Discordで急に返信が途絶えたり、相手のオンライン状態が見えにくくなったりすると、「もしかしてブロックされたのではないか」と不安になることがあるかと思います。
しかし、相手に直接確認するのは気まずく、下手に動くと関係がさらに悪化する可能性もあります。
そこで本記事では、相手にできるだけバレずに、Discordでブロックされている可能性を整理する方法を、最新の仕様に基づいて丁寧に解説いたします。
Discordのブロックと無視(Ignore)の基本仕様を整理する
この章では、Discordの「ブロック」と「無視(Ignore)」の違い、およびブロックされたときに起こる主な挙動を整理します。まず仕様を理解しておくことで、後述する確認方法の意味が明確になります。
ブロックすると何が起こる?DM・フレンド・サーバーでの挙動
Discordで特定のユーザーをブロックすると、主に次のような変化が起こります。
DM(ダイレクトメッセージ)
ブロックした側:相手からの新しいDMが届かなくなります。
ブロックされた側:過去のDM履歴は基本的に閲覧できますが、新しいメッセージを送ろうとするとエラーになる場合があります。
フレンドリスト
ブロックした相手は、自分のフレンドリストから削除されることが多いです。
相手側でもフレンド関係が解除された状態になっている可能性があります。
共通サーバー内の挙動
ブロックした側:ブロックしたユーザーのメッセージが「ブロックしたメッセージを表示」といった形で折りたたまれて表示されます。
ブロックされた側:共通サーバー上では、基本的にブロックした相手のメッセージは通常通り見える仕様が多いです。
重要な点は、ブロックされた側に「あなたはブロックされました」という明示的な通知は届かないということです。そのため、「挙動の違和感」からブロックを疑う状況になりやすくなります。
相手に「ブロックされた」と通知は行くのか
Discordでユーザーをブロックしても、相手に対して「○○さんにブロックされました」といった通知は送られません。
ただし、DMエラーやフレンド関係の変化など、挙動の変化からブロックに気付かれる可能性は完全には避けられません。そのため、「できるだけバレずに確認したい」というニーズが生じます。
無視(Ignore)・ミュートとの違いと使い分け
2025年時点では、Discordには「ブロック」に加えて、よりソフトな手段として無視(Ignore)機能が用意されています。
無視(Ignore)
自分側の画面で、特定ユーザーのメッセージや通知を目立たなくする機能です。
相手は通常通りこちらのプロフィールやメッセージを見られ、自分が無視されていることに気付きにくいのが特徴です。
ミュート
サーバー全体やチャンネルごとの通知をオフにする機能で、特定ユーザー単位ではなく「場所」に対する設定です。
ブロック
相手からのDMやフレンド申請を遮断し、一部機能を制限する、より強い手段です。
本記事は「自分がブロックされているかどうか」をテーマとしていますので、以降は主に「ブロック」された場合の挙動と確認方法にフォーカスします。
「ブロックされたかも?」と感じる典型的なサイン
この章では、「もしかしてブロックされた?」と感じやすい典型的な状況を整理します。なお、ここで挙げるサインはいずれもあくまで「可能性」の話であり、ブロック確定ではない点にご注意ください。
急に返信が途絶えた/オンライン状態が見えなくなった
次のような変化は、多くのユーザーが最初に感じる違和感です。
以前は普通にやり取りしていたのに、急に返信が来なくなった
オンライン/オフライン表示をあまり見かけなくなった気がする
しかしこれは、
単に相手が忙しくなった
通知設定やステータス表示(オンライン・取り込み中など)を変更した
Discordを開く頻度が下がった
といった理由でも起こりえます。この要因だけでブロックを断定するのは早計です。
共通サーバーでのメッセージの見え方の変化
共通サーバー上で、
相手の発言が極端に減った
以前はよくリアクションや返信をくれていたのに、最近は自分のメッセージに全く反応がない
といった状況も、不安につながりやすい変化です。
ただし、ブロックされた側からは共通サーバーで相手のメッセージが通常通り見える仕様が多いため、サーバー上の挙動だけでブロックの有無を判断することは難しいと考えたほうが安全です。
仕様変更や相手の設定が原因のケースもある
Discordはアップデートが頻繁なサービスであり、次のような要因でも挙動が変わります。
アプリや機能の仕様変更
相手側のプライバシー設定の変更
相手がアカウントを削除・作り直した
そのため、「ブロックのように見えるが実際は別の理由」というケースも少なくありません。
複数のサインを組み合わせて、慎重に状況を整理することが大切です。
相手にできるだけバレずにブロックを確認する5つの方法
ここからは、相手にできるだけバレにくい形で「ブロックされている可能性」を確認する代表的な方法を紹介します。各方法について、バレやすさ・確実性・手軽さのイメージもあわせて記載します。
方法1:フレンドリストとプロフィール情報の変化を静かにチェック
バレやすさ:非常に低い/確実性:中程度/手軽さ:高い
Discordを開き、「フレンド」画面を表示します。
一覧や検索欄で、該当ユーザーを探します。
見つからない場合は、共通サーバーやDM履歴からユーザー名をクリックし、プロフィール画面を表示します。
フレンド状態かどうか、表示内容に大きな変化がないかを確認します。
以前はフレンドだったはずの相手が、理由なくフレンドから外れている場合、ブロックを含めたいくつかの可能性が考えられます。
ただし、相手側で単にフレンド整理をした、アカウントを変更したといったケースもあるため、これだけでブロック確定とは言えません。
方法2:リアクションの挙動でさりげなく確認する
バレやすさ:低い/確実性:中程度/手軽さ:中程度
共通サーバーや過去のDMで、相手のメッセージを探します。
そのメッセージに絵文字リアクションを付けてみます。
自分のリアクションがすぐに消えてしまう、あるいはうまく反映されない場合、ブロックなど何らかの制限がかかっている可能性があります。
リアクション操作そのものは、通常、相手に特別な通知は飛びません。そのため、比較的バレにくい確認方法と言えます。
一方で、サーバーの権限設定や一時的な不具合など、別の要因でも挙動が変わる可能性があるため、単独の判断材料としては不十分です。
方法3:フレンド申請で確認する(通知リスクと注意点)
バレやすさ:中〜やや高い/確実性:中〜高/手軽さ:中程度
「フレンド」画面から「フレンド追加」を開きます。
ユーザー名(必要に応じて識別番号)を入力し、フレンド申請を試みます。
挙動を確認します。
申請が問題なく送信できる場合:ブロックされていない可能性が高いです。
「フレンド申請を送信できません」などのエラーが表示される場合:ブロックされている、もしくは相手のプライバシー設定により申請が制限されている可能性があります。
フレンド申請は相手側に通知される場合があるため、「完全にバレずに」は難しい方法です。
相手に絶対知られたくない場合は、この方法は避けるか、他の方法を試したうえで「最後の確認」に留めることをおすすめします。
方法4:共通サーバーでの表示・発言状況を観察する
バレやすさ:非常に低い/確実性:低〜中/手軽さ:高い
共通サーバーがある場合、そのサーバーを開きます。
メンバーリストやチャット欄から、相手のオンライン状態や最近の発言を確認します。
自分のメッセージに対する相手の反応が、他のメンバーと比べて極端に少ないかどうかも含めて、全体の雰囲気を見ます。
この方法は非常にバレにくい反面、「単に忙しいだけ」「サーバーでの活動頻度が下がっただけ」といったケースも多く、ブロックの有無を判断する材料としては弱いことを理解しておく必要があります。
方法5:別アカウントでの確認は「最終手段」として考える
バレやすさ:ケースによる/確実性:比較的高い/手軽さ:低
インターネット上では、「サブアカウントを作成し、そちらから相手に接触してみる」といった方法も紹介されていますが、本記事では次の理由から推奨いたしません。
Discordの利用規約や、参加サーバーのルールに抵触する可能性がある
相手からすると「アカウントを変えてまで連絡してきた」と感じられ、不信感を強めるおそれがある
自分のメンタル面でも、相手の意思を尊重できない状態になりやすい
したがって、どうしても確認したい人が自己責任で考える「最終手段」という位置付けとし、安易に選択しないことをおすすめいたします。
具体的な操作手順(スマホ/PC別)
この章では、前章で紹介した確認方法のうち、利用頻度の高いものについて、スマホ・PC別の操作イメージを整理します。
スマホ版(iOS/Android)での確認手順
例として、フレンドリストとプロフィールの確認手順をまとめます。
Discordアプリを開きます。
左上のメニューアイコン(三本線)から「フレンド」タブを開きます。
一覧や検索欄で該当ユーザーを探します。
見つからない場合は、下部の「ホーム」タブからDM履歴を開き、過去にやり取りしていた相手とのスレッドを探します。
相手のアイコンをタップし、プロフィール画面でフレンド状態や表示内容を確認します。
共通サーバー内でリアクションを付ける場合は、メッセージを長押ししてリアクションメニューを開き、絵文字を選択する形になります。
PC版(デスクトップ/ブラウザ)での確認手順
Discordクライアントまたはブラウザ版を開きます。
左上の「フレンド」アイコンからフレンドリストを表示し、検索欄で相手の名前を確認します。
見つからない場合は、左側のサーバー一覧から共通サーバーを選択し、メンバーリストやチャット欄から相手を探します。
メッセージにカーソルを合わせて右クリックし、「リアクションの追加」を選択して絵文字を付け、挙動を確認します。
いずれの操作も、基本的には相手に直接的な通知が飛ばないため、比較的バレにくい確認方法と言えます。
エラー表示・Botメッセージの読み解き方
DMを送信しようとした際に、
「メッセージを送信できませんでした」
Botによるエラーメッセージ
などが表示されることがあります。
ただし、これは
ブロックされている
相手のプライバシー設定(フレンドのみDM許可など)
サーバー側の設定や一時的な不具合
といった複数の要因で発生し得るため、エラー表示だけでブロックと断定することはできません。
「100%確実」は存在しないことと注意しておきたいポイント
ブロック以外の要因で起こる似た挙動
ここまでのサインはいずれも、ブロック以外の要因でも発生し得ます。たとえば、
相手がアカウントを削除した/新しく作り直した
相手がフレンド整理をして、意図的にフレンド解除だけを行った
DMやフレンド申請の受信を制限する設定に切り替えた
といったケースです。
そのため、1つのサインだけを切り取って「ブロック確定」と考えるのは危険です。
仕様変更と相手のプライバシー設定を前提に考える
Discordはアップデートにより仕様が変わる可能性があります。また、サーバーや相手の設定によっても挙動が変化します。
したがって、本記事の情報はあくまで「現時点で多く見られる挙動」に基づく一般的な整理であり、絶対的な判定基準ではない点をご理解ください。
「断定」よりも状況整理にとどめるべき理由
ブロックの有無を「断定」しようとすると、
相手に感情的なメッセージを送りたくなる
共通の友人にしつこく事情を確認してしまう
別アカウントで追いかけるなど、相手にとって負担となる行動につながる
といったリスクが高まります。
大切なのは、相手の意思と自分の心の両方を守ることです。
「ブロックされている可能性が高そうだ」と感じたとしても、「これ以上深追いしない」という選択が、自分を守るうえで適切な場合も多くあります。
ブロックされていた場合の適切な対応とNG行動
やってはいけない行動(執拗な連絡・アカウント追跡など)
ブロックされている可能性が高いと感じたとき、次のような行動は避けてください。
サブアカウントを複数作成し、何度も連絡を試みる
共通サーバーで相手の名前を出して問い詰める
共通の友人にしつこく事情を聞き出そうとする
他のSNSや連絡手段から、短時間に何度もメッセージを送る
これらは、相手から見ると「距離を置きたい」という意思を無視された行為と受け取られやすく、関係修復をさらに難しくします。
関係修復を目指す場合の考え方
どうしても関係を修復したい場合は、次のようなスタンスが望ましいです。
共通の友人に、一度だけ「自分に何か失礼がなかったか」をそれとなく確認してもらう
時間を置いたうえで、他の連絡手段がある場合に「簡潔な謝罪」や「一言の近況報告」を送り、それ以上は相手の反応に任せる
重要なのは、相手に選択肢を残すことです。返信がなければ、それ以上追いかけない姿勢が信頼回復の前提となります。
切り替えとメンタルケアのヒント
オンラインの人間関係は、リアルの人間関係以上に「理由がはっきりしないまま距離が開く」ことが起こりやすい環境です。
「ブロックされた=自分が全面的に悪い」と決めつけない
他の友人やコミュニティとのつながりを大切にし、居場所を分散しておく
一度Discordから少し距離を取り、別の趣味・学業・仕事に意識を向ける
といった形で、自分の心を守る行動を優先することも非常に重要です。
よくある質問(FAQ)
オンライン表示が見えていてもブロックされていることはある?
はい、可能性はあります。
共通サーバーなどにおいて、ブロックされていても相手のオンライン状態が見えるケースがあります。一方で、オンライン表示が見えないからといって、必ずしもブロックとは限りません。ステータス設定やアプリの利用状況によっても変わります。
サーバーでは話せるのにDMできないのはなぜ?
この場合、主に次のような理由が考えられます。
相手がプライバシー設定で「フレンドのみDMを許可」にしている
サーバー設定で、特定条件以外のメンバーからのDMが制限されている
ブロックされている
いずれも似たような挙動になるため、「DMが送れない=必ずブロック」とは言えません。
ブロックを解除してもらう方法はある?
ブロックを解除するかどうかは、相手の自由な判断です。こちらから強制的に解除させる方法はありません。
どうしても何かを伝えたい場合でも、
一度だけ、他の連絡手段で簡潔なメッセージ(謝罪・事情説明など)を送り、
それ以上は相手の反応に任せる
という形に留めることをおすすめします。反応がない場合は、追いかけずに距離を置くことが、自分と相手の両方を守る行動になります。
まとめ:相手と自分の両方を守るためのブロック確認のスタンス
Discordには、「ブロックされたことを100%確実に知る」公式な手段はありません。複数のサインを組み合わせて、あくまで可能性として状況を整理することが現実的です。
フレンドリスト・プロフィール・リアクション・フレンド申請・共通サーバーでの挙動などを確認することで、「ブロックされている可能性」をある程度推測することはできます。
ただし、「どうしても真相を突き止めたい」という気持ちが強すぎると、相手の意思を無視した行動や、自分のメンタルを消耗させる結果につながりやすくなります。
相手のプライバシーと距離感を尊重しながら、自分の心も守るための材料として、ほどほどのところで確認を止めることが重要です。