コンタクトレンズを入れた瞬間、「ズキッ」と鋭い痛みが走ったり、薬品がしみるようにヒリヒリして、思わず目をぎゅっと閉じてしまったことはありませんか。数分すればなんとか慣れてくるものの、「このまま使い続けて大丈夫なのか」「目に傷がついていないか」と不安を抱えたまま一日を過ごしている方は少なくありません。とくにYahoo!知恵袋などで同じような悩みを見つけると、「自分もこれと同じかもしれない」と余計に心配になる一方で、情報がバラバラで余計に混乱してしまうこともあります。
本記事では、そのような「コンタクトを入れた瞬間だけ痛い」「新品のワンデーなのに装用直後がつらい」といったお悩みに対し、レンズ側・目の状態・使い方の3つの観点から原因を整理し、今すぐできるセルフチェックと安全な対処手順を分かりやすく解説いたします。また、「どの症状なら様子を見てもよいのか」「どこからが眼科受診レベルなのか」といった、多くの方が判断に迷いやすいポイントについても、チェックリスト形式で具体的にご案内いたします。
さらに、同じトラブルを繰り返さないためのレンズ選びのコツや、装用時間・生活習慣の見直しポイント、費用の目安や予備メガネを用意するメリットなど、「今日から実践できる予防策」もあわせて紹介いたします。「とりあえず我慢してしまう」が習慣になっている方こそ、本記事を通じて一度コンタクトとの付き合い方を見直していただければ幸いです。
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コンタクトレンズを入れた瞬間の痛みは、「たまたま今日だけ違和感があった」という軽いものから、「角膜の傷や感染症につながりかねない危険なサイン」まで、原因もリスクもさまざまです。ただひとつ共通して言えるのは、「痛みを我慢して装用を続けることが、目にとって最もリスクが高い選択肢である」という点です。まずはレンズを外し、レンズと目の状態を冷静にチェックすることが、トラブルを深刻化させないための第一歩になります。
コンタクトを入れた瞬間に「痛い！」と感じるのはどんなときか
痛み・しみる感覚のよくあるパターン
コンタクトレンズを装用した瞬間に、
チクッと刺すような鋭い痛み
薬品がしみるようなヒリヒリ感
砂が入っているようなゴロゴロ感
を覚える方は少なくありません。
数秒〜数分で落ち着くこともあれば、目を開けていられないほどの痛みが続く場合もあります。
また、次のようなパターンも多くみられます。
片目だけ毎回痛い
特定の日だけ急に痛くなった
新品のワンデーに替えたのに痛い
このような場合、多くの方が「我慢していれば慣れるのか」「すぐに眼科へ行くべきなのか」で迷っている状況です。
知恵袋などで多い相談ケースの特徴
Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、次のような相談が頻繁に見られます。
「入れた瞬間だけ激痛で目が開けられないが、数分で慣れる。これは普通か？」
「新品ワンデーなのに、右目だけ毎回入れた瞬間に痛い」
「カラコンを入れた瞬間にしみるような激痛が走り、すぐ外したが大丈夫か不安」
このように、「一応は見えるし我慢できるが、本当にこのままでよいのか」という不安を抱えたまま使用を続けてしまうケースが多いことが分かります。
コンタクトを入れた瞬間に痛い主な原因
レンズや異物が原因のケース
装用直後の痛みは、まず「レンズそのもの」や「異物」が原因となっているケースが非常に多いです。代表的には次のようなものがあります。
レンズの欠け・破れ・細かい傷
指で強くこすり洗いしたり、爪が当たったりすると、目視では分かりにくい細かな傷がつくことがあります。こうした傷が角膜に触れると、装用直後にチクッとした痛みを感じます。レンズの裏表違い
ソフトレンズは表裏を間違えると、フチが外側にはねるような形になり、角膜に当たって痛みや違和感の原因となります。レンズに付着したホコリ・まつげ・異物
レンズと角膜の間に砂やホコリ、まつげなどが入り込むと、瞬きをするたびに角膜をこすり、突然の強い痛みを引き起こします。汚れ・タンパク質の付着
ケア不足や長期間の使用により、レンズ表面にタンパク質や汚れが蓄積すると、角膜を刺激して痛みやゴロゴロ感を生じることがあります。
目（角膜・涙・ドライアイ）が原因のケース
レンズに目立った問題がなくても、目の状態によって装用直後の痛みが強く出ることがあります。
角膜の細かい傷（角膜びらんなど）
寝不足・ドライアイ・誤ったレンズの扱いなどが続くと、角膜表面に細かな傷ができることがあります。その状態でレンズをのせると、接触する瞬間に鋭い痛みを感じます。ドライアイ
涙の量や質が不足し、レンズと角膜の間を守る涙の層が薄くなると、摩擦が増え、痛みやゴロゴロ感を感じやすくなります。アレルギー性結膜炎など
花粉症やハウスダストなどで結膜に炎症がある場合、レンズ装用によって刺激され、痛み・かゆみ・異物感が強まることがあります。
装用方法やレンズ選びの問題
レンズの選び方や使い方が目に合っていない場合も、装用直後の痛みの大きな原因になります。
ベースカーブ・DIAが合っていない
自己判断で購入したレンズが、目のカーブや大きさに合っていないと、レンズが動きすぎたり、逆に動かなすぎたりして、違和感や痛みを生じます。交換期限を守っていない・長時間装用
2weekレンズを1か月以上使うなど、定められた交換サイクルを守らないと、レンズが変形・劣化し、角膜を傷つける原因になります。睡眠中の装用・推奨時間を超えた連続装用
目が低酸素状態となり、充血・炎症・痛みや感染症のリスクが高まります。装用時間の守り方は非常に重要です。
すぐにできるセルフチェックと対処手順
まず装用を中止して確認すること（チェックリスト）
痛みや強い違和感を覚えたときに「少し我慢すれば慣れるだろう」と考えるのは危険です。まずは次のチェックリストを実行してください。
今すぐやるべきことチェックリスト
✅ 痛みや強い違和感を感じたら、無理に目を開け続けず、いったんレンズを外す
✅ 外したレンズを清潔な指先やケースに載せ、破損や異物がないかを確認する
✅ レンズを外した後も痛み・しみる感じ・視界のかすみが続くかどうかを確認する
✅ 目を強くこすらない（角膜に傷がつき、悪化するおそれがあります）
絶対に避けたいNG行動
❌ 痛みを我慢してそのまま装用し続ける
❌ 爪でレンズを強くつまんで無理に外す
❌ 水道水やレンズ洗浄液で直接目を洗う
❌ 市販の目薬だけで「なんとなく」やり過ごして放置する
レンズの状態を確認するステップ
レンズを外したら、次の手順で状態を確認します。
レンズの表裏を確認する
レンズを指先にのせ、フチの形を見ます。おわんのようにきれいに立ち上がっているか、外側に反っていないかを確認します。外側に沿っている場合は裏表を間違えている可能性があります。
破損・欠けの有無を確認する
レンズのフチを一周なぞるように見て、欠けている部分やギザギザした部分がないか確認します。少しでもおかしい場合は使用を中止します。
汚れ・異物の付着を確認する
ホコリ、まつげ、白い点状の汚れなどが付着していないかを確認します。異物が取れない場合は、そのレンズは破棄します。
レンズの種類に応じた対応を決める
ワンデー：痛みが出たレンズは基本的に破棄し、新しいレンズを使用します。
2week・1month：傷や変形が疑われる場合は、無理に使わず破棄するか、眼科や購入店に相談します。
目の状態を確認するステップと絶対に避けたいNG行動
レンズを外したあと、鏡の前で次の点を確認します。
白目が強く充血していないか
黒目や白目に白く濁った部分がないか
普段とは違うドロッとした目やにが出ていないか
まばたきをしても異物感や痛みが続かないか
これらの異常がある場合、自己判断でレンズを再装用するのは危険です。いったんコンタクトの使用を中止し、できるだけ早めに眼科を受診することをおすすめします。
眼科を受診すべきサインと考えられる病気
すぐに受診した方がよい危険サイン
次のような症状がある場合は、できるだけ早く眼科を受診してください。
レンズを外してもしばらく強い痛みが続く
視界がかすむ・ぼやける・光が異常にまぶしく感じる
白目が広範囲に真っ赤に充血している
黒目（角膜）が白っぽく濁って見える
黄色や緑色のドロッとした目やにが増えている
目の痛みとともに頭痛や吐き気を伴う
これらは、角膜の炎症や感染症など、放置すると視力低下につながる可能性がある危険なサインです。
可能性のある主な目の病気の例
装用直後の痛みに加え、前述の危険サインがある場合、次のような病気が疑われることがあります。
角膜びらん
角膜表面の上皮がはがれている状態で、レンズが触れると強い痛みを生じます。軽度でも繰り返すと慢性化することがあります。角膜潰瘍・角膜炎
細菌や真菌、アカントアメーバなどの感染、または外傷などにより角膜に炎症や潰瘍が起きている状態です。早期の治療が視力の予後に大きく関わります。アレルギー性結膜炎
花粉などが原因で結膜に炎症が起きている場合、コンタクトレンズ装用により症状が悪化し、痛みやかゆみ、異物感を強く感じることがあります。
ここで挙げた病名はあくまで一例であり、「自分で病名を決めつける」ことは非常に危険です。診断・治療方針は必ず眼科医の診察に基づいて決定してください。
受診時に伝えると診断がスムーズになる情報
眼科を受診する際には、次の情報を整理しておくと診察がスムーズに進みます。
症状が出たタイミング（いつ・どのような状況で痛みが出たか）
痛みの種類（鋭い／しみる／ゴロゴロなど）と、どのくらい続くか
使用しているレンズの種類（ワンデー・2week・カラコン・乱視用など）
1日の装用時間・交換周期・ケア方法（こすり洗いの有無など）
ドライアイ・アレルギー・これまでの眼科受診歴の有無
よくある原因別トラブルシューティング
新品ワンデーなのに入れた瞬間だけ痛い場合
新品のワンデーであっても、次のような理由で装用直後に痛みが出ることがあります。
レンズにまつげやホコリが付着していた
パッケージの中でレンズが折れ曲がるなどして変形していた
装用前の手指が十分に洗えておらず、油分や汚れが付着した
基本的な対応方針
痛みを感じたレンズはいったん外し、破損や異物を確認する
新品ワンデーであっても、少しでも異常があればそのレンズは破棄する
新しいレンズに替えても同じ目だけ痛みが続く場合は、目側のトラブルの可能性があるため眼科受診を検討する
片目だけ毎回入れた瞬間に痛い・ゴロゴロする場合
いつも同じ側の目だけが痛い場合、次のような要因が考えられます。
片目だけドライアイが強い
角膜に慢性的な傷や変形がある
逆まつげなど、まつげが角膜に当たりやすい状態になっている
左右でレンズの度数やベースカーブが異なり、一方だけ合っていない
このような場合、「クセだから」「慣れの問題だから」と自己判断で済ませず、一度眼科で角膜や結膜の状態、レンズのフィッティングを確認してもらうことが重要です。
カラコン・乱視用コンタクトで痛みが出る場合
カラコンや乱視用（トーリック）レンズは、一般的なクリアレンズに比べて厚みや構造が複雑なことが多く、次のような点に注意が必要です。
着色部の位置や厚みが角膜やまぶたに当たりやすい
トーリックレンズ特有の「回転を抑える構造」が装用感に影響する
検査を受けずに通販などで購入したレンズは、ベースカーブやDIAが合っていない可能性が高い
痛みや強い違和感がある場合は、カラコン・乱視用レンズの使用を中止し、眼科で目の状態とレンズの適合を確認してもらうことをおすすめします。
痛みを予防するためのコンタクトレンズの選び方・使い方
自分の目に合ったレンズを選ぶポイント
装用直後の痛みを繰り返さないためには、「自分の目に合ったレンズ」を選ぶことが非常に重要です。
眼科での検査・処方を受ける
度数だけでなく、角膜のカーブ（ベースカーブ）や目の大きさ（DIA）、涙の量や質などを測定した上でレンズを選ぶことが推奨されます。ベースカーブ（BC）とDIA
目に合っていないと、レンズがズレる・圧迫されるなどして、痛みや異物感につながります。含水率・酸素透過性
長時間装用する方やドライアイ傾向のある方は、酸素透過性の高い素材や、自分の涙の状態に合った含水率のレンズを選ぶことが大切です。
正しい入れ方・外し方と毎日のケア
装用方法やケアを少し見直すだけで、トラブルの頻度を大きく減らせます。
装用前には石けんでしっかり手洗いし、泡をよく流してから清潔なタオルで拭く
レンズをのせる指の爪は短く整え、レンズを傷つけないようにする
装用前にレンズの裏表を必ずチェックする
2week・1monthレンズは、専用の保存液でこすり洗い・すすぎ・保存を行い、レンズケースも定期的に交換する
交換期限や装用期間を守り、「まだ使えそうだから」と自己判断で延長しない
装用時間と生活習慣を見直す
着けっぱなしの時間を長くしすぎない（就寝時は必ず外すタイプがほとんどです）
PC・スマホ作業が多い場合は、意識的にまばたきの回数を増やし、1時間ごとに目を休める
エアコンの風が直接目に当たらないように配置を調整する、加湿器を活用するなど乾燥対策を行う
必要に応じて、コンタクト装用中でも使用可能な目薬（防腐剤の有無などを医師・薬剤師に確認）を検討する
費用感の目安：眼科受診・レンズ買い替え・ケア用品
眼科受診・検査の一般的な費用イメージ
※以下は日本国内での一般的な「目安」であり、実際の費用は医療機関・検査内容・保険適用条件などにより変動します。
初診料＋検査料で、健康保険適用時は自己負担が数千円程度になるケースが一般的です。
追加の検査や治療（点眼薬の処方など）がある場合は、その内容に応じて費用が増減します。
「受診費用がもったいないから」と放置した結果、炎症や感染が悪化し、長期的な治療が必要になると、結果的に時間・費用の負担が大きくなる可能性があります。
レンズタイプ別の大まかなコスト比較
ざっくりとしたイメージとして、次のような傾向があります。
ワンデー
1日あたりの単価は高めですが、毎日新品を使うため衛生的で、ケア用品が不要です。
2week・1month
レンズ自体の単価は抑えられますが、保存液やケースなどのケア用品が必要で、手間もかかります。
トラブルが多くて通院や薬代がかかるようであれば、価格だけでなく「自分に合っているか」「扱いやすいか」という観点でレンズタイプを見直す価値があります。
予備メガネ・スペアレンズを持つメリット
トラブル時に無理にコンタクトを使い続けなくて済む
災害や紛失時にも視力を確保しやすい
目の疲れや体調不良の日に、コンタクトを休ませる選択肢を取りやすい
「予備がある」という安心感は、「痛いのに無理してでもコンタクトを続けてしまう」状況を防ぐのに役立ちます。
よくある質問（FAQ）
一度痛かったレンズを洗って再使用しても大丈夫？
ワンデーの場合
一度でも装用したワンデーは、痛みの有無にかかわらず再使用はできません。必ず破棄してください。2week・1monthの場合
レンズに傷や変形、汚れが疑われる場合は、無理に使わず破棄するか、購入店・眼科に相談してください。
痛みを感じたレンズは、見た目に異常がなくても、目に見えないレベルでダメージがある可能性が高いため、再使用は避けるのが安全です。
痛みがすぐ治まった場合も眼科に行くべき？
単発で、ごく軽度の痛みが数秒〜数十秒で完全におさまり、その後も違和感が一切残らない場合、必ずしも緊急で受診しなければならないとは限りません。
ただし、次のような場合は受診を検討してください。
同じような痛みが何度も繰り返される
軽いゴロゴロ感や乾きが残り続ける
視界のかすみや充血が続く
「繰り返すかどうか」「症状が残るかどうか」が重要な判断ポイントです。
子ども・学生が痛がっているときの注意点
「慣れれば大丈夫」と決めつけて無理に装用を続けさせないこと
痛みの程度・持続時間・いつ起きたかを保護者が確認し、必要に応じて早めに眼科へ同行すること
学校や部活動で装用時間が長くなりすぎていないか、生活リズムも含めて見直すこと
子どもは自分の症状を正確に言語化しにくいため、少しでも不安があれば「念のため受診」する姿勢が安全です。
まとめ：我慢せず、まずは外して眼科に相談を
記事の要点のおさらい
コンタクトを入れた瞬間の痛みは、
レンズや異物の問題
目（角膜・ドライアイ・炎症）の問題
使い方やレンズ選びの問題
など、複数の要因が重なって起きていることが多いです。
急な痛みや違和感を感じたら、我慢して装用を続けるのではなく、いったんレンズを外してレンズと目の状態を確認することが第一歩です。
痛みが続く・視界がおかしい・充血や目やにが強いといった危険サインがある場合は、自己判断で様子を見るのではなく、できるだけ早く眼科で診察を受けることが重要です。
これから取るべき具体的な行動ステップ
標準的な行動フローの一例は、次のとおりです。
痛み・強い違和感を感じたら、その場でレンズを外す
レンズの破損・汚れ・異物を確認し、少しでもおかしければワンデーは破棄する
鏡で目の充血・濁り・目やに・かすみの有無を確認する
軽度で一時的な症状であれば、予備メガネで過ごしつつ経過を見る
症状が続く・繰り返す・視界に異常がある場合は、早めに眼科を受診する
コンタクトレンズは、正しく選び、正しく使えば非常に便利で快適な視力矯正手段です。一方で、「痛い」「おかしい」と感じたときに無理をしないことが、目を長く大切に使うための最大のポイントです。
不安が少しでも残る場合は、「自分の判断で大丈夫」と決めつけず、一度眼科に相談して確認することをおすすめいたします。