Discordで画面共有をしていると、「配信の音だけ大きすぎる」「通話の声が聞こえなくなる」「音量を触ったはずなのに直らない」といった悩みに直面することは少なくありません。設定を開いてみても、スライダーが多く、どこを調整すればよいのか分からず、結果として場の進行が止まってしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、Discordの画面共有における音量トラブルの多くは、調整すべき場所を誤っていることが原因です。配信音、通話音、Discord全体の音量、さらにはOS側の音量設定が重なっているため、目的と違う箇所を操作してしまうと、かえって状況が悪化してしまいます。
本記事では、「Discord 画面共有 音量調整」というテーマに絞り、配信音だけを調整したい場合の最短手順から、音が小さい・大きい・出ないときの原因切り分け、PC・スマホ別の具体的な確認ポイントまでを体系的に解説いたします。設定に詳しくない方でも、上から順に確認するだけで問題点にたどり着ける構成としております。
ゲーム配信、動画の同時視聴、会議や勉強会など、用途を問わず使われるDiscordだからこそ、音量調整を正しく理解しておくことは大きな武器になります。画面共有中の音量トラブルで無駄な試行錯誤を繰り返さないためにも、ぜひ本記事を参考に、安定した音環境を整えてください。
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Discordの画面共有の音量調整で最初に押さえるポイント
音量が変わる場所は3つに分かれる
Discordの画面共有(Go Live)で「音量が小さい」「大きすぎる」「通話の声が負ける」などの問題が起きたとき、最初に重要なのは音量が変化する場所が複数あると理解することです。Discordは、通話(ボイス)・画面共有(配信)・端末(OS)の音量が重なって最終的な聞こえ方が決まります。そのため、目的と違う場所を調整してしまうと、症状が悪化したり、通話相手の声まで変わったりします。
音量が変わる場所は、原則として次の3つです。
視聴画面の配信音量(画面共有の音だけ)
画面共有を「見ている側」が、配信されてくる音声(ゲーム音・動画音など)だけを上げ下げする領域です。通話音声とは分離されていることが多く、「配信音だけ小さくしたい」「配信音だけ大きくしたい」の最短解決ポイントになります。Discordの音声・ビデオ設定(アプリ全体)
ここはDiscordアプリ全体の出力・入力を扱います。出力デバイス(ヘッドセット、スピーカー等)の指定や、出力音量、音声処理、各種スライダーが含まれます。配信音だけでなく、通話音も含めて全体が不自然な場合はここを疑います。OS側の音量管理(端末全体またはアプリ別)
Windowsの音量ミキサー、macOSの出力音量、スマホのメディア音量などが該当します。「Discordだけなぜか小さい」「昨日いじった設定が残っている」といったケースは、OS側でアプリ音量が絞られていることがあります。
この3つを把握したうえで、最初に自分が解決したいことを明確にしてください。例えば、次のように整理すると迷いません。
配信音だけ調整したい → まず「視聴画面の配信音量」
通話の声も含めて全体が小さい/大きい → 「Discordの音声・ビデオ」→「OS側」
勝手に音が下がる/上がる → 「減衰」やOS側の通話設定を疑う
音が出ない → 音量以前に「共有方法」「条件」「デバイス」を切り分ける
この整理ができると、トラブル対応が「当てずっぽう」から「手順どおりの切り分け」に変わり、短時間で改善しやすくなります。
配信者側と視聴者側でできることの違い
次に混乱しやすいのが、**配信者(共有する側)と視聴者(見る側)**で、操作できる範囲が異なる点です。Discordの画面共有は、同じ画面・同じ音を見聞きしているように見えても、実際には「送る側」「受ける側」で調整の意味が変わります。
視聴者側でできること(自分の聞こえ方を調整)
視聴者側でできるのは、基本的に「自分の端末で再生される音の調整」です。代表的には次の通りです。
配信視聴画面で、配信音だけを上げ下げする
特定ユーザーの通話音を、ユーザー別音量で調整する
Discord全体の出力音量や、OS側のアプリ音量で「Discordそのもの」を調整する
ここで重要なのは、視聴者側の調整は多くの場合、相手(配信者)に影響しないという点です。視聴者が「配信音量を下げた」からといって、配信者が出している音が小さくなるわけではなく、あくまで視聴者の耳元で下がるイメージです。
配信者側でできること(相手に届く音の土台を整える)
一方、配信者側は「相手に届く音の元」を整える責任があります。代表的には次の通りです。
共有元アプリ(ゲーム・動画プレイヤー・ブラウザ)の音量を調整する
共有方法が適切か(アプリ単位共有、画面全体共有など)を選ぶ
Discordの音声設定や、デバイス設定を見直す
モバイルの場合、端末条件・OS制限により音声共有ができる/できないを把握する
視聴者側で解決しない場合、配信者側の設定や共有方法が原因である可能性が高くなります。したがって、本記事では「まず視聴者側でできる最短の調整」を示し、次に「うまくいかないときの原因切り分け」と「配信者側に確認してもらう項目」を体系的に扱います。
画面共有を視聴中に配信音だけ音量調整する方法
PCで配信音だけを調整する手順
PCで画面共有を視聴している場合、最初に狙うべきは配信視聴画面そのものに付随する音量調整です。ここが「配信音だけ」を扱う領域であり、通話音声とは別に調整できることが多いからです。
手順は、操作に不慣れな方でも再現できるように、次の流れで進めてください。
Discordで対象のボイスチャンネル(または通話)に参加します
相手が配信(画面共有)を開始したら、配信を開いて視聴状態にします
配信ウィンドウ上にカーソルを合わせ、画面内の操作アイコンを表示させます
表示される音量アイコン(スピーカーの形など)を探します
音量を上げ下げして、配信音の聞こえ方が変化するか確認します
ここでのポイントは次の通りです。
通話音声が変わらず、配信音だけが変わるかを確認する
変化があるなら、まずはここで「ちょうどよいバランス」に合わせる
変化がない場合は、次の章の「原因と直し方」に進み、設定やOS側を疑う
また、配信音が「大きすぎる」場合に、OS全体の音量を下げてしまうと、通話の声まで小さくなります。まずは配信視聴画面の音量で狙い撃ちすることが、最も失敗が少ない手順です。
加えて、配信視聴画面の音量調整は「配信ごと」に設定が残る場合もあります。昨日見た配信では適正でも、別の配信を開いたら大きい・小さいと感じることがあります。そのときも「配信視聴画面の音量」を最優先で確認してください。
スマホで配信音だけを調整する手順
スマホでの画面共有視聴は、PCよりも迷いやすい傾向があります。理由は単純で、画面が小さく、操作アイコンが一時的に隠れることが多いからです。そのため、スマホでは「音量スライダーがどこにあるか」よりも、まず視聴画面の操作パネルを表示することが最初の関門になります。
スマホでの基本的な考え方は次の通りです。
「チャンネルに参加している」だけでは足りず、配信を開いて視聴している状態である必要がある
視聴画面のどこかをタップすると、上部・下部にコントロール(停止、戻る、音量等)が出ることがある
そのコントロールに「配信音量」の入口がある(または端末のメディア音量が強く影響する)
迷った場合は、次の順番で確認してください。
画面共有を「視聴中」になっているか(配信画面が表示されているか)
視聴画面をタップして、操作パネルが表示できるか
音量に関するアイコンやスライダーが表示されるか
見つからない場合、端末のメディア音量(音楽・動画の音量)を上げ下げして変化があるか
それでも変化がない場合は、次の章で「音が小さい/出ない」の切り分けに進む
スマホでは、Discordアプリ内の操作に加えて、端末側の音量(特にメディア音量)が直結する場面が多くあります。よって、スマホでは「配信視聴画面」と「端末メディア音量」をセットで確認すると、到達が早くなります。
特定ユーザーの声だけを調整する手順
「画面共有の音」ではなく、特定の人の声だけが小さい/大きい場合は、原因が全く別です。この症状は、配信音量ではなくユーザー別音量の問題であることが多いです。
典型的な状況は次のようなものです。
Aさんの声だけ小さいが、Bさん・Cさんは普通に聞こえる
配信音は適正なのに、司会役の声だけ負けてしまう
過去に個別調整したのを忘れており、ずっと小さいままになっている
対処は次の流れで行ってください。
ボイスチャンネルの参加者一覧を開きます
音量を調整したいユーザーを見つけます
ユーザーに対して表示される音量調整(スライダー等)を操作します
目的の声だけが適正になったか確認します
ここでの重要ポイントは、配信音と通話音は別の問題だということです。配信音が大きいのに通話音が小さい場合、配信音を下げるだけで解決することもありますし、通話音のユーザー別音量を上げるほうが早いこともあります。自分の目的が「配信音の問題」なのか「通話音の問題」なのか、毎回切り分けてから調整してください。
画面共有の音量が小さい大きいときの原因と直し方
症状×操作場所対応表
音量トラブルは、症状に対して触る場所を誤ると長引きます。そこで、まずは症状と調整箇所を対応付けて、最短で当たりを付けます。
| 症状 | まず触る場所 | 次に触る場所 | 典型原因 |
|---|---|---|---|
| 配信音だけ大きい/小さい | 視聴画面の配信音量 | 端末のメディア音量 | 視聴側の配信音量が極端、端末音量が低い |
| 相手の声だけ小さい | ユーザー別音量 | Discordの出力音量 | 個別音量が低い、出力が不安定 |
| 通話も配信も全体的に小さい | Discord出力音量 | OSのアプリ別音量 | Discord全体が絞られている |
| 画面共有を開くと他の音が下がる | 減衰 | OS側の通話設定 | 自動で他音を下げる機能が働く |
| 音が出ない | 共有方法/条件 | 音声設定リセット | 音声が共有されていない、設定が崩れている |
この表のとおり、「配信音だけ」を調整したい場合は、最優先が視聴画面の配信音量です。通話音声が巻き込まれるのを避けるためにも、まずここから着手してください。
また、同じ「小さい」でも、次の違いがあります。
配信音だけ小さい:視聴画面の配信音量、端末メディア音量、配信者側の元音量
通話音だけ小さい:ユーザー別音量、Discord出力、出力デバイス
全部小さい:Discord出力、OS側のアプリ別音量、デバイス不一致
自分の症状を言語化してから、表に当てはめることが改善の近道です。
Discordの出力音量とデバイスを確認する
視聴画面の配信音量で改善しない、あるいは通話も含めて全体が不自然な場合は、Discordの「音声・ビデオ」設定の確認が必要です。ここでの確認は、難しい設定をいじるというより、基本の土台が崩れていないかを点検する作業です。
確認すべき項目は次の通りです。
出力デバイスが正しいか
最も多い原因は「出力先が想定と違う」ことです。例えば、
イヤホンで聞きたいのに、スピーカーに出ている
Bluetoothヘッドセットが切断され、PC内蔵スピーカーに切り替わった
画面共有を開いた瞬間に出力先が変わった(稀に発生)
こうした場合、音量を上げ下げしても「変化が小さい」「片方だけ聞こえない」などの違和感が出ます。まず出力デバイスを明示的に選び直すことで改善することがあります。
Discordの出力音量が極端でないか
Discordには出力音量の調整があり、ここが極端に低いと、視聴画面の配信音量を上げても限界があります。逆に極端に高いと、音割れや耳への負担が増えます。目安としては、まずは中程度に戻し、そこから視聴画面やOS側で微調整すると安定します。
音声関連の設定が積み重なっていないか
Discordは、ノイズ抑制やエコー対策など、音声処理が複数あります。通常は便利ですが、環境によっては不自然な音量変化の原因になることがあります。いきなり全てを切り替えるのではなく、「何かを変えた直後からおかしくなった」場合に限り、その設定を戻すという順序で確認すると安全です。
Windowsのアプリ別音量でDiscordを確認する
Windowsをご利用の場合は、OS側の「アプリ別音量」が盲点になります。Discordの設定をいくら調整しても改善しないとき、実はWindows側でDiscordが絞られているだけ、ということがよくあります。
起こりやすい状況
配信や会議で音量を一時的に下げ、そのまま戻し忘れた
イヤホン・スピーカーを切り替えたタイミングで音量バランスが崩れた
他のアプリ(ゲーム、ブラウザ)は普通なのにDiscordだけ小さい
この場合、Windows側でDiscordの音量だけを上げると、すぐに解決することがあります。
見落としを防ぐコツ
「Discord内の出力音量」と「Windowsのアプリ別音量」は、別物として考える
Discord内で調整して改善がない場合、次の一手として必ずOS側を確認する
一度適正に戻したら、次回同じ症状が出たときのために「どこが原因だったか」をメモしておく
音量問題は再発しやすいので、原因箇所を把握しておくと後が楽になります。
減衰で他の音が下がる問題を止める
「誰かが話すと、他の音が勝手に小さくなる」「通話中にゲーム音や配信音が急に下がる」という場合、Discordの**減衰(アテニュエーション)**が関係している可能性があります。これは、通話の聞き取りを優先するために、他の音を自動で下げる機能です。
減衰が問題になりやすいケース
画面共有で動画を見ているときに、誰かが話すたびに動画音が下がる
ゲーム音量が安定せず、場面によって急に聞こえなくなる
「音量調整したはずなのに、いつの間にか小さくなっている」ように感じる
この場合、減衰のスライダーを調整し、必要であれば0%にすることで、勝手に音が下がる挙動を止められます。特に、画面共有の視聴で安定した音量が必要なときは、減衰がノイズになりやすいため、意図に合わせて調整してください。
注意点
減衰を0%にすると、通話中でも他の音が下がらなくなるため、環境によっては「通話が聞き取りにくくなった」と感じる場合があります。その場合は、減衰を完全に切るのではなく、弱めに調整する、通話音量(ユーザー別音量やDiscord出力)を上げる、などでバランスを取るのが安全です。
Discordの画面共有で音が出ないときのトラブルシューティング
共有方法と音声共有の条件を確認する
音が「小さい」ではなく「出ない」場合、音量調整では解決しません。まず確認すべきは、そもそも音声が共有されているかです。画面共有は映像が出ていても、音声が共有されない状態が起き得ます。
切り分けは次の順で行うと効率的です。
視聴者側で確認すること
配信を「開いて視聴」しているか(視聴状態でないと音が出ない場合があります)
視聴画面の配信音量がミュートになっていないか
端末のメディア音量が0になっていないか
この時点で音が出るなら、問題は視聴側の操作に収束します。
配信者側で疑うべきこと
視聴者側で問題が見つからない場合、配信者側で次を疑います。
共有対象の選び方により、音声が共有されない方式になっていないか
共有元アプリの音がミュート、または極端に小さくないか
端末やOSの制限により、音声共有ができない条件に当たっていないか(特にモバイル)
この段階で重要なのは、「映像が出ているから音も出るはず」と決めつけないことです。画面共有の方式・条件によって、音声の扱いが変わるためです。
音声設定のリセットと再起動で切り分ける
設定やデバイスが複雑に絡むと、原因が一つに絞れないことがあります。その場合は、最小コストで状態を整えるために「設定のリセット」「再起動」による切り分けが有効です。
おすすめの手順は次の通りです。
Discordの「音声・ビデオ」で出力デバイスを正しいものに固定します
出力音量を中程度に戻します
改善しない場合、音声設定のリセットを実施します
Discordを再起動します
可能であれば端末も再起動します
再度、配信を開いて視聴し、視聴画面の音量や端末音量で変化を確認します
リセットは「最後の手段」と考えられがちですが、音量トラブルは設定の積み重ねで起きることが多いため、早めに試すことで時間短縮になるケースもあります。
相手側で確認してもらう項目
視聴者側でできることを尽くしても改善しない場合、配信者側に確認してもらうとよい項目をまとめます。依頼するときは、「音が出ない」「小さい」といった曖昧な伝え方ではなく、「視聴画面の音量を上げても変化がない」など具体的に伝えると切り分けが進みます。
配信者側の確認項目は次の通りです。
共有元アプリ(ゲーム・動画・ブラウザ)の音量がミュートでないか
共有をいったん停止し、共有対象を選び直して再開できるか
別アプリを共有して、音が出るか比較できるか(原因がアプリ固有か判定)
出力デバイスの自動切替が起きていないか(Bluetooth等)
視聴者が配信音量を操作しても反応がないことを踏まえ、共有方式・条件を見直せるか
この依頼を行うことで、「視聴者側の問題」ではなく「送る側の問題」である可能性を短時間で確定しやすくなります。
Discordの画面共有の音量調整を安定させる運用のコツ
配信前チェックリスト
画面共有は、開始後に直そうとすると通話が中断されたり、説明に時間がかかったりして、場が崩れやすいです。そこで、配信者・視聴者のどちらの立場でも使える「配信前チェックリスト」を用意しておくと安定します。
視聴者側:配信を開いて視聴できる状態になっている
視聴者側:視聴画面で配信音量を調整できる場所を把握している
視聴者側:端末のメディア音量が極端でない
配信者側:共有元アプリの音量が適正で、ミュートになっていない
配信者側:共有方式が適切で、音声共有が想定どおりに動く条件である
Discord:出力デバイスが正しい
Discord:出力音量が極端でない
Discord:減衰が意図どおり(勝手に下がるなら調整)
OS:アプリ別音量でDiscordが絞られていない(Windowsの場合は特に重要)
チェック項目は多く見えますが、慣れると30秒ほどで確認できます。音量事故の頻度が高いグループほど、事前チェックの効果が大きくなります。
ゲーム・動画・会議でのおすすめ設定
画面共有の用途によって、適した考え方が変わります。ここでは、よくある3パターンで音量調整の方針を整理します。
ゲームを友人に見せる場合
ゲームは効果音・BGMが大きく、通話音が埋もれやすい傾向があります。
視聴者:まず視聴画面の配信音量で「配信音だけ」を下げる
視聴者:必要ならユーザー別音量で通話の声を上げる
配信者:ゲーム内音量(BGMを下げる等)で「元音」を整える
この3点を守ると、「配信音を下げたら通話も小さくなった」という失敗が減ります。
動画を一緒に見る場合
動画は音量レンジが広く、場面で音量が変わりやすいです。さらにスマホ視聴では端末音量の影響が大きくなります。
視聴者:視聴画面の配信音量と端末メディア音量をセットで調整する
配信者:動画プレイヤー側の音量・ミュートを確認する
共通:勝手に音が下がるなら減衰やOSの通話系設定を疑う
会議・勉強会で資料+音声を共有する場合
会議用途では「音量の安定」が最重要です。急に下がる、上がる、片方だけ小さいといった揺れは進行に影響します。
減衰が邪魔なら、弱める・0%にするなどで挙動を固定化する
出力デバイスを明示的に固定し、途中で切り替わらないようにする
事前に「共有したい音」が出るアプリ・方式でテストしておく
会議用途では、音質よりも「再現性」を優先したほうがトラブルが減ります。
仕様変更に備える確認ポイント
DiscordはアップデートでUIが変わる可能性があります。そのため、手順を暗記するよりも、確認の原則を覚えておくことが有効です。見た目が変わっても、原則が同じなら探せます。
配信音だけを変えたいときは、まず配信視聴画面に音量の入口がある
全体が不自然なら、Discordの音声・ビデオで「出力デバイス」「出力音量」を確認する
勝手に下がる挙動は、減衰やOS側の通話設定が関与していることが多い
モバイルは端末条件・OS制限により、音声共有が想定どおりにならない場合がある
この原則を押さえておけば、メニュー名や配置が変わっても「どのカテゴリにあるか」を推測でき、復旧が早くなります。
Discordの画面共有の音量調整FAQ
自分だけ小さくして相手には大きくできるか
「自分には小さく、相手には大きく」という希望はよくありますが、原則として画面共有の音声は同一のストリームとして扱われるため、相手に届く音だけを上げ下げするのは簡単ではありません。一方で、視聴者側は「自分の端末で再生される音」を調整できるため、結果として「自分だけ小さくする」は実現しやすいです。
整理すると次の通りです。
視聴者が自分だけ小さくする:可能(視聴画面の配信音量、端末音量で調整)
配信者が特定の視聴者だけ大きくする:一般的には不可(個別視聴者ごとに音を変えられない)
配信者が全員に届く音の土台を上げ下げする:可能(共有元アプリやOS音量を調整)
したがって、個別最適は視聴者側の調整で、全体最適は配信者側の調整で行う、という役割分担が現実的です。
スマホで音量スライダーが見つからない
スマホで見つからない場合は、「スライダーがない」のではなく、「表示されていない」ことが多いです。次の順で確認してください。
配信を開いて視聴している状態か(視聴画面が出ているか)
視聴画面をタップして、操作パネルが出るか
音量に関するアイコンがないか
端末のメディア音量を上げ下げして、配uhin音が変わるか
それでも解決しない場合は、視聴側の問題ではなく、配信者側の共有方式・条件に原因がある可能性が高まります。その場合は「音が出ないときのトラブルシューティング」の章の「相手側で確認してもらう項目」を使い、配信者にチェックを依頼してください。
特定の相手だけ声が小さい
特定の相手だけ小さい場合は、画面共有の音量ではなくユーザー別音量を疑うのが最短です。次のように切り分けてください。
その人以外は普通に聞こえる → ユーザー別音量が原因の可能性が高い
全員が小さい → Discord出力音量、出力デバイス、OS側のアプリ別音量を疑う
ある特定の場面だけ小さい → 減衰や端末の自動調整が関係している可能性がある
ユーザー別音量を調整しても改善しない場合は、相手側(話している本人)のマイク音量・入力設定の問題の可能性もあります。その場合は、相手に「入力感度」「マイク音量」「デバイス」を確認してもらうと切り分けが進みます。
まとめ
Discordの画面共有の音量調整は、やみくもにスライダーを触るよりも、「どの音を」「どの階層で」調整するのかを整理して進めることが重要です。特に「配信音だけ」を調整したい場合は、まず視聴画面の配信音量が最短ルートになります。
配信音だけを変えたい → 配信視聴画面の音量を最優先で確認します
通話も含めて全体が変 → Discordの出力デバイス/出力音量を確認します
勝手に下がる → 減衰やOS側の通話設定を疑います
音が出ない → 共有方法・条件・デバイスの順で切り分け、必要なら設定リセットも検討します
最後に、Discordはアップデートにより画面構成が変わる場合があります。その際も、本記事で示した「視聴画面」「音声・ビデオ」「OS音量」「減衰」という原則に沿って確認すれば、仕様変更後も迷いにくくなります。次に取るべき行動としては、まずご自身の症状を「配信音」「通話音」「全体」「勝手に変化」「無音」のどれに当たるか整理し、該当章の手順を上から順に実施してください。
