レジで支払いをするとき、イベントの受付をするとき、Wi-Fiを教えてもらうとき。AndroidでQRコードを読もうとして「カメラを向けても反応しない」「どこを押せばいいのかわからない」と止まってしまうことは珍しくありません。しかも、別のスマホに表示されたQRや、LINEで送られてきたQRは“そのまま”だと読めないこともあり、余計に混乱しがちです。
本記事では、AndroidでQRコードを読み取る方法を、標準カメラ・Googleレンズ・Android 13以降のクイック設定の順に、迷わない導線で整理します。さらに、スクリーンショットや画像のQRを読み取る手順、読めないときの原因を一つずつ潰すチェックリスト、Wi-FiやURLをQRコードで共有する方法、偽QRやフィッシングを避ける安全対策まで、必要な情報を1本にまとめました。この記事どおりに試せば、あなたの端末に合った“最短ルート”が見つかり、次にQRが出てきても焦らず対応できるようになります。
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AndroidでQRコードを読み取る方法を最短で選ぶ
AndroidでQRコードを読み取る方法はいくつかありますが、迷いやすい原因は「機種やAndroidのバージョンで、見えるボタンや呼び出し方が少しずつ違う」ことです。そこで最初に、目的を「いま目の前のQRを読みたい」に固定して、最短で成功しやすい順番を提示します。
標準カメラで読み取る(多くの端末でそのまま反応します)
Googleレンズで読み取る(標準カメラが弱い場合でも成功しやすい)
クイック設定のQRスキャンを使う(Android 13以降)(最速で起動できる)
この順番で試せば、「どれが自分の端末にあるのか」を悩む時間を短くできます。なお、QRコードは“読み取った後に何が起こるか”が重要です。リンクを開く前にURLを確認できるか、決済やログインが出た場合に慎重になれるかも、失敗やトラブルを避けるポイントになります(安全面は後半で詳しく扱います)。
標準カメラで読み取る手順
まずは、端末に最初から入っているカメラアプリで試します。多くのAndroidでは、カメラを向けるだけでQRを認識し、画面上にリンクや案内が表示されます。
基本手順(まずはここから)
カメラアプリを起動します
モードが「写真」になっていることを確認します(動画・ポートレートなどは避けます)
QRコード全体が画面に入る距離で、まっすぐ向けます
画面に表示されたバナーやリンクをタップします
ブラウザや対応アプリが開きます(開く前にURLが見える場合は確認します)
うまく反応しないときに見直す点
QRコードが小さすぎる:いったん少し離し、ゆっくり近づけるとピントが合いやすいです
明るさが足りない:暗い場所は認識率が落ちます。照明の下へ移動します
反射している:ラミネートや光沢紙は反射で読み取りにくいです。角度を少し変えます
レンズが汚れている:指紋や曇りは意外と影響します。柔らかい布で軽く拭きます
カメラ設定でQR読み取りがオフ:機種によっては設定の中に「QRコード読み取り」スイッチがあります
標準カメラは「最速で、手順が少ない」一方、機種によって得意・不得意が出やすいのも事実です。ここで反応が薄い場合は、次のGoogleレンズに切り替えるのが時間の節約になります。
Googleレンズで読み取る手順
Googleレンズは、QRコードを含む“画像認識”が強いのが利点です。標準カメラより安定することがあり、さらに「画像やスクリーンショットに写っているQRコード」も読み取れます。読み取りで詰まったときの強力な逃げ道として覚えておくと安心です。
起動方法の代表例
カメラアプリにレンズアイコンがある場合:カメラ内からレンズへ
Googleフォト:画像を開いてレンズアイコンをタップ
Googleアプリ:検索窓の横などにレンズアイコンがある場合
Googleレンズアプリが入っている場合:アプリから直接起動
基本手順(カメラで読む)
Googleレンズを起動します
QRコードを画面の枠に入れ、ピントが合う位置で固定します
認識結果が表示されたら、内容(リンク先など)を確認します
開く場合はタップします
基本手順(画像から読む)
GoogleフォトでQRコードの画像(写真・スクショ)を開きます
レンズアイコンをタップします
認識結果が表示されたら、リンクなどをタップします
標準カメラが「反応しない」「リンクが出ない」場合でも、レンズではすぐ出ることがあります。迷ったら、レンズを“2手目の定番”として使うのが合理的です。
クイック設定のQRスキャンを使う(Android 13以降)
Android 13以降では、クイック設定(画面上から下にスワイプして出るパネル)からQRスキャンを起動できる端末があります。これが使える場合、アプリを探す必要がなく、読み取りまでが最短になります。
使い方の流れ
画面上から下にスワイプしてクイック設定を開きます
「QRコードのスキャン」または類似のタイルを探します
見当たらない場合は、編集(ペンや鉛筆アイコン、タイル編集)で追加します
タイルをタップするとスキャン画面が開くので、QRコードに向けます
表示された案内をタップして開きます
便利にするコツ
タイルは上段(最初に見える位置)に置くと、急いでいる場面で迷いにくいです
「読み取りに行く」場面が多い人は、標準カメラよりも先にクイック設定から入ると時短になります
ただし、AndroidのバージョンやメーカーのUIによって、同じ機能が別名だったり、そもそも搭載されていなかったりします。その場合は、標準カメラかGoogleレンズに戻れば問題ありません。
方法別の違いがわかる比較表
「いまの状況に合う方法がどれか」を一目で判断できるように整理します。
| 方法 | 起動の手軽さ | 認識の安定度 | 画像・スクショのQR | つまずきやすい点 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| 標準カメラ | すぐ | 機種差あり | 基本は不可(機種次第) | 設定でOFF、反射や暗さに弱い場合 | 目の前のQRを最短で読みたい |
| Googleレンズ | 端末により差 | 高め | 得意 | 起動場所が分かりにくいことがある | 標準カメラが反応しない、画像から読みたい |
| クイック設定(Android 13以降) | 最速 | 高め | 基本はカメラ読み取り | タイルを追加していないと見つからない | とにかく早く起動したい、繰り返し使う |
この表の使い方は簡単です。
紙や店頭のQR:まず標準カメラ → ダメならレンズ
画像のQR:Googleフォト → レンズ
毎回すぐ使いたい:クイック設定のタイルを整備
Androidで画面上や画像のQRコードを読み取る
ここが意外とつまずきポイントです。たとえば、LINEで送られてきたQR、メールに添付されたQR、Webページに表示されたQRなどは「同じスマホのカメラでは画面を撮れない」ため、カメラを向けても読み取れません。この場合は、画像として扱ってGoogleレンズで読むのが王道です。
「画面上のQRが読めない」は故障ではなく、手段の選び間違いが原因であることが多いので、やり方さえ分かれば一気に解決します。
スクリーンショットをGoogleフォトで読み取る
画面に表示できるなら、まずスクリーンショットが最短です。相手から受け取ったQRでも、自分が表示しているQRでも、スクショにしてしまえば同じ手順で読み取れます。
手順
QRコードが表示されている画面でスクリーンショットを撮ります
Googleフォト(またはギャラリー)でスクリーンショット画像を開きます
画面に表示されるレンズアイコンをタップします
認識結果が表示されたら、リンクや内容を確認してタップします
成功率を上げるコツ
スクショの時点で、QRコードが小さくならないように拡大表示してから撮る
余白が多すぎる場合は、画像編集でQRの周辺をトリミングすると認識が安定することがあります
画像が暗い場合は、明るさ補正を軽く上げると読み取れることがあります
LINEやメールで届いた画像から読み取る
LINEやメールで届く画像は、保存や表示の手順が少し違うだけで、原理は同じです。
手順の例
届いたQR画像をタップして表示します
「保存」できるなら保存します(保存が面倒ならスクショでもOKです)
Googleフォトで開き、レンズアイコンをタップします
認識結果を確認して開きます
注意点
トーク上で表示されるプレビューは圧縮されていることがあります。可能なら「元画像」表示や保存後の画像で試します
画像がぼやけている場合は、送信者に「高画質で再送してほしい」と頼むと早いです
どうしても無理な時の代替(別端末/PC表示など)
画像からでも読めない場合、原因は「QRコード自体の品質」と「表示状態」にあることが多いです。次のような状態だと、どのアプリでも認識が難しくなります。
QRが極端に小さい、または荒い(ドットが潰れている)
画像が強く圧縮され、ブロックノイズが多い
斜めに歪んでいる、手ブレでブレている
画面の反射やモアレ(縞模様)が出ている
こういうときは、アプリを変えて粘るより、表示環境を変えたほうが早いです。
代替案
送信者に「元画像(高画質)で送って」と依頼する
PCやタブレットにQRを大きく表示し、スマホのカメラで読む
印刷物なら、平らな場所に置き、明るい光で影を作らずに撮る
画面表示なら、明るさを上げ、反射しない角度に調整する
「読み取りの問題」には、アプリの問題よりも、こうした“物理的な条件”が効いていることが非常に多いです。
AndroidのQRコードが読み取れない原因を潰す
QRコードが読めないとき、焦ってアプリを入れ替える前に、原因を3つに分けて考えると解決が早くなります。
設定の問題:QR読み取りがオフ、モードが違う、権限が不十分
撮影条件の問題:暗い、反射、距離、ピント、ブレ
QR側の問題:印刷が荒い、汚れ、破損、圧縮、表示が小さい
この章では、上から順に潰せるように整理します。特に「最初に確認すべき項目」を押さえるだけで、時間のロスが減ります。
まず確認したい設定(QR読み取りON、カメラモード)
最初にチェックしたいのは次の3点です。
1)カメラのQR読み取り設定がオフになっていないか
機種によって、カメラ設定内に「QRコード読み取り」「バーコード読み取り」などの項目があり、オフだと反応しません
メーカー独自UIの場合、歯車アイコンや設定メニューの中に埋もれていることがあります
2)カメラのモードが適切か
まずは「写真」モードで試します
動画、ポートレート、夜景など、特定モードだと認識が弱くなることがあります
3)カメラの権限やアプリの状態
カメラ権限が無効だと当然読み取りはできません
標準カメラが不安定な場合は、一度アプリを終了し、再起動します
端末自体を再起動すると改善するケースもあります(カメラが固まっている場合)
設定問題は、当たると一瞬で解決します。特に「昨日まで読めたのに今日は読めない」といったケースは、設定変更やアプリの一時不調が原因になりがちです。
ピント・明るさ・反射のコツ
次に多いのが撮影条件の問題です。QRコードは“白黒の細かい模様”なので、少しのブレや反射で認識が落ちます。
ピントのコツ
近づけすぎるとピントが合いません。いったん少し離し、そこからゆっくり近づけます
画面を軽くタップしてピントを合わせられる機種は、QRコード付近をタップします
手ブレしやすい場合は、肘を机に置く・両手で持つなど固定します
明るさのコツ
暗い場所は失敗しやすいので、照明の下に移動します
影が落ちると模様が欠けたように見えるため、影が入らない角度にします
画面表示のQRは、スマホやPCの画面輝度を上げると改善することがあります
反射のコツ
ラミネート、光沢紙、ガラス越しは反射が強いです。角度を少し変え、反射が消える位置を探します
斜めから撮ると歪みが出るので、反射を避けつつ、できるだけ正面に近い角度に寄せます
このあたりは、手順を増やさずに改善できるので、特に店頭や受付など「急いでいる場面」で役立ちます。
アプリが開かない/リンクが出ない時の対処
「読み取れた気はするのに、リンクが出ない」「バナーが出ても開けない」「開いた先が真っ白」といった症状もあります。こういうときは“読み取り”はできている可能性があるため、次の方向で切り分けると解決しやすいです。
1)別の読み取り方法に切り替える
標準カメラでリンクが出ない → Googleレンズで試す
クイック設定のスキャンがある → そちらで試す
同じQRでも、読み取りエンジンや表示の仕方が違うため、あっさり通ることがあります。
2)通信環境を切り替える
Wi-Fiが不安定ならモバイル通信に切り替える、またはその逆
会社や学校のネットワークでは特定ドメインがブロックされることもあるため、別回線で試すと原因が見えます
3)開く先がアプリ前提かを確認する
QRが「特定アプリで開く」前提の場合、未インストールだと正常に遷移しないことがあります
その場合、ストアへ誘導されるのが自然ですが、誘導が出ないときは「QRの目的が何か」を確認します(イベント案内、決済、会員登録など)
4)QRコード自体が期限切れ・無効の可能性
受付用や決済用のQRは、時間制限がある場合があります
何度も失敗する場合は、表示している側(店舗端末、Webページ)を更新してもらうと解決することがあります
チェックリスト(切り分け用)
最後に、現場で使える形にまとめます。読めないときは、上から順に「はい/いいえ」で潰していくと原因が見えてきます。
カメラのモードは写真になっている
カメラ設定にQR読み取りのオン/オフがある場合、オンになっている
レンズが汚れていない(軽く拭いた)
明るい場所で、影や反射を避けられている
近すぎず遠すぎない距離で、手ブレを抑えている
標準カメラでダメなら、Googleレンズで試した
画面上のQRなら、スクショ→Googleフォト→レンズで試した
回線を切り替えて開いてみた
QRの表示元が更新できるなら更新した(期限切れや表示不具合の可能性)
このチェックリストを一度回すだけで、「何をすべきか分からない」状態から抜け出しやすくなります。
AndroidでQRコードを作成して共有する
QRコードは“読む”だけでなく、“作って渡す”ことで便利さが一気に上がります。特に多いのが、Wi-Fiの共有とURLの共有です。パスワードの手入力が減り、家族や来客対応、社内の案内などで役立ちます。
ただし、作ったQRは「見せた相手がその情報にアクセスできる」ことを意味します。便利な反面、見せる場所や相手、スクショの扱いには注意が必要です(注意点はこの章の最後でも触れます)。
Wi-FiをQRコードで共有する手順
Wi-Fiの共有は、対応している端末なら設定画面から簡単に行えます。機種によってメニュー名は異なりますが、流れは共通しています。
一般的な手順
設定アプリを開きます
「ネットワークとインターネット」→「インターネット」または「Wi-Fi」を開きます
いま接続しているWi-Fiの詳細(歯車アイコンなど)に入ります
「共有」またはQRコードのアイコンを探してタップします
本人確認(指紋・顔・PINなど)が求められたら認証します
Wi-Fi情報を含んだQRコードが表示されます
相手はそのQRを読み取って接続できます
ここが便利
パスワードの打ち間違いがなくなります
長いパスワードでもストレスがありません
来客が多い家庭、複数端末がある家庭で特に効果が大きいです
つまずきポイント
端末によって「共有」ボタンが見当たらないことがあります(対応していない、もしくは別の場所にある)
一度Wi-Fi設定を開いても「どこが詳細か分からない」場合は、接続中ネットワークの右側にある歯車や詳細を探すのが近道です
ChromeでURLのQRコードを作る手順
URLをQRコードにすると、口頭でURLを伝えるより圧倒的に早く、間違いも減ります。たとえば、イベント案内ページ、店舗の予約ページ、資料のダウンロードページなどで便利です。
一般的な手順
Chromeで共有したいページを開きます
共有ボタン(またはメニュー)を開きます
「QRコード」またはそれに近い項目を探します
表示されたQRコードを相手に見せます
必要なら保存して送ります(ただし送付の取り扱いは注意)
補足
端末やChromeの状態で表示が異なることがあり、QR作成項目が見つからない場合もあります
その場合は、URLを通常の共有(LINE・メール)で送るのが確実です
どうしてもQR化したい場合は、PC側でQR生成して表示するなど、別手段に切り替えると早いです
共有時に気をつけること(スクショ送付など)
QRコードを共有するときは、「便利さ」と「情報の扱い」をセットで考える必要があります。特にWi-FiのQRは、見た人が接続できる可能性があるため注意が必要です。
共有時の注意点チェック
Wi-FiのQRは、見せる相手と場所を選ぶ(周囲から覗かれない)
SNSやオープンなグループにWi-FiのQR画像を投稿しない
URLのQRでも、ログインや個人情報に関わるページは画像でばらまかない
画像を送る場合、相手が読み取れないときのためにURLも併記できるなら併記する
共有後は、不要なスクショや画像を端末に残しっぱなしにしない(見られるリスクを減らす)
「QRは手軽に見せられる」からこそ、見せた範囲がどこまで広がるかを意識しておくと安全です。
AndroidのQRコードを安全に使うための注意点
QRコードは、見た目だけでは中身が分かりません。つまり、URLに飛ぶQRでも、アプリ起動のQRでも、“読み取った瞬間に安全が保証されるわけではない”ということです。便利さの裏側にあるリスクを知っておくと、必要以上に怖がらず、必要な場面で慎重になれます。
ここでは、日常で起こりやすいパターンに絞って、具体的な注意点をまとめます。
偽QRやフィッシングの見分け方
偽QR(悪意のあるQR)で多いのは、フィッシングサイトへの誘導です。たとえば「支払い」「宅配」「会員登録」「キャンペーン」など、急いで操作しがちな内容に見せかけるケースがあります。
読み取った直後に確認したいこと
表示されたURLのドメインは自然か(公式っぽい文字列を装っていないか)
文字の並びが不自然に長い、意味不明な文字が混ざるなど違和感がないか
「すぐ入力」「至急」「期限切れ」など、焦らせる文言が多くないか
現場で見抜くコツ
店頭POPなどで、QRの上に“別のシール”が貼られていないか(上から貼り替える手口があります)
正規の案内なら、QR以外にも「公式サイトのURL」「問い合わせ先」など裏取りできる情報が併記されていることが多いです
少しでも怪しいと感じたら、その場で入力せず、店舗スタッフや運営に確認するのが安全です
「怪しいかどうか」を完璧に見抜くのは難しいですが、少なくとも“焦って入力する”を避けるだけで被害確率は下がります。
権限要求・決済画面で止まるポイント
QRからアプリが開くと、初回は権限(通知、位置情報、連絡先など)を求められる場合があります。ここで重要なのは、「その操作に必要な権限か」を自分の言葉で説明できるかどうかです。
権限の考え方
QRで店舗ページを見るだけなのに、連絡先へのアクセスを求めるのは不自然です
決済アプリなら通知が必要な場合もありますが、「なぜ必要か」を確認してから許可するほうが安全です
不要だと感じる権限は、いったん拒否しても使える場合が多いです(必要なら後から許可できます)
決済が絡む場合のチェック
支払い先の店名やサービス名が表示されているか
金額が正しいか、数量が正しいか
いつもの決済アプリ・いつもの操作の流れになっているか
途中で別アプリのインストールを強く促すなど、不自然な挙動がないか
決済は特に“急かされやすい”場面です。1つでも違和感があれば中断し、店員や公式案内を確認するのが安全です。
子どもや家族の端末での安全設定ヒント
家族の端末でQRを使う場合は、ルールを決めておくとトラブルが減ります。難しい設定よりも、日常の運用ルールのほうが効果が出やすいです。
家庭内で決めておきたいルール例
知らない場所に貼ってあるQRは勝手に開かない
開いたページがログインや支払いを求めたら、必ず一度相談する
怪しい画面が出たら、閉じる前にスクショを撮って共有する(状況確認が早い)
子どもが使う端末は、アプリのインストールや課金の制限を設定しておく
「QRは便利だけれど、開いた後が大事」という認識が家族内で共有できると、過度に不安にならずに安全に使いやすくなります。
AndroidのQRコードでよくある質問
アプリを入れないと読み取れませんか
多くのAndroid端末は、標準カメラでQRコードを読み取れます。まずはカメラを起動して写真モードでQRに向け、リンク表示が出るか試してください。
ただし、機種によってはカメラ設定でQR読み取りがオフになっていたり、標準カメラの認識が弱いことがあります。その場合は、Googleレンズを使うと成功しやすいです。特に「画像から読みたい」「標準カメラが反応しない」という状況では、レンズが実用的な解決策になります。
Androidのバージョンが古いと使えませんか
QRコードの読み取り自体は、Androidのバージョンが古くても、標準カメラやGoogleレンズで対応できるケースが多いです。
ただし、Android 13以降のように、クイック設定からQRスキャンを起動できるなど、バージョンによって追加される便利機能は使えません。その場合でも、読み取りの基本(標準カメラ → レンズ、画像ならフォト → レンズ)は同じなので、方法を切り替えれば困らないことが多いです。
Wi-Fi共有のQRは相手にパスワードが見えますか
Wi-Fi共有のQRは、接続情報を含んでいるため、そのQRを読み取れる相手はネットワークに接続できる可能性があります。つまり、見せる相手と環境が重要です。
端末によっては表示前に本人確認が必要で、勝手に表示されにくい設計になっていることもありますが、表示した後は「見えた範囲」に注意してください。来客に見せる場合でも、周囲に第三者がいる場所では角度に気を付ける、スクショをSNSに載せないなど、取り扱いの基本を押さえると安全です。
画像のQRがどうしても読めない時はどうする
まずは、スクリーンショットや保存した画像をGoogleフォトで開き、レンズで読み取る方法を試してください。これが画像QRの定番です。
それでも読めない場合は、画像が圧縮されて潰れている、QRが小さすぎる、斜めに歪んでいるなど、素材側の問題が疑われます。解決策は次のいずれかが早いです。
送信者に「元画像を高画質で再送」してもらう
PCやタブレットに大きく表示して、スマホのカメラで読み取る
画面の明るさを上げ、反射が出ない角度に調整する
画像をトリミングしてQRだけを大きくする
アプリを増やすより、“表示の質”を上げるほうが成功率が上がるケースが多いです。