Apple Pencilが突然繋がらなくなると、授業ノート、会議メモ、PDFへの書き込み、イラスト制作など、iPadの主要用途が一気に止まってしまいます。しかも「Bluetoothに出てこない」「ペアリングボタンが出ない」「接続済みになるのに書けない」「充電が0%のまま」など、症状が分岐するため、場当たり的に対処すると時間だけが過ぎやすいのが難点です。
本記事では、Apple Pencilが繋がらないトラブルを「モデル別」と「症状別」の二軸で整理し、短時間で復旧するための順番を詳しく解説いたします。あわせて、復旧しない場合に「互換性」「設定」「故障」のどれに該当しそうかを判断できるよう、チェックポイントと次アクションも明確化いたします。
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Apple Pencilが繋がらないときに最初に確認すること
ここを丁寧に行うほど、後工程の無駄打ちが減ります。Apple Pencilの接続トラブルは、実際には「モデルの取り違い」「互換性の不一致」「充電・接触の問題」だけで解決することが多いためです。まずは以下の3点を順に確認してください。
Apple PencilとiPadのモデル名を確認する
Apple Pencilは複数モデルがあり、接続方式が根本的に異なります。この確認を飛ばすと、正しい手順を実行できず「繋がらない」を再生産します。
Apple Pencil Pro
Apple Pencil USB-C
Apple Pencil 第2世代
Apple Pencil 第1世代
iPad側も、同じ「iPad」でも世代によって端子(Lightning/USB-C)や磁気コネクタの有無が違い、接続方法や必要なアダプタが変わります。
まずは「設定」アプリで 一般 → 情報 を開き、機種名(例:iPad(第10世代))を確認してください。Apple Pencil側は外観でも見分けられますが、購入履歴(Apple Storeの注文、家電量販店レシート、外箱の記載)で確定させるのが確実です。
見分けのヒント(誤判定を避けるための考え方)
磁気で側面に吸着して充電する前提のモデルは「第2世代」または「Pro」になりやすい
端子を引き出してUSB-Cケーブルを挿す構造は「USB-C」になりやすい
先端側のキャップを外してLightning端子が現れるタイプは「第1世代」になりやすい
※ただし外観だけで断定せず、可能なら箱・購入履歴で確認してください。
互換性と必要なiPadOSを確認する
次に重要なのが互換性です。互換性が合っていない場合、どれだけ再起動や再ペアリングをしても繋がりません。特に、Apple Pencil ProやUSB-Cは「対応iPad」「必要iPadOS」の条件があるため、OS要件不足が原因になり得ます。
互換性確認で最低限見るべきポイント
iPadが、該当Apple Pencilの「対応機種」に含まれているか
iPadOSが「必要バージョン以上」になっているか
第1世代を使う場合、iPad側端子と接続方法(アダプタ等)の前提が合っているか
互換性不一致は「故障」ではありません。誤った組み合わせで繋がらない場合は、対応するApple Pencilへ変更するか、接続に必要なアダプタ・ケーブルを揃えるのが解決策になります。
充電残量と物理的な接触を確認する
互換性が合っている前提で、次は「電源」と「物理接触」です。Apple Pencilは充電が極端に少ないとペアリングが成立しにくく、また接触面の汚れ・ケース干渉でも認識が不安定になります。
ここで確認するチェックリスト
Apple Pencilを十分に充電できている(少なくとも数分~十数分は充電状態で放置)
磁気吸着型(第2世代/Pro)は、正しい位置に吸着している
iPad側面とApple Pencil側の接触面に汚れや皮脂が付いていない
保護ケースが側面の吸着を邪魔していない(側面が厚い、縁が出っ張るタイプは要注意)
ペン先(ニブ)が緩んでいない(回して締め直す)
「充電しているつもり」でも、ケース干渉で実際は通電していないことがよくあります。吸着した状態でバッテリー表示が増えない、または接続が安定しない場合は、いったんケースを外して動作確認してください。
Apple Pencilの接続方法をモデル別に確認する
モデルごとに「接続の入口」が違います。ここで誤ると、Bluetooth画面に出ない・ペアリングボタンが出ないなどの症状が発生しやすくなります。以下は、モデル別の基本動線です。
Apple Pencil Proの接続と注意点
Apple Pencil Proは、対応するiPadで利用します。接続は基本的にiPad側面への取り付け(磁気吸着)がトリガーになり、画面上に接続(ペアリング)を促す表示が出る流れです。
手順の要点
iPadのBluetoothがオンであることを確認します。
iPad側面の指定位置にApple Pencil Proを吸着させます。
画面に表示される案内に従い、接続を確定します。
繋がらないときの典型要因
ケース干渉で吸着位置がずれ、通電/認識が成立していない
iPadOSが条件未満で、認識フローが始まらない
iPadがスリープ中で、接続案内が出にくい(いったん画面を点灯してから吸着する)
対処の優先度
ケースを外して再試行
吸着位置を数ミリ単位で調整(磁力で吸着していても接触が甘いことがあります)
iPadを再起動してから再試行
iPadOSを要件以上へ更新
Apple Pencil USB-Cの接続と注意点
Apple Pencil USB-Cは、USB-CケーブルでiPadに接続することがペアリングの入口になります。つまり「Bluetooth画面で探す」より先に、まずケーブル接続が必要になります。
基本手順(迷いやすいポイント込み)
Apple Pencil USB-Cのスライド部分を開き、USB-Cコネクタを出します。
USB-C充電ケーブルで、Apple PencilとiPadを接続します。
iPad画面に「タップで接続」などの案内が出たら実行します。
ペアリング後は、通常利用時にケーブルが不要になる場合がありますが、再接続や充電ではケーブルが必要になることがあります。
繋がらないときに疑うべき点
ケーブルが「充電専用」や品質不良で、データ/認識が安定しない
コネクタ部に汚れがある、差し込みが甘い
iPadOS要件を満たしていない
iPadのUSB-Cポート側に不具合がある(他のUSB-C機器で検証可能)
対処の優先度
別のUSB-Cケーブルで試す(可能なら純正または信頼性の高いケーブル)
iPadのポートを清掃(乾いた柔らかい布で軽く)
iPad再起動 → 再度ケーブル接続
iPadOSアップデート
別の対応iPadで検証(故障切り分け)
Apple Pencil第2世代の接続と注意点
第2世代は、対応iPad側面に磁気吸着させることで、充電とペアリングの導線が成立します。ここでも、ケース干渉と位置ずれが最頻出です。
基本手順
iPadのBluetoothをオンにします。
iPad側面の指定位置にApple Pencil第2世代を吸着させます。
画面に出る「ペアリング」を実行します。
よくある落とし穴
吸着しているのに「ペアリング」表示が出ない
充電が極端に少ない可能性があります。吸着したまま数分待ってください。
吸着してもすぐ落ちる、位置がズレる
ケース側面の縁が干渉している可能性が高いです。ケースを外して検証してください。
以前は繋がっていたのに急に不安定
接触面の汚れ、iPad側の一時不調、Bluetoothのキャッシュ問題などが疑われます。
Apple Pencil第1世代の接続と注意点
第1世代は、環境によって「物理接続でペアリング」する前提が強いモデルです。iPadの端子形状により、接続に必要なものが変わります。ここでつまずくと「Bluetoothに表示されない」が起きやすくなります。
基本的な考え方
ペアリングの入口は「物理的に接続して認識させる」こと
iPad側の端子がLightningかUSB-Cかで、アダプタの要否が変わる
一度ペアリングできても、長期放置や充電切れで再接続が必要になる場合があります
注意点
コネクタの差し込みが甘いと、ペアリングボタンが出ません
充電が極端に少ないと、接続案内が出るまで時間がかかることがあります
端子・アダプタ・ケーブルのどこかに不具合があると、再現性のない不調になります
Apple Pencilが繋がらない原因別の対処法
ここからは「症状別」に、優先順位を付けて潰していきます。ポイントは、最初から初期化に走らないことです。多くは「モデルに合う接続動線の再確認」「登録解除→再ペアリング」「再起動」で改善します。
Bluetoothに表示されない場合の優先手順
「設定 → Bluetooth」の一覧にApple Pencilが出てこない場合、焦ってBluetooth画面を連打しがちですが、まずはモデル別の入口(吸着/ケーブル/物理接続)が成立しているかを確認してください。
優先手順(上から順に実施)
互換性とiPadOS要件を確認します(要件未満ならアップデートが先です)。
Apple Pencilを正しい方法で“接続状態”にします。
Pro/第2世代:側面に吸着
USB-C:ケーブル接続
第1世代:物理接続(必要に応じてアダプタ)
iPadのBluetoothがオンか確認します。
iPadを再起動します。
ケースを外して再試行します(Pro/第2世代は特に重要です)。
それでも表示されない場合は、次の章の「登録解除と再接続」へ進みます(過去に登録が残っている可能性があります)。
補足:表示されないときの切り分けの考え方
以前使っていた端末の登録情報が残っている
充電が足りず、ペアリング信号が出ない
ケース干渉で通電が成立していない
そもそも互換性がない(この場合は何をしても出ません)
ペアリングボタンが出ない場合の優先手順
「ペアリング」ボタン(接続の確認)が出ない場合は、まず充電不足と認識の待機を疑います。接続の案内はすぐ出るとは限らないため、次の順で進めてください。
優先手順
Apple Pencilを接続した状態で、いったん 1分程度待ちます。
吸着や物理接続が成立していても、充電が一定量に達するまで案内が出ないことがあります。
iPadを再起動し、再度接続してまた1分待ちます。
Bluetoothがオンか確認します。
ケース/カバーを外して試します(Pro/第2世代)。
それでも出ない場合は「登録解除→再接続」へ進みます。
この症状でやりがちな失敗
何度も着脱して“待機時間”をリセットしてしまう
ケースを付けたまま位置ズレに気づかず、永遠に通電しない
USB-Cモデルでケーブル接続をせず、Bluetooth画面で探し続ける
接続済みになるがすぐ切れる場合の優先手順
「接続済み→未接続を繰り返す」「書き始めた瞬間に途切れる」「一定時間で反応が消える」などは、以下の原因が多いです。
接触面の通電が不安定(吸着位置ズレ、汚れ、ケース干渉)
iPad側の一時不調(Bluetoothスタックの不具合など)
周囲のBluetooth機器が多い、電波状況が悪い
充電不足で動作が安定しない
優先手順
iPadを再起動します。
吸着面/端子面を清掃し、位置を合わせ直します。
ケース/カバーを外して安定性を検証します。
周辺のBluetooth機器を一時的に減らし、iPadとApple Pencilを近づけます。
次章の「登録解除→再接続」を実施します。
補足:安定性検証のやり方(短時間で判断する)
ケースあり:不安定
ケースなし:安定
この場合、ほぼケース干渉が原因です。側面が開いているケース、薄いケースに変更するだけで解決することが多いです。
充電できない・0%から戻らない場合の優先手順
「充電中表示が出ない」「0%のまま増えない」は、対処の方向性が少し変わります。まずは、物理的に“充電できる状態”を作れているかを確認します。
優先手順
接触面の清掃と位置調整を行います。
Pro/第2世代:吸着位置の微調整、ケース取り外し
USB-C/第1世代:端子の差し込み確認、コネクタ清掃
USB-Cモデルは別ケーブルでも試します(ケーブル要因の切り分け)。
iPadを再起動してから、改めて充電状態で数分~十数分放置します。
長期放置後で0%固定が続く場合、バッテリー状態の問題もあり得ます。次の「故障判定と修理判断」で切り分けます。
注意点
0%固定のときに、着脱を繰り返すと改善しにくい場合があります。まずは“正しく接続した状態で一定時間置く”ことを優先してください。
物理接続モデルは、アダプタやケーブルの接点不良が混在しやすいので、可能なら部品を入れ替えて検証してください。
Apple Pencilが繋がらないときのリセットと初期化の手順
ここは「症状別対処を行っても改善しない場合」に進みます。やる順番が非常に重要です。最初からネットワークリセット等を行うと、不要な再設定が増えてしまいます。
ペアリング解除と再接続の手順
Apple Pencilのトラブルで最も効果が高い手順のひとつが「登録解除→再ペアリング」です。Bluetooth上に中途半端な登録情報が残っていると、接続が成立しない、または不安定になります。
手順(丁寧版)
iPadで「設定」→「Bluetooth」を開きます。
「自分のデバイス」にApple Pencilが表示されている場合、右側の情報ボタンをタップします。
「このデバイスの登録を解除」を実行します。
iPadを一度再起動します(可能であれば推奨です)。
Apple Pencilをモデルに合う方法で再接続します。
Pro/第2世代:側面に吸着
USB-C:ケーブル接続
第1世代:物理接続
画面に出る「ペアリング」をタップします。
ペアリングボタンが出ない場合は、接続したまま1分待ってください。
ポイント
登録解除後は、必ず“モデルに合う入口”で再接続してください。Bluetooth一覧で探すだけでは進まないモデルがあります。
解除後すぐに出ない場合、充電不足の可能性があるため、数分待機を挟むと成功率が上がります。
iPad再起動とiPadOSアップデート
再起動は、iPad側の一時不調をリセットする最短手段です。Apple Pencilの接続周りはBluetoothやシステムの状態に影響を受けるため、再起動だけで改善することも少なくありません。
再起動の使いどころ
ペアリングボタンが出ない
接続が切れる
接続済みなのに書けない
以前は使えていたのに急に不調
また、Apple Pencil ProやUSB-CはiPadOS要件があるため、OSが古いと認識・接続ができない場合があります。互換性確認とセットで、OSバージョンも必ず確認してください。
アップデート前の注意
長時間のアップデートに備え、Wi-Fiと電源を安定させて実行してください。
重要なデータがある場合は、可能な範囲でバックアップも検討してください。
ネットワーク設定のリセットの使いどころ
ネットワーク設定のリセットは、Wi-FiやVPNなども初期化されるため、実施すると再設定の手間が増えます。一方で、Bluetooth周りの状態が改善する可能性があるため、最後の手段として有効な場合があります。
実施を検討する条件
登録解除→再ペアリング、再起動、OS更新まで行っても改善しない
Bluetooth自体が不安定で、複数アクセサリで問題が起きている
iPad側のネットワーク関連の不具合も併発している
事前準備
Wi-Fiパスワードを把握している
VPNやプロファイルなど、業務利用の設定内容を再構成できる
学校・職場のMDM管理端末の場合は管理者に確認する
Apple Pencilが繋がらないときの故障判定と修理判断
ここまで実施しても改善しない場合、故障や物理的な不具合の可能性が上がります。ただし、いきなり修理に進むのではなく、短時間で切り分けを行うことで、無駄な出費や時間を抑えられます。
他のiPadで試して切り分ける
可能であれば、対応している別のiPadでApple Pencilを試してください。これが最も強力な切り分けです。
判断の目安
別iPadで正常に繋がる:元のiPad側の問題(端子・磁気コネクタ・OS・設定)
別iPadでも繋がらない:Apple Pencil側の問題(バッテリー、内部故障、端子不良)
別iPadが用意できない場合は、店舗(家族・知人、職場、学校など)で短時間だけ検証できる環境がないか検討してください。ただし、互換性が合う組み合わせで試す必要があります。
ペン先・端子・磁気コネクタの点検
物理故障の前に、見落としやすい点検を行います。特に「ペン先(ニブ)の緩み」は意外と多く、緩んでいると反応が不安定になりやすいです。
点検チェックリスト(必ず順に)
ペン先が緩んでいない(締め直す)
iPad側面(磁気吸着部分)に汚れがない(乾いた布で軽く拭く)
Apple Pencil側の吸着面にも汚れがない
USB-C/Lightning端子に異物がない(無理に工具を入れない)
アダプタ・ケーブルが破損していない、端子が曲がっていない
ケースを外すと改善するか(改善するなら故障より干渉が濃厚)
注意
端子の清掃に金属製の器具を使うと破損リスクがあります。基本は乾いた柔らかい布、必要なら専門店で相談するのが安全です。
サポートに伝える情報チェックリスト
サポートに相談する場合、情報が揃っているほど解決が早まります。問い合わせ前に次を整理してください。
サポート相談前チェックリスト
iPadの機種名(例:iPad Air 第5世代)
iPadOSバージョン
Apple Pencilのモデル(Pro/USB-C/第2世代/第1世代)
症状の種類(表示されない/ペアリングボタンが出ない/切れる/充電できない/0%固定)
実施済みの対処(再起動、登録解除、ケース取り外し、別ケーブル、待機など)
いつから発生したか(落下、水濡れ、長期放置、OS更新直後などの状況)
この情報があれば、互換性問題なのか、iPad側の不調なのか、Apple Pencil側の故障なのかを、より短時間で判断しやすくなります。
Apple Pencilが繋がらないを防ぐ設定と使い方
復旧できた後は、再発を減らすための使い方も重要です。特に「ケース干渉」「長期放置」「Bluetooth環境」は、繰り返し起きやすい要因です。
ケース干渉を避ける
磁気吸着型(第2世代/Pro)のトラブルは、ケース干渉が主因になりやすいです。側面が厚いケース、縁が出っ張るケース、マグネットの配置が干渉するケースは、吸着はしても通電が不十分になり得ます。
再発防止の具体策
側面が開放されるケースに変える
ケース装着時でも「吸着位置が固定される」設計のものを選ぶ
使うときだけケースを外す運用にする(手間は増えますが確実です)
長期保管時の注意点
Apple Pencilを長期間使わないと、充電が空になり、復帰に時間がかかる場合があります。長期保管時のポイントは以下です。
保管のポイント
完全放電状態で放置しない(定期的に充電状態を確認)
可能なら月1回程度、短時間でも充電して状態維持
高温多湿を避け、端子部を汚れやすい環境に置かない
「久しぶりに使おうとして繋がらない」は、故障ではなく単なる深放電・認識待ちのケースもあるため、まずは正しい接続状態でしばらく充電してから判断してください。
Bluetooth環境の整え方
Apple Pencilは基本的に近距離で使う機器ですが、周辺にBluetooth機器が多い環境では、接続が不安定になることがあります。完全に避けるのは難しいため、トラブル時の切り分けとして次を実施すると有効です。
環境面の対処
近くのBluetooth機器(イヤホン、キーボード等)を一時的にオフ
iPadとApple Pencilの距離を最短にする(机上で並べる)
電子レンジなど強い電波ノイズ源から距離を取る
iPadを再起動してBluetooth状態をリセット
Apple Pencilのよくある質問
ここでは、読者の方がつまずきやすい疑問を、実際の症状に沿って整理いたします。
ペアリングしたのに反応しないのはなぜですか
ペアリングが成立しているのに書けない場合、原因は大きく以下です。
充電不足(接続済み表示でも動作が安定しない)
ペン先(ニブ)の緩み・摩耗
接触不良(吸着位置ズレ、汚れ、ケース干渉)
iPad側の一時不調(再起動で改善することがある)
アプリ側の設定・挙動(特定アプリでのみ起きる場合)
最短の確認手順
ペン先を締め直す
ケースを外して吸着/接続し直す
iPadを再起動する
メモアプリなど標準アプリで入力できるか確認する(アプリ切り分け)
標準アプリでは書けるのに特定アプリで書けない場合、アプリの設定(ペン入力の無効化等)やアプリ側不具合の可能性もあります。この場合、OS更新やアプリ更新も併せて確認してください。
iPadを買い替えたら再ペアリングは必要ですか
基本的に、別のiPadで使う場合は再ペアリングが必要になることが多いです。特に、Apple Pencilは「最後に接続した端末」情報が影響することがあるため、買い替え後に繋がらない場合は以下を推奨いたします。
推奨手順
旧iPad側でApple Pencilの登録解除ができるなら実施
新iPadでモデル別の入口(吸着/ケーブル/物理接続)でペアリング
ペアリングボタンが出ない場合は接続状態で待機 → 再起動 → 再試行
旧iPadが手元にない場合でも、新iPad側で登録解除と再ペアリングを試すことで改善することがあります。
Apple Pencil USB-Cは磁気吸着で充電できますか
Apple Pencil USB-Cは、基本的にUSB-Cケーブル接続での充電・ペアリングが前提になります。磁気吸着は、モデルによっては保持(くっつく)自体はできても、充電まで保証されない場合があります。混乱を避けるため、USB-Cモデルは「充電もペアリングもケーブル」と理解しておくのが安全です。
困りやすいケース
吸着はするが充電が増えない → 仕様として吸着=充電ではない可能性
ケーブルをつなぐと認識する → 正しい動線はケーブルである可能性が高い
この場合、まずはケーブル接続で安定運用できるかを優先してください。
Apple Pencilが繋がらないときの要点
最後に、今日このあと実際に動けるよう、手順を短くまとめます。重要なのは「モデル別の入口」→「登録解除」→「再起動」→「切り分け」の順です。
今日やるべき順番のまとめ
以下の順で進めると、無駄が最小化されます。
Apple PencilとiPadのモデル確認(取り違いを排除)
互換性とiPadOS要件確認(要件未満ならアップデートを優先)
モデル別の入口で接続状態を作る
Pro/第2世代:側面吸着
USB-C:ケーブル接続
第1世代:物理接続(必要ならアダプタ)
ペアリングボタンが出ない場合は1分待機(着脱連打を避ける)
Bluetoothで登録解除 → 再接続 → ペアリング
iPad再起動(改善しない場合に実施、もしくは登録解除とセットで実施)
ケース干渉の検証(磁気吸着モデルは必須)
別ケーブル/別iPadで切り分け(故障判定へ)
改善しない場合の次アクション
ここまで行っても改善しない場合は、次の方針で進めるのが合理的です。
別の対応iPadで試す(Apple Pencil側かiPad側かを判定)
端子・吸着面・ペン先の点検(接触不良を排除)
サポート相談(モデル名、OS、症状、試したことを整理して伝える)
特に「充電0%固定」「まったく表示されない」「別iPadでも再現する」場合は、Apple Pencil側の故障可能性が上がります。その際は、無理に試行回数を増やすより、切り分け情報を持ってサポートへ進む方が結果的に早いことが多いです。