Discordを利用していると、
スマホ(携帯)だと相手の声が大きいのに、PCだと小さい
逆に、PCだと自分の声が大きすぎてスマホ勢にうるさいと言われる
といった「端末ごとに音量バランスが合わない」問題がよく発生します。
本記事では、「携帯とPCでDiscordの音量をできるだけ同じ感覚に揃える」ことを目的に、
Discordアプリ側の設定
Windows側・スマホ側の音量調整
通話相手との音量バランス調整
を体系的に解説いたします。
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Discordは端末ごとに音量設定が独立しているため、PCと携帯で体感音量がズレやすいです。
まずはPC側で基準となる音量を決め、その後スマホ側を基準に合わせて調整するとスムーズです。
Windowsの音量、Discordの出力音量、スマホのメディア音量、ユーザー音量など、
複数の要素を順番に確認することがトラブル解決の近道です。
次に取るべき具体的なアクション
PCでDiscordの出力音量とWindows音量を見直し、「基準音量」を作る。
スマホから同じメンバーと通話し、メディア音量をPCと同じ体感になるよう調整する。
必要に応じて、相手ごとに「ユーザー音量」で微調整する。
携帯とPCで音量が揃わない主な原因
Discordアプリの音量設定が端末ごとに異なる
Discordは、
デバイス音量(OSの音量)
Discordアプリ内の音量設定
が端末ごとに別々に保存されます。
そのため、
PC側:Discordアプリの音量スライダーが小さい
携帯側:OS側のメディア音量が大きい
などの組み合わせにより、同じアカウントでも音量が揃わない状況が起こります。
入力感度・マイクブーストの差
PCでは、
オーディオインターフェースのゲイン
Windows側のマイクレベル
Discord側の入力感度
といった複数の要素でマイク音量が決まります。
一方、スマホは
本体マイク
OS側の簡易的な補正
が主であり、PCと比べて音量差・音質差が出やすいことが特徴です。
OSごとの音量処理の違い
Windows(PC):アプリごとに音量ミキサーで個別調整が可能
iOS/Android(スマホ):システムの「メディア音量」がDiscordにも適用
という仕様の違いにより、同じ「70%」表示でも体感音量が違うことがあります。
まず確認すべき基本設定
PC版Discordで確認するポイント
通話音量・ユーザー音量の確認
任意のボイスチャンネルまたは通話に参加します。
相手のアイコンを右クリックし、「ユーザー音量」を確認します。
すべての相手が100%から大きく外れていないか確認し、極端な値(20%や200%など)になっている場合は一度リセットします。
アプリ全体の出力設定
Discord左下の「歯車アイコン(ユーザー設定)」をクリックします。
「音声・ビデオ」を開きます。
「出力デバイス」が意図したデバイス(ヘッドセット・スピーカーなど)になっているか確認します。
「出力音量」スライダーを70〜100%の範囲に設定します。
携帯(スマホ)版Discordで確認するポイント
メディア音量の確認
Discordで通話中に、端末側の音量ボタンを操作します。
表示される「通話音量」「メディア音量」が小さすぎないか確認します。
目安として、最大の70〜80%程度に設定します。
Discordアプリ内の出力設定(ある場合)
一部端末・バージョンでは、
「ユーザー設定」→「音声」から出力関連の項目を確認できます。
可能な範囲でPCと近い設定にそろえておくと、体感音量を合わせやすくなります。
携帯とPCで「体感的に同じ音量」に揃える手順
手順1:基準となる端末を決める
まず、どちらの端末を基準にするかを決めます。
よく通話する端末
音をしっかり聞き取りたい端末(例:PCでのゲームプレイ中など)
一般的には、PCを基準にし、スマホ側をPCに寄せて調整する方法が扱いやすいです。
手順2:PC側で基準音量を固定する
Windowsのタスクバー右下のスピーカーアイコンをクリックし、
システム音量を20〜40%程度に設定します。Discordの「出力音量」を80〜100%に設定します。
何人かと通話を行い、聞き取りやすい音量になるように調整します。
この状態を「PCの基準音量」とします。
手順3:スマホ側でPCに合わせて微調整する
同じメンバーとスマホで通話に参加します。
通話中にスマホの音量ボタンを操作し、「PCで聞いたときと同じくらいの大きさ」に感じる位置まで上下させます。
自分の感覚だけでなく、
「PCと比べて小さくないか?」
「音割れしていないか?」
を相手にも確認してもらいます。
手順4:ユーザー音量で個別差を吸収する
端末ごとの調整が終わったら、人ごとの差をDiscordの「ユーザー音量」で補正します。
特定の人だけ大きい/小さいと感じる場合、その人のアイコンを右クリックします。
「ユーザー音量」のスライダーで、80〜120%の範囲で微調整します。
それでも差が大きい場合は、相手側にもマイク設定の見直しを依頼します。
PC・スマホそれぞれで見直すべき具体的な設定
PC(Windows+Discord)の設定見直し
Windowsのサウンド設定
「設定」→「システム」→「サウンド」→「アプリの音量とデバイスの設定」
Discordの音量が極端に低くなっていないか確認します。
「録音デバイス」で使用中のマイクを選択し、「レベル」を調整します。
目安は 70〜90% 程度です。
Discordのマイク設定
「ユーザー設定」→「音声・ビデオ」
「入力感度」の自動調整がオンの場合、声が小さい・途切れる原因になることがあります。
問題がある場合は自動をオフにし、バーを調整して自分の声だけが反応する位置に設定します。
携帯(Android/iOS+Discord)の設定見直し
通話・メディア音量の分離に注意
一部Androidでは、
通話音量
メディア音量
が別管理になっています。
Discord通話中にボリュームボタンを押し、対象が「通話音量」になっているかを確認したうえで調整してください。
イヤホン・ヘッドセット使用時の注意
有線イヤホンとBluetoothイヤホンで音量バランスが変わる場合があります。
端末側の「音量制限」「音量補正」機能がオンになっていると、Discordだけ小さく感じることがあります。
「設定」→「サウンド」や「音量」メニューから該当機能がないか確認します。
音量を「見える化」して揃える簡易チェック方法
手順で確認する「音量揃えチェック」
同じ相手と、
PCから通話
スマホから通話
をそれぞれ実施します。
相手に「あなたの声の大きさ(5段階)」を評価してもらいます。
1:小さすぎる
2:少し小さい
3:ちょうどよい
4:少し大きい
5:大きすぎる
PC・スマホそれぞれで「3(ちょうどよい)」に近づくよう、
デバイス音量
Discord出力音量
を調整します。
チェックリストで確認すべき項目
以下の項目を一つずつ確認することで、原因特定が容易になります。
PCのWindows音量は20〜40%程度か
PCのDiscord出力音量は80〜100%か
スマホのメディア音量/通話音量は70〜80%か
特定ユーザーだけ大きすぎる/小さすぎる場合、「ユーザー音量」で調整したか
マイク入力感度が低すぎないか
イヤホン・ヘッドセットを変えた際にバランスが崩れていないか
よくあるトラブルと対処法
PCでは問題ないが、スマホだと相手の声が小さすぎる
考えられる原因と対処法は以下のとおりです。
スマホ側のメディア音量がシステム全体で低く設定されている
→ Discord通話中にボリュームボタンで最大付近まで上げるBluetoothイヤホンの音量制限機能が働いている
→ 端末設定から音量制限をオフ、または有線イヤホンで試すDiscordアプリのバージョンが古い
→ アプリストアから最新版に更新する
スマホではちょうど良いが、PCだと自分の声が大きすぎると言われる
Windows側のマイクレベルが高すぎる
→ 「サウンド設定」→「録音デバイス」でレベルを50〜70%に下げるDiscordの入力感度が高すぎる
→ 自動調整をオフにし、バーを下げて入力レベルを調整マイクブースト機能がオンになっている
→ オーディオインターフェースやサウンドカード側の設定を確認し、ブーストを下げる
応用:ゲーム配信・ボイスチャットでの音量バランス最適化
ゲーム音とDiscord音声のバランスをとる
PCでゲームをしながらDiscord通話を行う場合、
ゲーム音
Discordの通話音
システム通知音
など複数の音が同時に鳴ります。
この場合、
Windowsの「アプリごとの音量設定」でゲーム音をやや低め(30〜50%)にする
Discordの音量を優先して聞き取りやすいレベルに設定する
ことで、スマホから接続したときとのバランスも取りやすくなります。
複数端末を使い分ける場合のコツ
PCとスマホの両方で、「この位置なら大丈夫」という音量目安をメモしておく
例:
PC:Windows 25%+Discord 90%
スマホ:メディア音量 70〜80%
端末を切り替えるたびに、必ず一度テスト通話を行う