Discordで「このサーバーには参加できません」「このチャンネルは年齢制限があります」と表示され、理由も分からないまま困っていないでしょうか。
実際には、年齢制限サーバー・NSFWチャンネル・センシティブ画像のフィルター・iOSアプリの仕様など、複数の仕組みが重なっているため、どこをどう対処すべきか分かりにくいのが実情です。
本記事では、「年齢制限を解除したい」と考えている18歳以上の方を主な対象として、Discord公式が案内している正規の年齢更新手続きと、端末別(PC/ブラウザ/iPhone/Android)の注意点を、順を追って分かりやすく解説いたします。
一方で、13〜17歳の未成年ユーザーが年齢制限を「無理に解除する」ことは、規約違反やアカウント停止につながる重要な問題です。そのため、本記事では裏技や抜け道は一切紹介せず、「できること」と「できないこと」の線引きを明確にしながら、安全にDiscordを利用するための指針をお伝えしていきます。
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Discordの「年齢制限」とは何か?
Discordで「年齢制限を解除したい」と感じる場面は、いくつかの仕組みが重なって発生しています。最初に、どの制限に引っかかっているのかを整理しておくことが重要です。
年齢制限サーバー・チャンネル・センシティブ画像の違い
Discordには、主に次のような年齢に関する制限があります。
年齢制限サーバー
18歳以上のみが参加できるサーバーです。13〜17歳のユーザーは参加や閲覧ができません。年齢制限チャンネル(NSFWチャンネル)
サーバー内の一部チャンネルだけに年齢制限がかかっているケースです。18歳以上のみが閲覧できます。センシティブ画像のぼかし/コンテンツフィルター
ダイレクトメッセージなどで送受信される画像が、自動的にぼかされる・表示が制限される機能です。設定から表示レベルを変更できます。
さらに、PlayStationなど外部サービスと連携している場合は、コンソール側の保護者設定によってDiscordへのアクセス自体が制限されていることもあります。
13〜17歳がアクセスできないコンテンツとその理由
Discordでは、原則として13歳以上が利用対象ですが、18歳未満のユーザーには追加の制限があります。特に以下の点が重要です。
13〜17歳のユーザーは、年齢制限サーバーに参加できない
年齢制限チャンネル(NSFWチャンネル)の閲覧も制限される
一部の地域では、法令に基づき年齢確認を完了しないと、特定のコンテンツにアクセスできない
これは、各国の法律や未成年保護の観点から設計されており、「設定を変えれば解除できる」という性質のものではありません。
iOS・Android・PCで仕様が違うポイント
端末によっても挙動が異なります。
PC/ブラウザ版
年齢制限サーバーへの参加や、NSFWコンテンツの表示に関するオプトインを行える主な環境です。iPhone(iOS)版アプリ
App Storeのポリシーにより、年齢制限サーバーへの参加ができない、または一部コンテンツが表示できない場合があります。これは設定では解除できません。Android版アプリ
基本的にはPC版に近い挙動で、プライバシー・安全設定からコンテンツフィルターの調整が可能です。
解除できるのはどのケース?年齢制限の「整理フローチャート」
ここからは、「自分の場合はそもそも解除できるのか」を判断するための整理です。
まずは自分が18歳以上かどうかを確認する
実年齢が18歳以上である
Discordに登録している生年月日も18歳以上になっている、または本来18歳以上であるべき
この両方を満たしていれば、公式手続きにより年齢制限の問題を解消できる可能性があります。
一方で、実年齢が13〜17歳の場合、年齢制限サーバーやNSFWコンテンツにアクセスすることは想定されておらず、解除できない仕様になっています。
誤った生年月日を登録しただけのケース
アカウント作成時に生年月日を誤って入力し、実年齢より若い年齢で登録してしまった場合は、Discordサポートに年齢情報の更新を申請することで修正できる可能性があります。
ただし、アカウント設定画面から利用者自身で自由に変更することはできません。必ずサポートを通じた手続きが必要です。
18歳以上なのに年齢制限サーバーに入れないケース
実年齢も18歳以上で、登録されている生年月日も正しいにもかかわらず、年齢制限サーバーに入れない場合は、次の可能性が考えられます。
過去の年齢確認で誤って「未成年グループ」として判定されている
利用地域やプラットフォームの仕様により、追加の年齢確認が必要になっている
iOSアプリからのみアクセスしようとしている
この場合も、年齢情報の更新・再確認を、公式フォームから申し立てる必要があります。
未成年で解除したいと考えているケース(できない理由を解説)
実年齢が13〜17歳の場合、次のような行為はいずれもNGです。
生年月日を偽って登録する
他人の身分証を使って18歳以上を装う
身分証を加工して偽造する
これらはDiscordの利用規約に反するだけでなく、場合によっては法令に抵触する可能性があります。アカウントの停止・削除、さらには法的な問題に発展するリスクがあるため、絶対に行わないでください。
18歳以上なのに年齢制限が解除されないときの公式手順
ここからは、18歳以上の方が正当な理由で年齢制限を解消したい場合の手順を説明します。
手順① 必要なものを準備する(身分証・Discordタグ・本人写真)
Discord公式の案内では、年齢情報の更新・年齢制限サーバーへのアクセス申し立てには、次の情報が求められています。
生年月日が記載された写真付き身分証明書
運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど
完全なDiscordタグを記載した紙
Discordのユーザー名+「#」+4桁の数字(例:ExampleUser#1234)
上記1・2を手に持った本人の写真
顔、身分証の生年月日、紙に書いたDiscordタグのすべてが1枚の写真で読み取れる状態
これらを事前に用意しておくと、フォーム入力がスムーズになります。
手順② Discordサポートフォームから年齢更新を申請する
Discord公式のサポートフォーム(Trust & Safetyチーム宛)にアクセスします。
カテゴリで「申し立て、年齢更新、その他の質問」 を選択します。
サブカテゴリで「自分の年齢情報を更新」など、年齢に関する項目を選択します。
生年月日・アカウント情報(メールアドレス、Discordタグ)を入力します。
手順①で準備した本人写真をアップロードします。
このとき、Discordアカウントに登録されているメールアドレスを使用することが求められています。アカウントにメールアドレスが紐づいていない場合、サポート側で本人確認ができず、対応してもらえないことがあります。
手順③ 審査結果を待ってからアクセスを再確認する
フォーム送信後、Trust & Safetyチームによる審査が行われます。審査が完了すると、登録メールアドレス宛てに結果が通知されます。
年齢情報が更新された場合
再度、年齢制限サーバーやNSFWチャンネルへのアクセスを試します。
追加情報の提出が求められた場合
メールの指示に従い、再度写真を撮り直す、情報を補足するなどの対応を行います。
よくある不備と審査が通らないときのチェックポイント
審査で却下される主な原因は次のようなものです。
写真が不鮮明で、生年月日やDiscordタグが確認できない
アカウントに登録されているメールアドレスと、フォームで使用したメールアドレスが一致しない
必要な情報が1枚の写真に収まっていない
申請が通らない場合は、これらのポイントを見直し、再度公式手順に沿って申請を行ってください。
端末別:Discord年齢制限の解除・解消ポイント
PC・ブラウザ版でできること
PCやブラウザ版Discordは、年齢制限に関する設定・オプトイン・サポートフォームの利用などがもっとも行いやすい環境です。
年齢制限サーバーへの参加確認
NSFWチャンネルを表示するためのオプトイン
プライバシー・安全設定からコンテンツフィルターの調整
年齢確認・年齢更新の申請フォームへのアクセス
年齢制限で困っている場合は、まずPCまたはブラウザ版で状況を確認することをおすすめします。
iPhone(iOS)版での制限事項と回避できない理由
iOS版Discordは、AppleのApp Storeポリシーの影響を受けるため、以下のような制限があります。
年齢制限サーバーに新規参加できない、または一部サーバーがまったく表示されない
特に露骨なコンテンツを扱うサーバーは、18歳以上であってもiOSからはアクセス不可
これらはアプリの仕様によるものであり、設定を変更して解除することはできません。必要に応じて、PC版やブラウザ版でアクセスすることになります。
Androidアプリでの年齢制限・センシティブ設定の確認方法
Android版では、基本的にPC版と同等の設定が可能です。
一般的な流れは次のとおりです。
Discordアプリ右下のプロフィールアイコンをタップ
「ユーザー設定」から「プライバシー・安全」を開く
ダイレクトメッセージの安全性など、コンテンツフィルターのレベルを確認・調整
NSFWチャンネルにアクセスする際に表示される警告を読み、同意する
ただし、登録年齢が18歳未満の場合は、設定を変更してもアクセスできないコンテンツがあります。
「解除できない」ケースと絶対にやってはいけないNG行為
13〜17歳のユーザーが解除できない理由(規約・法律・安全)
Discordは、未成年者を保護するために年齢制限を設けており、13〜17歳のユーザーに対しては、一定のコンテンツへのアクセスを禁止しています。
これは次のような観点から定められています。
各国の青少年保護関連法令
過激なコンテンツから未成年を守るためのプラットフォームポリシー
保護者や教育機関からの社会的要請
したがって、未成年であることを前提に、年齢制限を「解除」することはできません。
年齢詐称・他人の身分証の使用が危険な理由
次のような行為は、いずれも重大な規約違反です。
生年月日を偽ってアカウントを作成する
他人の身分証を借りて年齢確認を行う
身分証を加工・改ざんして提出する
これらの行為が発覚した場合、Discordアカウントの停止・削除や、悪質なケースでは法的な問題に発展する可能性があります。絶対に行わないでください。
アカウント停止・法的リスクなど、想定されるペナルティ
規約違反・不正な年齢確認が疑われる場合、以下のような措置が取られる可能性があります。
アカウントの一時停止または永久停止
該当サーバーからの強制退出
必要に応じた関係機関への報告
安全に利用するためにも、実年齢に基づいた正しい情報の登録を守ることが重要です。
安全にDiscordを使うためのチェックリスト
保護者・ファミリー向けの設定と見守りポイント
もしお子さまがDiscordを利用している場合は、次の点を確認してください。
年齢に合った利用かどうか(13歳未満には使用させない)
コンソール(PlayStationなど)と連携している場合、ペアレンタルコントロールの設定状況
不適切なサーバーに参加していないか、定期的に確認する
必要に応じて、プラットフォーム側の保護者向けガイドも活用してください。
アカウント・個人情報を守るために意識したいこと
実名や住所、学校名など、個人が特定される情報をむやみに公開しない
不審なリンクやファイルは開かない
不快なコンテンツや嫌がらせ行為があれば、ブロック・通報機能を活用する
トラブルが解決しないときに相談すべき窓口
Discord公式サポートフォーム(Trust & Safetyチーム)
利用しているプラットフォーム(例:PlayStationサポート)
未成年の場合は、保護者や学校の先生など、身近な大人