする
アクティビティ共有
設定画面から「現在プレイ中のゲームを表示」「アクティビティの表示」をオフにしておく
入力中表示への配慮
絶対にオンラインだと知られたくない相手がいるDMや共通サーバーでは、なるべくメッセージ入力を行わない
サーバー・フレンド・ブロック機能を使ったリスク低減
サーバー選び
リアルの知人と匿名活動を分けたい場合は、アカウントを分けるか、サーバー自体を分ける
フレンド機能
フレンド一覧から活動が追われるのが不安な場合は、むやみにフレンド申請を承認しない
ブロック機能
明確に距離を置きたい相手がいる場合は、ブロックを活用し、メッセージ閲覧や通話の機会を減らす
これらの設定と運用を組み合わせることで、「プロフィールを見ただけでバレるのでは」といった漠然とした不安を大きく減らすことができます。
よくある質問(FAQ)
Q. Discordで相手のプロフィールを見たらバレますか?
いいえ、プロフィールを見ただけで相手に通知が行ったり、「誰が見たか」が分かったりすることはありません。足跡機能は実装されていません。
Q. サーバープロフィールを変えたら、他のサーバーにも影響しますか?
いいえ、サーバープロフィールは設定したサーバーの中だけで有効です。ユーザープロフィールには影響しません。
Q. オフライン表示なら絶対にオンラインだとバレませんか?
「入力中…」表示やアクティビティなどから、実はオンラインであることが推測される場合があります。完全に隠す機能ではなく、「見えにくくする」程度だと考えてください。
Q. 複数アカウントを使っていることはサーバー運営者にバレますか?
IPアドレスやメールアドレスは運営者からは見えないため、仕様上は分かりません。ただし、行動や発言のパターンから推測される可能性はあります。
Q. どうしても不安な場合はどうすればよいですか?
プロフィールや自己紹介から個人情報を削る
サーバーごとにプロフィールを分ける
オンライン状態・アクティビティの表示を絞る
不安な相手とは同じサーバー・DMでやりとりしない
といった対策を段階的に行うことで、実務上のリスクを大きく下げることができます。