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お電話が繋がりませんでしたのでメールにて|失礼にならない言い換え・例文・マナー完全ガイド

電話を掛けても相手につながらず、急ぎ連絡を伝えたい──そんな場面で便利なのが「お電話が繋がりませんでしたのでメールにて」というフレーズです。
しかし、社外の相手や目上の方に使用しても失礼にあたらないか、どのような言い回しが適切なのか、迷われる方も少なくありません。
また、実務では「どこまで電話をすべきか」「メールに切り替えるタイミングはいつか」「すぐ使える例文はあるか」といった疑問が立て続けに生じます。

本記事では、このフレーズの適切な使い方・状況別の例文・より柔らかい言い換え表現・電話とメールのマナーを、若手ビジネスパーソンの視点で分かりやすく整理いたしました。
文章をそのままコピペして利用できるテンプレートも豊富に掲載しております。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

この記事のまとめ

「お電話が繋がりませんでしたのでメールにて」は、ビジネスシーンで広く使われている丁寧な表現であり、社外・社内ともに原則として問題なく利用できます。
一方で、相手によってはやや直接的に感じられる場合もあるため、

  • 「ご不在のようでしたので」「お忙しいご様子でしたので」などのクッション表現と組み合わせる

  • 相手を責めるような言い回しを避け、事実を淡々と伝える

  • 緊急度に応じて、期限や依頼事項は丁寧な表現で示す

といった点を意識することが重要です。

『お電話が繋がりませんでしたのでメールにて』は失礼?基本の意味と使い方

「お電話が繋がりませんでしたのでメールにて」は、電話でご連絡を試みたものの相手と通話できなかったため、代わりにメールで要件をお伝えする、という意味のフレーズです。ビジネスの現場では、取引先や顧客、社内の上司・関係部署などに対して広く用いられています。

敬語としては原則問題なく、社外宛てにも十分使用できる表現です。ただし使い方によっては、「電話がつながらなかったのはそちらの事情だ」と受け取られる可能性もあり、言い回しや前後の文で配慮を示すことが重要です。

社外でも使える?敬語としての妥当性

「お電話が繋がりませんでしたのでメールにて」は、

  • 「お電話」:相手の電話を立てる丁寧な表現

  • 「繋がりませんでした」:過去形で事実を淡々と述べる表現

  • 「メールにて」:やや文語的な「にて」による丁寧な言い回し

から構成されており、社外の目上の方に対しても十分使用できる敬語表現です。

一方で、文脈によってはやや直接的に感じられることもあるため、「ご不在のようでしたので」「お忙しいご様子でしたので」などのクッション表現と組み合わせることで、より柔らかい印象にできます。

文中での基本形「〜メールにて失礼いたします」

実務では、次のような形で用いることが一般的です。

先ほどお電話を差し上げましたが、お電話が繋がりませんでしたので、取り急ぎメールにて失礼いたします。

このように、

  1. 「先ほどお電話を差し上げましたが」

  2. 「お電話が繋がりませんでしたので」

  3. 「取り急ぎメールにて失礼いたします」

という三つの要素を組み合わせることで、経緯と配慮が分かりやすく伝わります。


そのまま使える基本例文|社外・社内・上司宛て

ここからは、実務でそのまま使える文面を、社外・社内に分けてご紹介いたします。社名・部署名・氏名・案件名などを差し替えてご利用ください。

取引先・顧客宛ての基本例文

例文:一般的な連絡の場合

件名:〇〇の件につきまして(△△株式会社)

〇〇株式会社 〇〇部
〇〇様

いつもお世話になっております。
△△株式会社の〇〇でございます。

先ほど〇〇の件でお電話を差し上げましたが、お電話が繋がりませんでしたので、メールにて失礼いたします。

つきましては、添付のとおりお見積書をお送りいたしますので、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けくださいませ。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

例文:確認・回答をお願いしたい場合

先ほど〇〇の件でお電話を差し上げましたが、お電話が繋がりませんでしたので、取り急ぎメールにて要件をお送りいたします。

恐れ入りますが、以下の点につきまして、〇月〇日(〇)までにご確認・ご回答いただけますと幸いです。

電話がつながらなかった事実を簡潔に触れたうえで、メールでの要件にすぐ接続する構成が基本です。

社内・上司宛ての報告メール例文

社内向けメールでは、社外ほどかしこまる必要はありませんが、同様のフレーズを問題なく使用できます。

例文:上司への報告

件名:【ご報告】A社ご担当者様へのご連絡状況について

〇〇部 〇〇課
〇〇マネージャー

お疲れ様です。〇〇です。

A社〇〇様へ本日〇時頃と〇時頃の計2回お電話いたしましたが、お電話が繋がりませんでしたので、現在メールにてご連絡を差し上げております。

先方からご返信があり次第、改めてご報告いたします。

社内では、「〜しております」「〜いたしました」といった謙譲語を維持しつつ、要点を簡潔にまとめることが大切です。

何度か電話したが繋がらない場合の例文

同じ日に何度も電話をかけた場合や、数日にわたって連絡が取れない場合には、相手を責める印象にならない表現が重要です。

例文:複数回電話した旨を伝える場合

何度かお電話を差し上げましたが、ご都合が合わなかったようでしたので、取り急ぎメールにてご連絡申し上げます。

例文:日をまたいで連絡している場合

ここ数日、〇〇の件でお電話を差し上げておりますが、タイミングが合わない状況が続いておりますため、メールにて要件をお送りいたしました。

「何度電話したのに出てもらえない」といったニュアンスは避け、「ご都合が合わなかったようでしたので」「タイミングが合わない状況が続いておりますため」など、相手の事情に配慮した表現にすることがポイントです。


柔らかく伝える言い換え表現|相手を責めないクッションフレーズ

「お電話が繋がりませんでしたのでメールにて」は便利な一方で、場合によってはややストレートな印象になることがあります。ここでは、より柔らかい言い換え表現をご紹介いたします。

「ご不在のようでしたので」「お忙しいご様子でしたので」などの言い換え

代表的なクッション表現は次のとおりです。

  • ご不在のようでしたので、メールにて失礼いたします。

  • お忙しいご様子でしたので、取り急ぎメールにて要件をお送りいたします。

  • あいにくお電話がつながらない状況でしたので、メールにてご連絡申し上げます。

  • お手すきの際にご確認いただけますよう、メールにて失礼いたします。

これらの表現は、電話がつながらなかった原因を相手側の落ち度として表現せず、状況として淡々と伝えるためのものです。特に顧客や目上の相手に対しては、「ご不在のようでしたので」「お忙しいご様子でしたので」といった配慮のある言い回しがよく用いられます。

緊急度が高い場合の丁寧な表現

納期の変更やトラブル発生など、早急な対応をお願いしたい場合でも、相手に過度なプレッシャーを与えない表現が重要です。

例文:緊急の要件がある場合

誠に恐れ入りますが、〇〇の件で本日中にご判断を賜りたく存じます。

先ほどお電話を差し上げましたが、お忙しいご様子でしたので、取り急ぎメールにて失礼いたします。

例文:至急対応をお願いしたい場合

大変急なお願いで恐縮ではございますが、下記内容につきまして、〇月〇日(〇)〇時までにご確認いただけますと幸いです。

このように、緊急性を示しつつも、「誠に恐れ入りますが」「恐縮ではございますが」といったクッション言葉を添えることで、圧迫感を和らげることができます。

NG例とOK例の書き換えパターン

相手を責めるように受け取られかねない表現と、その書き換え例を以下に示します。

  • NG:

    • 何度電話しても出てもらえないため、メールしました。

  • OK:

    • 何度かお電話を差し上げましたが、ご都合が合わなかったようでしたので、メールにてご連絡申し上げます。

  • NG:

    • 電話がつながらないので、仕方なくメールします。

  • OK:

    • お電話を差し上げましたが、あいにくつながらない状況でしたため、メールにて失礼いたします。

  • NG:

    • 早くご連絡いただけないと困ります。

  • OK:

    • 恐れ入りますが、〇月〇日(〇)までにご連絡いただけますと幸いです。

原因を相手の行動に結びつけないこと、感情的な言葉を避けること、期限や希望は丁寧な依頼表現で示すことが書き換えのポイントです。


電話が繋がらないときのマナーと注意点

文章表現だけでなく、「どのようなタイミングで電話やメールを使い分けるか」というビジネスマナーも重要です。

何回・どのタイミングで電話をするべきか

一般的な目安として、次のような点を意識するとよいとされています。

  • 同じ日に短時間で何度も連続して電話をかけ続けることは避ける

  • 業務時間帯(始業直後・昼休み直前・終業直前など)は相手の状況を想像する

  • 一度つながらなかった場合、時間帯を変えて2〜3回程度までを目安とする

それでもつながらない場合は、メールに切り替える、代表番号や代表窓口に相談するなど、相手に負担をかけにくい方法を検討します。

メールに切り替えるタイミングと件名の付け方

メールに切り替える際には、「なぜメールで連絡しているのか」が相手に伝わるようにすると親切です。

件名の例

  • 【ご連絡】〇〇の件(お電話が繋がらなかったためメールにて)

  • 【お見積送付のご連絡】〇〇の件

  • 【ご確認のお願い】〇〇の件(△△株式会社)

本文の冒頭で、

先ほどお電話を差し上げましたが、ご不在のようでしたので、メールにて失礼いたします。

と一文添えておくと、相手も状況を把握しやすくなります。

メール送信後のフォロー(折り返し依頼・再架電)の考え方

メール送信後は、緊急度に応じて次のようなフォローを検討します。

  • 緊急度が高い場合

    • 「お急ぎのところ恐れ入りますが、本メールをご確認いただきましたら、折り返しご連絡いただけますと幸いです。」

  • 緊急度が低い場合

    • 「お手すきの際にご確認いただけますと幸いです。」

また、メール送信直後に立て続けに電話をかけるのではなく、相手がメールを確認できるまで一定の時間を置くことも配慮の一つです。必要に応じて、「〇日〇時頃に改めてお電話を差し上げます」と一言添えておくと、相手も予定を立てやすくなります。


すぐ使えるテンプレート集|状況別・コピペOK

最後に、よくある状況ごとに、そのまま利用できるテンプレートをまとめます。

初回連絡で電話が繋がらなかったとき

件名:【ご連絡】〇〇の件につきまして(△△株式会社)

〇〇株式会社 〇〇部
〇〇様

いつもお世話になっております。
△△株式会社の〇〇でございます。

本日、〇〇の件につきましてお電話を差し上げましたが、お電話が繋がりませんでしたので、メールにてご連絡申し上げます。

恐れ入りますが、下記内容をご確認のうえ、お手すきの際にご返信いただけますと幸いです。

(本文・要件)

何卒よろしくお願い申し上げます。

見積・納期など重要な連絡事項があるとき

件名:【納期確認のお願い】〇〇製品のご発注につきまして

〇〇株式会社 〇〇部
〇〇様

いつも大変お世話になっております。
△△株式会社の〇〇でございます。

先ほど、〇〇製品の納期につきましてお電話を差し上げましたが、ご不在のようでしたので、取り急ぎメールにて失礼いたします。

下記内容につき、〇月〇日(〇)までにご確認・ご回答を賜れますと幸いです。

(本文・要件)

お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

お詫び・トラブル対応に関する連絡のとき

件名:【お詫び】〇〇の不具合に関するご連絡

〇〇株式会社 〇〇部
〇〇様

平素より大変お世話になっております。
△△株式会社の〇〇でございます。

このたびは、弊社製品〇〇に関しご不便をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。

先ほど状況のご説明のためお電話を差し上げましたが、お電話が繋がりませんでしたので、まずはメールにて詳細をご報告申し上げます。

(状況説明・対応方針)

ご多忙のところ誠に恐れ入りますが、本メールの内容につきましてご不明点等がございましたら、お手数ですがお知らせいただけますと幸いです。

トラブルやお詫びに関する連絡では、冒頭で必ずお詫びの意を示したうえで、「お電話が繋がりませんでしたのでメールにて」という経緯を添えることで、誠意が伝わりやすくなります。