「Discordって既読、付くのかな…?」
LINEに慣れていると、こうした不安や疑問を一度は抱かれたことがあるのではないでしょうか。
相手に読んだことがバレているのか、逆に大事なメッセージを読んでもらえているのか分からず、モヤモヤしたまま使っている方も多いです。
実は、DiscordにはLINEのような「既読マーク」はありません。
しかし、その代わりに未読・既読を自分で整理するための機能や、「読んだ」ことをスマートに伝えるための運用のコツがいくつも用意されています。
本記事では、Discordの既読仕様を「相手からどう見えるか」「自分はどう管理できるか」の2つの視点で整理しつつ、一括既読やDMでのマナー、サーバー運営者が読了を把握するための工夫まで、実践的に解説します。既読プレッシャーから少し解放されつつ、仕事でもプライベートでも安心してDiscordを使えるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
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Discordに「既読表示」はある?まずは結論から
DiscordにはLINEのような既読マークはない
まず結論からお伝えします。
Discordには、LINEのような「既読」マークはありません。メッセージの送信者が、「相手が読んだかどうか」を画面上で直接確認する仕組みは用意されていない設計です。
そのため、「既読が付いているのに返信がこない」という状態自体が発生しないツールだと考えていただくと分かりやすいです。
相手から見えるのは「オンライン状態・入力中・リアクション」程度
既読マークはありませんが、相手に全く何も見えないわけではありません。
ユーザーのオンライン状態(オンライン/退席中/取り込み中/オフライン)
メッセージ入力中に表示される「○○が入力中…」表示
メッセージに付けられたリアクション(スタンプのようなもの)
このあたりは相手からも確認できます。逆に言えば、これ以上の情報は基本的に共有されないと考えると安心しやすいです。
「既読がない設計」のメリットと注意点
既読表示がないことには、次のようなメリットがあります。
「既読なのに返事がない」と感じさせるプレッシャーが少ない
忙しいときに、すぐ返信できなくても心理的な負担が軽い
サーバーの人数が多い場合でも、「誰が読んだか」を細かく気にしなくてよい
一方で、注意点としては次のような点があります。
相手が読んだかどうかを確実に知ることはできない
ビジネスや運営用途では、「重要連絡を全員が読んだか」を工夫して確認する必要がある
以下では、「自分用の未読管理」と「相手にどう見えるか」を整理しながら、具体的な使い方を解説します。
自分用の未読・既読を管理する基本機能
赤線・バッジで分かる「未読」の仕組み
Discordでは、自分がまだ読んでいないメッセージを視覚的に分かるように工夫しています。
代表的なものは次のとおりです。
未読メッセージの境界線
それまで読んでいた位置と、新しく届いたメッセージの間に区切り線が表示されます。これにより、「ここから先が未読」という位置がひと目で分かります。サーバー・チャンネルの未読バッジ
左側のサーバーアイコンやチャンネル名に、白い文字やバッジ・点などで未読が表示されます。
これらは自分にだけ見える目印であり、相手には見えていません。
未読タブと受信ボックスでメッセージを整理する
Discordのデスクトップ版では、「未読」タブや受信ボックスを使って、未読メッセージを一覧で確認できます。
画面上部の未読タブ:
自分がまだ既読にしていないチャンネルからのメッセージがまとまって表示されます。受信ボックス:
メンションや重要なお知らせなどをまとめて確認できる機能で、個々のメッセージごとにチェックマークで既読にすることもできます。
これらを活用すると、「どのサーバーで新着があったか分からない」という状況をかなり減らせます。
メッセージを既読にマーク/未読に戻す方法
受信ボックスなどでは、メッセージごとにチェックマークアイコンをクリックして既読にマークできます。
逆に、「あとで読み返したい」場合は、チャンネルを未読に戻す操作ができるクライアントもあります(右クリックメニューから「未読にする」に近い表記が用意されているケースが多いです)。
UIはバージョンや端末によって変わる可能性がありますので、
対象のチャンネル名を右クリック(スマホなら長押し)
「既読にする」「未読にする」に近い項目がないか確認する
という探し方をしていただくとよいです。
Discordの一括既読・未読整理テクニック
チャンネル・カテゴリー単位で一括既読にする
未読が溜まりすぎたときは、チャンネル単位で一括既読にしてしまうのが効率的です。
一般的な操作イメージは次のとおりです。
左側のチャンネル名を右クリック(スマホは長押し)
メニューの一番上付近にある「既読にする」を選択
そのチャンネル内の未読がまとめて既読になる
同様に、カテゴリー(チャンネルをまとめた見出し)を右クリックして一括既読にできる場合もあります。
サーバー丸ごと既読にする/フォルダ単位で整理する
サーバーアイコンを右クリックして「既読にする」を選ぶことで、サーバー全体をまとめて既読にできるクライアントもあります。
さらに、サーバーをフォルダにまとめている場合、そのフォルダ単位で既読にすることも可能です。これにより、
「今日はこのゲーム系サーバーだけ全部既読にする」
「仕事用フォルダは未読を残しておく」
といった柔軟な整理がしやすくなります。
通知欄・メンション欄を活用した読み残し防止術
未読やメンションが多い場合は、次のような使い分けがおすすめです。
未読タブ:とりあえず全部目を通す「受信箱」として使う
メンション欄:自分宛ての重要な呼びかけだけを確認する
サーバー・チャンネルのミュート機能:重要度の低い場所は通知をオフにして、ノイズを減らす
こうすることで、「大事な連絡だけは必ず見逃さない」「雑談は時間のあるときにまとめて読む」といったメリハリのある使い方ができます。
DM・グループDMの既読と「読んだ」ことを伝える方法
DMにも既読マークはない
個別のDM(ダイレクトメッセージ)やグループDMにも、既読マークはありません。メッセージを開いても、送信者側の画面に「既読」と表示されることはない仕様です。
したがって、「DMを読んだけれど、今は返事ができない」という状況であっても、相手からは判断できません。
リアクションや短文返信を「既読代わり」に使うコツ
ビジネスや大事な連絡では、「読んだかどうか分からないと不安」というケースもあります。
その場合は、次のような運用がおすすめです。
メッセージにスタンプ(リアクション)を付ける
👍:内容を確認しました
👀:あとで詳しく見ます
すぐ返事ができない場合でも、
「確認しました。詳細は○時頃に返信します。」
と短く返しておく
Discordではリアクションが非常に軽く使えるため、「既読の代わりにリアクションで反応する文化」をチームで共有しておくと便利です。
失礼にならない返信タイミングとマナー
既読が見えないとはいえ、コミュニケーションで気を付けたいポイントはあります。
仕事や重要な連絡には、できれば当日中に一度は反応する
すぐ対応できない場合は、「確認のみ完了した」ことを簡潔に伝える
深夜の通知が気になる相手には、時間帯をずらす・翌日に送るなど配慮する
「既読が見えない」代わりに、意識的にひと言リアクションを返すことが、Discordでは丁寧なマナーにつながります。
相手に「既読を悟られたくない」ときの設定・運用
オンラインステータス(オンライン/退席中/取り込み中/オフライン)の使い分け
相手に「今オンラインで見ていそう」と思われたくない場合は、オンラインステータスの設定が役に立ちます。
オフライン表示(実際はオンラインでも「オフラインに表示」する)
取り込み中:集中して作業している状態を示す
退席中:離席中であることを示す
これらを状況に応じて切り替えることで、「今すぐ返信できるわけではない」というメッセージをさりげなく伝えられます。
通知プレビュー・スマホ通知で内容だけ確認する
スマホアプリでは、通知のバナーやロック画面上にメッセージ内容を表示できます。
これを活用すると、アプリを開かずにざっくり内容だけ確認することが可能です。
ロック画面に内容を出すかどうか
通知内容を非表示にして、送信者名だけ表示するか
などは、端末の設定やDiscordアプリの通知設定から調整できます。
アプリを開けば当然「自分のクライアント上では既読」になりますが、それが相手の画面に伝わることはありません。
プレッシャーを減らすための「自分ルール」の決め方
既読が見えないからこそ、自分でルールを決めておくとストレスを減らせます。
「今すぐ対応が必要なメッセージだけ、通知をオンにする」
「仕事用サーバーは平日の日中だけ確認する」
「プライベートのサーバーは、夜まとめて読む」
このように、通知・未読の扱い方を自分の生活リズムに合わせることが、長期的に無理なく使い続けるポイントです。
サーバー管理者向け:重要連絡を確実に読んでもらう工夫
告知チャンネル設計と@everyone/@hereの使い分け
サーバー運営者の方にとっては、「重要なお知らせを確実に読んでもらえるか」が大きな関心事です。
お知らせ専用のアナウンスチャンネルを用意する
雑談チャンネルとは通知設定を分ける
本当に重要な連絡に絞って**@everyone / @here**を使う
こうした設計にすることで、メンバー側も「ここだけは必ず読む」という意識を持ちやすくなります。
リアクションで「読了」を取るルール作り
既読マークがない代わりに、リアクションで読了確認をする運用がよく使われます。
「このお知らせを読んだら✅リアクションを付けてください」
出欠確認では、「✅=参加、❌=不参加、❓=未定」のようにルールを決める
これなら、誰が反応したかをひと目で確認できるため、LINEの既読よりも細かい把握ができるケースもあります。
既読管理Botやリマインド機能の活用イメージ
さらに踏み込むと、既読管理用のBotを導入している運営者もいます。
特定のメッセージにリアクションしたメンバーをリスト化する
未リアクションのメンバーに対して、Botが自動でDMリマインドを送信する
といった機能を持つBotの実装例が、技術記事として公開されています。
プログラミングが難しい場合は、ノーコードで設定できるBotを探してみてもよいでしょう。
まとめ:Discordの「既読がない」設計を味方にする
最後に、本記事のポイントを整理します。
Discordには、LINEのような相手に見える既読マークは存在しません。
その代わり、自分用の未読管理として、赤線・未読バッジ・未読タブ・一括既読などの機能が用意されています。
DMやサーバーのお知らせで「読んだ」ことを伝えたい場合は、リアクションや短文返信を既読代わりに使う文化を作るのがおすすめです。
相手にプレッシャーを与えたくないときは、オンラインステータスや通知設定を工夫し、自分と相手の負担を減らす運用にしていくと安心です。
サーバー運営者は、告知チャンネル設計・リアクションルール・Bot活用などを組み合わせることで、既読マークがなくても十分に読了を把握できます。
「既読が付かないから不便」という捉え方ではなく、
「プレッシャーを減らすための設計」と理解したうえで、自分に合った未読管理・運用ルールを整えていくことが、Discordを快適に使うための近道です。