iPhoneでAirDropを使ったときに本名が表示されたり、App Storeのアカウント画面に昔の名前が残っていたりすると、「Apple IDの名前を変えたい」と考える方が多いです。
ただし「Apple IDの名前」は、実際には複数の“名前”が混ざって語られやすく、ここを整理しないまま操作すると、目的の表示が変わらずに混乱します。
本記事では、まず「どの名前を変えたいのか」を短時間で切り分けたうえで、Apple Accountの氏名変更、iPhoneやiPadの名前変更、iCloudメールの差出人名の変更、そして反映されない場合の対処法まで、完走できる形で詳しく解説いたします。
対象読者は、iPhone/iPad/Macを日常利用しており、表示名が本名のままで困っている方、または複数端末で表示が揃わず困っている方です。
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Apple IDの名前変更で最初に確認すること
Apple IDの名前が指すものは四種類ある
「Apple IDの名前変更」という言い方は便利ですが、実際には“名前”が一つではありません。ここを誤解したまま進むと、変更しても目的の表示が変わらず「反映されない」「失敗した」と感じやすくなります。代表的には、次の四種類を区別する必要があります。
| 変えたい名前 | 主な表示場所 | 変更する場所 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Apple Accountの氏名 | 設定のアカウント表示、Appleの一部サービス | iPhoneの設定やMacの個人情報 | 「氏名」「名前」と表現されます |
| iPhoneやiPadの名前（デバイス名） | AirDrop、Bluetooth、テザリング、PC接続時など | 設定の一般と情報 | 端末ごとに設定されます |
| iCloudメールの差出人名 | iCloudメール送信時の差出人表示 | iCloudメール設定のフルネーム等 | 端末ではなくメール設定側で管理される場合があります |
| Apple IDのメールアドレス | サインインに使うID | 主要メールアドレスの変更 | 「名前」ではなくログインIDの話です |
重要なのは、「どこで名前が見えて困っているか」によって、変更対象が変わる点です。例えば、AirDropで本名が表示される場合は、Apple Accountの氏名ではなく「iPhoneの名前（デバイス名）」が原因のことが多いです。逆に、設定画面の最上部に本名が出て気になる場合は、Apple Accountの氏名が影響している可能性が高くなります。
また、メールの差出人名は「Apple Accountの氏名を変えたから自動で変わる」とは限りません。メールの差出人名はメール設定やアプリ側の表示名を参照していることがあり、ここが盲点になりがちです。
このように、同じ“名前”でも「アカウント名」「端末名」「差出人名」「ログインID」が別管理になっているため、最初に分類してから手を動かすことが、最短での解決につながります。
どれを変えるべきか判断する簡易フロー
迷ったときは、次のフローで判断すると確度が上がります。時間にして1分程度で整理できます。
困っている表示場所を一つに絞る
例：AirDropの送信先一覧／Bluetoothのペアリング画面／設定アプリの最上部／App Storeのアカウント画面／メールの差出人など。
「とにかく名前を変えたい」ではなく、「どの画面のどの表示を変えたいか」を先に確定させます。その表示が“端末由来”か“アカウント由来”か“メール由来”かを判断する
AirDrop・Bluetooth・テザリング・PC接続で見える → 端末由来（デバイス名）の可能性が高いです。
設定アプリ最上部（Apple Accountの表示） → アカウント由来（氏名）の可能性が高いです。
メール送信時の差出人名 → メール由来（差出人名）の可能性が高いです。
サインインに使うメールアドレスを変えたい → Apple IDメール（ログインID）の話です。
最短で効く“変更対象”から変える
本名露出が怖いなど緊急度が高い場合、露出しやすい場所（AirDrop/Bluetooth）に直結するデバイス名変更を先に行うと効果が早いです。変更後の確認先を決めてから作業する
「変えたつもり」にならないために、変更後に見るべき画面をあらかじめ決めます。例えば、デバイス名ならAirDropやBluetooth画面、氏名なら設定最上部、差出人名ならテストメール送信、という具合です。
このフローに沿えば、混同による手戻りが大きく減ります。特に「反映されない」という相談の多くは、実際には“変えるべき名前が別だった”というケースです。まずはここを丁寧に切り分けてください。
Apple IDの名前変更で氏名を変える手順
iPhoneとiPadでApple IDの氏名を変更する
iPhoneやiPadでは、「設定」アプリからApple Account（旧称Apple ID）の個人情報に入り、氏名を編集します。OSのバージョンや表示の文言は変わることがありますが、基本の考え方は共通です。
進め方のポイントは次のとおりです。
設定アプリの最上部（自分のアカウント表示）から入る
Apple Accountの管理画面は、設定アプリの入り口が最も分かりやすい導線になります。個人情報（氏名）を編集する
ここで設定する氏名は、Appleの一部サービスで参照される「アカウントの氏名」です。保存後、設定画面の表示が更新されているか確認する
氏名変更の直後に、設定アプリ最上部へ戻って表示が変わっていれば、少なくとも端末側には反映されています。
注意点として、氏名変更は「端末名（AirDrop名）」の変更とは別です。氏名を変えてもAirDropの表示が変わらない場合、端末名が原因である可能性が高いので、後述の「iPhoneの名前変更」も必ず確認してください。
また、入力する氏名については、プライバシーと利便性のバランスが重要です。例えば、仕事用に名刺と一致させたい人と、プライベートで本名を出したくない人では、適切な設定が異なります。もし「本名を出したくない」が主目的であれば、氏名をむやみに変えるより、まずデバイス名とメール差出人名の見直しが効果的な場合があります（露出機会が多いためです）。
MacでApple IDの氏名を変更する
Macでは、システム設定（または旧バージョンではシステム環境設定）からApple Accountの「個人情報」を開き、氏名を編集します。
Macの利点は、画面が大きく、項目の全体像が把握しやすいことです。複数端末を持っている場合でも、Mac側から整えると作業がスムーズなことがあります。
作業のポイントは次のとおりです。
Mac側で変更しても、他端末に反映されるまで時間差が出ることがある
これは不具合というより、同期のタイミングやキャッシュ更新が関係していることがあります。複数端末で同一アカウントにサインインしている場合、反映確認は端末ごとに行う
iPhoneでは変わったがiPadでは変わらない、というケースもあり得ます。こうした場合、端末の再起動や再ログインが有効なことがあります（詳細は後述のトラブルシューティング参照）。
変更後に確認すべき表示先
氏名変更は「変えたかどうか」を確認しにくいのが難点です。そこで、確認先を分けて考えることが重要です。おすすめの確認順は以下です。
設定アプリ（iPhone/iPad）またはシステム設定（Mac）のアカウント表示
ここが更新されていれば、変更操作そのものは成功している可能性が高いです。App Storeのアカウント画面
App Storeは表示が遅れることがあります。反映されない場合は後述の対処法へ進みます。メール差出人名やAirDrop表示
ここが変わらない場合、氏名ではなく別設定（差出人名、デバイス名）を参照している可能性が高いです。つまり「反映されない」のではなく「参照元が違う」ことが多いです。
この順番で見ると、原因の切り分けが早くなります。最初から全部が同時に変わると思わず、表示先ごとに「参照している名前が違う」という前提で確認すると、混乱が減ります。
Apple IDの名前変更とiPhoneの名前変更は別物
「Apple IDの名前を変えたのに、AirDropの表示が変わらない」という悩みは非常に多いですが、ここで理解すべきなのは、AirDropやBluetoothで表示される名称は、主にiPhoneやiPadの“デバイス名”であることが多い点です。
つまり、Apple Accountの氏名変更だけでは目的を達成できないことがあります。
デバイス名は、次のような場面で他人に見える可能性があります。
AirDropの送信先一覧（近くの端末候補に表示される）
Bluetoothのペアリング候補
テザリング接続先の一覧
WindowsやMacに接続したときの端末名
一部の共有機能やネットワーク機器の管理画面
本名が露出するリスクを減らす観点では、氏名変更よりもデバイス名変更が優先になることが少なくありません。特に公共の場や職場でAirDropを利用する方は、デバイス名を適切な表記に整えることが効果的です。
iPhoneの名前を変更する手順
iPhoneのデバイス名は、設定アプリ内で変更できます。基本の流れは次のとおりです。
設定を開きます。
一般をタップします。
情報をタップします。
名前をタップします。
新しい名前を入力し、確定します。
入力するデバイス名は、他人に見える可能性があるため、次の観点で決めると失敗しにくいです。
個人が特定されにくい（本名やフルネームは避ける）
自分が判別できる（家族内・自分の複数端末で見分けがつく）
短く読みやすい（AirDrop候補に表示されたときに分かる）
例としては、「iPhone」「iPhone 15」「Taro-iPhone」など、運用ルールに合わせて決めるとよいです。家族で端末が多い場合は、名前＋端末種別（例：Hanako-iPhone、Hanako-iPad）といった統一ルールにすると管理が楽になります。
iPadの名前を変更する手順
iPadも基本は同様の操作です。
設定
一般
情報
名前
新しい名前を入力し、確定
iPadは外部キーボードや共有利用の機会もあるため、用途に応じて名称を決めるのがおすすめです。例えば、仕事用に会議室の機器とペアリングするなら、部署名や用途を含めた名称（例：Sales-iPad）にするなど、運用面のメリットもあります。
AirDropやBluetoothでの見え方
AirDropやBluetoothでは、候補一覧に「相手の端末名」が表示されます。ここが本名のままだと、意図せず本名が周囲に露出する可能性があります。
また、相手が連絡先を持っていない場合、表示が端末名頼りになることがあるため、端末名が適切でないと誤送信や誤接続の原因にもなります。
プライバシー対策：本名を避ける、識別情報を最小化する
誤送信防止：自分が識別できる要素（自分だけが分かる短い記号など）を入れる
運用の統一：家族・仕事などで命名規則を作る
この3点を意識すると、ただ名前を変えるだけでなく、トラブル予防にもつながります。
Apple IDの名前変更が反映されないときの対処法
「変更できたはずなのに、まだ旧名が出る」というときは、次の3つのどれかが原因であることが多いです。
変更対象の取り違え（氏名を変えたが、見えているのは端末名だった、など）
反映の遅延やキャッシュ（表示が更新されるまで時間差がある）
制限・設定・不具合（スクリーンタイム制限、管理端末、サインイン状態の不整合）
ここでは表示先別に、最短で切り分ける方法を説明いたします。
App Storeに旧名が残る場合
App Storeの表示は、他の画面に比べて更新が遅いと感じるケースがあります。特に、アカウント画面や購入履歴、レビュー投稿名など、表示の種類によって参照元が異なることもあり得ます。まずは「どのApp Store画面のどの表示が旧名なのか」を明確にしてください。
対処の基本手順は次の順番がおすすめです。
端末を再起動する
表示キャッシュの更新を促す目的です。まずは簡単な手順から行います。App Storeからサインアウトし、再サインインする
アカウント情報の再取得が走るため、表示が切り替わることがあります。時間を置いて再確認する
すぐに反映されない場合でも、時間経過で更新されることがあります。氏名の変更ではなく、別の表示名が原因ではないか確認する
App Store上の表示名が、氏名ではなく別設定（ニックネーム、レビュー名、過去の情報）を参照している可能性があるためです。
また、複数端末を使っている場合、片方だけ旧名が残ることがあります。その場合は、旧名が残っている端末側で同様の手順（再起動、再ログイン）を行い、端末差を埋めることがポイントです。
iCloudメールの差出人名が変わらない場合
メールの差出人名は、受信者が最初に目にする情報です。そのため「氏名はどうでもよいが、メールだけ本名が出るのは困る」という方も多いです。
ここで重要なのは、メール差出人名は、Apple Accountの氏名変更と連動していない場合があることです。
切り分けは次の考え方が有効です。
設定アプリの最上部の表示は変わった
→ Apple Accountの氏名変更は成功している可能性が高いです。しかしメール送信時の差出人名が旧名のまま
→ iCloudメール側（またはメールアプリ側）の差出人名設定が別に存在する可能性が高いです。
対処の進め方は以下です。
差出人名が変わらない“送信経路”を特定する
iPhone標準メールアプリから送るのか、Macのメールから送るのか、iCloud.comから送るのかで参照設定が異なる場合があります。差出人名を変更した後、必ずテストメールで確認する
自分宛て（別メールアドレスがあるとより確実）にテスト送信し、受信側の表示で確認します。送信側の画面表示だけでは判断しないことが重要です。受信側の表示が“アドレス帳の表示名”に引っ張られていないかも確認する
受信者側があなたを連絡先に登録している場合、メールの差出人名ではなく、受信者側のアドレス帳の登録名が表示されることがあります。つまり、送信者側で変えても相手側では変わらないケースがあり得ます。
これは「反映されない」のではなく、相手側の表示ルールが原因です。
このように、メールの差出人名は「自分側の設定」「送信経路」「相手側の連絡先登録」という3層で見え方が変わるため、テストと切り分けが不可欠です。
設定がグレーアウトして変更できない場合
氏名変更やアカウント関連の項目がグレーアウトして押せない、変更が保存できない、という場合は、まずスクリーンタイムの制限を疑ってください。特に子どもの端末、家族管理端末、または管理プロファイルが入っている端末では起きやすいです。
典型例は以下です。
「アカウント変更」が許可されていない
コンテンツとプライバシーの制限でアカウント編集が制限されている
会社支給端末でMDM（管理）によりアカウント変更が制限されている
スクリーンタイムが原因の場合、制限を解除しない限り変更できません。家族の端末で保護者が制限している場合は、保護者側の端末で設定を見直す必要があります。会社支給端末の場合は、個人での解除ができないこともあるため、社内の管理担当に確認してください。
また、端末がオフライン状態、Apple側のサーバーに接続できない状態、パスコードや認証が必要な状態でも、保存できないことがあります。Wi-Fiやモバイル通信の状態、Apple Accountのサインイン状態（サインインが途中で止まっていないか）も合わせて確認すると確度が上がります。
それでも直らないときの切り分け
最後に、原因を潰すためのチェックリストを提示いたします。ここまで実施できていれば、相当数のケースは解決に近づきます。
どの表示が旧名なのかを一文で説明できる
例：「AirDropの候補名が旧名」「設定最上部が旧名」「メール差出人が旧名」「App Storeアカウント画面が旧名」など。変更した対象がどれかを説明できる
例：「デバイス名を変更した」「Apple Accountの氏名を変更した」「メール差出人名を変更した」など。端末再起動を実施した
サインアウト／サインインの再実施を検討した（必要な場合のみ）
※サインアウトはデータ同期に影響することがあるため、写真や連絡先、メモなどの同期状況を把握したうえで行うのが安全です。スクリーンタイムや管理制限の有無を確認した
時間差（数十分〜）を置いて再確認した
複数端末がある場合は、端末ごとに表示を確認した
ここまで行っても改善しない場合は、端末側の一時的な不具合やアカウント状態の不整合が残っている可能性があります。その場合は、Appleの公式サポートに相談するのが最短ルートです。自己流の操作を重ねるより、状況を整理して相談したほうが、結果として早く安全に解決できることが多いです。
Apple IDの名前変更で失敗しない注意点とよくある質問
本名を出さないために最低限やるべき設定
「本名が出て困る」という目的であれば、優先順位を間違えないことが重要です。多くの方が「Apple ID（アカウント）の名前を変えれば全部解決する」と考えがちですが、実際に他人に見られやすいのは、デバイス名やメール差出人名のほうです。そこで、最低限の対策を“目的別”に整理します。
目的：AirDropやBluetoothで本名が見えるのを止めたい
最優先：iPhone/iPadのデバイス名を変更する
次点：AirDropの受信設定（連絡先のみ／受信しない等）も必要に応じて見直す
補足：氏名変更は必須ではないことも多い
目的：メールで本名が相手に見えるのを止めたい
最優先：iCloudメールの差出人名を変更する（送信経路ごとに確認）
次点：相手側の連絡先登録名の影響も考慮する（自分側だけでは変えられない場合がある）
補足：テスト送信で必ず受信側表示を確認する
目的：設定画面やAppleサービス上のアカウント名を整えたい
最優先：Apple Accountの氏名を変更する
次点：複数端末で表示の整合を取る（反映の遅れ、端末差を埋める）
このように、目的に直結する設定から手を付けるのが失敗しないコツです。特に緊急性が高い（本名露出が怖い）場合は、まずデバイス名変更が効果を出しやすいです。
また、命名ルールも重要です。例えば「iPhone」という名称だけだと、家族内で複数台ある場合に区別できず、誤送信の原因になります。逆にフルネームを入れるとプライバシーの懸念が出ます。そこで、「苗字だけ」「イニシャル」「用途名」「自分だけが分かる短い記号」など、運用に合わせた折衷案が現実的です。
Apple IDのメールアドレス変更との違い
「Apple IDの名前変更」と「Apple IDのメールアドレス変更（サインインに使うIDの変更）」は、目的も影響範囲も異なります。
名前変更（氏名・表示名）：表示に関する情報の整理が主目的
メールアドレス変更（ログインIDの変更）：サインインに使うIDそのものを変えるのが主目的
ログインできない、古いメールアドレスを使い続けたくない、転職やキャリア変更でメールを変えたい、といった場合は「メールアドレス変更」の領域になります。一方で、AirDropやBluetoothでの表示名に困っている場合は、メールアドレス変更では解決しません。
この混同も非常に多いので、「困っているのは表示か、ログインか」をまず言語化することが重要です。
よくある質問
Apple IDの名前変更は相手に通知されますか
自動で「通知が飛ぶ」というより、相手が目にする“表示”が変わるイメージで捉えるのが安全です。例えば、AirDropの候補一覧やメールの差出人名など、相手があなたを識別する場面で見え方が変わる可能性があります。
したがって、通知の有無よりも、「どの場面で相手にどう見えるか」を軸に確認するのがおすすめです。
変更してもApp Storeだけ変わりません。どうすればよいですか
App Storeは表示更新が遅い、または端末側のキャッシュが影響することがあります。再起動、サインアウトと再サインイン、時間差の確認を順に行ってください。
それでも変わらない場合は、そもそも変更した情報（氏名）がApp Store表示名の参照元ではない可能性もあるため、「どの画面のどの表示か」を整理したうえで切り分けるのが近道です。
iCloudメールの差出人名だけ変えたいです。どこで変えますか
差出人名は、Apple Accountの氏名とは別設定のことがあります。送信経路（iPhone標準メール、Macメール、iCloud.com等）ごとに差出人表示がどの設定を参照しているかが変わる可能性があるため、変更後は必ずテスト送信で受信側の表示を確認してください。
また、相手があなたを連絡先登録している場合、相手側のアドレス帳表示が優先されることもあります。
子どものiPhoneで名前が変更できません。制限はどこで確認しますか
スクリーンタイムの制限により、アカウント変更や個人情報の編集がブロックされている可能性があります。保護者が設定している場合は、保護者側の端末で制限を見直す必要があります。会社支給端末など管理下の端末であれば、管理者に確認が必要なケースもあります。
以上のとおり、「Apple IDの名前変更」という一言の中には、氏名、デバイス名、メール差出人名、ログインID（メールアドレス）といった別概念が混在します。まず「どの画面のどの表示を変えたいか」を決め、目的に直結する設定から変更し、表示先別に確認するのが最短ルートです。
次に取るべき行動としては、以下をおすすめいたします。
AirDropやBluetoothが困りごとの中心なら、まずデバイス名を変更する
設定最上部の表示が気になるなら、Apple Accountの氏名を変更する
メールの差出人名が問題なら、送信経路ごとに差出人名設定を確認し、テスト送信で検証する
反映されない場合は、取り違え・キャッシュ・制限の順に切り分ける
なお、iOS/iPadOS/macOSは仕様や表示名が更新されることがあります。操作中に表示が異なる場合でも、考え方（氏名・端末名・差出人名を切り分ける）は変わりません。変更後は、目的の表示先で確認することを徹底してください。