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Braveブラウザの危険性は本当?怪しいと言われる理由と安全に使うための全知識

「Braveブラウザは危険らしい」「怪しいって聞いたけど本当?」
そんな不安から、インストールをためらっていませんか。

Braveは広告やトラッキングを強力にブロックできることで注目される一方、
暗号資産の報酬機能(Brave Rewards)やTorウィンドウなど、一般的なブラウザにはない特徴を持つため、「安全性は大丈夫なのか」「個人情報は守られるのか」と疑問を抱かれやすいブラウザでもあります。

しかし、「危険性」という言葉だけが一人歩きし、
何が本当のリスクで、何が誤解なのかが整理されていない情報も少なくありません。
その結果、必要以上に怖がってしまったり、逆に過信してしまうケースも見られます。

本記事では、

  • Braveブラウザが「危険」と言われる具体的な理由

  • 実際に注意すべきリスクと、誤解されやすいポイント

  • 安全に使うための現実的な設定と運用方法

  • Braveが向いている人・向いていない人の判断基準

を体系的に解説します。

読み終えたときには、
「Braveは自分の使い方なら問題ないのか」「使うなら何に気をつけるべきか」を、
根拠をもって判断できる状態になるはずです。

不安をあいまいなままにせず、
Braveブラウザを“安心して使うための判断材料”として、ぜひ最後までご覧ください。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

Braveブラウザの危険性と言われる理由を先に整理する

Braveブラウザを調べると「危険」「怪しい」「やめとけ」といった言葉が目に入り、不安になる方は少なくありません。ただ、ここで大切なのは「危険性」という言葉が、ひとつの原因を指しているわけではない点です。ブラウザの安全性は、ソフトそのものの品質だけで決まるのではなく、使い方や設定、周辺機能の選び方によって大きく変わります。

Braveは、広告やトラッキングを抑える機能を標準で備え、プライバシーを重視する人に支持されてきたブラウザです。一方で、暗号資産の報酬機能(Rewards)など独自要素もあり、一般的なブラウザより「知らない機能が多い」と感じやすい構造になっています。その“未知”が不安を生み、「危険性」という言葉にまとめられがちです。

危険性はブラウザそのものより運用で増える

ブラウザのリスクは、大きく分けると次の3領域に整理できます。

  • ブラウザ本体に関するリスク(脆弱性、更新状況、設計上の方針)

  • 標準機能の使い方に関するリスク(設定強度、例外設定、誤解による危険行動)

  • 周辺要素に関するリスク(拡張機能、偽サイト、パスワード管理、端末の安全性)

このうち、一般ユーザーが実際にトラブルに遭いやすいのは「周辺要素」です。特に拡張機能は、便利さと引き換えに強い権限を持ちやすく、入れ方が雑だと情報漏えいや広告注入などの被害に直結します。逆に言えば、ブラウザ自体がどれほど優秀でも、危険な拡張機能を入れてしまえば安全性は簡単に崩れます。

また、Braveは追跡防止や広告ブロックが強い反面、設定を強くし過ぎるとサイト表示やログイン、決済などがうまく動かないことがあります。これを「危険」「不具合が多い」「相性が悪い」と感じる人もいますが、実態としては“防御を強めた結果の副作用”であることが多いです。ここを理解しておくと、必要以上に怖がらず、現実的な設定に落とし込めます。

よくある誤解と不安のパターン

「Braveが危険」と言われる背景には、次のような誤解や不安の混ざり方がよくあります。

  • 広告ブロックがあるから、フィッシング詐欺も完全に防げると思ってしまう

  • Torウィンドウがあるから、完全匿名で何をしても追跡されないと思ってしまう

  • Rewardsで暗号資産がもらえる=違法、詐欺、個人情報が抜かれると感じてしまう

  • 過去に問題があったという話を見て、今も同じ状態だと思い込んでしまう

  • 「海外製だから危険」「無料だから危険」といった印象論で判断してしまう

こうした不安の中には、たしかに注意すべき点(拡張機能、偽サイト、個人情報の扱い)が含まれています。一方で、誤解に近いものもあります。重要なのは、曖昧な不安をそのまま抱えるのではなく、リスクの種類を分解して、対策できるものは対策し、必要ない機能は切り、判断を自分の手に戻すことです。


Braveブラウザ自体の安全性を左右する仕組み

Braveの安全性を理解するうえで役立つ視点は、「何を守るための設計か」「守れない領域は何か」「更新と運用で何が変わるか」の3つです。これを押さえると、Braveに限らず、どのブラウザでも安全に使うための考え方が身につきます。

Brave Shieldsで何が防げるのか

Braveの代表的な機能が「Brave Shields」です。ざっくり言えば、ウェブ上の追跡を減らし、広告やトラッカーの影響を抑えるための防御機構です。一般的にウェブサイトは、表示のための要素(画像、文章、動画など)に加えて、広告配信、アクセス解析、行動追跡などの仕組みを含むことがあります。Shieldsは、それらの一部をブロックまたは制限し、ユーザーの閲覧体験とプライバシーを守ろうとします。

ここで理解しておきたいのは、Shieldsの強みは「追跡を減らす」ことであり、インターネット上の脅威をすべて消す万能機能ではないことです。例えば以下は、Shieldsだけで解決しきれません。

  • 偽サイトに自分でログイン情報を入力してしまう(フィッシング)

  • 端末自体がマルウェアに感染している

  • 権限の強い拡張機能が情報にアクセスする

  • 使い回しパスワードが漏えいして不正ログインされる

つまり、Braveは「追跡されにくい環境」を作りやすい一方で、ID・パスワード管理や詐欺対策など“別ジャンルの安全”は、ユーザー側の基本対策が必要です。この線引きを理解しておくと、過信が減り、結果として安全になります。

Chromiumベースの意味と更新の重要性

BraveはChromiumをベースにしています。Chromiumは多くのブラウザの土台になっており、互換性が高く、Web標準への追従も比較的早い傾向があります。利用者にとっての分かりやすい利点は、次のような点です。

  • Chromeに近い操作感で乗り換えやすい

  • ウェブサイト側の対応が進んでいて表示崩れが起きにくい

  • 既存の拡張機能資産を使いやすい

ただし、Chromium系であるかどうか以上に重要なのは「更新」です。ブラウザはインターネットに直接触れる入口なので、脆弱性が見つかりやすく、修正も頻繁に行われます。どのブラウザでも、古いバージョンを使い続けることが最大級のリスクです。Braveに不安がある人ほど、まずは「自動更新が有効か」「端末のOS更新が止まっていないか」を確認するほうが安全に近づきます。

公式機能でも設定次第で表示崩れが起きる理由

Braveは防御機能が強い分、サイトによっては正常に動かないケースがあります。特に起きやすいのが次のパターンです。

  • ログイン維持に必要なCookieが制限され、ログインが繰り返し解除される

  • 決済画面で外部サービス(カード会社、認証サービス)への通信が止まり、手続きが進まない

  • 予約サイトや地図、動画などの埋め込みコンテンツが表示されない

  • 企業サイトの問い合わせフォームやチャットが動かない

これらは「Braveが危険」というより、ブロック対象が広いことで“必要な通信”まで抑えてしまうことが原因です。重要なのは、こうした不具合に遭遇したときに、すぐに「Braveはダメだ」と決めつけるのではなく、「そのサイトだけ例外的に緩める」という使い方ができることです。後半の設定手順で具体的に解説します。


Braveブラウザで注意すべき代表的なリスク5つ

ここでは、危険性として語られやすい論点を「実際に事故につながりやすい順」に並べ、何がリスクで、どうすれば避けられるかを整理します。先に全体像を表で掴むと、細部の理解が早くなります。

リスク種別起こりやすさ影響度典型例主要な対策
拡張機能の事故権限悪用、情報抜き取り、広告注入最小限、権限確認、不要削除
フィッシング・偽サイト偽ログイン、偽決済、偽サポートURL確認、2FA、パスワード管理
Shields強化し過ぎの不具合ログイン不可、決済失敗、表示崩れサイト別に緩める、例外設定
Rewards/BAT周りの誤解低〜中個人情報不安、換金・税務混乱使わないならOFF、履歴管理
Tor機能の過信低〜中匿名性を前提に危険行動用途限定、更新、過信しない

この表の通り、最優先で気をつけるべきは拡張機能とフィッシングです。Brave特有のリスクはRewardsやTorなどの独自機能に集中しがちですが、被害を生みやすいのは、実はブラウザ共通の基本リスクです。

拡張機能が最大の事故要因になる

BraveはChrome拡張機能を利用できます。これは便利である一方、拡張機能が「ブラウザの中で何でもできる」状態になりやすいことを意味します。拡張機能は、閲覧中のページ内容を読み取ったり、入力内容にアクセスしたり、通信を行ったりできます。悪意のある拡張機能や、買収されて性質が変わった拡張機能、偽物(似た名前)を入れると、次のような事故が起こり得ます。

  • ログイン情報やフォーム入力の盗み見

  • 広告の強制表示、検索結果の改ざん

  • 偽のポップアップでサポート詐欺に誘導

  • 閲覧履歴やアクセス先の送信

対策は明確です。安全に寄せるなら「拡張機能は最小限」が基本方針になります。特に、広告ブロック目的でBraveを使う場合、そもそも拡張機能を追加しなくても目的を達成できることが多く、拡張機能を減らすほど安全性は上がります。

拡張機能を入れる場合は、最低限次のチェックを行ってください。

  • 必要性が説明できるものだけ入れる(“なんとなく便利そう”は危険)

  • 権限を読む(全サイトのデータアクセス、クリップボードなどは慎重に)

  • レビューを見るだけで安心しない(短期で評価が急増したものは警戒)

  • 定期的に棚卸しして削除する(無効化ではなく削除が望ましい)

Brave RewardsとBATで起きがちな誤解

Braveには、広告を受け取ることで報酬(BAT)を得られる仕組みがあり、これが「怪しい」「危険」と言われる大きな理由になります。ここで混乱しやすい点は、Rewardsが“ブラウザ必須の機能”ではないことです。Rewardsを使わなくても、Braveの主な価値(広告・トラッカーの抑制、プライバシー寄りの閲覧)は十分に得られます。

Rewardsを巡る不安は、大きく2種類です。

  • 個人情報が抜かれそう、追跡が増えそうという不安

  • 換金、本人確認、税金などの手続きが面倒で危険という不安

前者については、広告を受け取るという性質上、通常利用よりも「広告に関するデータ処理」が増える可能性があるため、気になる方はオフにするのが確実です。後者については、報酬を「お小遣い感覚」で始めると、後から履歴が追えず困るケースがあります。少額でも、受け取った履歴や交換の記録が必要になる場面がありますので、使うなら「管理する前提」で始めるほうが安全です。

安全寄りの使い方は次の通りです。

  • 不安ならRewardsはオフ(まずは閲覧用途に限定)

  • 使うなら、履歴(受け取り・交換・連携)の記録を残す

  • “儲かる”を期待し過ぎず、機能の一部として割り切る

Torウィンドウの過信が危険につながる

BraveにはTorウィンドウがあり、「匿名性が高い」と聞くと安心する人もいます。しかし、匿名性は“使えば完全に守られる”ものではありません。Torは便利な仕組みですが、利用者が匿名性を過信して危険行動を取りやすくなる点が最大のリスクです。

例えば、匿名だと思って個人情報を投稿してしまう、危険なサイトにアクセスしてしまう、セキュリティが甘い通信をしてしまう、といった行動が引き金になります。Torは万能ではなく、端末側の感染、アカウントログイン、ブラウザ指紋、操作ミスなど、別の要因で追跡や特定が起きる可能性は残ります。

一般ユーザーであれば、Tor機能が不要な場面も多いです。目的が「広告や追跡を減らして快適に閲覧したい」であれば、Torを使わない運用は十分合理的です。Torが必要な用途がある場合でも、用途を限定し、更新を徹底し、匿名性を前提に危険行動をしないことが重要です。

アフィリエイト問題など過去の炎上から学ぶポイント

Braveは過去に「ユーザーが入力したURLに紹介コードが付与される」といった事例が話題になり、「信用できない」という印象につながりました。こうした出来事があると、「また何か仕込まれているのでは」と不安が膨らみます。

ここで現実的な見方として重要なのは、ブラウザは多くの場合、何らかの収益モデル(検索契約、広告、提携など)を持っているということです。Braveは特にRewardsなど収益に関する機能が目立つため、警戒心が生まれやすい構造です。

利用者が取れる安全策は、「自分が不要な収益機能をオフにできるか」「設定や挙動が見える形になっているか」を基準に判断することです。怖さを煽る情報に流されるより、自分の使い方をシンプルにするほうが安全性は上がります。

フィッシングや偽サイトはBraveでも防ぎきれない

「広告が消える=詐欺も消える」と誤解されがちですが、フィッシングは別問題です。フィッシングは、検索結果、SNS、メールなどから偽サイトに誘導し、本物そっくりの画面でログイン情報やカード情報を入力させる手口です。広告ブロックが強くても、ユーザーが偽サイトに情報を入力すれば被害は起こります。

対策は地味ですが効果があります。

  • URLを確認する(特にログイン・決済・本人確認の場面)

  • 2段階認証を使う(奪われても突破されにくい)

  • パスワードを使い回さない(漏えい連鎖を防ぐ)

  • “急かす画面”を疑う(期限、警告、凍結などの文言)

Braveを安全に使う最大のコツは、「ブラウザの機能に任せきりにしない」ことです。基本対策を積み上げる人ほど、Braveのメリットを安全に享受できます。


Braveブラウザを安全に使う設定手順

ここでは、「危険性が心配な人でも導入しやすい」設定と運用を、手順としてまとめます。ポイントは次の3つです。

  • 防御を強め過ぎない(不具合を避ける)

  • 例外はサイト別に調整する(全体を弱めない)

  • 使わない機能は切る(攻撃面を減らす)

Shieldsの推奨設定とサイト別の調整方法

まず、Shieldsは「標準で使い、困ったサイトだけ調整」が基本です。最初から極端に強くすると、ログインや決済など重要な場面で詰まりやすくなります。

手順(基本の流れ)

  1. Shieldsをオンのまま通常利用を開始する

  2. よく使う主要サイト(銀行、EC、行政、仕事関連)を試す

  3. 不具合が出たサイトだけ、Shieldsを段階的に緩める

  4. どうしても動かない場合のみ、例外として許可を追加する

表示が崩れるときの切り分けチェックリスト

  • □ ログインが繰り返し外れる(Cookie制限の影響が多い)

  • □ 決済が進まない(外部認証が止まっている可能性)

  • □ 埋め込みが表示されない(スクリプト・外部リソースの制限が原因)

  • □ 一時的に緩めると直る(原因がShields寄り)

一度に多くを変えると原因が分からなくなるため、「一つ変えて試す」を意識してください。重要サイトで不具合が出ると焦りやすいので、最初に重要サイトだけ動作確認しておくと安心です。

使わないならオフにする機能の目安

不安が強い場合、「機能を減らす」ことが最も分かりやすい安全策です。Braveの独自機能は便利ですが、使わないならオフにして問題ありません。

  • Rewards/BAT:使わないならオフ(広告受信の要素を減らす)

  • Torウィンドウ:用途がないなら使わない(過信による危険行動を防ぐ)

  • 追加の拡張機能:入れない、または最小限にする

「安全のために何かを足す」より、「不要なものを減らす」ほうが確実に事故が減ります。

パスワードと同期の安全運用

ブラウザ乗り換え時に事故が起きやすいのが、パスワードと同期です。特に「とりあえずブラウザに保存したパスワードを全部移す」「同期をよく分からないままオンにする」と、後で管理が難しくなります。

安全寄りの運用は次の通りです。

  • パスワードは可能なら専用のパスワードマネージャを利用する

  • 主要アカウント(メール、SNS、金融、取引所、Apple/Google等)に2段階認証を入れる

  • 同期を使うなら、端末の画面ロックを強化し、共有端末では使わない

  • 使わない端末のログイン状態を放置しない(機種変更・処分時に要注意)

Braveの危険性が気になる方ほど、「ブラウザ以前のアカウント防御」を整えると不安が大きく減ります。攻撃者はブラウザを破るより、パスワード再利用やフィッシングを狙うほうが簡単だからです。

公共Wi-Fi利用時の注意点

公共Wi-Fiは、ブラウザよりネットワーク側のリスクが上がります。Braveに限らず、以下の点は必ず守ってください。

  • □ 重要操作(銀行、本人確認、決済)は避ける

  • □ HTTPSか確認し、警告が出たら中断する

  • □ OSとブラウザを最新に保つ(脆弱性を残さない)

  • □ 可能ならテザリングや信頼できる回線を使う

  • □ 端末の自動接続をオフにし、同名Wi-Fiに注意する

「Braveだから安全」「Braveだから危険」ではなく、利用環境が安全性を左右するという点を押さえると、判断がブレにくくなります。


Braveブラウザが向いている人向いていない人

最後に、ここまでの内容を踏まえて、Braveが向く人・向かない人を整理します。これは「優劣」ではなく、目的との相性の話です。

乗り換えに向く利用シーン

  • 広告や追跡を減らし、普段の閲覧を快適にしたい

  • 余計な拡張機能を入れずに、標準機能でプライバシー対策をしたい

  • Chromeに近い操作感のまま、追跡を減らしたい

  • サイト別に調整しながら、自分の環境を最適化するのが苦ではない

このタイプの人は、Braveの強みを素直に活かせます。特に「拡張機能を大量に入れない」運用ができる人ほど、結果的に安全性が上がります。

仕事や機微情報で慎重になるべきケース

  • 会社PCで利用し、組織の運用ルールや監査が厳しい(許可が必要)

  • 特定の業務システムや金融系サイトで、表示や認証の安定性が最優先

  • Tor機能を“完全匿名”として使いたい(過信が危険)

  • Rewardsなどの機能が心理的に気になってしまい、安心して使えない

業務利用では「安全」だけでなく「管理」「再現性」「トラブル時の対応」が重要です。個人利用で問題がなくても、組織の要件に合わない場合があります。個人用途と業務用途を分けて考えると失敗が減ります。

代替案の比較ポイント

Braveが不安なときは、他ブラウザも含めて次の軸で比較すると判断しやすくなります。

  • 初期状態でどれだけ追跡を抑えられるか(追加設定の手間)

  • 拡張機能に依存しなくても目的を達成できるか

  • 更新の頻度と、設定・挙動の透明性

  • 重要サイト(金融、行政、仕事)での安定性

  • 自分が「安心して使える」と感じる心理的要素

ブラウザ選びは、スペックよりも“継続して正しく使えるか”が重要です。いくら安全機能があっても、運用が難しくて更新が止まれば意味がありません。自分が続けられる形に落とし込めるかを基準にすると、納得のいく選択になります。


Braveブラウザのよくある質問

Braveは違法なのか

Braveを使うこと自体が違法になるものではありません。不安が出やすいのは、Rewardsのような独自機能が「一般的なブラウザのイメージ」から外れて見えるためです。使わない機能はオフにできるので、まずは閲覧用途に絞って試すと安心しやすいでしょう。

Braveの広告は安全か

Rewardsの広告は、通常のウェブ広告とは仕組みが異なる部分がありますが、「広告を受け取る」という性質上、広告に関する処理は発生します。不安がある場合はオフにするのが最も確実です。利用する場合は、履歴管理、アカウント連携、換金や税務などの扱いを“最初から理解して始める”とトラブルが減ります。

Braveでログイン情報は抜かれないか

ログイン情報が抜かれる典型的な原因は、ブラウザそのものよりも以下です。

  • フィッシングで偽サイトに入力してしまう

  • 使い回しパスワードが漏えいして不正ログインされる

  • 権限の強い拡張機能が情報にアクセスする

  • 端末がマルウェアに感染する

Braveを安全に使うには、2段階認証、パスワードの使い回し回避、拡張機能の最小化が効果的です。これはBraveに限らず、どのブラウザでも共通の基本対策です。

どこまで匿名になるのか

匿名性は機能だけで決まるものではなく、利用者の行動と環境で大きく変わります。Torウィンドウがあっても、アカウントにログインすれば行動はアカウントと結びつきますし、端末側の状態が悪ければ匿名性は崩れます。匿名性が必要な用途では、過信せず、用途を限定し、更新と基本対策を徹底することが重要です。

Chrome拡張機能は使ってよいか

使えますが、最も事故につながりやすいのが拡張機能です。入れるなら必要最低限にし、権限を確認し、定期的に棚卸しして不要なものは削除してください。「Braveを安全に使う」うえで、拡張機能の管理が最大の分かれ道になります。


まとめ

Braveブラウザの危険性は、「Braveだから危険」という単純な話ではなく、リスクの種類を分解して考えると実態が見えてきます。注意すべきポイントは、主に次の3つです。

  • 拡張機能の入れ方が雑だと、情報漏えいなどの事故につながりやすい

  • フィッシングや偽サイトは、広告ブロックだけでは防ぎきれない

  • 防御設定を強くし過ぎると、重要サイトで不具合が出ることがある

逆に言えば、次の運用を押さえれば、不安はかなり小さくできます。

  1. 最初はRewardsをオフにし、拡張機能を最小限にする

  2. Shieldsは標準で使い、不具合が出たサイトだけ例外的に調整する

  3. OSとブラウザを最新に保ち、2段階認証とパスワード管理を整える

  4. Tor機能は用途が明確でない限り使わず、匿名性を過信しない

最後にもう一つだけ重要なのは、ブラウザは更新によって仕様や挙動が変わる可能性があることです。安全に使うためには「導入して終わり」ではなく、定期的に更新を当て、不要な機能を見直し、自分の使い方に合う形へ調整し続けることが近道です。これができれば、Braveは「危険」どころか、むしろ安心して使いやすい選択肢になり得ます。