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朝起きたら喉が痛い原因は?乾燥・口呼吸・逆流を30秒で見分ける

朝起きた瞬間だけ、喉がヒリヒリ・イガイガしてつらい——そんな日は「風邪かも」と不安になりますよね。けれど、起床時の喉の痛みは感染症だけでなく、寝ている間の乾燥、口呼吸、鼻水が喉へ落ちる後鼻漏、胸やけのないサイレント逆流など、生活環境や睡眠中の刺激で起こることも少なくありません。原因が違えば、効く対策もまったく変わります。

この記事では、まず「危険サインがあるか」を確認した上で、30秒セルフチェックで原因の当たりをつけ、今夜からできる対策を“やる順番”で整理します。さらに「緊急・早期・様子見」の3段階で受診目安も明確にするので、迷いが減り、朝の不快感を繰り返しにくくなります。明日の朝をラクにするために、まずはあなたの症状がどのタイプに近いかから始めましょう。

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目次

いちばん最初に確認したい受診のサイン

朝の喉痛の多くは生活環境の調整で軽くなる可能性がありますが、例外もあります。以下に当てはまる場合は、自己判断で様子見を続けないでください。

すぐに救急相談が必要になり得るサイン

  • 息が苦しい、呼吸がしづらい

  • 飲み込めない(唾液や水分が通らない)

  • よだれが出てしまう(飲み込めないサイン)

  • ぜーぜー・ヒューヒュー、あるいは高い音がして呼吸が苦しい

  • 症状が急に悪化している

これらは緊急受診の目安として公的医療情報でも示されています。迷う場合は、夜間でも救急相談・医療機関へ連絡することが安全です。

緊急ではないが早めに受診を検討したいサイン

  • 喉の強い痛みが1週間以上続く

  • 声枯れが2週間以上続く

  • 38.3℃以上の発熱、発疹、関節痛、血の混じる痰、首のしこりなど気になる症状がある

  • 何度も繰り返す(毎週のように朝痛い、など)

「朝だけだから大丈夫」と決めつけず、“続く・繰り返す・悪化する”は早めに相談するのが安心です。


30秒セルフチェックで原因の当たりをつける

朝の喉痛は、原因がひとつとは限りません。ただ、よくあるパターンは絞れます。まずは次の分岐表で「一番近いもの」を選んでください。

朝の特徴(いちばん近いもの) 原因候補 今夜の一手
口がカラカラ、部屋が乾燥、暖房やエアコンを使う 乾燥 湿度40%以上を確保、風が顔に当たらない配置にする
いびき、鼻づまり、起床時に口が乾く 口呼吸 鼻の通りを整える、横向きで寝る、枕の高さを調整する
痰が絡む、鼻水が喉に落ちる、咳払いが多い 後鼻漏 寝室の刺激(ほこり)を減らし、鼻症状が続くなら耳鼻科で相談
朝のヒリつき+咳払い・声枯れ、夜遅い食事や飲酒が多い サイレント逆流(LPR) 就寝前2〜3時間は飲食を避け、上体を少し高く、できれば左向きで寝る
数日前から喉が痛い、発熱やだるさ、周囲で流行 感染 休養・水分、悪化や長引きがあれば受診(抗菌薬はウイルスに効かない)

ここで「2つ以上当てはまる」人も多いはずです。たとえば鼻づまりがあると口呼吸になり、乾燥も進み、喉が痛くなりやすい、という具合です。
次章以降は、原因別に“効果が出やすい順番”で対策を解説します。


乾燥が原因のとき:湿度を上げるだけで楽になることがある

朝の喉痛で最も多いのが、寝ている間の乾燥です。口や喉の粘膜は、ある程度うるおっていることで異物やウイルスを外へ流しやすくなりますが、乾燥するとバリアが弱くなりやすいと考えられています。

目安は湿度40〜60%:まず40%以上を確保する

厚生労働省の資料では、相対湿度40%が下限として扱われている根拠(低温低湿度環境が呼吸器の防御機構に悪影響、インフルエンザ不活性化が40〜60%帯で高いという文献)などが整理されています。
家庭では完璧に管理する必要はありませんが、少なくとも「40%を下回り続ける状態」を避けるのは有効です。

今夜からできる乾燥対策(優先順)

  1. 湿度計を置く(体感より数値が確実)

  2. 加湿器があれば使用(就寝前に給水・清掃)

  3. 加湿器がなければ濡れタオルを室内に干す(風通しを確保し、カビに注意)

  4. エアコンの風が顔に直撃しない位置へ

  5. 寝る前に水を一口飲む(飲みすぎて夜間頻尿になる人は量を調整)

過加湿の落とし穴:カビ・ダニ対策もセットにする

「加湿=正義」ではありません。湿度を上げすぎると、結露やカビ、ダニが増え、アレルギー性鼻炎などを悪化させて結果的に口呼吸が増えることもあります。したがって、湿度は上げるだけでなく、換気・清掃とセットで考えるのが安全です。


口呼吸が原因のとき:鼻づまりを放置しないのが近道

「起きたら喉が痛い」「口が乾いている」人は、寝ている間に口呼吸になっている可能性があります。通常、鼻呼吸は空気を加湿しやすい一方、鼻が詰まると口呼吸になり、乾いた空気が直接喉を刺激して炎症を繰り返すことがある、と耳鼻咽喉科の解説でも説明されています。

口呼吸になりやすい人の特徴

  • 花粉症・アレルギー性鼻炎がある

  • 寝ると鼻が詰まりやすい

  • いびきを指摘されたことがある

  • 起床時に口の中がねばつく、唇が乾く

今夜からできる口呼吸対策(優先順)

  1. 寝る前に鼻の通りを整える
    入浴や蒸しタオルで鼻周りを温めると、鼻が通りやすくなる人がいます。

  2. 寝姿勢を横向きにする
    仰向けは舌が落ち込みやすく、いびき・口呼吸が増える人がいます。まずは横向きを試します。

  3. 枕の高さを微調整する
    高すぎても低すぎても気道が狭くなりやすいことがあるため、「いびきが減り、鼻呼吸がしやすい高さ」を探します。

  4. 鼻づまりが慢性なら受診も検討する
    鼻づまりが続く場合、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが背景にあることもあり、耳鼻咽喉科で原因に近づきやすいです。

いびき・無呼吸が疑わしいときの受診先

いびきや睡眠の質の低下が強い場合、鼻の病気が関与しているなら耳鼻咽喉科が候補になり得る、という整理もあります。
「日中の強い眠気」「起床時の頭痛」「家族に呼吸が止まっていると言われた」などがあれば、睡眠外来(いびき外来)も選択肢になります。


後鼻漏が原因のとき:喉ではなく鼻・副鼻腔を疑う

「痰が絡む」「鼻水が喉に落ちる感じ」「咳払いが多い」場合、喉そのものより、鼻や副鼻腔の問題が原因になっていることがあります。後鼻漏は、鼻水が前へ出ずに鼻の後方から喉へ流れ落ちる状態で、病的には副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などが関与することがある、と耳鼻咽喉科の解説で整理されています。

後鼻漏を疑うサイン

  • 朝に特に痰が絡む

  • 咳払いが増える(喉が常に気になる)

  • 鼻づまり、くしゃみ、鼻水など鼻症状がある

  • 口の中がねばつく

家でできる対策(まずは刺激を減らす)

  • 寝室のほこりを減らす(シーツ交換、掃除、空気清浄機の活用など)

  • 乾燥対策も同時に(湿度40%以上を目指す)

  • 花粉やハウスダストの心当たりがあるなら、寝具の管理を丁寧にする

受診の目安:鼻症状が続くなら耳鼻咽喉科が近い

黄色〜緑の痰、鼻症状の持続、喉の違和感が長引く場合は、耳鼻咽喉科で相談した方が原因に近づきやすいです。後鼻漏の背景として副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が挙げられています。


サイレント逆流(LPR)が原因のとき:胸やけがなくても起こる

朝の喉痛で見落とされがちなのが、咽喉頭逆流(LPR)です。胃の内容物が食道を超えて喉や声帯付近まで上がることで刺激になり、喉の炎症や痰、咳払い、声枯れなどが出ることがあります。しかも「胸やけがない」こともあるため、本人が気づきにくい点が特徴です。

LPRを疑うサイン

  • 朝の喉のヒリつきが続く

  • 痰が増える(特に朝)

  • 咳払いが多い

  • 声がかすれる、声が出しにくい

  • 喉に何か詰まった感じがする

今夜からできるLPR対策(順番が重要)

  1. 就寝前2〜3時間は飲食を避ける
    “食べてすぐ横になる”が続くほど、逆流が起こりやすくなります。まずはここが最優先です。

  2. 上体を少し高くして寝る
    ベッドや寝具で頭側を少し高くする工夫が推奨事項として挙げられています。

  3. 左向きで寝てみる
    左向きが提案されることがあります(合う合わないがあるため、無理のない範囲で)。

  4. 飲酒・喫煙・ストレスなどの引き金を見直す
    生活習慣は個人差が大きいので、「朝の喉痛が強かった前日」を振り返り、引き金を探すのが有効です。

どのタイミングで受診するべきか

生活改善を1〜2週間試しても明らかな改善がない、声枯れが長引く、飲み込みづらいなどがある場合は医療機関へ相談してください。LPRは治療として生活改善と薬(胃酸を抑える薬など)が検討されることがあります。


感染が原因のとき:見分けの要点と「やりすぎない対処」

朝だけ痛いケースは生活要因が多い一方で、感染症が背景にあることもあります。次の特徴が揃うほど感染の可能性が上がります。

感染を疑うサイン

  • 喉の痛みが朝だけでなく日中も続く

  • 発熱、倦怠感、寒気など全身症状がある

  • 周囲で同様の症状が流行している

  • 痛みが数日かけて悪化している

自宅での基本方針

  • 休養と水分を優先する

  • 刺激物(辛い・熱すぎる飲食、アルコール、喫煙)は避ける

  • 市販薬を使う場合は用法用量を守り、症状が強い・長引くなら受診する

また、喉の痛みはウイルスが原因のことも多く、抗菌薬はウイルスには効きません。受診時は症状の経過(いつから、熱の有無、周囲の流行など)を整理して伝えると診察がスムーズになります。


受診判断を3段階で迷わないようにする

「今日病院に行くべきか」「忙しいから様子を見るべきか」で悩みやすいので、判断を3段階に分けます。

受診判断3段階の早見表

段階 目安 行動
緊急 息が苦しい/飲み込めない/よだれ/急に悪化/呼吸時に高い音 夜間でも救急相談・医療機関へ
早期 強い痛みが1週間以上/声枯れ2週間以上/高熱・発疹・血痰・首のしこり等 できるだけ早めに受診
様子見 朝だけで日中は軽い、悪化せず数日で改善傾向 生活対策を優先し、悪化・長引きなら早期へ切替

原因別の対策を「まずやる→続ける→受診」の順で整理

ここまでの内容を、実行しやすいように表でまとめます。迷ったら、この表の「まずやる」だけでも今夜から始めてください。

原因別対策表

原因 まずやる(今夜) 続ける(1〜2週間) 受診の目安
乾燥 湿度40%以上、風が当たらない配置、水を一口 加湿+換気+清掃、湿度計で調整 1週間以上続く、悪化
口呼吸 横向き寝、鼻を温める、枕調整 鼻づまりの原因対策(アレルギー等) いびき・眠気が強い、鼻づまりが慢性
後鼻漏 ほこり対策、加湿、刺激回避 鼻症状の治療検討(耳鼻科相談) 黄色〜緑の痰、長引く咳・違和感
LPR 就寝前飲食を避ける、上体高め、左向き 飲酒・夜食の見直し、体重管理 改善しない、声枯れが続く
感染 休養・水分・刺激回避 経過観察、必要なら受診準備 悪化、1週間以上、赤旗症状

やってはいけない行動:悪化や長期化を避けるために

「喉が痛い=とにかく何かする」となりがちですが、逆効果になる行動もあります。代表例を整理します。

やってはいけない表(NG→代替)

NG なぜ避けたいか 代替
過加湿(湿度を上げすぎる) カビ・ダニ増加で鼻炎が悪化し、口呼吸が増える恐れ まず湿度40%以上、換気・清掃とセット
夜遅い食事・食後すぐ就寝 逆流が起こりやすく喉を刺激 就寝前2〜3時間は飲食を避ける
刺激物(熱すぎる・辛い・アルコール・喫煙) 粘膜刺激で痛みが増えやすい ぬるめの飲み物、水分、休養
“朝だけだから”と放置し続ける 長引く・繰り返す場合は別原因の可能性 1週間以上、声枯れ2週間以上は受診検討

就寝前10分ルーティン:明日の朝をラクにする最短コース

最後に、忙しい人でも続けやすい「就寝前10分ルーティン」を作ります。できれば毎日、最低でも“喉が痛い日の前夜”は実行してみてください。

就寝前10分ルーティン(チェックリスト)

必須(まずここだけ)

  • □ 湿度40%以上になっているか確認(湿度計がなければ導入を検討)

  • □ 鼻の通りを整える(入浴後・蒸しタオル・やさしく鼻をかむ)

  • □ 就寝前2〜3時間は飲食を避ける(LPR対策)

できれば(効果が積み上がる)

  • □ 横向きで寝る準備(可能なら左向きも試す)

  • □ エアコンの風が顔に当たらない向きにする

  • □ 水を一口飲んで就寝(飲みすぎ注意)

  • □ 寝室のほこり対策(枕元の簡単掃除、シーツ交換を週単位で)


よくある質問

熱がないのに朝だけ痛いのは風邪ですか?

熱がなく、日中は軽くなるなら、乾燥・口呼吸・後鼻漏・LPRといった“睡眠中の刺激”が原因の可能性が高いです。一方、日中も強い、数日で悪化、全身症状が出る場合は感染を疑い、受診を検討してください。

加湿は何%が目安ですか?

目安は相対湿度40〜60%です。厚生労働省資料でも、40%が下限として扱われる根拠や、40〜60%帯に関する文献が整理されています。
ただし過加湿はカビの原因になるため、換気や清掃もセットで行ってください。

何日続いたら病院に行くべきですか?

強い喉の痛みが1週間以上続く場合や、声枯れが2週間以上続く場合などは受診を検討する目安として示されています。
息苦しさ・嚥下困難・よだれなどがあれば日数に関係なく緊急相談が必要です。

サイレント逆流はどう見分けますか?

胸やけがなくても、朝の痰や咳払い、声枯れ、喉のヒリつきが続く場合はLPRの関与が考えられます。就寝前の飲食を避ける、上体を高くする、左向き寝を試すと変化が出ることがあります。


まとめ:朝の喉痛は「今夜の一手」で変わる

朝起きたら喉が痛いときは、まず緊急性のあるサイン(息苦しさ、飲み込めない、よだれ、急速な悪化)がないかを確認してください。
緊急性がなければ、原因は「乾燥」「口呼吸」「後鼻漏」「サイレント逆流」「感染」のどれが近いかを30秒で当てにいき、今夜から対策を実行するのが最短です。

最後に、迷ったら次の3つだけでも行ってください。

  • 湿度40%以上を確保し、風が顔に当たらないようにする

  • 鼻の通りを整えて横向きで寝てみる(口呼吸対策)

  • 就寝前2〜3時間は飲食を避け、上体を少し高くする(LPR対策)

それでも長引く、繰り返す、悪化する場合は、早めに医療機関へ相談してください。


参考にした情報源