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+1から始まる電話番号はどこから?詐欺の見分け方と着信拒否の手順

知らない「+1から始まる電話番号」から突然着信があると、多くの方が次のような不安を抱きます。

  • 海外からの電話だが、どこの国なのか分からない

  • 詐欺や迷惑電話ではないか心配

  • 出てしまった、あるいは折り返してしまったが料金は大丈夫か

  • 同じような着信が繰り返し来ないように止めたい

本記事では、+1から始まる電話番号の意味を整理したうえで、危険なケースの典型、今すぐ取るべき対応、iPhone/Androidでの着信拒否、万一の相談先までを、記事内で完結できる形で詳しく解説いたします。
なお、+1だからといってすべてが詐欺というわけではありません。重要連絡を取りこぼさないための「安全な確認方法」も合わせてご案内いたします。

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目次

+1から始まる電話番号の意味と増えている背景

+1はどこの国番号か

電話番号の先頭に付く「+」は国際電話であることを示す記号で、その直後の数字は「国番号(国コード)」です。
このうち「+1」は、北米地域で広く使われる国番号として知られています。代表的には米国・カナダが含まれます。したがって、+1の着信は「北米地域からの国際電話である可能性が高い」というのが最初の整理です。

ただし、ここで重要なのは次の点です。

  • +1が付いているからといって、必ずしも発信者が本当に北米にいるとは限らない

  • 企業の正規連絡の可能性もあれば、迷惑電話や詐欺に悪用される可能性もある

  • そもそも日本国内で生活していると、北米からの電話に心当たりがない場合が多い

つまり、番号の意味を知っただけで安心するのではなく、「自分にとってその着信が妥当か」「危険な特徴がないか」を次に判断する必要があります。

+1の後ろの数字が示すもの

国際電話の表示は、一般に次のような構造になっています。

  • +(国際電話を示す記号)

  • 1(国番号)

  • その後(地域に対応する番号や加入者番号)

+1の後ろに続く数字は、北米地域における地域番号(いわゆる市外局番に相当する部分)や加入者番号などの組み合わせです。そのため、見た目としては「それらしい番号」に見えることもあります。

一方で、電話の世界では「表示される番号がそのまま本物の発信者である」とは言い切れないケースがあります。たとえば、発信者番号が偽装されたり、実際の発信元と表示が一致しなかったりする可能性が指摘されることがあります。
このため、番号だけで「安全」「危険」を断定するのではなく、後述するような行動基準(折り返さない、公式窓口で確認する等)を基本方針として持つことが大切です。

なぜ日本にかかってくるのか

+1から始まる電話が日本にかかってくる理由は、主に次の3つに整理できます。

  1. 正規の連絡
    海外の知人・取引先・旅行中の関係者などからの電話です。特に、海外滞在経験がある方や海外取引がある方は可能性が高まります。

  2. 海外サービス利用による連絡
    外資系のサービス、海外EC、クラウドサービス、SNS、配送サービス等の本人確認・連絡として国際電話が使われる場合があります。
    ただし多くのサービスは、電話以外にメール、アプリ通知、管理画面など複数の連絡手段を併用します。電話だけで完結するケースは限定的です。

  3. 迷惑電話・詐欺の可能性
    ワン切りや自動音声、折り返し誘導、リンク誘導など、利用者の不安や焦りを悪用する目的の電話です。
    「心当たりのなさ」と「急かす・煽る」という要素が重なるときは、特に警戒が必要です。

この3つを前提に、次章で「危険なケースの典型」を整理いたします。


+1から始まる電話番号が危険なケース

ここでは、+1から始まる電話番号のうち、特に危険性が高いと考えられる典型パターンを整理いたします。
先に大原則を申し上げると、心当たりのない+1には折り返さないことが最も重要です。折り返しを狙う手口は、料金発生や追加被害の入口になり得るためです。

国際ワン切りの特徴

国際ワン切りとは、短時間だけ呼び出して着信履歴を残し、折り返し電話を誘導するタイプの迷惑行為です。特徴としては、次のような傾向があります。

  • 1コール〜数コール程度で切れる(こちらが出る前に終わる)

  • 同じ番号、または似た番号から繰り返し着信がある

  • 深夜・早朝など、心理的に焦りやすい時間帯にかかってくることがある

  • 留守番電話に何も残さない、あるいは不自然に短い

この手口で注意すべき点は、利用者が「大事な電話かもしれない」と思って折り返したときに、通話料が発生したり、別の詐欺シナリオに誘導されたりする可能性がある点です。
そのため、ワン切りの可能性が少しでもある場合は、折り返しではなく「別ルートで確認する」という方針が安全です。

自動音声による架空請求の特徴

+1着信の中には、自動音声を使って不安を煽り、個人情報や金銭につなげようとするタイプも想定されます。典型的には次のような特徴があります。

  • 「未納料金がある」「サービスが停止する」「訴訟になる」など、危機感を煽る

  • 「今すぐ対応しないと大変なことになる」と即時性を強調する

  • 「1を押してください」「担当にお繋ぎします」など操作や会話継続を求める

  • 最終的に、氏名・住所・生年月日・口座・カード情報などを聞こうとする

ここで覚えておきたいのは、本当に重要な公的手続きや正式な請求は、電話一発で完結する形は取りにくいという点です。
少なくとも、本人確認の手順、書面や公式通知、契約情報など、複数の裏付けが伴うのが一般的です。
音声が自動で、しかも急かす内容であれば、途中で切って差し支えありません。

番号偽装が疑われるサイン

「表示番号があるから相手は本物」と考えたくなりますが、発信者番号が偽装される可能性が指摘されることがあります。したがって、次のような違和感があれば、番号そのものを信用しない判断が適切です。

  • 企業名や機関名を名乗るが、部署名・担当者名・用件が曖昧

  • 電話の中で「この番号ではなく別番号にかけろ」「別のアプリで連絡しろ」など誘導がある

  • 公式サイトやアプリ通知、メールなど他のチャネルと整合しない

  • こちらの質問に答えず、急かす・威圧する・不安を煽る

このような場合は、番号から確認するのではなく、公式チャネル(公式サイトの問い合わせ窓口、アプリ内サポート、契約書面など)から確認するのが安全です。


+1から始まる電話番号への対応手順

本章では「今まさに着信が来ている」「出てしまった」「折り返してしまった」といった状況別に、迷わず行動できる手順を整理いたします。

今すぐやること三つ

心当たりがない場合、基本は次の三つで十分に安全側へ寄せられます。

  1. 出ない(出てしまったら切る)
    不安を煽る内容や自動音声であれば、会話を続けないことが最優先です。

  2. 折り返さない
    折り返しは、料金発生や誘導の入口になり得ます。履歴が残っても、折り返しではなく別ルートで確認します。

  3. 必要なら安全な方法で確認する
    「重要連絡かもしれない」という不安がある場合は、公式窓口・アプリ通知等で裏取りをします。

この三つは、「最短で被害を避ける」ためのセットです。とくに②の折り返し回避は、習慣化すると効果が高いです。

安全に確認する方法

重要連絡を取りこぼしたくない場合でも、「着信番号へ折り返す」以外の方法で確認できます。ポイントは、あなたが主体で公式情報にアクセスすることです。

1)海外サービス・ネット通販・配送の可能性がある場合

  • まず、アプリ内通知、注文履歴、サポート受信箱を確認します

  • 予約・配送であれば、追跡番号や管理画面のメッセージを確認します

  • 不在連絡がある場合でも、通常はSMSやメールなど別手段が併用されます

  • 問い合わせが必要なら、公式サイトから「お問い合わせ」へ進み、そこに記載の連絡先で確認します

2)企業を名乗られた場合

  • 企業名で検索し、公式サイトの代表番号を確認します

  • 代表番号へかけ、「先ほど+1の番号から着信があったが御社の発信か」を確認します

  • このとき、相手が電話で告げた番号ではなく、あなたが公式サイトから取得した番号を使います

3)本人確認(SMS認証・音声認証)に心当たりがある場合

  • 直近でログインや登録を試したサービスがないか確認します

  • サービスの管理画面や通知履歴で、認証要求があったか確認します

  • 心当たりがない認証であれば、不正ログインの兆候としてパスワード変更や二段階認証の見直しを検討します

このように「折り返し」ではなく「公式経由」を徹底すると、詐欺シナリオへの巻き込まれを大きく減らせます。

折り返してしまった場合の行動

ここからは、すでに折り返した、あるいは数秒出てしまった場合の現実的な対処です。焦って行動が散らばりやすいので、次の順番で整理してください。

1)すぐに通話を終了し、以後は追加対応しない

  • 相手が話していても、いったん切って問題ありません

  • 以後、同じ番号から着信があっても出ない方針に切り替えます

2)通話履歴を保存し、請求を確認する

  • 通話履歴(日時・通話時間・相手番号)をスクリーンショットで保存します

  • キャリアの明細や請求予定を確認し、国際通話が計上されていないか見ます

  • 明細が反映されるタイミングは契約によって異なるため、数日後にも再確認します

3)個人情報を伝えた場合は、被害拡大を前提に手当てする

次のような情報を話してしまった場合は、リスクが上がります。

  • 氏名、住所、生年月日、勤務先などの基本情報

  • 口座番号、カード番号、暗証情報、認証コード

  • 遠隔操作アプリのインストール、画面共有、操作の誘導

該当する場合は、早めに相談窓口へ連絡し、必要に応じて金融機関・カード会社へも連絡します。
「起きたことを正確にメモし、証拠を残す」ことが、後の対応を楽にします。


+1から始まる電話番号を着信拒否する方法

ここが再発防止の核心です。
「一度ならまだしも、何度も着信が来て不安」というケースでは、端末設定と周辺対策を組み合わせるのが有効です。

以下では、iPhone/Androidそれぞれでの基本方針と、キャリア・サービスでの根本対策を整理します。

iPhoneでできる対策

iPhoneでは、次の3層で対策すると運用しやすくなります。

1)不明な発信者への対応を強化する

  • 知らない番号からの着信が多い場合、着信時に即応しない運用に寄せます

  • 重要連絡が想定される場合でも、折り返しではなく公式窓口で確認する方針に統一します

2)個別の番号をブロックする

同一番号から繰り返し着信がある場合は、個別ブロックが有効です。
ただし、番号が都度変わるタイプには限界があるため、他の対策と併用します。

3)迷惑電話対策アプリやサービスの活用

  • 迷惑電話判定、番号データベース参照、ブロック等の機能で負担を減らします

  • アプリ導入時は、提供元の信頼性、権限(連絡先アクセス等)、料金体系を確認します

iPhoneは「知らない番号に出ない運用」と相性が良いので、心理的負担の軽減にも繋がります。

Androidでできる対策

Androidは端末メーカーや電話アプリによって設定画面が異なるため、概念として押さえるのが確実です。基本は次の3点です。

1)迷惑電話の識別・ブロック機能を確認する

多くの端末では、電話アプリに迷惑電話の警告やブロック機能が搭載されています。
「迷惑電話を識別する」「不審な発信者をブロックする」などの項目を探して有効化します。

2)個別の番号ブロック

同じ番号から繰り返し着信がある場合は、通話履歴からブロックできることが多いです。
ただし、番号変更型の相手には効果が限定的です。

3)先頭一致や国際番号への対策はアプリ併用も検討する

端末標準機能で不足する場合、追加アプリで「国際番号」「特定パターン」をブロックできるケースがあります。
ただし、アプリは権限が広くなりやすいので、提供元やレビュー、権限内容、課金条件を確認してから利用します。

キャリアやサービスで根本的に止める選択肢

端末側の対策だけで止まりにくい場合、根本策として「国際電話の発着信制限」や「迷惑電話対策サービス」を検討します。ここは契約・回線種別によって可否が異なるため、次の整理が有効です。

  • 海外通話を使う予定がない:
    国際電話の利用自体を制限できないかをキャリアの案内で確認します

  • 迷惑電話が多い:
    キャリアの迷惑電話対策オプション、迷惑電話フィルタ等の導入を検討します

  • 家族の端末も含めて守りたい:
    代表回線の設定、フィルタリング、端末側のブロック設定を一括で見直します

「端末でブロックできない」「番号が変わって追いつかない」という場合ほど、キャリア・サービス側の対策が効きやすい傾向があります。


被害が疑われるときの相談先と証拠の残し方

不安が強いときほど、個人で抱え込むと判断を誤りやすくなります。
本章では、相談先の使い分けと、後から困らないための証拠の残し方を具体化します。

相談窓口の使い分け

状況別に、次のように切り分けるとスムーズです。

  • 警察相談(緊急性は高くないが不安がある)
    詐欺の可能性、脅し文句、個人情報を渡してしまった不安など、判断がつかない段階の相談に向きます。

  • 消費生活相談(請求・契約・事業者対応で困っている)
    「請求が来た」「支払いを求められている」「解約や返金で揉める」など、消費者トラブルの整理に向きます。

  • 緊急性が高い場合
    脅迫、差し迫った危険、明確な金銭被害が進行している場合は、緊急通報も視野に入れます。

ポイントは、相談時に「事実を時系列で説明できる状態」にしておくことです。次項の証拠保全が効いてきます。

請求やSMSが来たときのチェック

次のチェックリストを、そのまま手順として実行してください。

  • 着信履歴・通話履歴をスクリーンショットで保存する

  • 相手番号、日時、通話時間、相手の名乗り・要求内容をメモする

  • SMSやメールが来た場合、本文と送信元情報を保存する(スクリーンショット推奨)

  • 記載のURLは開かない。調べる場合は公式サイトから辿る

  • キャリア明細で国際通話や不審な課金がないか確認する

  • 口座・カード情報を伝えた場合、早めにカード会社や金融機関へ連絡する

  • 端末にアプリを入れてしまった場合、アンインストール、権限見直し、必要なら初期化も検討する

特に「リンクを踏む」「アプリを入れる」「画面共有する」は、二次被害につながりやすい分岐点です。誘導があった時点で中断し、第三者へ相談するのが安全です。

家族や社内で共有したい注意点

+1着信は、本人だけでなく家族の端末にも発生し得ます。家族内や社内で共有するときは、ルールを短く固定すると運用しやすくなります。

  • 知らない+1は出ない

  • 心当たりがなければ折り返さない

  • 確認は番号ではなく公式窓口から行う

  • 不安を煽る自動音声は切ってよい

  • 個人情報や認証コードは電話で言わない

このルールを紙にして貼る、メッセージで固定しておく、家族会議で共有するなど、形にすると再発防止の効果が上がります。


+1から始まる電話番号に関するよくある質問

出ただけで料金は発生するか

一般的には、着信に出た側が、出ただけで直ちに高額請求になるケースは考えにくいです。多くの場合、料金が問題になりやすいのは「折り返し」や「長時間の通話」、あるいは「誘導先への発信・課金」によるものです。

ただし、次の場合は注意が必要です。

  • こちらから折り返してしまった

  • 通話が長時間になった

  • 電話中に別番号へかけ直すよう誘導され、それに従った

  • SMSのリンクを踏んで課金サイトに誘導された

不安がある場合は、通話履歴を保存したうえで、キャリアの明細や請求予定を確認してください。明細反映にタイムラグがあることもあるため、数日後にも再確認すると安心です。

留守番電話を聞いたら料金は発生するか

留守番電話は、契約や設定によって仕組みが異なります。たとえば次のような差が出ます。

  • キャリア留守電(ネットワーク側に録音される)

  • 端末内留守電(端末側で録音・再生される)

  • 転送設定(別の番号へ転送される)

このため、「聞いただけで料金が発生するか」は一律には断定できません。
不安な場合は、留守番電話の種類と設定を確認し、キャリア明細に不審な課金がないかを見るのが確実です。特に転送設定が絡む場合は、想定外の通話扱いになっていないか確認してください。

+1 800は安全か

+1(800)は北米でフリーダイヤルとして使われることが多い形式です。しかし、ここで注意したいのは、番号の形式がそれらしく見えても「安全」が保証されるわけではないという点です。

安全性を判断するなら、次の観点で見てください。

  • その企業やサービスに、あなたが直近で関係しているか

  • 公式サイトに同じ番号が掲載されているか

  • 電話以外の公式チャネル(アプリ通知・メール・管理画面)にも連絡があるか

少しでも違和感がある場合は、着信番号へ折り返すのではなく、公式サイトに掲載されている窓口へ確認するのが安全です。

正規の可能性があるのはどんなときか

正規連絡の可能性が上がるのは、次のような状況です。

  • 直近で海外旅行、海外出張、海外の宿泊予約や航空券予約をしている

  • 海外の配送が絡む注文をしている(海外ECや国際配送)

  • 外資系サービスで本人確認・認証を行った、または行おうとした

  • 海外の知人・取引先から、事前に連絡予定が告げられている

ただし、正規の可能性がある場合でも「番号へ折り返す」は最優先ではありません。
まずはアプリ内通知・管理画面・公式問い合わせ窓口など、あなたが主体的に確認できるルートを使うことで、安全性を確保しながら取りこぼしも減らせます。


まとめ

  • 「+1から始まる電話番号」は北米地域の国際電話を示すことが多い一方、迷惑電話や詐欺に悪用される可能性もあります。

  • 心当たりがない場合は、出ない・折り返さないを基本方針にしてください。

  • 重要連絡が心配な場合は、着信番号へ折り返すのではなく、公式サイトやアプリ通知など公式チャネルで確認してください。

  • 折り返してしまった場合でも、通話履歴の保存、請求確認、着信拒否設定、相談窓口の活用で被害拡大を抑えられます。

  • 端末側の対策で止まりにくい場合は、キャリア・サービス側の迷惑電話対策や国際電話制限も検討すると効果的です。

設定画面や提供サービスは、端末・OS・キャリアによって変更される場合があります。着信が続く場合は、端末のブロック設定だけに頼らず、キャリア側の対策も含めて定期的に見直すことを推奨いたします。