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Amazonの迷惑メールが拒否しても来る理由と完全対策|本物との見分け方&メール別ブロック方法

Amazonを名乗る迷惑メールを受信拒否しているのに、なぜか毎日のように届き続けてしまう──そんな「終わらない迷惑メール」との戦いに、疲れていませんか。
送信元をブロックしても、差出人を少し変えて次々と送り込まれてくるため、「この対策で本当に合っているのか」「本物のAmazonからの大事なお知らせまで止めてしまわないか」と不安を抱える方は少なくありません。
本記事では、「拒否しても来る」根本的な理由をわかりやすく整理したうえで、本物メールとの見分け方、Gmailやキャリアメール別の具体的な設定方法、そして万一クリックしてしまった場合の対処手順まで、実務的な観点から順を追って解説します。
読み進めていただくことで、「なぜ届き続けるのか」「今すぐ何をすべきか」が明確になり、迷惑メールに振り回されないための現実的な対策を一通り身につけていただけます。

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この記事のまとめ

Amazonを名乗る迷惑メールは、

  • 送信元アドレスやドメインを使い捨てながら送り続ける

  • フィルタをすり抜けるよう手口を巧妙化させている

  • 情報流出や無作為送信によって対象が拡大し続けている

といった性質上、「一度設定すれば完全にゼロになる」ものではありません。

したがって、

  1. 怪しいメールには触れず、確認は必ず公式サイトやメッセージセンターから行うこと

  2. メールサービスやキャリアの機能を活用し、受信拒否・フィルタ・報告を組み合わせて負担を減らすこと

  3. パスワード管理や2段階認証など、アカウント側の防御を常に強化しておくこと

この3つを柱に、長期戦を覚悟しながらも「被害はゼロに近づける」ことを目標としていただくのが現実的です。

目次

Amazonの迷惑メールが「拒否しても来る」と感じる典型パターン

よくある症状:毎日似たようなAmazon名義のメールが大量に届く

「受信拒否をかけたのに、毎日Amazonを名乗るメールが何通も届く」「差出人や件名が少しずつ違うだけのメールが次々に来る」といった状況に悩んでいる方は少なくありません。

多くの場合、件名や本文には次のような文言が使われます。

  • 「お支払いが完了していません」

  • 「アカウントを更新してください」

  • 「Amazonプライムの有効期限が切れます」

いずれも不安をあおり、本文中のリンクをクリックさせることが目的です。

実は多くは「Amazonを装った偽メール」である

ここでまず押さえておきたいのは、「Amazonから届いた」と見えるメールの多くが、実際にはAmazonを装った第三者からのフィッシングメールであるという点です。

デザインやロゴが本物そっくりに作り込まれているケースも多く、一見すると正規の通知に見えてしまいます。そのため、「見た目が本物っぽいから安心」とは考えず、後述するチェックポイントで慎重に見分けることが重要です。


なぜ受信拒否してもAmazon迷惑メールが届くのか【原因整理】

送信元アドレス・ドメインを次々と変えてくるため

一般的な受信拒否設定は、「特定のメールアドレス」や「特定のドメイン」を登録してブロックします。

しかし攻撃者は、

  • amazon-support@xxxx.example

  • info-amazon@yyyy.example

  • no-reply@secure-amazon.zzz

のように、よく似た名前の異なるアドレスやドメインを次々と使い捨てながら送信してきます。

その結果、

  • Aというアドレスを拒否すると、Bという別のアドレスから届く

  • 1つブロックしても、すぐに別のパターンが現れる

という“いたちごっこ”になり、「拒否しても意味がない」と感じてしまうのです。

メールアドレス流出や無作為送信で狙われ続けるため

こうした迷惑メールは、あなたがAmazonを利用しているかどうかに関係なく送られている場合も多くあります。攻撃者は、

  • インターネット上で公開されているメールアドレスの収集

  • 情報漏えいなどで流出したメールアドレスリストの売買

  • メールアドレスを自動生成して無作為に大量送信

などの手口で、膨大な件数のメールをばらまいています。

一度そのリストに載ってしまうと、複数の攻撃者から何度も繰り返し送られてくる可能性があり、「拒否しても別の送信元から届き続ける」状態になりやすくなります。

メールサービス側のフィルタにも限界があるため

Gmailや各キャリアメールには迷惑メールフィルタが備わっていますが、どのサービスも100%完全に防ぐことはできません

攻撃者側も、

  • 画像に文字を埋め込んで内容の自動解析を回避する

  • 文面を少しずつ変えてAIフィルタをすり抜ける

  • 正規メールに似せた構成で判定を難しくする

といった方法でフィルタを突破しようとしています。

そのため、「ある程度は防げるが、一部はどうしても届いてしまう」という前提で、後述のような追加対策を組み合わせていく必要があります。


本物のAmazonメールかどうかを見分ける4つのチェックポイント

送信元アドレスとドメインを確認する

まず確認したいのが、送信元のメールアドレスとドメインです。正規のメールでは、一般的に

  • @amazon.co.jp

  • @amazon.jp

  • @amazon.com

など、Amazonの公式ドメインが用いられます。

ただし、@amazon.co.jp.evil.com のような、「一見それらしく見せかけた偽ドメイン」も存在します。右端のドメインが本当に「amazon.co.jp」「amazon.com」になっているかを冷静に確認してください。

少しでも違和感がある場合は、そのメールを信用しない方が安全です。

メール本文の日本語・不自然な表現をチェックする

偽メールでは、次のような特徴が見られることが多くあります。

  • 文脈として不自然な日本語、違和感のある敬語

  • 「緊急」「至急」「直ちに」など、不安をあおる表現が多用されている

  • 宛名が「お客様各位」など、あなたの氏名ではない

日本語が自然なケースも増えていますが、どこか不自然な箇所がないか、一度落ち着いて読み直してみることをおすすめいたします。

リンク先URLと証明書(https)を確認する

メール本文中のリンクやボタンは、その場で押さずにURLを確認してから判断してください。

  • PCの場合:リンクにマウスカーソルを合わせると、画面下部などにURLが表示される

  • スマホの場合:リンクを長押しすると、開く予定のURLが確認できる

正規のAmazonであれば、https://○○.amazon.co.jp/ など、amazon.co.jp ドメインのURLになります。まったく異なる見知らぬドメインであれば、クリックしてはいけません。

ブラウザで開いた際にも、アドレスバーの表示を確認し、鍵マークの有無やドメイン名に不審な点がないかを必ずチェックしてください。

Amazonのメッセージセンターで同じ通知が来ているか確認する

Amazonでは、「Amazonが送信したメールはメッセージセンターにも表示される」と案内されています。メールが本物か不安なときは、

  1. メールのリンクは使わず、ブラウザや公式アプリからAmazonにアクセスする

  2. アカウントサービス → メッセージセンターを開く

  3. 問題のメールと同じ内容の通知が存在するか確認する

という手順で確認してください。

メッセージセンターに同じ内容の通知がなければ、そのメールは本物ではない可能性が高いと考え、リンクは開かず削除するのが無難です。


まずやるべき基本対策:触らない・報告する・アカウントを守る

怪しいメールは開かない・リンクを押さない・添付を開かない

最も重要で、かつ効果の高い対策は、「怪しいメールには一切触れない」ことです。

  • 不審だと感じたメールは開かない(できればプレビューもオフにする)

  • すでに開いてしまっても、リンクやボタンは押さない

  • 添付ファイルは絶対に開かない

  • 返信しない(アドレスが有効だと相手に知らせない)

これらを徹底するだけでも、被害に遭うリスクは大きく減らせます。

Amazonや関係機関への報告方法(stop-spoofing@amazon.com など)

不審なメールを受け取った場合、Amazonや関係機関に報告することで、被害拡大の防止に役立ちます。

  • Amazonの指定する窓口(例:stop-spoofing@amazon.com)宛に、問題のメールを添付または転送する

  • 日本国内のフィッシング対策機関の窓口へ、怪しいサイトURL等を報告する

報告は必須ではありませんが、可能な範囲で行うことで、同様のメールを受け取る他のユーザーの保護にもつながります。

Amazonアカウントのパスワード・2段階認証の見直し

迷惑メールが増えている状況では、たとえリンクをクリックしていなくても、アカウントの防御力を高めておくことが重要です。

  • Amazonアカウントのパスワードを、長く複雑なものに変更する

  • 他サービスとパスワードを使い回さない

  • 2段階認証(多要素認証)を有効化する

  • ログイン履歴や注文履歴に不審な動きがないか定期的に確認する

これにより、万が一IDやパスワードが漏えいしても、被害拡大を抑えることができます。


メールサービス別:Amazon迷惑メールを減らす実践設定例

※以下は代表的な考え方と設定例です。実際の画面や名称はサービス側の仕様変更により変わることがあります。

Gmailでのフィルタ・ブロック設定例

Gmailでは、「フィルタとブロック中のアドレス」機能を活用することで、怪しいメールを自動で振り分けることができます。

例:Amazonを装った迷惑メールを自動的に迷惑メールフォルダへ移動するフィルタ

  1. Gmail右上の歯車アイコン → 「すべての設定を表示」

  2. 「フィルタとブロック中のアドレス」タブ → 「新しいフィルタを作成」

  3. 条件の例

    • 件名に「Amazon」「アカウント」「支払い」などを含む

    • 本文の「含む言葉」に「支払い情報の更新」「プライム会員の有効期限」などを指定する

  4. 「フィルタを作成」をクリックし、「迷惑メールにする」「削除する」などの動作を選択

あわせて、

  • @amazon.co.jp からのメールは「迷惑メールにしない」という別フィルタを作成し、正規メールが過剰にブロックされないよう調整する

といった運用も考えられます。ただし、ドメイン偽装などを完全に防げるわけではない点にご注意ください。

キャリアメール(ドコモ等)での迷惑メール対策のポイント

ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアメールでは、ネットワーク側の迷惑メールブロックに加え、ユーザー自身が細かく受信設定を行うことができます。

共通して重要なポイントは次のとおりです。

  • 「なりすましメール」「URL付きメール」の受信制限レベルを一段階強める

  • ドメイン指定受信で、@amazon.co.jp など必要最低限のドメインのみを許可する

  • 迷惑メールとして届いたものは、キャリアが提供する「迷惑メール報告」機能から報告する

具体的な手順や画面操作はキャリアごとに異なりますので、契約中のキャリア公式サイトの「迷惑メール対策」ページを確認のうえ設定してください。

その他のメール(Yahoo!メール/Outlook.comなど)の考え方

Yahoo!メールやOutlook.comでも、Gmailと同様にフィルタ機能や迷惑メール報告機能が提供されています。

基本的な考え方は次の三点です。

  1. 明らかに怪しいパターンを条件にしたフィルタを作成し、自動で迷惑メールフォルダや削除に振り分ける

  2. 正規ドメインからのメールについては、必要に応じて「受信許可リスト」に登録する

  3. 受信した迷惑メールは、都度「迷惑メールとして報告」することで、サービス側の学習を助ける

これらを組み合わせることで、受信トレイに紛れ込む迷惑メールを継続的に減らすことが期待できます。


それでも止まらないときの追加策と「諦める」判断基準

迷惑メールフィルタの強度を一段階上げる

キャリアメールなどでは、迷惑メールフィルタの強度を「弱・標準・強」のように選べる場合があります。迷惑メールが多すぎる場合は、一段階強い設定へ変更することも選択肢です。

ただしその分、正規のメールまでブロックされる可能性も高まりますので、

  • 家族や取引先など重要な連絡先は「必ず受信する」設定にする

  • クレジットカード会社や金融機関など重要サービスの連絡先は、別のメールアドレス(Gmail等)へ切り替える

といった工夫でバランスを取ることが重要です。

セキュリティソフトや専用アンチスパムツールの活用

PCでメールを利用している場合は、総合セキュリティソフトやアンチスパムツールの導入も有効です。

  • メール内のURLをチェックし、危険サイトへのアクセスをブロックする

  • 既知のフィッシングサイトへの接続を自動的に遮断する

  • メールクライアント上で、迷惑メールフォルダへの振り分けを強化する

といった機能により、ユーザー側の目視チェックだけでは気付きにくいリスクを補完できます。

メールアドレスの使い分け・変更を検討すべきケース

次のような状況であれば、メールアドレス自体の見直しも現実的な選択肢になります。

  • 対策を行っても、1日に数十通以上の迷惑メールが届き続けている

  • 大量の迷惑メールに埋もれて、重要な連絡を見落としそうになっている

  • フィルタを最大まで強化しても改善が見られない

この場合、

  • 新しいメールアドレスを作成し、Amazonなど重要サービスの連絡先を順次切り替える

  • 旧アドレスは、会員登録やメルマガなど「重要度の低い用途専用」と割り切る

  • 周囲の連絡先へ、徐々に新アドレスへの移行を案内する

といった段階的な移行を行うと、混乱を最小限に抑えられます。


もしAmazonの偽メールでクリックや入力をしてしまったら

直後〜数時間以内にやること(パスワード変更など)

万一、偽メールのリンクを開いてしまったり、AmazonのID・パスワード、クレジットカード情報などを入力してしまった場合は、できるだけ早く行動することが重要です。

  • すぐにブラウザやアプリを閉じる

  • メールのリンク経由ではなく、公式アプリやブックマークから正規のAmazonにアクセスし直す

  • Amazonアカウントのパスワードを変更する

  • 同じパスワードを使っている他サービスも順番に変更する

  • まだ設定していなければ、2段階認証を有効にする

これにより、不正ログインや不正利用のリスクを抑えることができます。

24時間以内〜数日以内に確認すべきこと(カード・注文履歴など)

続けて、次の点を数日間にわたり注意深く確認してください。

  • Amazonの注文履歴に覚えのない注文がないか

  • アカウント情報(住所・電話番号・支払い方法など)が勝手に変更されていないか

  • クレジットカードや銀行口座の利用明細に不審な引き落としがないか

もし不審な点があれば、

  • クレジットカード会社に連絡し、カードの停止や再発行を依頼する

  • Amazonカスタマーサービスへ連絡し、状況を説明したうえで対応を相談する

ことをおすすめいたします。

今後同じ被害に遭わないための見直しポイント

一度トラブルを経験すると警戒心が高まりますが、それをきっかけに次のような見直しを行うと、再発防止に役立ちます。

  • 不要なメルマガや会員登録を整理し、メールアドレスがむやみに拡散しないようにする

  • 怪しいメールをすぐ削除せず、「どこが怪しいのか」を確認したうえで学習材料としてから削除する

  • 家族にもフィッシングメールの実例を見せて、注意点を共有する

家族の誰かが被害に遭うと、その情報をもとに他の家族や連絡先が狙われるケースもあります。身近な範囲で情報を共有し、全体としての防御力を高めていくことが大切です。