毎回Ctrl+Shift+Nを押すの、もうやめませんか?本記事は「Windows 11でChromeを常にシークレットモードで起動する」最短手順を、迷いゼロで解説します。
ショートカットの1行追加から、タスクバー・スタートメニューへの正しい反映、起動時自動実行、管理者向けの強制ポリシーまでを一気通貫。
よくあるつまずき(引用符/半角スペース/ピン留めの落とし穴)も先回りで回避。
業務の試験ログイン、共有PCの安全運用、作業アカウントの切替など、日常的に“痕跡を残したくない”シーンでストレスが消えます。今日から、開けば即シークレットの快適環境へ。
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・ショートカットの「リンク先」末尾に半角スペース+--incognito——これが最短コア手順。
・タスクバー/スタートは“付け直し”で設定を反映。
・必要に応じて --new-window やサイトURL直指定で“ワンクリック実務”に最適化。
・組織運用は IncognitoModeAvailability=2 で常時シークレットを強制(要テスト&権限)。
最後に、通常用ショートカットも残して“用途で使い分け”。今日の5分が、明日のミスと手戻りを確実に減らします。
シークレットモードで“できること/できないこと”
できる:履歴・Cookie・サイトデータ・フォーム入力を終了時に破棄/プロファイルのブックマークにはアクセス可能
できない:完全匿名化(ネットワーク管理者・プロバイダー・アクセス先サイトからの可視性は残る)/保持ログインの維持
残るもの:ダウンロードファイルとブックマークは保存される
Chromeを常にシークレットモードで起動する方法
1) 正しいショートカットを編集
デスクトップの Google Chrome ショートカットを右クリック →「プロパティ」
「ショートカット」タブ →「リンク先」末尾に
半角スペース+--incognitoを追加 →「OK」
記述例(64bit標準インストール)
2) タスクバー/スタートメニューに反映
既存ピン留めは引き継がれない
タスクバーのChromeを右クリック →「タスクバーからピン留めを外す」
さきほど“編集済み”ショートカットを右クリック →「タスクバーにピン留め」
新しいタスクバーアイコンから起動してシークレットで開くか確認
3) 失敗しやすい書き方
"chrome.exe"の引用符は崩さない → 引用符の外側に--incognito全角スペース禁止/
/incognitoではなく--incognito複数引数の順番は基本自由ですが、パス→引数の順序は守る
例:"...\chrome.exe" --incognito --new-window
パス早見表(環境別)
64bit標準
32bit/一部環境
ユーザー配下インストール(稀)
どれか分からない:エクスプローラでC:\Program Files\Google\Chrome\Application\ かC:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\ を開き、chrome.exe の場所を確認 → アドレスバー右クリック → アドレスをコピー でミス防止。
検証ステップ(動作チェック)
新しいショートカット(またはタスクバー)から起動
ウィンドウ右上に**シークレットのアイコン(帽子+メガネ)**が出る
アドレスバーに
chrome://version/→コマンドラインに--incognitoが含まれることを確認chrome://extensions/を開き、必要な拡張は**「シークレット モードでの許可」**をオン
応用:運用をラクにする引数&使い分け
毎回新規ウィンドウで
通常モードも並行運用(ショートカットを2本持つ)
通常用:
シークレット用:
シークレット側はプロフィール指定があっても履歴・Cookieは共有しないため、実質独立運用。
特定サイトを即シークレットで開く(ブックマークや業務ランチャー用)
“…chrome.exe” –incognito –new-window https://example.com/login
Windows起動時に自動でシークレットを開く(スタートアップ)
Win + R→shell:startup→ Enter開いたフォルダに編集済みショートカットをコピー
次回サインイン時にシークレットで自動起動
常時表示が不要なら、ショートカットの「実行時の大きさ」を 最小化 に
会社PC・共有PCで“通常モードを封じる”
影響が大きいのでテスト端末で検証→段階展開が鉄則。
レジストリ(ローカルポリシー)
キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Google\Chrome値:
IncognitoModeAvailability(DWORD)2= 常時シークレットのみ1= シークレット禁止(通常のみ)0= 既定(両方可)
適用コマンド(管理者権限)
戻す
ドメイン環境はGoogleのADMXを導入し、GPOのIncognito mode availability を Enabled → Incognito mode only。反映は gpupdate /force または再起動。
トラブル対処:原因別チェックリスト
起動しても通常になる
タスクバーの既存ピン留めを外し、編集済みを再ピン留めしたか
「リンク先」の 引用符の外に
--incognitoを入れているかスペースは半角か
別のChrome(社内配布版/ポータブル)を起動していないか(パス確認)
拡張機能が効かない
chrome://extensions/→ 拡張の「シークレット モードでの許可」をオンそれでも駄目なら、拡張がシークレット非対応の可能性
設定が勝手に戻る
chrome://policyで組織ポリシーを確認(管理側で上書きされている)セキュリティ製品のアプリ制御/アプリ白黒リスト
Sモード/権限不足
Windows 11 Sモードは外部アプリ制限あり(Microsoft Store版Chromeは存在しない)
管理者権限が必要な場面:レジストリ/全ユーザー配布