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Androidスマホの電源がつかないとき、まず確認すべきこと
Androidスマホの電源が急につかなくなると、とても不安になりますが、原因の多くは一時的な不具合やバッテリーまわりの問題です。
まずは落ち着いて、順番に確認していくことが重要です。
慌てる前に状況を整理するチェックリスト
以下のポイントを整理しておくと、原因の切り分けと対処がしやすくなります。
いつから電源が入らなくなったか
(直前まで使えていた/しばらく放置していた など)直前に何か心当たりがないか
(落とした、水に濡れた、強い熱にさらした、アップデート中だった など)充電器につないだとき、ランプや画面に変化があるか
バイブレーションや通知音だけ鳴るか、それとも完全に無反応か
これらをメモしておくと、後でサポートや修理店に相談する際にも役立ちます。
「本当に電源が入っていない」のか簡単に確認する方法
見た目は真っ暗でも、内部は動いているケースがあります。以下を確認してください。
別の電話から発信し、着信音やバイブが鳴るか試す
マナーモードの切り替えで、振動があるか確認する
充電器につないだとき、充電マークやランプが点灯するかどうか
音や振動がある場合は、電源ではなく画面側の不具合や近接センサーの誤動作が疑われます。
電源がつかない主な原因と症状のパターン
ここでは、よくある原因と症状の組み合わせを整理します。
バッテリー切れ・劣化による起動不良
長時間充電していない、あるいは長期間放置していた端末でよく起こります。
完全放電していると、短時間の充電ではまったく反応がないように見えることがあります。
バッテリーが劣化している場合、突然電源が落ちる・残量表示が不自然といった症状が出やすくなります。
OSやアプリの不具合・フリーズ
アップデート直後や、負荷の高いアプリを使用している最中に固まるケースです。
「ロゴ画面から進まない」「再起動を繰り返す」「操作していないのに電源が落ちる」といった症状が代表的です。
充電ケーブル・アダプタ・充電口のトラブル
ケーブルやアダプタが断線・故障していると、実際には充電されていない可能性があります。
端子の汚れや破損、ぐらつきによって、充電が不安定になる場合もあります。
充電口にホコリが詰まっていると、コネクタが奥まで差し込めず、うまく充電できないことがあります。
落下・水没・発熱などによるハードウェア故障
強い衝撃や水没により、マザーボードや電源系の部品が故障することがあります。
炎天下の車内など高温環境では、保護のため自動的に電源が落ちたり、内部部品がダメージを受けることもあります。
このようなハードウェア起因の場合は、自力での完全な復旧が難しいケースが多く、早めの修理相談が重要です。
今すぐ試せる基本の対処法(リスクが小さい順)
ここからは、データ消失のリスクがほとんどない基本的な対処法を、優先度の高い順にご案内いたします。
しっかり充電する:時間の目安とやってはいけないこと
できるだけ純正または信頼できるメーカーの充電器を使い、コンセントに接続します。
最低30分〜1時間程度はそのまま放置し、端末に触らないようにします。
完全放電に近い状態では、画面に充電マークが表示されるまで時間がかかることがあります。
やってはいけないこと
水没直後・強い発熱直後にそのまま充電する
不安定な電源タップや品質不明な充電器を使用する
反応がないからといって、何度も抜き差しを繰り返す
安全のため、心当たりのある場合は充電前に必ず状態を確認してください。
強制再起動のやり方(代表的なAndroid機種の例)
一時的なフリーズの場合、強制再起動で改善することがあります。
多くのAndroid端末では、次のような操作が使われています。
パターンA:電源ボタンを10〜15秒ほど長押し
パターンB:電源ボタン+音量ダウンボタンを同時に10〜20秒ほど長押し
パターンC:一部機種では、電源ボタン+音量アップボタンを長押し
機種により異なりますので、上記で反応しない場合は、メーカー公式サイトや取扱説明書も併せてご確認ください。
強制再起動は通常、端末内のデータを削除せずに実行できますが、作業中だったデータが保存されない可能性はあります。
画面フィルム・カバー・近接センサーのチェック
画面上部の近接センサーがフィルムやケースで覆われていると、画面が真っ暗なままになる場合があります。
不透明なフィルムや厚手のケースを使用している場合、一度取り外してから再度電源投入をお試しください。
通話中のような状態と誤認識しているケースもあるため、強制再起動と組み合わせて確認すると有効です。
充電ケーブル・アダプタ・コンセントを変えて試す
別のケーブル・アダプタ・コンセントを使って充電し、充電マークやランプが表示されるか確認します。
他のスマホで正常動作している充電器を使用すると、原因の切り分けが容易です。
充電口がぐらつく、角度によってだけランプが点くといった場合は、充電口の故障が疑われます。
症状別:まだ自分で試せる一歩進んだ対処法
ここからは、症状に応じてもう一歩踏み込んだ対処法を解説いたします。
項目によってはデータ消失のリスクが高まる可能性がありますので、注意点を必ずご確認ください。
ロゴ画面から進まない/再起動ループする場合
【リスク】中程度(データ消失の可能性は低いが、状態悪化の可能性あり)
電源が切れる場合は、一度完全に電源をオフにし、数分放置してから再度起動を試します。
システムアップデート直後であれば、処理に時間がかかっている場合がありますので、しばらく待つことも重要です。
それでも改善しない場合は、後述の「セーフモード起動」や「初期化」が検討対象となります。
バイブや通知音はするが画面が真っ暗な場合
【リスク】低〜中(画面側の問題である可能性)
着信や通知音はするのに画面が真っ暗な場合、画面のバックライト故障や近接センサー誤動作が疑われます。
画面フィルムやケースを外して強制再起動しても改善しない場合は、画面パネルの故障である可能性が高く、修理が必要となるケースが多いです。
データ自体は内部に残っている可能性が高いため、修理店やメーカーに相談の上、データ保護の方針を確認してください。
セーフモードで起動してアプリ原因を切り分ける
【リスク】中(操作を誤るとアプリ設定などに影響する可能性)
セーフモードは、インストール済みのアプリを一時的に無効化し、標準機能だけで起動するモードです。
最近インストールしたアプリやアップデートが原因の場合、セーフモードで問題が再現しないことがあります。
一般的な手順の一例:
電源ボタンを長押しして電源メニューを表示する
「電源を切る」または「再起動」の表示を長押しする
表示される案内から「セーフモードで再起動」を選択する
※機種によって手順が異なるため、正確な方法はお使いの機種の公式サポートをご確認ください。
セーフモードで正常に起動できる場合は、直近でインストール・更新したアプリから順にアンインストールし、通常起動をお試しください。
初期化が必要になるケースと実行前に必ず確認すべきこと
【リスク】非常に高い(端末内のデータは原則として消去)
次のような場合、最終手段として「初期化(工場出荷状態へのリセット)」を検討することになります。
セーフモードでも正常に起動しない
再起動ループやフリーズで、通常利用がまったくできない
初期化前に、必ず以下をご確認ください。
Googleアカウントや各種サービスのID・パスワードを控えているか
写真・連絡先などがクラウドやPCにバックアップされているか
消えると困るデータが端末内だけに残っていないか
不安が大きい場合や操作に自信がない場合は、自分で初期化を行う前に、キャリアショップ・メーカーサポート・専門の修理店に相談されることを強く推奨いたします。
修理・買い替えを検討すべきタイミングと目安
「ここまでやってダメなら要修理」といえるライン
以下のような状態であれば、ハードウェア故障の可能性が高く、修理相談をおすすめいたします。
30分〜1時間以上の充電と強制再起動、別ケーブル・別アダプタの使用でもまったく反応がない
落下・水没・高温環境など、明確なトラブルのきっかけがある
ロゴ画面から進まない、再起動ループが何度試しても変わらない
画面だけでなく、音や振動も一切しない
このような場合、自己判断で分解やバッテリー交換を試すことは避けてください。保証が無効になるほか、状態を悪化させるリスクがあります。
修理・保証・キャリアサポートを使うときのポイント
購入から1年以内であれば、メーカー保証の対象となる可能性があります(ただし水没・落下は対象外となる場合が多いです)。
キャリアで端末保証サービスに加入している場合、少額の負担で修理や同等機種への交換が受けられることがあります。
街の修理店を利用する場合は、
見積もり費用
データの扱い(初期化の有無)
メーカー保証との関係
などを事前に確認しておくと安心です。
機種変更を選ぶほうが合理的なケース
次のような場合は、修理よりも機種変更を選ぶほうが結果的にメリットが大きいことがあります。
端末購入から3〜4年以上経過しており、日常的に動作が重い・バッテリー持ちが悪い
修理見積もりが高額で、新品・中古の端末代金と大きく変わらない
ストレージ容量不足など、以前から不便を感じていた
修理費用と今後の利用期間を考慮し、機種変更も含めて総合的に判断してください。
今後「電源がつかない」を防ぐための日常チェックリスト
バッテリーを長持ちさせる使い方のコツ
真夏の車内や直射日光の当たる場所など、高温になる環境に放置しない
0%近くまで使い切る前にこまめに充電し、100%のまま長時間つなぎっぱなしにしない
不要な常駐アプリや通知を減らし、バッテリーへの負荷を抑える
公式または信頼できるメーカーの充電器・ケーブルを使用する
熱・水・衝撃から端末を守る習慣
落下防止のため、耐衝撃ケースやストラップを活用する
防水性能を過信せず、浴室・キッチン・雨天時などでは水濡れに注意する
発熱が気になるときは、ゲームや動画視聴を一旦中止し、ケースを外して自然に冷ます
定期バックアップで「最悪の事態」を避ける
Googleアカウントの自動バックアップを有効にし、アプリデータや連絡先をクラウドに保存する
写真や動画は、GoogleフォトなどのクラウドサービスやPCに定期的にコピーする
LINEなど重要なアプリは、アプリ内のバックアップ機能を使ってトーク履歴を保存しておく