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Chromeのメモリを解放する方法|拡張機能で自動、手動化

タブを閉じたくはない。でも、Chromeは重くなる——。スクロールがカクつき、会議タブが裏で止まり、気づけば再読み込みの渋滞。
原因は多くの場合、「開きっぱなしのタブ」と「見えない拡張機能」が奪うメモリです。
本記事では、まずは標準のメモリセーバーを正しく設定して“勝手に軽くなる”土台を作り、足りないときはchrome://discardsタスクマネージャー(Shift+Esc)でピンポイントに開放。
最後に拡張機能での自動化
まで、順番どおりに進めれば誰でも再現できる手順だけをまとめました。タブを閉じずに、体感速度を取り戻しましょう。

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この記事のまとめ

Chromeの軽さは、運と気合いではなく運用設計で取り戻せます。第一歩は、メモリセーバーをONにして重要サイトだけ除外すること。
次に、重い原因をタスクマネージャーで可視化し、必要ならchrome://discardsで狙って破棄。
それでも足りなければ、実績ある拡張で“放置タブの自動整理”を足す——この三段構えが、安定して効く最短ルートです。
今日から数分の設定で、明日以降の作業がずっと軽くなる。あなたのブラウジングは、そのままに。無駄なメモリだけ、静かに手放しましょう。

Chromeのメモリを解放する方法

Chromeは標準でメモリセーバー機能を搭載しています。ここを正しく設定し、重要サイトを除外するだけで多くのケースは解決します。
さらにchrome://discardsChromeタスクマネージャー(Shift+Esc)を使えば、重いタブや拡張を“狙って”落とせます。
自動化したい場合はAuto Tab Discard
のような実績ある拡張で補完する、という順番が安全です。

セクション1:メモリセーバーの最適設定(3分)

手順

  1. 右上︙ → 設定 → 左メニューのパフォーマンスを開く。

  2. メモリセーバーをON。

  3. タブの非アクティブ化レベルを選択:

    • 適度:控えめに節約。非アクティブ化までの時間が長め

    • バランス:端末状況+普段の閲覧傾向を加味

    • 最大:最も早く非アクティブ化(開いて放置したタブをすばやく眠らせる)

  4. 下にある「常にこれらのサイトをアクティブに保つ」に、SaaS・音楽・会議など勝手に眠って欲しくないサイトを登録。
    ※メニューや名称はアップデートで調整されることがあります。最新の文言は設定画面と公式ヘルプで確認を。

タブにカーソルを乗せたときの「メモリ使用量」を表示

設定 → 外観 →(タブのホバー関連)メモリ使用量表示をONにすると、どのタブが重いかを手早く把握できます(Windows/Linux/ChromebookとmacOSで表現が少し異なります)。

こんなときに効く

  • タブを大量に開いて放置しがち

  • メモリ8〜16GBのノートPCでAI/動画/スプレッドシートを多用

  • 更新(リロード)地獄に悩む:重要サイトを除外すれば改善します


手動で“今すぐ”軽くするテク

用語の整理:破棄(Discard)と凍結(Freeze)

  • 破棄:バックグラウンドタブをメモリから降ろす。クリックで再読み込みして復帰(フォームやスクロール位置は通常復元)。RAM削減効果が大きい

  • 凍結:メモリには残すがタイマー・イベントなど活動を停止。復帰は速いがRAM削減は小さめ
    Chromeはメモリ逼迫時に自動でバックグラウンドタブを破棄する設計で、ユーザーが戻ると再読み込みされます。

chrome://discardsでピンポイント破棄

  1. アドレスバーに chrome://discards と入力して開く。

  2. 一覧の中から対象タブのDiscard(通常)/ Urgent discard(緊急)をクリック。

  3. 「Auto Discardable」を切り替えると、そのタブを自動破棄の対象外にできます。

使いどころ:メモリが枯渇したときに大きいタブから順に叩く、検証時に挙動を再現したい、など。

Chromeタスクマネージャーで「犯人」を特定→終了

  • 起動Shift+Esc(Win)/ChromeOSは検索+Esc

  • メモリ使用量CPUでソート→重いタブや拡張を選択→プロセスを終了

ブラウザが重い原因が特定の拡張に偏っていることも多いです。まずはここで可視化しましょう。


拡張機能で自動&半自動化

Auto Tab Discardの代表的な設定

  • 概要:一定時間操作していないタブを自動で破棄。ホワイトリストで除外サイトを登録可。

  • 推奨初期値(例):

    • 非アクティブ○分で破棄:30–60分

    • ピン留め/オーディオ再生中は除外:ON

    • フォーム入力中のタブは除外:ON

  • 復帰方法:タブをクリックすると自動再読み込みで復帰。

公式ストアとリポジトリで最終更新日・権限・不具合報告を確認してから導入しましょう。

権限の読み方(導入前チェック)

  • 多くのタブ管理系拡張は「すべてのサイトのデータの読み取りと変更」を要求します。

  • 便利な反面リスクもあるため、公開者・更新頻度・レビューを確認し、最小限の拡張で運用するのが基本方針。

まずは標準のメモリセーバーで効果測定 → 不足分だけ拡張、が無難です。


それでも重いときの最終チェックリスト

  • 常駐拡張の棚卸しchrome://extensionsで不要なものをOFF/削除。

  • プロファイル分離:仕事/私用でプロファイルを分け、常駐拡張・タブを切り離す。

  • OS側のメモリ圧迫:別ブラウザ・Electronアプリ・仮想化ソフトなどの同時起動を見直す。

  • ノートPCなら「エネルギーセーバー」もON:電池駆動時のバックグラウンド活動を抑制。[設定 → パフォーマンス → エネルギーセーバー]


ケース別のおすすめ組み合わせ

  • タブ100枚常習/復帰は多少遅くてもOK
    → メモリセーバー最大+重要サイト除外+Auto Tab Discard(60分)

  • 作業中の即復帰重視/Webアプリを頻繁に切り替える
    → メモリセーバーバランス+chrome://discardsで重い順に手動破棄

  • 会議・音楽・配信を止めたくない
    除外リストに会議/音楽/配信サイトを登録+ピン留め活用


トラブル対処(Q&A)

Q1. 勝手にタブが再読み込みされる…不具合?
A. 多くはメモリ不足でタブの自動破棄が働く正常動作です。重要サイトを除外するか、非アクティブ化レベルを下げると収まりやすいです。

Q2. どのタブが重いか素早く見たい
A. タスクマネージャー(Shift+Esc)*を開いてメモリ列でソート。タブホバーのメモリ表示も合わせると判断が速くなります。

Q3. chrome://discards で「Urgent discard」は何が違う?
A. より攻めた破棄(緊急度高)を実行します。まずは通常のDiscardから試し、挙動に慣れてから使うのが安全。

Q4. 拡張導入が怖い…最低限で済ませるには?
A. 標準のメモリセーバー+除外リスト運用を基本に。追加はAuto Tab Discardなど実績のある1本に絞り、権限と更新履歴を確認してから導入しましょう。