中国旅行や出張が決まったとき、「現地でLINEやGoogleが使えなかったらどうしよう」と不安になる方は少なくありません。実際に中国本土では、日本で当たり前に使っているアプリやサービスが、回線や状況によって開けなかったり、動作が不安定になったりすることがあります。ところが、困る順番を押さえて代替アプリと通信手段を準備しておけば、現地で連絡が取れない、地図が見られない、支払いができないといった“詰み”は避けられます。
本記事では、中国で使えないアプリをカテゴリ別に整理し、旅行・短期出張で特に困りやすい場面とセットで解説します。さらに、WeChat・高徳地図・Alipayなどの代替アプリの選び方、VPN・eSIM・ポケットWi-Fi・ローミングの考え方、出発前に必ずやるべき設定チェックリスト、現地で突然使えなくなった時の復旧手順まで、初めての方でも迷わない順番でまとめました。準備を整えて、中国でも安心してスマホを使える状態で出発しましょう。
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中国で使えないアプリが出る理由
グレートファイアウォールによる遮断と不安定化
中国本土では、海外の一部サービスにアクセス制限がかかることがあり、これが「いつものアプリが使えない」現象の主因になります。日本では当たり前に開けるWebサイトやアプリが、中国では読み込みが終わらなかったり、ログイン画面に進めなかったり、通知が届かなかったりします。
重要なのは、遮断の影響が「アプリそのもの」に限定されない点です。アプリが開いても、内部で使っている地図API、通知サービス、認証の仕組み、クラウドの保存先などが海外依存だと、部分的に機能が止まります。たとえば「チャットは表示されるのに画像が送れない」「検索だけできない」「地図の現在地がズレる」「ログインの2段階認証が完了しない」といった形で現れます。
また、同じアプリでも「どの回線で使うか」によって挙動が変わることがあります。ホテルWi-Fi、現地SIM、海外ローミング、eSIM、ポケットWi-Fiなど、経路が違うだけで繋がり方が変わるため、「昨日は使えたのに今日は無理」という現象も起こり得ます。これが不安を増幅させるポイントですが、逆に言えば、原因を切り分けて対策すれば復旧の可能性が上がります。
使えないの種類は3つに分かれる
「使えない」は一言で片付けられがちですが、現地での対処を楽にするために、状態を3つに分けて考えると整理しやすくなります。
完全に遮断されている
アプリが起動しても通信が成立せず、画面が進まない状態です。SNSや動画、検索などで起こりやすく、「ずっと読み込み中」「接続エラー」が続きます。不安定で、時間帯や回線で変動する
たまに繋がるが遅い、通知が遅延する、画像だけ読み込めない、というタイプです。回線を変える(Wi-Fi⇔モバイル)だけで改善することもあります。アプリは動くが一部機能が止まる
これが厄介で、見た目は使えているのに重要な機能だけ働きません。代表例は、ログイン時の認証(メール・SMS)、地図の現在地、クラウド同期、埋め込み動画などです。
まずは「どの状態か」を見極めてください。完全遮断なら代替アプリ中心に切り替え、不安定なら回線変更や設定見直し、部分停止なら該当機能(認証・地図・同期)を別手段で補う、という順で対処が組み立てやすくなります。
渡航目的で困り方が変わる
同じ「使えない」でも、旅行と出張で致命度が変わります。自分がどのタイプかを先に決めると、準備が最短になります。
旅行者:地図・決済・翻訳・配車が止まると行動が止まります。SNSや動画は「使えたら嬉しい」ですが、優先度は下です。
出張者:メール、カレンダー、チャット、オンライン会議、クラウドが止まると仕事が止まります。さらに会社のセキュリティ要件が絡むため、個人判断での対策が取りづらい場合があります。
長期滞在者:生活基盤として現地アプリに適応できるかが重要です。連絡・決済・移動だけでなく、買い物、行政手続き、住居関連でも現地アプリが前提になることがあります。
この記事は「旅行〜短期出張」を中心に、困りやすい順で準備を整理します。長期滞在の方も、まずは基礎の土台として活用してください。
中国で使えないアプリ一覧と困る場面
連絡・SNSで使えないアプリ
中国では、普段の連絡に使っているアプリがそのまま使えない可能性があります。ここで一番困るのは「代替が無い」状態になることです。連絡が取れないと、待ち合わせだけでなく、緊急時の意思疎通や、旅程変更の共有、ホテルや現地ガイドとの連絡まで滞ります。
SNSも同様で、情報収集や現地の最新状況の確認がしづらくなります。旅行中は「現地で困ったときに検索して解決」が基本動作になりがちですが、SNS経由の情報が断たれると、調べ物のルートも変えなければなりません。
対策の基本は、連絡手段を現地標準に寄せることです。同行者との連絡、ホテルへの連絡、お店との連絡を「何で行うか」を決め、出発前にテストしておくと、現地での不安が一気に減ります。
Google系サービスで困ること
Google系が使えない・不安定になると、旅行でも出張でも影響が大きくなります。特に痛いのは次の2点です。
GmailやGoogleログインが使えず、認証で詰む
旅行中に限って、航空会社、ホテル、決済、SNS、仕事ツールなど、ログイン確認を求められる場面は増えます。そこで「メールが届かない」「認証画面が開かない」が起こると、復旧に時間がかかります。Googleマップが頼れず、移動の難易度が上がる
行き先を調べる、ルートを確認する、現在地を把握する、という基本行動が崩れると、観光も仕事も大幅に効率が落ちます。
だからこそ、地図は最優先で代替アプリを入れ、目的地の検索方法(中国語表記のコピペなど)を身につけておくのが重要です。
仕事で止まりやすいツール
出張者の場合、止まると致命的になりやすいのは「業務の中枢」です。具体的には以下のようなものです。
仕事用メール、クラウドストレージ、オンライン会議
チャットツール、タスク管理、社内ポータル
2段階認証(認証アプリ・SMS・メール)
ここでのポイントは、会社のルールを確認することが最優先という点です。個人旅行の感覚でVPN等を入れると、規程違反やセキュリティ事故につながる場合があります。会社支給端末があるなら、IT部門の指示に従い、必要なら「中国出張用の通信・認証手順」を事前にもらってください。
一方で、個人端末で最低限の連絡や地図を確保する準備(WeChat、地図、翻訳、連絡先オフライン保存)は、出張者にも有効です。仕事が止まっても、生活が止まらないように「最低限の行動基盤」を作っておくのが現実的です。
地図・予約・その他で詰みやすいポイント
旅行者が現地で詰みやすいのは「行動の入口」になる領域です。具体的には以下です。
地図・ナビ:駅や目的地に到着できない。集合場所に戻れない。
配車:タクシーが捕まらない、行き先を伝えられない。
翻訳:メニューや注意書きが読めず、意思決定が止まる。
決済:現金が通りにくい場面で支払えず、購入・移動が止まる。
予約関連:ホテル、鉄道、観光施設の情報が見られない、確認書が出せない。
この中で、優先順位をつけるなら「連絡・地図・決済」が最上位です。翻訳と配車はその次に置き、SNSや動画は余力があればで構いません。
使えないアプリ早見表(表)
※状況は地域・回線・時期で変動する可能性があるため、「代表例」と「困り方」「代替の方向性」を押さえるための表です。
| カテゴリ | 使えない・不安定になりやすい代表例 | 困る場面 | 代替の考え方 |
|---|---|---|---|
| 連絡 | LINE など | 待ち合わせ、緊急連絡、ホテル連絡 | WeChatを軸に準備 |
| SNS | Instagram / X / Facebook など | 情報収集、投稿、連絡の補助 | 現地サービス or VPN前提 |
| 検索 | Google検索 など | 調べ物全般、翻訳導線 | Baidu等+翻訳併用 |
| 地図 | Googleマップ など | 移動・乗換・周辺検索 | 高徳地図・百度地図 |
| 動画 | YouTube など | 情報収集、暇つぶし | 現地サービス等 |
| クラウド | Google Drive 等 | 資料共有、バックアップ | 代替クラウド+オフライン |
中国で困らない代替アプリの選び方
連絡はWeChatを軸に考える
中国で「連絡」といえばWeChatが中心です。旅行者でも、ホテルや現地店舗、現地の知人、ツアーガイドなどとの連絡で必要になる可能性が高く、入れておくだけで選択肢が増えます。
準備段階で意識したいのは、インストールして終わりにしないことです。最低でも以下を出発前に済ませてください。
アカウント作成とログイン確認
通知設定(OS側の通知許可も含めてオン)
プロフィールや表示名を分かりやすく整える
QRコードの表示方法を把握(名刺代わりになります)
同行者がいる場合は、WeChatで一度メッセージを送り合い、「送信できる/受信できる」を確認しておくと安心です。現地で連絡が乱れたときも、「片方の連絡手段が生きている」状態を作れます。
地図は高徳地図・百度地図を使い分ける
地図は最優先です。中国では高徳地図(Amap)や百度地図が定番になります。使い分けの基本は次の通りです。
高徳地図:都市部の移動・公共交通・周辺検索などの導線が分かりやすいことが多い
百度地図:検索の癖はありますが、地名や施設情報の見つけやすさで助かる場面がある
ただし、最初に詰まりやすいのが「検索」です。日本語で検索しても出ないことがあるため、以下の方法を用意してください。
ホテル名・目的地名は中国語表記を控える(予約サイトの表記をコピーしてメモ)
住所も中国語表記で保存しておく
ピンを立てる、保存機能を使うなど「再検索しない設計」にする
また、スマホの設定で位置情報の許可が「使用中のみ」だと精度や追従が弱くなることがあります。地図アプリは位置情報を適切に許可し、バッテリー節約設定で制限されないように調整しておくと安定します。
支払いはAlipay・WeChat Payを優先
中国ではキャッシュレスが前提になりやすく、旅行者も決済アプリの準備があると安心です。特に、ちょっとした買い物、飲食、交通で「現金しかない」が不利になる場面があります。
決済の準備でつまずきやすいのは以下です。
本人確認の手続きが必要になる
パスポート情報の入力や撮影が必要になる
クレジットカードの登録で弾かれることがある
途中で追加確認が入り、現地で手間取る
だからこそ、日本にいるうちに手続きを進めるのが鉄則です。さらに、決済は一つに絞りすぎない方が安全です。可能ならAlipayとWeChat Payの両方を用意し、どちらかが不調でも支払える状態にします。加えて、物理クレジットカードと少額現金は「最後の保険」として持っておくと、心理的な安心が大きく変わります。
翻訳・配車・予約の定番構成
旅行中の行動を支える「補助輪」として、翻訳・配車・予約も整えておくと安定します。
翻訳:オフライン対応があるアプリを優先すると、通信不調時にも助かります。メニュー撮影、住所の読み取り、会話の簡易翻訳など、用途を想定しておくと現地で迷いません。
配車:DiDiなどの配車は、タクシーが捕まりにくい時間帯や、雨の日、荷物が多いときに役立ちます。登録や支払い設定が必要になることがあるので、時間に余裕を持って準備してください。
予約:ホテルや交通、観光施設の情報確認ができるサービスを一つ決めておくと便利です。予約確認書をオフライン保存しておくと、通信が悪い場所でも提示できます。
「全部を完璧に使いこなす」必要はありません。まずは、入れてログインできる状態にし、「必要になったら使える」ことが価値になります。
中国でアプリを使うための通信対策
対策はVPN・海外ローミング・eSIM・ポケットWi-Fi
通信対策は、使いたいアプリと旅のスタイルで選ぶのが合理的です。主な選択肢は以下です。
VPN:海外サービスにアクセスしやすくなる可能性があります。ただし品質差が大きく、繋がりやすさや安定性はサービスや状況に左右されます。
海外ローミング:設定が簡単で、到着後すぐ使えるのが利点です。一方で料金が高くなりやすいので、出張者は会社精算ルールも確認が必要です。
eSIM:物理SIMが不要で身軽です。出発前に準備でき、複数プランを切り替えられる場合もあります。
ポケットWi-Fi:複数人で共有でき、同行者がいる旅行で強い選択肢です。ただし、持ち運びと充電が増えます。
最適解は一つではありません。大事なのは「連絡・地図・決済」を確実にしつつ、必要なら海外サービスも使える状態を作る、という発想です。
迷ったらこの判断表(表)
旅行者・短期出張者が選びやすいよう、判断の目安を表にまとめます。
| 手段 | 手間 | 安定性の考え方 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| eSIM | 低〜中 | 事前設定できる。プラン品質に依存 | 1人旅、短期旅行、身軽重視 |
| ポケットWi-Fi | 中 | 共有に強い。充電と持ち運びが必要 | 家族・複数人、同時接続が多い |
| 海外ローミング | 低 | すぐ使えるが高額化しやすい | 手間を最小にしたい、出張者 |
| VPN(併用含む) | 中〜高 | 使いたい海外サービス次第で必要 | Google/LINE等が必須の人 |
迷ったら、「同行者が多いならポケットWi-Fi」「身軽ならeSIM」「仕事で即時性重視ならローミング」を基軸にして、海外サービスが必須ならVPN併用を検討、という順が考えやすいです。
無料VPNを避けたい理由
無料VPNは魅力的に見えますが、旅行中のリスクを増やしやすい側面があります。理由は単純で、「運営の透明性」「通信の扱い」「広告やログの取り扱い」が不明確になりやすいからです。さらに、速度や安定性が不足すると、現地で結局使えずに時間を失います。
特に避けたいのは、以下の状況です。
決済や本人確認を無料VPN経由で行う
仕事のアカウントにログインする
パスポート画像や個人情報を送る
どうしてもVPNが必要なら、「旅行中の重要操作は避ける」「二要素認証のバックアップを持つ」など、守りを厚くしてください。
出張者が気を付けたい情報管理
出張者は「使えるか」だけでなく、「使って良いか」が重要です。最低限、以下を意識してください。
会社端末に勝手にアプリやVPNを入れない
会社のルールで指定された通信手段・認証手順を守る
機密情報は必要最小限にし、オフライン保存は暗号化などの扱いも確認する
2段階認証の復旧手段(バックアップコード等)を日本で準備する
現地で困ると、つい場当たり的に対処したくなります。しかし出張では「緊急だから」で許容されないケースもあります。事前に、最低限の代替連絡(WeChat等)と、復旧手順を整理しておくのが安全です。
渡航前にやる設定チェックリスト
まず入れるアプリと初期設定
出発前に「必要アプリを入れておく」は基本ですが、最重要なのは起動してログインまで済ませることです。インストールだけでは、現地で認証が必要になって詰むことがあります。
最低限のセットは次の通りです。
WeChat(連絡)
Alipay/WeChat Pay(決済)
高徳地図 or 百度地図(地図)
翻訳アプリ(可能ならオフライン対応)
予約・移動系(必要なもの:予約確認が見られる、交通や宿が管理できる)
初期設定で見落としやすいポイントも押さえてください。
位置情報:地図・配車は必須。許可が弱いと精度が落ちます。
通知:WeChatや予約通知が届かないと、現地で連絡が途切れます。
支払い:カード登録や本人確認は時間がかかるので前倒し。
言語:中国語表示になる場合に備え、操作のスクリーンショットを残しておくのも手です。
2段階認証とバックアップコード
中国で最も時間を溶かしやすいのが「ログインできない」問題です。原因は2段階認証であることが多く、しかも旅行中は落ち着いて対処しづらい状況になりがちです。
出発前に必ず確認したい項目は以下です。
重要アカウント(メール、決済、予約、SNS、仕事)の2段階認証方式を把握する
バックアップコードを発行し、オフラインで参照できる場所に保存する
認証アプリを使う場合、端末故障時の復旧手段を確認する
SMS認証しかないサービスは、海外で受信可能か確認する(受信できないと復旧が難しくなります)
バックアップコードは「発行して安心」ではなく、「どこに保存して、現地でどう取り出すか」まで決めておくのが重要です。
オフラインで生き残る準備
通信は常に安定とは限りません。だからこそ、オフラインで最低限の行動ができる準備をしておくと、旅のストレスが激減します。
ホテルの住所(中国語表記)と電話番号をメモ・スクショ
主要目的地の中国語表記をメモ
予約確認書(宿・交通・ツアー)をPDF/画像で保存
パスポート、保険証券、緊急連絡先をオフライン保存
地図アプリでオフライン地図をダウンロードできるなら、滞在都市を保存
「スマホが繋がらない=何もできない」状態を避けるのが目的です。これだけで、最悪でもホテルに戻れて、次の手を打てる状態になります。
当日までのToDo(チェックリスト)
WeChatの連絡テスト(同行者・家族と送受信確認)
決済アプリの本人確認・カード連携(できれば両方)
地図アプリでホテルを検索し、保存しておく
目的地名を中国語表記でメモ(住所もあれば保存)
翻訳アプリのオフラインデータ取得
重要アカウントのバックアップコードを保存
予約確認書・パスポート控え・保険をオフライン保存
通信手段(eSIM/ポケットWi-Fi/ローミング)の有効化手順を確認
中国で使えない時のトラブル解決
LINEやGmailが急に使えない
まずやるべきことは、原因を大きく2つに分けることです。「回線の問題」か「サービス側の制限」かです。
回線を切り替える
ホテルWi-Fi→モバイル通信、または逆にして再試行します。これだけで改善することがあります。一度、再起動とアップデート確認
端末再起動、アプリ再起動、OSやアプリ更新の保留がないかを確認します。認証が原因なら、バックアップ手段で復旧
認証メールが届かない、認証画面が開けない場合は、バックアップコードや認証アプリのコードを使えないか確認します。海外サービスが必須なら通信経路の見直し
VPNやローミング、別回線などの選択肢を検討します。
旅行中は焦りがちですが、「回線を変える→端末側を整える→認証を回避する→経路を変える」の順で進めると、無駄な遠回りが減ります。
地図が現在地ズレする・検索できない
地図トラブルは「移動が止まる」ので最優先で対処します。対策は次の通りです。
代替地図に切り替える:高徳地図や百度地図を使います。
検索は中国語表記で:ホテル名や目的地は中国語表記をコピペするとヒット率が上がります。
位置情報の権限を確認:常に許可、精度向上、バッテリー最適化の除外などを見直します。
保存機能を活用:一度見つけた目的地は保存し、再検索しない設計にします。
それでも厳しい場合は、ホテル住所をオフラインで提示してタクシーに見せる、近くのランドマークまで移動してから再検索するなど、「地図に頼り切らない動き」に切り替えます。
決済が通らない・本人確認が終わらない
決済の失敗は、心理的なストレスが大きい問題です。ただし、ここは「粘りすぎない」のがコツです。
まず別手段で支払う(もう一方の決済アプリ、別カード、物理カード、現金)
本人確認が必要なら、明るい場所でパスポート撮影や顔認証をやり直す
ネットが不安定な場所では手続きが失敗しやすいので、回線の良い場所(ホテルなど)で再挑戦する
旅行中は「今すぐ支払う」が優先です。本人確認に時間がかかりそうなら、いったん別手段で切り抜けて、落ち着ける場所で整える方が失敗しにくくなります。
最後の手段と緊急連絡
通信が崩れたときの「最後の手段」を持っているかどうかで安心感が変わります。おすすめは、事前に以下を決めておくことです。
同行者との集合ルール(集合場所・再集合時間・最終合流地点)
ホテルの住所(中国語)と電話番号をオフラインで持つ
緊急時に連絡できる相手(ホテル、会社、家族)をオフラインで持つ
WeChatで最低限の連絡ができる状態にしておく
どうしても連絡がつかない場合でも、「ホテルに戻る」「集合場所に行く」「一定時間後に再集合」のルールがあるだけで、混乱を大幅に減らせます。
中国で使えないアプリに関するよくある質問
VPNは持ち込み・利用で問題にならない?
VPNの扱いは、状況や利用目的、会社ルールなどで注意点が変わります。個人旅行であっても、現地での事情は変動する可能性があるため、「誰にでも常に安全」と断定できるものではありません。
判断の現実的なポイントは次の通りです。
旅行の目的が「地図・決済・連絡の確保」なら、まずは代替アプリ中心で成立させる
Googleや特定サービスがどうしても必要な場合に限り、通信経路の選択肢として検討する
出張の場合は会社の方針を優先し、自己判断で導入しない
「必要最小限で困らない」設計にしておくと、VPNに依存しすぎずに旅が安定します。
iPhone/Androidで違いはある?
大枠は同じですが、違いが出やすいのは次の点です。
アプリの入手経路やストアの挙動
通知や省電力設定によるバックグラウンド制限
端末固有の位置情報精度や権限設定
どちらのOSでも共通して言えるのは、「日本にいるうちにインストールし、ログイン・権限・通知まで確認する」ことが最強の対策だという点です。
中国でアプリを新規インストールできる?
可能ではありますが、回線状況やストアの挙動によってスムーズにいかない場合があります。さらに、インストール後にログイン認証が必要になり、その認証がうまくいかないと結局使えません。
したがって基本方針は明確で、必要アプリは出発前に入れて、起動とログインまで終わらせるのが安全です。現地でやるのは「微調整」だけにしておくと失敗が減ります。
家族・同行者と連絡を取るおすすめは?
おすすめは次の組み合わせです。
連絡の主軸:WeChat
保険:集合ルール(場所・時間・最終合流地点)
オフライン:ホテル住所と緊急連絡先の保存
連絡手段は「複数」あるほど強いです。ただし増やしすぎると運用が崩れるので、主軸を一本決め、そこに保険を足す考え方が現実的です。
中国渡航で後悔しないポイント
最優先は地図・決済・連絡
旅行で後悔が少ない人は、派手なアプリの準備よりも、地図・決済・連絡を淡々と固めています。ここが揃うだけで、次の行動が取りやすくなります。
迷っても戻れる(地図)
困っても連絡できる(連絡)
どこでも支払える(決済)
この3つが安定すると、翻訳や配車の準備も活きてきます。逆に言えば、SNSや動画が使えなくても、旅は成立します。優先順位を間違えないのがコツです。
事前準備で9割決まる
中国でのアプリ問題は「現地で頑張る」より「出発前に潰す」方が成功します。理由は簡単で、現地では回線が不安定だったり、言語の壁があったり、時間に追われたりして、落ち着いて設定できないからです。
出発前にやるべきことは、インストールだけではありません。起動→ログイン→権限→通知→オフライン保存までセットで考えると、現地でのトラブルが激減します。
最新状況の確認方法
ネット環境や制限の状況は変動する可能性があります。渡航の直前には、以下の観点で最終チェックしておくと安心です。
使いたい海外サービスが現地で不安定になりやすいか
代替アプリの導入が完了しているか
通信手段(eSIM/ポケットWi-Fi/ローミング)の準備ができているか
2段階認証のバックアップがあるか
最後にもう一度、チェックリストを見直して出発してください。準備が整っていれば、「使えない」状況が起きても慌てずに切り替えられます。