Chromeのホームボタンが見当たらず、毎回ブックマークや履歴から目的のページを探していませんか。あるいは、ホームボタンは表示できたものの、押しても新しいタブが開くだけで「戻り先」を思いどおりに固定できず、地味なストレスを感じているかもしれません。さらに、会社のPCでは設定が灰色で変更できない、スマホでは項目が見つからない、iPhoneでは同じやり方が通用しない――このあたりで手が止まりやすいのが実情です。
本記事では、Chromeのホームボタンを「表示する方法」と「押したときに開くページを設定する方法」を、PC・Android・iPhone/iPadの違いに沿って整理し、迷わず設定できる手順を詳しく解説いたします。あわせて、ホームページ・起動時ページ・新しいタブの違い、ホームボタンが表示されない原因(組織の管理ポリシーなど)の切り分け、iPhoneでの現実的な代替策まで、1ページで解決できる構成にしております。読み終えた時点で「どの端末でも、最短で戻れる導線」を確実に作れるようになります。
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Chromeホームボタンでできることと用語の違い
Chromeの「ホームボタン」は、ブラウザ上部(ツールバー)に表示される家のアイコンのことです。押すと、あらかじめ設定した「ホームページ」を開きます。操作自体は単純ですが、関連する設定が複数あるため、用語の違いを整理しないまま進めると「設定したのに思った挙動にならない」「どこを直せばよいのか分からない」といった混乱が起きやすいです。まずは、何を設定すると何が変わるのかを明確にいたします。
本記事で扱うのは、主に次の4つです。
ホームボタン(表示する・しない)
ホームページ(ホームボタンを押したときの遷移先)
起動時に開くページ(Chromeを立ち上げたときの挙動)
新しいタブページ(新規タブの表示内容)
この4つが混ざると、設定を何度変えても目的が達成できません。逆に言えば、ここを整理すれば最短で解決できます。
ホームボタンとホームページの関係
結論から申し上げますと、ホームボタンは「ボタンの有無」で、ホームページは「ボタンを押したときに開くページ」です。つまり、ホームボタンを表示していない状態でも、ホームページの概念自体は存在し得ますが、ユーザーが簡単に使える導線があるかどうかは「ホームボタンを表示しているか」で決まります。
ホームボタン:ツールバーに表示される家アイコン。オンにすると表示されます。
ホームページ:ホームボタンを押したときに開くページ。新しいタブ、または任意URLを指定できます(主にPC/Android)。
よくある要望は次の2パターンです。
「ホームボタンを出したい」(まずボタンが見当たらない)
「ホームボタンを押したら社内ポータルやGoogleを開きたい」(遷移先を固定したい)
この2つは別の設定ですが、実務上はセットで行うことが多いです。
便利な使い方の例
調べ物が多い方:ホームページをGoogleなど検索サイトにする
社内作業が多い方:社内ポータル、勤怠、FAQなどをホームページにする
ブラウジング中心の方:ホームページを新しいタブにして、いつでも初期画面へ戻れるようにする
起動時に開くページと新しいタブページの違い
「ホームページ」と混同されやすいのが「起動時に開くページ」と「新しいタブページ」です。以下のように役割が異なります。
起動時に開くページ:Chromeを起動した直後に表示されるページ(複数指定できることがあります)
新しいタブページ:タブを追加したときに表示される画面(Google検索やよく使うサイトのショートカットが並ぶ画面など)
ホームページ:ホームボタンを押したときに開くページ(新しいタブまたは任意URL)
たとえば、次のような使い分けが可能です。
起動時:前回開いていたタブを復元(作業の続きから)
新しいタブ:Chrome標準の新しいタブ
ホームボタン:社内ポータルへ戻る
目的が「Chromeを開いたら必ず同じページを表示したい」なのか、「作業中に迷ったら戻る場所が欲しい」なのかで、設定すべき項目が変わります。ここを取り違えないことが重要です。
よくある勘違いパターン
ホームボタン周りは、次の勘違いが非常に多いです。該当する場合は、直すポイントも併せて確認してください。
勘違い1:起動時のページを変えればホームボタンも変わる
起動時の設定と、ホームボタンの遷移先は別設定です。起動時を変えても、ホームボタンの遷移先が変わらないことは普通にあります。
勘違い2:新しいタブの内容を変える=ホームページを変える
新しいタブの表示は別の仕組みです。ホームページが「新しいタブ」になっている場合は関係しますが、任意URLを指定したい場合はホームページの設定が必要です。
勘違い3:ホームボタンが表示されないのは不具合
多くの場合は、単に表示設定がオフになっているか、組織管理(ポリシー)で固定されているケースです。
勘違い4:iPhoneでもPCと同じように自由に設定できる
iOS版Chromeは制約があり、同じ設計思想での設定ができない場合があります。そのため、代替策の選択が重要です。
ここまで整理できましたら、次章以降で端末別に具体手順へ進みます。
Chromeでホームボタンを表示する方法(パソコン)
本章では、Windows/Macなどのパソコン版Chromeで「ホームボタンを表示する」方法と、「押したときの遷移先(ホームページ)」を設定する方法を、手順として分かりやすくまとめます。画面の文言はChromeの更新により多少変わることがありますが、基本の導線は共通です。
設定画面からホームボタンをオンにする手順
パソコン版Chromeでホームボタンを表示する基本手順は次のとおりです。
Chromeを起動します。
画面右上の「︙(その他)」をクリックします。
表示されたメニューから「設定」を開きます。
左側メニュー、または設定ページ内の項目から「デザイン(外観)」を探します。
「ホームボタンを表示する」をオンにします。
オンにすると、アドレスバー付近に家のアイコンが表示されます。もし表示されない場合は、後半の「表示されないときの原因と対処」をご参照ください(拡張機能・ポリシー・表示領域などの影響があり得ます)。
確認ポイント
オンにした直後に家アイコンが見えるか
ウィンドウ幅が極端に狭く、アイコンが省略表示されていないか
Chromeを再起動すると状態が変わらないか
ホームボタンの戻り先URLを指定する手順
ホームボタンをオンにしたら、次は「押したときに開くページ」を決めます。一般に、次の2択になります。
新しいタブページを開く
特定のページ(任意URL)を開く
任意URLを指定する場合の考え方は簡単で、「ホームボタン=いつでも戻れる固定の場所」を作るイメージです。たとえば、以下のようなURLが多く選ばれます。
仕事:社内ポータル、勤怠、ワークフロー、FAQ、プロジェクト管理ツール
個人:Google、ニュース、メール、カレンダー
手順の流れは次のとおりです。
「設定」→「デザイン(外観)」を開きます。
「ホームボタンを表示する」をオンにします。
その下にある「新しいタブページ」または「カスタムURL」のような選択肢を確認します。
任意URLにしたい場合は、カスタムURL側を選び、入力欄にURLを貼り付けます。
入力後、別画面へ移動しても設定が保持されていることを確認します。
URL指定の注意点
URLは「https://」から入れると安全です。
社内ポータルが認証を伴う場合、ログイン画面が表示されることがあります。これは正常です。
入力ミスを避けるため、対象ページを開いてからアドレスバーのURLをコピーして貼り付ける方法を推奨いたします。
新しいタブページに戻す設定にする場合
「戻り先は固定サイトではなく、Chromeの標準画面で十分」という場合は、ホームページを新しいタブページにしておくと運用が簡単です。特に、次のような方に向いています。
家のアイコンは「気分転換に初期画面へ戻る」用途で使いたい
固定サイトにすると、かえって邪魔になる場合がある
新しいタブのショートカット(よく使うサイト)が充実している
ただし「必ず社内ポータルへ戻りたい」「検索は常にGoogleで始めたい」といった強い目的がある場合は、カスタムURL指定の方が適しています。
使い分けの目安(簡易表)
| 目的 | 推奨設定 |
|---|---|
| 迷ったら初期画面へ戻りたい | 新しいタブページ |
| 必ず特定のサイトへ戻りたい | カスタムURL |
| 仕事で統一運用したい | カスタムURL(管理者ポリシーも検討) |
Chromeでホームボタンを設定する方法(Android)
Android版Chromeは、パソコン版とUIが異なります。多くの場合、「ホームボタンを表示する」というより、「ホームページをオンにする」ことでホームボタン導線が使える状態になります。端末メーカーやAndroidのバージョン差により表示が若干異なる場合もありますが、基本の考え方は共通です。
ホームページをオンにしてホームボタンを出す
Androidでホームページ設定をオンにする標準的な流れは次のとおりです。
Android端末でChromeを開きます。
画面右上の「︙(その他)」をタップします。
「設定」を開きます。
「詳細設定」またはそれに近いカテゴリの中にある「ホームページ」を探します。
「ホームページ」をオンにします。
オンにすると、ブラウザ上部または下部のUIとしてホームボタン相当の導線が現れることがあります(表示位置は端末やUI更新で変動する可能性があります)。
反映確認のコツ
オンにした直後に、Chromeを一度閉じて再度開く
設定画面へ戻って、オン状態が維持されているか確認する
省電力設定やメモリ最適化が強い端末では、アプリ状態がリセットされることがあるため注意する
デフォルトとカスタムURLの切り替え
ホームページ設定には、一般に以下の選択肢があります。
デフォルト(Chromeのホームページ)
カスタムURL(任意のページ)
社内ポータルや固定の検索ページに戻したい場合は、カスタムURLを設定します。
カスタムURL設定の進め方
「設定」→「ホームページ」を開きます。
「カスタムURL」を選びます。
入力欄にURLを入力(または貼り付け)します。
戻っても設定が保持されていることを確認します。
Androidで起きやすい注意点
URL入力欄で、余計な空白が入ると意図しないページになることがあります。貼り付け後に先頭末尾を確認してください。
社内サイトが端末の証明書設定やVPNを必要とする場合、ホームページ自体は設定できてもアクセスで止まることがあります。この場合はネットワーク要件の問題です。
一部の環境では、検索エンジン設定とホームページ設定が混同されやすいです。検索窓の挙動を変えたい場合は別項目になります。
端末や版で項目名が違うときの見つけ方
「ホームページが見つからない」「場所が分からない」場合は、以下の順で探すと見つけやすいです。
まず「設定」画面を最下部までスクロールし、詳細設定のまとまりを探す
項目名が「ホームページ」「ホーム」などに短縮されていないか確認する
Chromeが古い可能性があるため、Playストアで更新する
端末のUIが大きく変わっている場合は、設定画面上部の検索窓(ある場合)で「ホーム」と入力して探す
それでも見つからない場合、端末の制限(キッズモード、企業管理、MDMなど)や、組織ポリシーによる制御の可能性もあります。次章のトラブルシューティングも併せてご確認ください。
Chromeホームボタンを設定できない場合(iPhoneとiPad)
iPhone/iPad(iOS版Chrome)は、PC/Androidと同じように「ホームボタンを表示して、押したら任意URLを開く」という設定が期待どおりにできない場合があります。これは不具合というより、iOS上のアプリ仕様や制約に基づく挙動差として理解しておくのが安全です。本章では「できないこと」を明確にし、代替策で目的を満たす方法を具体的に整理します。
iOS版Chromeの制約と理由の整理
iOS版Chromeは、見た目はChromeでも、内部的にはiOSの制約の影響を受ける場面があり、PC/Androidのように自由にホームページやホームボタンの挙動を統一することが難しい場合があります。そのため、次のようなケースが起きやすいです。
PCの記事どおりに「ホームボタンを表示する」項目が見当たらない
任意URLへの固定が想定どおりにできない、または設定が限定的
そもそも「ホームボタン」という考え方がUIに強く出ていない
重要なのは、目的(すぐ戻れる導線を作る)を満たすために、別の方法へ切り替えることです。iOSでは、ホームボタンそのものに固執するより、次の代替策を組み合わせた方が短時間で実現できます。
代替策1 ブックマークとショートカット活用
「特定のページへすぐ戻りたい」という目的には、ブックマーク運用が適しています。設定というより、日常操作で実現できる点がメリットです。
ブックマーク活用の基本
目的のページ(例:社内ポータル、Google、よく使うサービス)をChromeで開きます。
共有メニューやメニュー内から「ブックマーク」追加を行います。
ブックマーク一覧から、目的ページをすぐ開ける状態にします。
運用のポイント
ブックマークの先頭に置く、またはフォルダを作ってまとめる
「ホーム代替」フォルダを作り、戻り先を集約する
会社利用の場合は、ブックマークの名称を統一して迷いにくくする(例:社内ポータル、勤怠、FAQ)
「ホームボタン1タップ」に比べると操作は増えますが、iOSで安定して再現しやすい方法です。
代替策2 共有メニューからホーム画面に追加
最も強力な代替策は、「ホーム画面に追加」です。これにより、ブラウザの中で戻るのではなく、iPhone/iPadのホーム画面から目的サイトへワンタップでアクセスできます。実質的に「専用アプリのような入口」を作るイメージです。
ホーム画面に追加の手順(一般的な流れ)
Chromeで、ホーム画面に追加したいページを表示します。
共有メニューを開きます。
「ホーム画面に追加」を選びます(表示名は環境で多少異なることがあります)。
アイコン名を分かりやすく設定し、追加します。
この方法が向いているケース
社内ポータルへ最短でアクセスしたい
毎日必ず開くページがある(勤怠、受付、申請など)
ブックマーク一覧を開くのすら面倒に感じる
注意点
追加したショートカットは「特定ページへの入口」になるため、ログインや認証が必要なサイトでは、初回に認証が必要な場合があります。
ページ側がモバイル最適化されていないと、表示が崩れることがあります(ホーム画面追加の問題というよりサイト側の問題です)。
Chromeホームボタンが表示されないときの原因と対処
「設定したはずなのにホームボタンが出ない」「設定項目が灰色」「勝手に戻る」といったケースは、原因がいくつかに分かれます。本章では、自己判断で行き詰まらないように、チェックリスト形式で切り分け手順を提示いたします。
組織の管理ポリシーで固定されているケース
会社PCや学校端末の場合、Chromeが組織管理されており、利用者が自由に変更できないことがあります。具体的には、次のような状態が典型です。
ホームボタン関連の設定が灰色で変更できない
一度変更できても、再起動後に元に戻る
設定画面に「管理者によって…」のような文言が出る
この場合、個人の操作では解決しない可能性が高く、管理者(情シス)へ依頼するのが最短です。とはいえ、依頼するにも「何が原因か」を示せると話が早くなります。次の項目で確認方法をご案内します。
chrome://policyで確認する手順
組織管理の有無は、Chrome内部のポリシー確認画面で判別できます。手順は次のとおりです(パソコンが中心です)。
Chromeのアドレスバーに chrome://policy と入力し、Enterキーを押します。
ポリシー一覧が表示されます。
「ホームボタン」や「ホームページ」に関連するポリシーが適用されていないか確認します。
ここで何らかのポリシーが「適用済み」になっていれば、ユーザー側での変更が制限されることがあります。確認結果は、管理者に共有する情報として非常に有用です。
管理者へ相談するときの伝え方(例)
「chrome://policy でポリシーが適用されている表示が出ています」
「ホームボタンの設定が灰色で変更できません」
「ホームページのURLを設定しても再起動すると戻ります」
これだけで、管理側は原因の切り分けがしやすくなります。
勝手に設定が変わるときの安全確認
「勝手にホームページが変わる」「知らないサイトがホームになっている」場合、単なる操作ミスだけでなく、拡張機能や望ましくないソフトウェアの影響が疑われることがあります。ここでは、実務上の安全確認として、過不足のないチェック項目を提示いたします。
安全確認チェックリスト
見覚えのない拡張機能が入っていないか
最近インストールしたソフトがないか(無料ツールや変換ソフト等)
Chromeの同期で他端末の設定が上書きされていないか
会社端末なら管理ポリシーで固定されていないか(chrome://policy)
セキュリティソフトのスキャンで検出がないか
対処の考え方
拡張機能が疑わしい場合:一度無効化して挙動を確認します。
同期が疑わしい場合:他端末側でも同様に設定が変わっていないか確認します。
それでも改善しない場合:Chromeの設定リセット(可能な範囲で)を検討します。
「勝手に変わる」事象は不快感が強い一方、原因が複合しがちです。焦って複数施策を同時に行うと原因が追えなくなるため、上記の順に一つずつ切り分けることを推奨いたします。
会社・組織でChromeホームボタンを統一する方法(管理者向け)
最後に、情シスや管理者が「全社端末でホームボタンとホームページを統一したい」場合の考え方を整理します。利用者向けの手順とは異なり、ここでは運用設計(混乱を起こさない統一方法)と、展開後の確認観点を重視します。
ShowHomeButtonとHomepageLocationの考え方
組織で統一したい場合、よくある要件は次のとおりです。
迷ったら社内ポータルへ戻れるようにしたい
利用者が設定を変更できないようにしたい(または変更しても戻す)
端末入替や新規配布でも同じ状態にしたい
この場合、管理ポリシーにより以下のような概念で制御するのが一般的です。
ホームボタンを表示するか(ホームボタンの有無を統一)
ホームボタン押下で開くURL(社内ポータル等へ固定)
運用上のポイントは、単に固定するだけではなく、利用者体験として「なぜこの設定なのか」「起動時とどう違うのか」を周知して混乱を減らすことです。
統一設計の例
起動時:前回のタブを復元(作業継続を優先)
ホームボタン:社内ポータルへ固定(迷ったらここ)
新しいタブ:Chrome標準(個人最適を許容)
この設計は、強制しすぎず、最低限の導線を提供できます。
適用後にユーザーが確認すべきポイント
ポリシー適用後、利用者・現場側で確認すべきポイントを整理します。現場での問い合わせを減らすため、配布時のチェックにも使えます。
ユーザー確認チェック
ホームボタンが表示されているか(表示位置を含む)
ホームボタンを押すと指定URLが開くか
再起動後も設定が維持されているか
変更しようとしても制限されるか(運用ポリシー次第)
chrome://policy で適用が見えるか(必要に応じて)
「設定画面でオンにできる」ことと「実際に運用上の挙動が統一される」ことは別です。現場確認の観点を持つだけで、展開後のトラブルが大幅に減ります。
運用で失敗しやすい注意点
最後に、運用でつまずきやすいポイントを、先回りで明確にいたします。
端末別の差が大きい
PCとAndroidは比較的統一しやすい一方、iPhone/iPadは同じ前提での統一が難しい場合があります。iOSは別運用(ホーム画面ショートカット配布案内等)を用意すると現実的です。
起動時固定とホームボタン固定を混同させる
「起動時もポータル」「ホームもポータル」にすると、利用者によっては不便になり反発が出やすいです。迷ったときの導線としてホームボタン固定に留めるなど、目的を絞ると運用が安定します。
問い合わせ導線がない
「設定が灰色で変えられない」「ホームが勝手に戻る」などの問い合わせは一定数発生します。配布文書に「これは仕様です」「確認方法はchrome://policyです」「困ったら情シスへ」まで書いておくと、現場負荷が下がります。
セキュリティ観点の説明不足
「勝手に変わる」系の相談は、拡張機能や望ましくないソフトウェアの可能性があります。ルール(許可拡張機能の範囲、インストール制限等)と、相談窓口をセットで整備することを推奨いたします。
よくある質問
ホームボタンを押すと新しいタブになるのはなぜですか?
ホームページ(ホームボタン押下時の遷移先)が「新しいタブページ」に設定されている可能性が高いです。パソコンの場合は「設定」→「デザイン(外観)」→「ホームボタン」付近で、遷移先を「カスタムURL」に切り替え、任意URLを入力してください。Androidの場合は「設定」→「ホームページ」で、デフォルトではなくカスタムURLを指定できるか確認してください。
ホームボタンが急に消えました。戻す方法はありますか?
パソコンであれば、ほとんどの場合「ホームボタンを表示する」がオフになっています。「設定」→「デザイン(外観)」からオンに戻してください。Androidであれば「設定」→「ホームページ」をオンにします。もしオンにしても消える場合は、組織管理ポリシー、またはアプリ状態のリセット等が関与している可能性があります。
会社PCで灰色になって変更できません。どうすればよいですか?
会社PCや学校端末では、管理者が設定を固定している場合があります。まずは chrome://policy でポリシーが適用されていないか確認し、適用されている場合は情シス・管理者へ相談してください。利用者側で無理に解決しようとすると、設定が戻るだけで時間を消耗しやすいです。
iPhoneのChromeでホームページを設定できますか?
iOS版ChromeはPC/Androidのように同等の設定ができない場合があります。そのため、ブックマーク運用や「ホーム画面に追加」で目的を満たす方法が現実的です。特定サイトへすぐ行きたい場合は、ホーム画面ショートカットが最短導線になります。
ホームボタンの戻り先をGoogleにする方法は?
パソコンなら、ホームボタンの遷移先をカスタムURLにし、GoogleのURLを入力します。Androidでもホームページ設定でカスタムURLを指定できる場合は同様です。入力ミスを避けるため、Googleを開いてアドレスバーのURLをコピーして貼り付ける方法を推奨いたします。
まとめ
Chromeのホームボタンは、見た目は小さな機能ですが、「迷ったときに戻る場所」を固定できるため、作業効率とストレス軽減に直結します。重要なのは、用語の違いを正しく理解し、端末ごとに最短ルートで設定することです。
パソコン:ホームボタンを表示し、遷移先を新しいタブまたは任意URLに設定できます。
Android:ホームページ設定をオンにして、デフォルトかカスタムURLを選びます。
iPhone/iPad:同じ前提での設定が難しい場合があるため、ブックマークやホーム画面追加で代替導線を作ります。
表示されない・変えられない:組織管理ポリシーや拡張機能等の可能性があるため、チェックリストで切り分け、必要なら管理者へ相談します。
最後に、ChromeはUIや項目名がアップデートで変化することがあります。操作手順が見つからない場合は、設定内検索や最新版への更新、組織管理の有無の確認(chrome://policy)を行い、原因を段階的に切り分けてください。